田中みな実はなぜ「あざとい」と言われるのか



以前、田中みな実のチャートを見て欲しいとの依頼を頂いた。


田中みな実の出生時間はネット上には載っていないが、以前、雑誌かテレビの対談などで、本人が10:54生まれだと語っていたそうである。


そこで、「1986年11月23日 10:54 アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市」でチャートを作成すると、以下のチャートとなる。





田中みな実は、当初、「あざとい」と批判されていたにも関わらず、最近は、女性誌、ファッション誌の表紙を飾ることが多くなり、そうした批判を通り越して、今では、美の教祖のようにあこがれの対象になっているというのである。



圧倒的に高みに昇ってしまったが為に批判される存在から、憧れの対象に飛躍したというのである。



2014年9月30日にTBSを退社して、フリーアナウンサーとなった後にそうした飛躍が起こって、その後、2019年12月13日に写真集を発売したが、50万部以上売れて、出版した宝島社では、1971年の創立以来の最高部数となったという。




女王になった田中みな実 -金星/土星期の跳躍-


フリーアナウンサーとなった2014年9月は、金星/土星期であり、この金星/土星期は、これまで何度か記事の中で取り上げて来たが、「王になるか乞食になる」時期として知られている。


田中みな実の場合は、このフリーアナウンサーになった後、「王になった」ようである。






田中みな実の場合、マハダシャーが生来的吉星である金星で、更に出生図でもナヴァムシャでも5、10室支配のヨーガカラカで、最高の機能的吉星である。


そして、土星もラグナロードで、機能的吉星であり、ダシャーロードの金星から見ても土星は、4、5室支配のヨーガカラカになっている。


ナヴァムシャでも同様に土星はラグナロードで、機能的吉星であり、ダシャーロードの金星から見てもラグナロードで、機能的吉星となっている。


そして、ダシャムシャでも金星は2、9室支配の機能的吉星で5室に在住し、土星は5室の支配星で、4室に在住して、ラージャヨーガを形成し、木星のアスペクトを受けている。


金星と土星の位置関係も出生図では、2-12で、ナヴァムシャでも2-12で、6-8の関係などにはなっていない。


金星と土星が絡んでいない場合、主に金星が結果を与えるが、金星は、5、10室支配のヨーガカラカで、10室でマラヴィアヨーガを形成しており、ナヴァムシャでも5、10室支配のヨーガカラカで、ラグナに在住し、ダシャムシャでも2、9室支配で5室に在住し、強い友好星位に在住している。


通常、金星/土星期は、金星/金星期のように働くと言われるが、その点でも金星は申し分ない強さを持っており、また通常のダシャー解釈の原則から言っても主にマハダシャーロードの金星が結果を与える配置となっている。






従って、田中みな実は、金星/土星期に飛躍して、「王(女王)になった」のである。


10室で、マラヴィアヨーガの金星と言えば、例えば、獅子座ラグナで、10室でマラヴィアヨーガを形成する原節子などもそうであり、銀幕のスターの配置である。


あるいは、宝塚女優などもそうだが、獅子座ラグナのスターは、いかにも主役を演じて、圧倒的な存在感を放つ存在である。


獅子座ラグナにおける10室のマラヴィアヨーガの金星は、獅子座が、王室の星座であることから、本当の意味で、スターとなる。



然し、田中みな実の場合は、山羊座ラグナである為、そうした獅子座のスタートは少しタイプが違っている。









聞いた話では、田中みな実は、テレビの撮影が終わった後、深夜の時間帯にスタッフに電話をして、自分の出演場面についての意見などを聞き、反省会のようなことを自ら行うような生真面目な性格だという。



獅子座ラグナには、こうした振る舞いは考えられない為、やはり、こうした所で山羊座の性質が出てしまう。




マハダシャー太陽期の凄まじい上昇


因みに田中みな実の写真集が50万部売れたのは、2019年12月13日以降であり、ダシャーは太陽/太陽期である。



太陽は8室の支配星で11室に在住している。



この8室支配の太陽期に何故、飛躍的な経済的上昇が起こったのかということだが、太陽は強い友好星座に在住して、ディスポジターの火星が4、11室支配で、1、2室支配の土星と2-11の星座交換をしているからである。


