西野亮廣のラグナについて -8室の水星と炎上ビジネス-
2018.04.25
昨年2017年の10月27日にトランジットの土星が射手座に入室したが、土星が12室からラグナに移動するタイミングは、何かを新しく始めるタイミングである。
それで、その時、お笑い芸人の綾部祐二がニューヨークを拠点にして活動すると発表したので、おそらく綾部祐二は射手座ラグナではないかと考えた。
突然、海外に挑戦すると言い出す人は、射手座にありがちな遠い外国の地に遠征して、武者修行的な意味で、自分を試したいと思う人々である。
射手座はナチュラルゾーディアックで9室に該当し、遠距離旅行、留学といった象意を持っている為、突然、遠い外国の地で、自分を試したいと思うのである。
その辺りは以前の記事「射手座の人々」で書いた。
同じ頃、お笑い芸人の西野 亮廣は、『革命のファンファーレ 現代のお金と広告』 という自己啓発とマーケティングが合体したような本を刊行していた。
本屋で立ち読みしてパラパラとページをめくると、新しい時代の生き方や行動の仕方について提案する自己啓発的な本であった。
こうしたタイプの本も射手座の得意分野である。
従って、西野 亮廣からも射手座のにおいを感じ取っていたが、最近、占いTV公式 YouTubeの『【キンコン西野 占い師になる】星の配置でわかる2016年の不倫報道やSMAP解散の分析』の中で、鏡リュウジが、西野 亮廣のラグナを射手座と山羊座の境界付近、山羊座0°に設定している出生図を使って、西洋占星術の解説をしていることが分かった。
西野 亮廣は出生時間はネット上には載っていないが、何らかの形で、鏡リュウジは、本人から出生時間を入手した可能性が考えられる。
西洋占星術のチャートであれば、左端がAC(アセンダント)、右端がDC、上端がMCで、下端がICである。
そして、山羊座0°であれば24°引いた射手座6°付近がラグナではないかと考えられるのである。
そこで、私は以前、西野 亮廣を射手座ラグナではないかと推測しており、少なくとも射手座に惑星がなければ、上述したような自己啓発の本を出版することはないと思ったが、射手座には何も惑星が在住していない。
従って、射手座ラグナの可能性は十分にあったのである。
それで今回、占いTV公式 YouTubeの情報から射手座ラグナらしいと分かったので、射手座ラグナで本当に正しいのか検証することにした。
ラグナを射手座の第2パダである3°20’~6°40’付近に設定すると、2012年半ば頃にマハダシャー土星期から水星期に移行している。
そして、現在、水星/金星期である。
土星は、3室支配で9室に在住し、3室にアスペクトバックしているが、ラグナロードの木星と9室でコンジャンクションしている。
ラグナロードと3室の支配星が絡む場合、芸能やスポーツの世界に関わる配置である。
芸能やスポーツの世界に関わって、頻繁にメディアに出演する人となる。
従って、マハダシャー土星期にお笑い芸人としてデビューしたことは説明できる配置である。
土星をラグナとすると、3、10室支配の金星が10室で自室に在住し、マラヴィアヨーガを形成しており、3-10の絡みが見られるため、特に土星をダシャーロードとした場合でも十分に説明できる。
そして、水星期に入っていく訳だが、その前にマハダシャー水星期に入る直前の2009年1月26日に初の作品となる絵本『Dr.インクの星空キネマ』を発売し、絵本作家としてデビューしている。
ちょうど土星/ラーフ期の時期である。
ラーフのディスポジターである月は3室水瓶座に在住しており、3室は出版のハウスであり、絵画なども表わすため、絵本作家としてのデビューというのは、事象に一致している。
そして、デビューした後、絵本を着々と出版しており、2012年11月の土星/木星期には『オルゴールワールド』という絵本を出版している。
木星はラグナロードで、9室に在住し、3室支配の土星とコンジャンクトし、3室にアスペクトしている。
この絵本は、タモリの原案によるものということで、芸能界の先輩(師匠)からのアドバイスを受けての活動である。
この辺りは、ラグナロードの木星が9室に在住し、アンタルダシャーが木星期であったことが関係していると考えられる。
そして、次が非常に興味深いのだが、水星/水星期に移行した後、クラウドファンディングで出資を募り、2013年2月にニューヨーク・トライベッカのOne Art Spaceにおいて初の海外絵本絵画展を開催している。
ここでマハダシャーが水星期に移行しているが、水星は7、10室支配で8室に在住して、ラーフとコンジャンクトしている。
ここで注目すべきは、クラウドファンディングを利用したということである。
