41歳母親が子供の奨学金200万円を持ち出して失踪 -『マディソン郡の橋』2-


41歳の母親が子供の奨学金200万円を持ち去って21歳の男子大学生と駆け落ちした事件がワイドショーを賑わしている。


「バイキング」失踪中の元アイドル41歳母親から連絡
2018年3月22日13時48分 日刊スポーツ

元アイドルで4人の子どもを持つ41歳の母親が20歳年下の大学生と駆け落ちして行方不明になっているとして家族がツイッターで情報提供を呼びかけている騒動で、フジテレビ系「バイキング」は母親だと名乗る人物から連絡があったことを明かした。

 家族がツイッターで母親と男子学生の個人情報を公開して情報提供を呼びかけたことから騒ぎになった今回の問題。夫と娘は22日放送のTBS系「ビビット」にVTR出演し、母が失踪するに至った経緯や、母と男子学生がメール等で交わしていた会話の内容も明かして悲痛な思いを語った。また、母は子どもたちの通学費用やアルバイト代など約200万円を引き出して失踪したという。娘は苦しい胸中を明かすも、母を心配し、無事に帰ってきてほしいとの思いを語った。

 「バイキング」でもこの問題を取り上げていたが、途中でMCの坂上忍が「実は先ほど、失踪しているお母さん本人と名乗る方からお電話いただきました。フジテレビに電話が入りまして」と明かした。

 坂上は「そのお母様と名乗る方いわく、今回の失踪にまつわる報道は事実と大きく違う内容があるという主旨のお話をされたそうです」と伝え、「本当にお母さんならば、ちゃんとどこかにいらっしゃるというひとつの安心材料にはなると思う」とした。

現代社会において、ほとんどあり得ない駆け落ちという古典的ドラマに世間の人は注目している。


小説のテーマになりそうな事件である。



この41歳の母親だが元アイドルで「進め!電波少年」の企画で生まれたアイドルグループ「電波子(でんぱこ)2〜28号」の中の一人「電波子17号」として、1990年代に活躍していた徳永美穂だという。

徳永美穂のプロフィールはインターネット上に公開されており、1976年9月4日生まれだそうである。


当時の所属事務所は、スターダストプロモーションで、テレビドラマ『幽霊女子高生』や映画『麗霆゛子 レディース!!』などに出演していたそうである。


アイドルの公開されている出生データはあまり信用できないが、このデータでチャートを作成してみると、このデータは正しそうに思える。





出生時間が分からないので、出生時間は取り得る時間の範囲全てを検討しなければならないが、


出生時間が00:00:01だと月は射手座の19°08’で、2018年3月現在のダシャーはラーフ/土星期である。


出生時間を23:59:59に設定すると、月は山羊座の2°26’で、現在のダシャーは木星/土星期である。



従って、現在のダシャーの取り得る範囲内は、ラーフ/土星期~木星/木星期のいずれかである。


ラーフ/土星
ラーフ/水星
ラーフ/ケートゥ
ラーフ/金星
ラーフ/太陽
ラーフ/月
ラーフ/火星
木星/木星
木星/土星


上記のいずれかが現在のダシャーである。


彼女は過去10年に渡って、子育てと糖尿病を患い失明した夫の介護に追われた生活を送ってきている。


従って、現在、彼女の人生に大きな変化が生じているとすれば、マハダシャーレベルの変化が生じていると考えるのが妥当である。


従って、ラーフ期から木星期への変化が既に起こっていると考えることができるのである。


その観点で、彼女のダシャーバランスを修正し、現在をマハダシャー木星期に入ったタイミングであるように設定すると、



出生時間が14時付近になり、月は射手座の26°55’である。


またこの場合、ラグナも射手座の6°29’付近に位置している。




まず、彼女の過去10年間の子育てと夫の介護生活は、マハダシャーラーフ期であったことは論理的にほぼ間違いないと思われる。


ラーフは天秤座に在住しているが、ダシャーロードのラーフをラグナとすると、ラグナロードの金星は12室で減衰し、9、12室支配の水星、2、7室支配の火星とコンジャンクションしている。


従って、ラーフ期は、夫(2、7室支配の火星)の介護で、献身的慈善的な(9室の支配星が12室)生活で、消耗してきた(12室)ことが分かる。


家庭の中に閉じ込められて監禁(12室)されている印象である。


5室支配(子供)の土星が10室(仕事)から12室にアスペクトしており、仕事は子育てと夫の介護であると解釈できる。



然し、マハダシャー木星期に既に移行したと考えると、現在の彼女の行動を説明することができるのである。



木星をラグナとすると、ラグナロードの金星と7、12室支配の火星が5室で、コンジャンクションし、2、5室支配の水星とコンジャンクションしている。



1-5、2-5、5-7のラージャヨーガが形成されており、特に7室の支配星が5室に在住する配置は、パートナーとの恋愛を表わす配置であるが、ラグナロードと7室の支配星が5室(恋愛)でコンジャンクトしていて、それらが金星と火星であるということは、情熱的な恋愛を表わしている。


