2019年金正恩終末説について ー 金正恩の失脚の可能性を予測する -


2019年2月27日及び2月28日にベトナムの首都ハノイで行われた米朝首脳会談が決裂した。

北朝鮮の核兵器の放棄と引き換えに米国に体制保障をしてもらうという、金正恩の外交交渉は空しく失敗に終わった。

事前の実務者協議で、北朝鮮は強気だったというが、交渉は合意には至らず、帰り支度のトランプを緊急提案で引き留めまでしたようである。


今後、北朝鮮の体制がどうなっていくのか、また金正恩がどうなっていくのか、非常に気になる所である。

因みにこうした中で、非常に興味深い記事が掲載されていた。


金正恩氏、代議員に立候補せず
共同通信社 2019/03/12 16:22

 【北京共同】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は10日行われた最高人民会議代議員選挙に立候補しなかった。12日に国営メディアが発表した当選者名簿に名前がなかった。指導体制の改編を準備している可能性がある。

金正恩が、最高人民会議代議員選挙に立候補しなかったというのである。

金正恩体制に変化が生じ始めている証拠ではないかと思われる。


私は以前から、金正恩のラグナを獅子座に設定している。



このラグナでいくと金正恩は、現在、水星/ケートゥ期である。


まず交渉が決裂しやすいのは、マハダシャーロードの水星が6室の在住星だからである。


7室は外交のハウスであり、6室は外交交渉が決裂するハウスである。


ケートゥは5室に在住しているが、5室は10室(地位)から見ると、8室(中断)である。


そして、現在、トランジットの土星が射手座5室を通過しており、まもなく2019年3月29日から木星が射手座に入室して5室にダブルトランジットが成立する。


5室は10室から見ると8室であり、仕事(地位)の中断のハウスである。


それで、金正恩は今回、最高人民会議代議員選挙に立候補しなかったのではないかと思われる。


つまり、アンタルダシャーロードのケートゥが10室から見た8室で、ダブルトランジットも10室から見た8室に形成されている為、仕事量を減らしているのである。


通常、金正恩はあらゆる国内の最高職を兼務していたのだが、それを止めたということである。


そして、マハダシャーの水星から見るとケートゥは12室に在住し、8室支配の太陽とコンジャンクトしている。


水星から見た8室の支配星は、交渉相手からもらうものを表わしているが、今回、金正恩はドナルド・トランプから一切の妥協を引き出すことも出来なかった。全く得るものなしである。


この得るもののない空しい外交交渉が、水星からみた8室支配の太陽がケートゥによって傷つけられていることによって表されている。

ケートゥは、期待外れとか、思い違いとか、裏切りを表わし、損失の象意を表わしている。



2019年金正恩終末説

因みに北朝鮮内部では、「2019年金正恩終末説」が拡散しているという。

国内外の情勢が不安を増す中、占いに頼ろうとする風潮はかつてなく高まっており、高級幹部の間で『金正恩氏2019年終末論』が密かに拡散しつつあるというのだ。


北朝鮮で拡散する「2019年金正恩終末説」
2016年09月21日 Daily NK

(略)

RFAの咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋は、「最近、保安員(警察)や保衛員(秘密警察)の間で、占いが流行っている。国内外の情勢が不安を増す中、占いに頼ろうとする風潮はかつてなく高まっている」と語る。

北朝鮮でタブーだった占いは、1994年に金日成氏が逝去し、社会不安心理が広がったことをきっかけに、流行りはじめた。今では高級幹部も占い師の上客で、大金を支払って自分と国の未来を占ってもらう。

ところが、そこからとんでもない噂が広まりだした。

「高級幹部は自分の運勢のみならず、金正恩氏の運勢も占うのだが、占い師たちが『金正恩氏の運は2019年に尽きる』と言っていることが知れ渡り、高級幹部の間で『金正恩氏2019年終末論』が密かに拡散しつつある」(情報筋)

情報筋は「終末論」の詳細には言及していないが、「政権や本人の命運が2019年に尽きる」という内容であることは想像に難くない。噂がもはや看過できないほど広がったのか、保衛部が取り締まりに乗り出した。

