金環日食について

2012/5/21(月)に金環日食が1987年9月23日以来、25年ぶりで観測できるそうだ。

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900年ぶり天文ショー 金環日食まで1週間
2012.5.13 産経ニュース

 世紀の天文ショーと期待される金環日食まで14日で1週間。日本で広範囲に起きるのは932年ぶりで、金環日食にならない地域でも、太陽が細い三日月のような形になる部分日食が期待できる。

 太陽がリング状になるのは21日午前7時半前後。今回の金環日食は、中国南部から日本を通り、北米に至る細い帯状の地域で起きる。その面積は地球表面の約0・7%に過ぎないが、日本の場合は大阪、名古屋、東京などの大都市をカバーする好条件となった。
 国立天文台によると、金環日食は世界のどこかで平均、年に1回ほど起きているが、観測できる地域は限られる。日本の本州で起きるのは129年ぶりで、今回のように広い地域で起きる次回の金環日食は300年後という。

 21日ごろの天気は、北日本は高気圧に覆われておおむね晴れるが、東日本から西日本にかけては、気圧や気流の影響で雲が広がりやすく、雨が降るところもある。
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また今回の日食は首都圏近郊でも見ることができ、これは1839年9月7日以来の173日ぶりのことだという。

金環日食というのは太陽が地球から見て月に遮られて周囲の部分だけ環のように見える現象で、太陽と月がラーフ/ケートゥ軸上で接合する(新月)する時に出来るが、今回は太陽と月が牡牛座でケートゥと接合するタイミングで生じる。

日食の働きについては起こる頻度が少なく体験による実感がないため、以下のジェームスケラハーの記事を参考にしてみたい。
http://www.jameskelleher.com/index.php/jyotish/eclipses.html

この記事によれば個人の特定のハウスで食が起こる場合、以後、6ヶ月はそのハウスが敏感になるということである。

また食の時には物質的分野での重要な物事の開始は避けるべきであると書いてある。

ビジネスを開始したり、結婚を申し込んだり、昇進のために上司に働きかけたりするタイミングではないらしい。

つまりは獲得や拡大(発展)のために行動すべきではないということである。

一方でキャンプに行ったり、リトリート(静修、修養会)をしたり、サイコセラピーを始めたり、関係を終わらせたり、仕事を辞めたり、家を掃除したり、静かな時間を過ごすにはよいと書いてある。

つまり、物質的な拡大・発展や獲得から退避するような活動をするのに適していると言っている。

太陽と月がラーフ側で接合するか、ケートゥ側で接合するかという違いについては言及されていない。

今回の食は太陽と月がケートゥ側でラーフ/ケートゥ軸と重なることから、通常のチャート解釈の原理からしても、ラグナに在住する惑星が重要となるため、ラグナと同等である太陽や月がケートゥと絡む瞬間のマンデンチャートが物事の損失を表すと考えるのが自然である。

従って、牡牛座に該当するハウスの象意や在住する惑星の象意などに関する損失を伴う変化が生じる可能性が高いのである。

ジェームスケラハーによれば食が出来るナクシャトラの象意が手がかりになり、以後、6ヶ月の間、そのナクシャトラの支配星の象意が損なわれるそうだ。

食が生じる5月21日(月)はクリティッカーで太陽、月が接合し、ケートゥはローヒニーに在住している。

太陽、月がクリティッカーで接合するため、食はクリティッカーで生じると考えられる。

クリティッカーの支配星は太陽である。

太陽に関係する象意において損失や変化が生じる可能性がある。

金環日食は天文学的には1年に一度ぐらいの頻度で地球上のどこかで起こっており、それ程、珍しい現象ではない。

日食をそれ程、重視するのであれば、毎年、何か重要な出来事が起こらなければならなくなるため、あまり重視し過ぎる必要はないのだが、今回は日本で観測できることから、これは日本に住む人にとっては意味があることかもしれない。

占星術は客観的な学問でありながら、惑星の主観的な見え方を問題にするため、日本から日食が見えるということは重要ではないかと思われる。

今回の日食では太陽、月がクリティッカーで接合し、さらに木星もクリティッカーで太陽、月に接合し、金星も近くに控えている。

非常に興味深い配置である。日食が生じているまさにその場所に木星も在住しているのである。

太陽が王位や王室、セレブリティーや貴族階級を表すとすれば、そうした人々の地位が失われることを示したり、牡牛座は物質的な所有を表すため、世界のエスタブリッシュメントの富の蓄積などに問題が生じることを意味するのではないかなど、いろいろ想像できる。

折りしも、ギリシアの債務問題が再び浮上して来ており、ギリシアがEUから脱退して負債を踏み倒せば、債権を抱えるEU各国の経済などにも影響して、欧州株式市場の暴落などにも繋がる可能性があり得る。

経済占星術では日食というのは、株価が大変動するタイミングである。

鏡リュウジ氏がオフィシャルブログで、英国の占星術家・マギーハイド氏の日食に関する緊急メッセージを掲載しているが非常に興味深い。
http://kagami.nifty.com/kagamilog/2009/07/post-ad90.html

今回の日食以降に金相場が大きく変動する可能性があると指摘している。

1999年に英国で皆既日食が見られた時、財務相であったゴードン・ブラウンが国庫にあった金のおよそ半分を手放し、それが後に英国経済を揺るがせたと書いてある。

またAFPBB News、国際ニュースコミュニティーによれば、「皆既日食で暴動が起きる」と占星術師が警告していると報じている。

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「皆既日食で暴動が起きる」、占星術師が警告
2009年07月20日 15:11 AFPBB News 発信地:ムンバイ/インド   