しかもそこには2、5室支配で5室で高揚する水星が絡んでいる。


男子大学生からの熱烈なラブレターやメールでのやり取りなど、恋愛の創造的コミュニケーションも表わしている。


7室の支配の火星には、金星と水星がコンジャンクトしており、水星の7室や金星とのコンビネーションは若い恋人を表している。



つまり、さながら映画の純愛ドラマの一場面が展開していたのである。



メリルストリープとクリントイーストウッドが共演した『マディソン郡の橋』という映画があったが、あの映画も子育てと夫の世話などに追われた生活を送ってきた主婦が、純愛に目覚めたが、結局、その純愛は成就しなかったという悲恋の物語である。


状況は非常に酷似している。


仕事から帰ってきてテレビを見て酒を飲んで寝てしまう凡庸な夫と子供たちの世話にただ追われ、家政婦、あるいは、飯炊き女としての生活を黙々と送っていた女性がある日、純愛に目覚めるのである。



従って、この事件は、『マディソン郡の橋』のその後の物語である。


もし『マディソン郡の橋』の主人公である主婦の女性(メリルストリープ)が、理性を捨てて全てを放り出して、相手の男性と駆け落ちしてしまったら・・・というその後の物語である。


映画の中では、理性を捨てて、アメリカの田舎の小さな町の社会的規範を捨てることは出来ず、最後は別離で幕を閉じるのである。



然し、この事件では、女性は子供の奨学金を持って男子学生と失踪してしまったのである。



つまり、この後で、この女性はどうなっていくのか・・・。



これは『マディソン郡の橋』の続編を見ているようでいて興味深い。



ナヴァムシャを見ると、木星は月から見てケンドラに在住し、ガージャケーサリーヨーガを形成し、高揚する金星とコンジャンクションしている。





一方で、ラーフは月から見て2室(2-8軸)に在住し、ディスポジターの土星は火星からアスペクトされている。



従って、ラーフ期と木星期では大きな隔たりがあることが分かる。




つまり、マハダシャーラーフ期からマハダシャー木星期の変化は、彼女にとって、革命的な変化をもたらしたと言える。



この若い大学生との恋愛というものは、彼女の人生の中での光明なのであり、自由への羽ばたきなのである。



然し、この木星から見た5室で形成される金星、水星、火星のコンビネーションには、木星から見て9、10室支配のヨーガカラカの土星が3室からアスペクトしている。



従って、いずれ彼女の理性的行動が、この純愛逃亡劇に終止符を打たなければならず、また持ち出した子供の奨学金の件も解決しなければならないはずである。



あるいは、この土星は月から見て、2、3室支配で8室からアスペクトしていることから、彼女の両親や夫の親族などの働きかけにより、この逃亡劇に幕が閉じられるかもしれない。




おそらく月は射手座で正しいのはないかと思われる。





射手座の月をチャンドララグナとすると、6、11室支配の金星が10室で減衰しているが、6室の支配星が10室で減衰する配置はパラシャラの例外則によるラージャヨーガ的な働きが期待できる配置であり、また6室の支配星が10室に在住する配置自体が良いと言われている。


非常に献身的な配置であり、仕事上における奉仕の人生を表している。


そこに7、10室支配の水星がコンジャンクトして、バドラヨーガを形成し、5、12室支配の火星もコンジャンクトしている。



「進め!電波少年」で、「電波子17号」として活動していたのが、1990年代というので、おそらくその頃は、マハダシャー火星期なのである。


火星は5室(創造、アイデア、発想)支配で10室に在住して、金星や強い水星とコンジャンクトし、木星からのアスペクトを受けていた為、奇抜で斬新な企画にチャレンジするという実践的な番組作りを出演者として行なっていたのである。



6室支配で10室で減衰する金星は、非常にハードな献身的な仕事を表わしていると理解できる。


そして、高揚する水星や5室支配の火星の絡みを見ると、実務的な能力も高く良い仕事を行なってきた印象である。


但し、土星もアスペクトしており、2、3室支配の土星が8室に在住して、10室にアスペクトしており、自分のお金がパートナーのお金になってしまう配置をしている。


その土星が10室にアスペクトすることで、夫の世話や夫と行う仕事がハードワークであることを表している。




実際、徳永美穂は、失明し糖尿病を患った夫を24時間体制で、介護しなければならない生活を送ってきたようである。



そうしたことで、徳永美穂に対して、世間から批判の意見も多いが、同情の声も多いようである。



ネット上の情報によれば、夫は、羽賀研二の事件で一緒に捕まった人物であるということで、共感できない人物である。



パートナーの7室をラグナとすると8室支配の土星が2室(視力)に在住しており、
また減衰する金星が6、11室支配の火星から傷つけられており、この配置が糖尿病を表していると考えられる。