「今月中旬に開かれた幹部を対象とした政治講演会で『最高尊厳に対する名誉毀損は厳罰に処する』との方針が伝えられた」

ところが、その話を聞いた参加者の反応は今までとは違い、無反応だったりして芳しくなかったが、その理由について情報筋は言及していない。同様の通達は、全国の人民班(町内会)の会議でも伝えられ、「金正恩氏2019年終末論」が庶民レベルまで広がっていることが窺い知れる。

(略)

北朝鮮では、「占い」は「迷信」「非社会主義的」とされ、違法とされているが、金正恩党委員長にとって都合の悪い噂を流されることもあり、占いに対する取り締まりが厳しさを増しており、「占い師」らが処刑されているのだという。


金正恩「2019年終末論」も予言…北朝鮮で「占い師」ら処刑
高英起 | デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト
2018/12/28(金) 6:04

北朝鮮で、占いに対する取り締まりが厳しさを増している。これまでは比較的取り締まりが弱かったが、最近になって銃殺刑が執行されるほどになっている。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋によると、先月17日に清津(鄭進)で、20代前半の占い師の女性が銃殺された。

一方、穏城(オンソン)では「ヒスン」という名の女性占い師が労働教化刑(懲役)18年を宣告された。会寧(フェリョン)では占い師6人が逮捕され、保安署(警察署)で取り調べを受けているが、「いずれ銃殺になる」との噂が流れているとのことだ。

(略)

2017年11月には、世界一当たる予言者と呼ばれている英国人のクレイグ・ハミルトン・パーカー氏が、「北朝鮮で2018年にクーデターが起こり、金正恩は中国に亡命する」と予言しているという。


これについては既に2018年を過ぎてしまったが、少しタイミングが遅れて的中する可能性は残っている。


世界一当たる予言者「北朝鮮で18年にクーデター、金正恩は中国に亡命」―米華字メディア
Record china 配信日時:2017年11月6日(月) 20時40分

2017年11月6日、米華字メディア・多維新聞によると、ドナルド・トランプ氏の米大統領就任や古代の巨大イカ出現などを見事に的中させ、「世界一当たる予言者」として知られる英国人のクレイグ・ハミルトン・パーカー氏がこのほど、2018年に北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)体制が崩壊すると予言したという。

韓国紙・中央日報の報道として伝えたもので、クレイグ・ハミルトン・パーカー氏はこのほど発表した「2018年の11の予言」の1つ目として、「北朝鮮の金正恩政権は2017年末もしくは2018年1月に、国内クーデターで崩壊する。国際社会の経済制裁は何ら役割を果たせず、米国は北朝鮮の鉄道を爆撃して破壊するだろう。そして金正恩は中国に亡命する」と予言しているという。(翻訳・編集/柳川)

そこで、今回は、「2019年金正恩終末説」の可能性があるのかを検証してみたい。


まず、金正恩が権力の継承をしたのは、2011年12月17日に金正日が死去し、翌年の4月13日の第12期最高人民会議第5回会議において、「国防委員長」に代わって新設された「国防委員会第一委員長」に就任したタイミングにおいてである。


wikipediaによれば、この時、「金正恩は正式に党・国家・軍の三権を握る最高指導者となった」と記されている。

ダシャーは、土星/ラーフ期で、その後、土星/木星期が続き、2016年8月頃からマハダシャー水星期に移行している。


この父親から権力の継承を受けた最初のタイミングにおいて、金正恩は、妻の李雪主を連れている姿が度々、メディアに報じられた。



この時、マハダシャーが7室支配の土星で、3、10室支配の金星と星座交換している為に妻の李雪主を連れて北朝鮮国内を視察する姿が度々、報じられ、米国のTIME誌の表紙にもなった。



それについては、2013年8月10日付の記事『北朝鮮・金正恩体制の行方』に記している。


この金正恩が、最高指導者となってからの6年間は「身内殺しと血の粛清の6年間」だったと伝えられている。


これは、土星/ラーフ、土星/木星、水星/水星期と続く流れの中で起こっている。


マハダシャーロードの土星は6室の支配星で、6室に在住する金星と星座交換しており、アンタルダシャーロードのラーフのディスポジターは6室在住の水星で、同じくアンタルダシャーロードの木星のディスポジターである火星も6室で高揚している。