クラウドファンディングとは、NPOなどがインターネット上で提供するプラットフォームを使って、広く一般市民から出資を募る方法である。
こうした最近、流行の資金調達手段を使って、事業資金を得たのであるが、8室の水星は通常は、良いと言われている。
何故、良いと言われるのか、私は以前から考察を続けてきたが、8室の水星は銀行から資金を調達したり、他人のお金を上手く利用できる配置なのである。
通常、惑星が8室に在住する配置は良くない配置であるが、8室に在住する水星の場合だけ(分割図においても)良いと言われるのは、そうしたビジネスに必要な資金調達といった手段において有能になるからというのが一つの理由として考えられる。
それで西野 亮廣は、このマハダシャー水星期に入ったタイミングで、クラウドファンディングで資金調達に成功したのである。
ラーフが同室してコンジャンクトしていることは、他人のお金を利用することに貪欲であり、ガツガツと一般市民に資金協力を要請したことを表していると考えられる。
通常、8室のラーフは、結婚願望が強い配置であり、配偶者のお金(財産)、人脈、実家などの配偶者の所有するものに頼りたいと思う配置である。
そして、そのクラウドファンディングで集めた資金を元手に絵本を製作したのは、水星のディスポジターである月が3室(出版、絵画、デザイン)に在住しているからである。
またクラウドファンディングは、NPOのプラットフォームを利用しなければ出来ないが、それは水瓶座3室の象意である。
非営利組織(NPO)は、市民活動を促進する組織であり、基本的に水瓶座の象意である。
2014年12月9日に西野 亮廣は、デザインアソシエーションNPOの理事に就任しているが、これも水瓶座に在住する月がもたらした事象である。
水星/水星期で、ダシャーロードの水星が8室(権利収入、棚から牡丹餅)に在住し、ディスポジターである8室支配の月が水瓶座に在住している為、おそらくデザインアソシエーションNPOから理事になってもらえないかと要請されたのである。
西野 亮廣にとっては、棚から牡丹餅の話である。
通常、10室の支配星が8室に在住する場合、口コミやコネによって他人から仕事を紹介される配置である。
然し、これらは肯定的な事象であるが、マハダシャー水星期に移行してから、否定的な出来事も起こっている。
例えば、2013年2月にツイッター上で、放送作家・鈴木おさむの著書「芸人交換日記」に対し批判的なツイートをしたことで炎上し、鈴木の妻で事務所の先輩である森三中・大島美幸と口論となったようである。
その他、この頃、ツイッターでつぶやいたことが度々炎上することが相次いでいる。
これは10室支配の水星が8室でラーフとコンジャンクトして傷ついているためであると考えられる。
8室は突然の中断、行き詰まり状態を表しており、また蟹座に在住するラーフは興奮した大衆を表しており、水星はコミュニケーションの惑星である為、大衆からの感情的反応を呼び起こし、炎上を誘発しやすい配置である。
然し、西野 亮廣は興味深いことを言っており、ツイッターや他の媒体などで、何か他人のこと(芸能界の大物など)をはっきりと批評するなど意見を述べる場合、炎上するが、そのことで、彼の月額1000円の会員制コミュニティーサイトの登録者が増えるのだという。
つまり、彼にとっては炎上も自分の会員を増やすためのビジネスなのであり、これは8室に水星が在住し、ラーフとコンジャンクトする効果ではないかと考えられる。
炎上すると他人のお金が転がり込んでくるという訳である。
世間で炎上ビジネスと言われるものの仕組みも、おそらく8室の水星などが関係しているかもしれない。(水星が関係していなくても少なくとも8室が関係していると考えられる)
何故なら、炎上ビジネスとは、本人には困ったことだが、その代わりにその人が販売している商品やサービスに大量のアクセスが集まって、爆発的に売れたりするからである。
西野 亮廣の8室の水星は、炎上ビジネスのメカニズムを占星術的に解明するものである。
そして、2016年6月28日、西野 亮廣は、芸人引退を宣言し、以降は肩書きを絵本作家としている。
10室支配の水星が8室に在住する配置は、突然のキャリアチェンジを表しており、芸能活動から引退する訳ではないとしてはいるが、これも7、10室支配の水星が8室に在住する配置で説明することが出来る。
このように西野 亮廣を射手座ラグナに設定するとマハダシャー水星期が鮮やかに説明できるのである。
【追記】
その後、読者の方から出生時間が17:12と動画の中で確認できるという情報があり、この時間でチャートを作成すると蠍座ラグナになることから、後日、蠍座ラグナで説明できるか検討予定。
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