【7月20日 AFP】22日の皆既日食は、世界各地で暴力や混乱が起きる予兆だと、インドの占星術師らが警告している。

 ヒンズー教の神話では、日食はラーフ(Rahu)とケトゥ(Ketu)という魔物が太陽をのみ込むことによって起きる現象と考えられている。生命の源となる光が奪われることで、食物や飲料水も生き物が口にしてはならないものに変わるとされる。

 妊娠中の女性は胎児への悪影響を避けるため、日食中は屋外に出ない方がよいとされる。ニューデリー(New Delhi)市内のある婦人科医によると、皆既日食がみられる22日に帝王切開手術を予定していた妊婦から、手術日の変更依頼が相次いでいるという。

 日食中の正しい過ごし方としては、断食や聖なる川での沐浴が奨励されている。

■暴動、自然災害、戦争も起こる?

 占星術師らは、皆既日食が観測できるインド、中国、東南アジア諸国で、日食後の数日間、地域的な暴動が発生する確率が高いと警告している。

 ムンバイ(Mumbai)のある占星術師は、インドでカシミール地方の分離独立を求めるイスラム教原理主義武装組織「ジェイシェモハメド(Jaish-e-Mohammad)」か、国際テロ組織アルカイダ( Al-Qaeda)による攻撃があり、指導的な立場にある政治家が暗殺される恐れがあると話した。

 さらに、この占星術師によると、東南アジアは自然災害に見舞われ、欧米とイラン間では緊張が高まり、土星が獅子座から乙女座に入る9月9日以降に米国が軍事行動に出る可能性があるという。

 日食にまつわる迷信が存在するのは、インドだけではない。中国でも古代から、日食は皇帝の死など不吉な出来事の予兆とされてきた。今でも、こうした迷信を信じる人びとも少なくない。

 中国の人気ネット検索サイト百度(Baidu)では、「皆既日食から数年以内に騒乱や戦争が起こる確立は95%」との記事がヒット数を延ばしている。

 一方、天文学者や科学者、世俗主義者らは、偉大な自然現象である皆既日食への一般理解を高めようと、努力している。

 英旅行会社Cox and Kings は、ボーイング(Boeing)737-700型機をチャーターし、インド上空の高度4万1000メートルから皆既日食を観察するツアーを企画。同ツアーには天文学者が同乗し、乗客らに日食の説明を行うという。(c)AFP/Phil Hazlewood
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アラブ世界で民主化の要求で市民の大規模な暴動が2010年終わりから2011年初めにかけて起こり(アラブの春)、独裁者が打倒されたが、この時、トランジットの木星は魚座にあり、土星は乙女座に在住していた。

土星が本日から乙女座に逆行したため、まもなく牡牛座に入室する木星との間で、乙女座と蠍座にダブルトランジットを形成する。

乙女座に土星が入室していた時期は、アラブの春、日本で東日本大震災と原発事故、原発反対のキャンペーンなど、社会事象が激動した。

特に体制側に対する革命的暴動が相次いだ。

支配星を太陽とするクリティッカーで日食が生じるということは何を意味するか。

それは現状で王位にある人々に対する大規模な暴動かもしれない。

反原発運動、アラブの春、ウォール街を包囲しろ運動、その他様々な民主化運動や、反体制運動など全ては、現在の支配者に対する闘争であり、それは昨年以降、継続して続けられている。

それらが再び、激しさを増していくのが、今後、数ヶ月である。

2012年は何かが起こると言われてきた。

そのことを象徴するのがこの金環日食である。

日本でも小沢一郎や野田総理らの10室の太陽で日食が生じるということは何か政治的な状況にも動揺が生じるということを意味しており、何か政治が大きく動きそうである。

この日食が生じるクリティッカーに木星も在住していることは注目である。

つまり、日食が生じているそのまさにその場所に木星がまさに緊密に接合しており、そしてその近くに金星も控えている。

この配置が非常に興味深いのである。

 

今回の日食については食の占星学的な作用についての経験、実感をもたらしてくれるものと期待している。

私自身は牡羊座ラグナであるため、家族、両親、実家といった象意において何か変化があるのではないかと予想している。

各ラグナ毎に食が生じる牡牛座が何室に該当しているのか確認しておき、6ヶ月以内に何が起こるかを検証することは有益である。

(金環日食ができるハウス)

牡羊座ラグナ→ 2室・・・家族(両親、兄弟姉妹)、財産
牡牛座ラグナ→ 1室・・・身体
双子座ラグナ→12室・・・出費
蟹 座ラグナ→11室・・・評価、収入、兄姉
獅子座ラグナ→10室・・・仕事、社会的地位
乙女座ラグナ→ 9室・・・教師、精神性、学問
天秤座ラグナ→ 8室・・・相続、パートナーの財産
蠍 座ラグナ→ 7室・・・配偶者、パートナー
射手座ラグナ→ 6室・・・病気、負債、訴訟
山羊座ラグナ→ 5室・・・子供、学習
水瓶座ラグナ→ 4室・・・住居、心の安定、母親
魚 座ラグナ→ 3室・・・弟、妹

 


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