また木星はアヌラーダに在住しているが、支配星の土星は6室の支配星で、6室在住の金星と星座交換している。


またマハダシャーの水星は、11室支配で、6室に在住している。6室は暴力のハウスで、11室は6室から見た6室目であり、6室の本質のハウスである。


このようにマハダシャーもアンタルダシャーも暴力の6室にしつこく関係している為、血の粛清の6年間だったのである。


通常、6室に惑星(特に凶星が)が集中している人の場合、学校でいじめをしているとか、何らかの暴力を振るうパーソナリティーであったりする。


それで学校の教師から呼び出されたことがあるといった児童のチャートを以前、見たことがある。


国家指導者のレベルになると、警察権力や軍事力を使っての国民に対する暴力として現れるのである。



そして、今はマハダシャー水星期に移行した後の水星/ケートゥ期である。


獅子座ラグナにとって、2、11室支配の水星は、マラカであると共に2室は起業のハウスであり、11室は肩書き、評価のハウスである。


これらのハウスの支配星が6室に在住しているということは、国家の経営や、自らの評価、肩書きの維持に奮闘(struggle)することになる。

従って、金正恩はマハダシャー土星期のように妻とメディアに出て有頂天になっていた時と打って変わり、現体制維持のために米国と交渉し、ミサイルを発射して世界を恫喝するなど四苦八苦している。



そして、この水星は12室にアスペクトしていることから海外も表わすのである。



金正恩は、1996年9月から2000年8月まで海外留学をしており、豊富な海外生活の経験がある。



その時のダシャーは、木星/ラーフ、土星/土星期である。


ナヴァムシャ(D9)では、月から見てマハダシャーの木星は9、12室支配で、ラーフは海外を表わす惑星で、9室支配の木星からアスペクトされ、ディスポジターの土星は9室に在住している。


また土星は月から9室に在住して、ディスポジターの木星は9、12室支配である。



因みに金正恩の出生年は、1982年と1983年、1984年説がある。


私は、1983年説を採用し、その上で、ラグナを獅子座に修正している。



出生図のラグナが獅子座であれば、ナヴァムシャの月の配置は、牡羊座で決定するため、上記の解釈が可能である。




ジャイミニのチャラダシャーによる検証

もし出生年が1983年で正しく、ラグナが獅子座であれば、以下のような変動表示体やパダが得られる。



現在、金正恩は、水瓶座/双子座(2019/1/8~2019/5/10)で、水瓶座から見るとAK(アートマカラカ)、MK(マトリカラカ)、DK(ダラカラカ)が12室に在住し、UP(ウパパダ:12室のパダ)も在住している。


12室は海外を表わしており、移住のハウスである。そこに自分自身を表わすAKと住まいを表わすMKと配偶者を表わすDKが在住しているのである。


AKに注目すれば、AKは水瓶座から見て12室(海外)に在住し、GKからアスペクトを受けている。


2020年1月にトランジットの土星と木星が山羊座(水瓶座からみた12室)に入室すると、この水瓶座からみた12室に配置される変動表示体やパダの象意が顕在化するものと考えられる。


また現在、サブダシャーが双子座であるが、双子座から見るとAKとMKとDKが8室に在住している。


従って、行き詰まりの状況を表わしており、特に健康状態が良くないことを表わしている。


Record Chinaによれば、メジャーダシャーが水瓶座に移行する直前から金正恩は、健康状態の悪化が懸念されている。

北沈黙60日、金正恩氏に「健康危機」も?―米華字メディア
2017年11月20日 10時40分 Record China

19日、米華字メディアの多維新聞によると、北朝鮮が9月15日に中距離弾道ミサイルを日本越しに発射して以来、軍事的挑発が60日余りも確認されていないことに関連し、英大衆紙デイリー・スターは金正恩氏の「健康危機」について伝えている。

2017年11月19日、米華字メディアの多維新聞によると、北朝鮮が9月15日に中距離弾道ミサイルを日本越しに発射して以来、軍事的挑発が60日余りも確認されていないことに関連し、19日付の英大衆紙デイリー・スターは金正恩(キム・ジョンウン)氏の「健康危機」について伝えている。