太陽のディスポジターである火星は、この星座交換によって、1-11、2-11、1-4のラージャヨーガ、ダナヨーガを形成している。



太陽期にこの凄まじい上昇が起こり、写真集の爆発的な売り上げで、まさに美の教祖としての称号を獲得したと言える。


これは太陽期に強い11室の象意が顕現したとしか考えられず、それは太陽のディスポジターの働きとしか考えられない。






因みに通常、8室は9室から見た12室目のハウスであり、幸福を損失するハウスとして、最も悪いハウスである。


然し、8室は敏感な中立ハウスであり、パラシャラは、太陽と月に関しては、8室を支配しても悪影響をもたらさないと述べている。



但し、絡む惑星の吉凶にもよると思うが、この田中みな実のチャートの場合、太陽は、ラグナロードで、2室支配の土星とコンジャンクトしているが、トリシャダヤハウス(3、6、11室)の支配星とは絡んでおらず、8室の敏感な中立ハウスの支配星としての中立的なステータスを凶に傾ける悪影響は受けていないのである。


従って、この場合は、1室の支配星である土星の良い影響を受けて、太陽は、凶星化はしていないと考えられる。


また太陽から見た12室目に吉星が在住しており、吉星によるヴォシヨーガを形成している。


これは吉星によってヴォシヨーガが形成される場合は、「知能が高く、教養があり、強く、裕福で、科学的な探求に従事する」といった吉意が生じるとされている。



こうした配置も太陽に吉意を与える要素である。



一瞥した感じでは、田中みな実の8室支配の太陽は、敵対惑星である土星とコンジャンクトして傷ついているように見えるが、実際は、強い友好星座に在住し、吉星によるヴォシヨーガも形成し、また太陽から4室に木星も在住しており、ケンドラに位置することによる絡み(ケンドラサンバンダ:kendra sambandha)で、吉の影響を与えている。



またこの太陽は、2-11、1-2、1-4のラージャヨーガ、ダナヨーガを形成する土星と火星の星座交換に参加している。



従って、この太陽は8室の支配星であるにも関わらず、凶意をほとんど発揮していないと理解すべきである。



確かに8室が生来持つ象意は多少出てくると思われるが、それが否定的な形では出てこないのである。



またナヴァムシャでも太陽は8室を支配しているが、9室に在住し、ディスポジターの水星と木星の2つの吉星からアスペクトされている。



土星のアスペクトも受けているが、土星はラグナロードで機能的吉星である。



またダシャムシャを見ると、太陽はラグナに在住しており、キャリア上の上昇を表わしている。



この田中みな実の8室支配の太陽は、パラシャラの「月と太陽に関しては、8室を支配しても悪影響はもたらさない」との言及をまさに示す事例の一つと言える。




「あざとい」と言われる理由


因みに何故、田中みな実が、「あざとい」と言われるかだが、チャートを眺めていて、その理由に気づいた。



それは、月がアーシュレーシャに在住しているからである。



ヴァラーハミヒラの『占術集大成』によれば、アーシュレーシャの象意は、以下のように記述されている。




7 アーシュレーシャー宿には、商品、根茎、根、果実、虫、蛇、毒、他人の財を盗むもの、籾のある穀物、すべての薬草が、


(占術大集成(ブリハット・サンヒター)〈1〉古代インドの前兆占い (東洋文庫) ヴァラーハミヒラ (著), Varahamihira (原著), 矢野 道雄 (翻訳), 杉田 瑞枝 (翻訳)より引用抜粋)