従って、少なくとも月は射手座に在住しているのではないかと考えられる。


然し、ダシャーバランスを修正して、現在をマハダシャー木星期に移行した直後のタイミングに設定した所、ラグナも射手座になったので、ラグナも射手座付近である可能性というのは十分にあると考えられる。



徳永美穂の写真を見た感じでもアグレッシブで活動的な射手座的な印象は持っているのである。





現在、トランジットの土星と木星が月から見た3室と7室にダブルトランジットしており、パートナーとの出会いというものがテーマになっている。



そして、月から見て、2-8軸にラーフ/ケートゥ軸がトランジットしており、特に出生の土星の上をラーフが通過している。



2-8室の軸にラーフ/ケートゥ軸がトランジットするタイミングは、辛い時期である。



特にパートナーから親切や思いやり、またサポートが受けられない時期であり、非常に感情的に摩耗する時期である。



そして、2室支配で8室に在住する土星にラーフがトランジットしていたということは、夫の要求が激しくなったことが考えられる。



つまり、8室にラーフがトランジットしたという状況は、誰か生活を助けてくれる相手の援助が欲しいと思うタイミングであるにも関わらず、夫は頼りにならず、また金を無心したり、要求が激しくなっている状況ではないかと考えられる。


そして、出生の月にはトランジットの土星がコンジャンクションしていて、サディサティの最も厳しい時期を味わっているのである。


月は月から見ると、8室の支配星であり、その8室支配の月に対して土星がコンジャンクトしている状況である。


そして、8室にはラーフ/ケートゥ軸がトランジットしている。



そうしたことで、むしり取られるだけの夫との関係性に嫌気がさしたと考えられる。



そして、マハダシャーは木星期に移行しており、月から見ると、1、4室支配で6室に在住しており、多少、アグレッシブな心理状況にもなったのではないかと思われる。



6室が関わるとき、攻撃する人になるのであり、加害者になるのである。



もしラグナが山羊座であれば、ラグナロードの土星が7室に在住し、年上の夫を表しており、7室支配の月が12室に在住しているため、夫との別離を表している。



今、その7室支配の月に土星がトランジットしているのである。



木星は3、12室支配で5室に在住している為、快楽主義に陥り、若い大学生の恋人と刹那的な逃避行に出たのだと考えられる。



木星は12室の支配星でもあるため、失踪を表わしている。



もし山羊座ラグナであれば、9室に惑星集中して、3室(芸能)にアスペクトするため、芸能界に縁があったことを説明することができる。




従って、現在、ラグナが山羊座で月が射手座であるか、ラグナと月の両方とも射手座である場合などを検討中である。




然し、月は射手座で間違いないと思われる。



サディサティ―の最も厳しい時期だからこそ、こうした行動につながったのである。





因みに現在、木星が天秤座で逆行して乙女座に絡むと共に土星は乙女座にアスペクトしているため、乙女座にダブルトランジットしている。



この乙女座は徳永美穂のダシャーラグナの木星から見た5室に該当し、そこにはラグナロードの金星と7室支配の火星が在住している。



従って、5室にダブルトランジットが形成されているため、駆け落ち逃避行の実践中なのである。



しかも少しゲスなことを言えばこの火星は7、12室支配で12室を支配しており、金星は6室を支配している。



この6室と12室が絡む場合、しかも金星と火星で絡む場合、非常に性的なニュアンスが生じるのである。



金星は減衰して惑星としての品位を失っている。



ビルクリントンの乙女座で減衰した金星の事例で見られるように減衰した金星は性的なモラルを失う配置である。



従って、この恋愛逃避行は、『マディソン郡の橋』ばかりではなく、アベサダ的な要素もあるのである。



またラグナ、あるいは月が射手座にある場合、現在、木星が逆行することで現在、10室にダブルトランジットが生じている。



従って、ワイドショーで放映されて、この事件が全国的に有名になってしまった訳である。



いわば、全国指名手配といった状況である。



射手座から見てメディアの3室にもダブルトランジットが形成されているため、彼女の写真や映像がネットやテレビで盛んに取り上げられている。





徳永美穂は女優として映画に出演していたこともあるようだが、芸能人というものは、時に私生活において何か欲望や本能に従って、社会規範を逸脱する行為を行なう場合がある。



然し、その場合にその人生の極限的な葛藤する状況において最高の芸術を生み出すのである。



こういうタイプの人間でないと、芸人や役者にはなれないのかもしれない。



社会規範に従うだけの従順な人間しかいない凡人の世界とは実に味気ない世界である。



このような社会的逸脱者こそが、芸術の創造者なのである。



ギリシャ神話のような物語を人生の中で実演する人は、社会的に見れば変人、あるいは、狂人なのであり、危険人物である。









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