デイリー・スターは「ミサイル沈黙60日、北朝鮮のボスの健康に懸念」と題した記事で、「33歳の北朝鮮指導者の体重は、そのぜいたくなライフスタイルにより増え続けており、ここ数年は彼の健康状態を疑問視する声が上がっている」と指摘。「金正恩氏が気球のように激太りしていること、夫人や妹との外出時に椅子に座る前にすでに大汗をかいていたこと、化粧品工場を視察した際、足に不安を感じているかのように机に寄りかかっていたこと、靴工場視察でも顔が汗で覆われ、手にしていた荷物を降ろす必要があるほどだったことなどが、最近撮影された写真から分かる」と伝えた。

また「金正恩氏は痛風、糖尿病、心臓病、高血圧に苦しんでいると報告されている」とし、「彼が愛する高価なチーズとビールは特別に輸入されたものであり、すしやピザを含む高脂肪の食生活のために世界各地からシェフが集められている」とも指摘。「金氏が2014年に約6週間にわたって姿を消した際に北朝鮮は『不快な体調』に苦しんでいると認めた」「金氏の周囲には寿命を延ばすための特別医療スタッフが存在することが明らかにされている」などと伝えている。(翻訳・編集/柳川)

従って、それは現在も続いているのである。


ヴィムショッタリダシャーは、2016年8月から2、11室支配のマラカの水星期に入っており、病気の6室に在住していることから、水星期に入ってから健康状態が悪化しているはずである。


もし水瓶座/双子座(2019/1/8~2019/5/10)は、なんとかやり過ごしたとしても、2019年9月9日~2020年1月8日まで、水瓶座/獅子座の時期がやってくる。


獅子座から見ると、AK、MK、DKが病気の6室に在住しているが、2019年11月ぐらいから土星と木星が山羊座6室(病気)に入室した効果が始まり、6室と12室へのダブルトランジットが形成される。


このタイミングで、国内では軍幹部や人民による反体制運動(6室)が生じ、健康問題も悪化(6室)して、あたかも入院するかのように海外への亡命を計るかもしれない。



ダシャーは、水星/ケートゥ期から水星/金星期に移行していくが、マハダシャーロードの水星は、マラカの2,11室の支配星であり、アンタルダシャーロードの金星は、6,7室支配のマラカの土星と星座交換している。


そして、金星と水星は6室から12室(海外)にアスペクトしている。



また水星と金星は、ナヴァムシャの月からみた12室(海外)に在住している。





因みに1996年9月から2000年8月まで海外留学をした時、メジャーダシャーは乙女座と天秤座の時期にまたがっている。



乙女座から見ると、AK、MK、DKは学習の5室に在住し、12室(海外)にジャイミニアスペクトしている。



従って、この時期に海外留学したと考えられる。



また次の天秤座の時期は、PKや5Pや9Pが在住し、海外での学習経験を表わしている。



従って、チャラダシャーの解釈から言って、12室にAK、MK、DKが在住している水瓶座のメジャーダシャーの時期は、海外に移住すると考えてもよさそうである。



またニラヤナシューラダシャーなどでやってみると現在、射手座/射手座の時期である。



射手座の時期は危険な時期であると言われており、健康問題などに要注意である。



射手座から見ると、AKの火星はマラカの2室に在住し、GKからアスペクトされている。



おそらく、ニラヤナシューラダシャーで、2020年7月8日~2021年4月8日が射手座/水瓶座の時期になるため、この時期も危険な時期である。



このように見てくると、2019年終わりから2020年にかけて、国内での軍幹部や人民による反体制運動や自身の健康問題などで意気消沈した金正恩が、海外亡命をするシナリオも十分あり得ると考えられる。


従って、英国人クレイグ・ハミルトン・パーカー氏の予言は、2019年末から2020年にかけて実現する可能性がある。



但し、一つ気になるのは、ダシャムシャにおける水星と火星の星座交換である。



星座交換は強力であり、水星はナヴァムシャでも木星と星座交換している。


但し、月からみた9、12室支配の木星と星座交換している。



水星は非常に強い配置であり、惨めな感じにはなっていない。



従って、亡命せずに国内で軍幹部や人民による反体制運動や自身の健康問題に対処していくというケースも考えられる。



いずれにしても2019年末から2020年にかけてが、北朝鮮情勢の最も山場となりそうである。






この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!

コメント

コメントする

CAPTCHA