この中で、「蛇」、「毒」、「他人の財を盗むもの」といった象意がアーシュレーシャの象意をよく示している。



つまり、狡賢いイメージなのである。



アーシュレーシャの支配星は、水星だが、水星が支配星となるもう一つのナクシャトラである「ジェーシュタ」も否定的な要素が見られる。



水星は、傷ついたりする場合、狡猾さや、人を騙す詐欺師的な意味合いが生じやすい惑星である。



因みにアーシュレーシャは、世間の常識、道徳観念などを容易に乗り越える配置であり、それらに全く囚われることがナクシャトラである。



特にアーシュレーシャの常識を乗り越える性質は、恋愛において発揮されやすく、不倫や三角関係などを悪いとも何とも思わない。



因みに「あざとい」という言葉の意味は、Weblio辞典によれば、「小狡いさま・抜け目のない感じのあるさま・やり方があくどいさま・たちの悪い様子」といった意味である。


田中みな実が出演する番組で、恋愛の場面などで、男性を狡賢く騙して、自分を相手に印象付けたり、自分の利益を引き出すやり方などを田中みな実が指南するような番組があるが、そうした田中みな実の考え方などは、アーシュレーシャの性質を言ったものだと思われる。



つまり、「あざとい」とは、アーシュレーシャの性格を形容する言葉である。



他に例えば、田中みな実のチャートを見た時に月から見た5室の支配星が8室の支配星と星座交換して、5-8の星座交換を形成している配置も「あざとい」性格に一役買っているかもしれない。



月ラグナから見た5室の支配星が8室の支配星と絡んでいることがポイントである。



5室は判断力、マインド、思想を表わし、8室は悪意、陰謀を表わすからである。



但し、根本的な所では、やはり、「あざとい」はアーシュレーシャの性質だと思われる。



因みにアーシュレーシャの外にジェーシュタなども比較的、不吉なナクシャトラ扱いされることが多いが、この水星を支配星とするナクシャトラは、水の星座から火の星座に移行する最後の3°20′(1パダ分)であるガンダーンタの領域を含んでいる。



また星座の始まりと終わりの度数は、惑星が力を発揮できない領域であり、アヴァスタ(惑星の覚醒状態)の概念によれば、ほとんどが、ブリッダ(老年期)とムリタ(死)の領域を含んでいる。



そうしたことと、水星を支配星とするナクシャトラであることが組み合わさって、水星が傷ついた場合の詐欺師とか狡猾さ、知能犯的な悪意のようなものが若干、生じるのだと思われる。



他にレヴァーティーも水星のナクシャトラであるが、これについてはあまり不吉なイメージはない。



魚座に位置しており、支配星が木星であることも影響していると思えるが、やはり、ガンダーンタを含んでおり、世間知らずで、だまされて、財産を失うといった象意があるようである。







田中みな実は、いつ結婚するか


因みに田中みな実は、結婚したらアナウンサーを辞めると公言している。




田中みな実、“33歳で結婚”希望! 報道陣にお願いも「邪魔しないで」
2019/11/21 04:00 W.マイナビニュース

フリーアナウンサーの田中みな実、ものまねタレントの福田彩乃、モデルのわたなべ麻衣が20日、都内で行われたAmazon Prime Videoの新番組『BEAUTY THE BIBLE』(12月1日配信開始/全10話)の合同取材会に出席。今月23日に33歳の誕生日を迎える田中は、「家庭を築きたい」と願望を告白した。

田中は、33歳の抱負を聞かれて「私の母は33歳のときに3人子供がいたので、そういう風に考えると、自分のためだけに時間とお金を使っている今の状態は、ありがたくもあり、少し物足りなさもあり」と打ち明け、「なので家庭を築きたいと思います」と笑顔で話した。

そして、福田とわたなべが「結婚宣言!?」と驚くと、「したいしたい」とコメント。「ずっと前から準備はできている。タイミングさえ合えば、あと素敵な方に出会えればいいなと思っています」と願った。

