今日は夕方時間が出来たので、日が沈む前の海岸に出かけた。
海岸は遠浅で荒々しい波もなく、海岸は静寂で満たされている。
都会にいると様々な音が飛び交っていて、騒々しさから一時も逃れることはできないが、ここ五島は、さざ波の音以外には、全く雑音は聞こえない。
そのような静寂の中に身を置いていると、心が静まってくる。
このような静かな環境というものは非常に貴重である。
一人一人に与えられているスペースが贅沢なのだ。
海に行けば辺りには全く人はおらず、いつも貸切状態である。
2日ほど前に隣の富江という町に徒歩で出かけて行ったが、行く途中で立ち寄った海岸の砂浜も全く人の足跡がなかった。
その全く人の足跡がない貸切状態の砂浜を歩くというのは何とも気分のよいものだ。
五島が移住場所として人気が高いのには納得できる。
何が人気なのかと言えば、おそらく自然環境と贅沢なスペースではないかと思った。
何の因果で、この五島にやって来たか。
それは主に失った自動車免許、自動二輪免許を取り戻す為であるが、既に述べたようにジャイミニのチャラダシャーで考えた時、私が今このタイミングで、日本の西端の島にやってきたというのは偶然ではないのだ。
そして、既に取得した資格を取り戻すためにもう一度、同じことを学習するのである。
以前、ジョーティッシュをまだ知らない時、全く別の占いで、「あなたは同じことを二度、繰り返さなければならない」と言われたことがある。
それはどういう意味かといえば、おそらく今していることがまさにそうなのだろうと思われる。
このことを考えてみると、例えば似たようなものとして、心理学の資格をもう一度、取り直していることもそうである。
一度、学習したことを再び、学習し直しているのである。
何故、こうしたことが起こるのかと言えば、おそらく私の11室の支配星が努力の3室に在住し、ラーフ/ケートゥ軸や3、6室支配の水星、8室支配の火星などによって、傷つけられているからではないかと思われる。
11室が傷ついている場合、一度、得た資格(11室)を剥奪されたり、失うなどして、もう一度、その資格を取り直さなければならないのである。
これは例えば、会社で役職を得ていた人が、その役職を失って降格になる場合なども同じことである。
その役職にカミングバックするためにはもう一度、上司や周囲の人からの信頼、評価を得なければならない。
例えば、弁護士が資格を剥奪されるといったこともそうである。
資格とは永久に有効ではなく、剥奪されたり、失効される場合がある。
そうしたことを経験する人は、おそらく11室が傷ついている人なのである。
資格とは、識者や上官、先達からの評価であり、お墨付きのことを指している。
他者からの評価というものは、一定不変ではなく、変わりゆくものであり、それだからこそ、それは更新し続けなければならないものでもある。
11室が強ければ他者からの高い評価を得て成功するし、弱ければ他者からの評価が得られない。
11室が弱い場合、成功の甘い汁を吸えない人生となるのである。
当然、資格というものにも恵まれないことになる。
但し、人からの評価を受けているかどうかということと、その人が有能で仕事をしているかどうかは全く別のことである。
有能で仕事をしているにも関わらず、世間からは全く何の評価もされていない無名の人もいる。
大抵は有能であれば、いずれ誰かが発見して、その人への高い評価がつくのであるが、時々、評価とは関係ない所で生きている人もいるのである。
そうすると、評価を受けられないこと、無名であることは、ある面では、価値あることである。
何故かと言えば、評価が受けられないので、一生懸命、才能を駆使して仕事をするからである。
評価を受けてしまうと慢心して仕事をしなくなってしまう。
私が以前から言われてきたこととして、「あなたは死んでからでないと有名にならない」という言葉がある。
この言葉を複数の占い師、あるいは、その筋の人から言われた。
11室が弱いので慢心せずに死ぬまで、努力し、仕事をし続ける人生なのである。
ある意味で、成功の甘い汁に酔いしれて怠惰にならぬようにそのような人生を仕組んでくれたとも考えられなくはない。
これは最高の褒め言葉であり、霊的恩寵なのである。
大金(あぶく銭)を掴んだり、有利な資格で苦労せずに人生を渡ってゆけば、それは慢心を産み、怠惰を生み出してしまう。
だから私の場合、同じことを二度繰り返す人生でもいいのであると、自分に言い聞かせた。
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