また、報道陣に対して「長い目で見てください。できればあまり邪魔しないでください。実るものも実らなくなっちゃうので」とお願いして笑いを誘う場面もあった。

同番組は、田中、福田、わたなべがMCを務める美容・コスメHOW TO番組。美容家の石井美保氏やヘアメイクアップアーティストの河北裕介氏をはじめ、美容業界で活躍するビューティストを毎話ゲストに招き、プロならではのHOW TOを紹介する。さらに、ゲストとMC3人が普段使っているコスメやこだわりの美容法についてなど、本音トークも見どころとなっている。

田中は「MCという感覚があまりなくて、3人で先生に授業を受けるという感じで、毎回楽しく収録をさせていただいています。普段雑誌で見ているような美容家さんやヘアメイクさんの生の声を間近で聞くことができて、しかも疑問も全部答えていただける贅沢な時間になっているので、美容が好きな方は特に見ていただきたいです」と魅力を伝えた。



それでは田中みな実は、いつ結婚できるのかということである。



そのことについて特に頼まれもしていないが、予測しておこうと思う。



おそらく田中みな実は、2025年6月13日以降のマハダシャー月期に以降したタイミングで結婚できるはずである。



本人は、33歳で結婚したいと言っていたようだが、39歳以降である。




月は出生図の7室の支配星で7室に在住しており、またナヴァムシャの7室の支配星で結婚生活の2室に在住している。



ラーフとコンジャンクトし、火星からアスペクトを受けているが、7室の支配星である為、結婚のタイミングである。



この場合、ナヴァムシャの7室を配偶者のラグナとすると、ラグナロードの月が8室で、ラーフとコンジャンクトして、火星からアスペクトされていることになる。



これはパートナーが結婚願望が強く、もしかすると外国人かもしれなくて、また田中みな実の実家に転がり込んでくるような相手、すなわち、婿養子のようなスタンスで関わってくる相手である。


つまり、7室の支配星が2室に在住する場合、結婚相手は、経済力では格下の依存的なパートナーということになる。


結婚した後、田中みな実に経済的に頼るかもしれないが、8室はラーフが在住し、火星がアスペクトしている為、あまり田中みな実から援助してもらえずにそれで結婚生活に問題を抱えるかもしれない。



7室の支配星にラーフ/ケートゥ軸が絡むと、外国人でなくても少なくとも異なる生活文化圏に属するパートナーという象意になり、相手は育った文化や環境が異なるタイプである。



月はAK(アートマカラカ)であるが、AKは1室の支配星に相当し、1室は7室から見た7室である為、結婚のハウスでもある。








またシャシティアムシャ(D60)を見ると、月は7室に在住している。




ジャイミニのチャラダシャー


チャラダシャーで見ると、2025年11月22日から蟹座のメジャーダシャーに移行する。



蟹座は7室で、蟹座には、DK(ダラカラカ:配偶者)の火星がジャイミニアスペクトしている。



そして、ナヴァムシャを見ると、やはり、蟹座は7室で、蟹座から見た7室に表示体の金星が在住し、DKの火星が蟹座と蟹座から見た7室にアスペクトしている。







蟹座のメジャーダシャーの前は、獅子座のメジャーダシャーだが、獅子座は8室で、獅子座から見た7室にDK(ダラカラカ:配偶者)の火星が在住し、表示体の金星がアスペクトしている。



従って、獅子座のメジャーダシャーである2016年11月~2025年11月の間に結婚しても良さそうに見える。



然し、ヴィムショッタリダシャーがこの時はまだ太陽期であり、太陽は8室の支配星である為、まだこの時期には結婚するようには見えない。



交際はするかもしれないが、自分よりも強い立場の人間、経済力もあるような相手との交際で、愛人になる可能性も示唆している。




マハダシャーが月期に移行すると、月は、ダシャムシャで3室に在住している為、このタイミングで仕事を辞めてしまう可能性を示している。



この辺りも月期に結婚することと仕事運の推移との整合性が取れる所である。





ナヴァムシャダシャー


2025年は水瓶座のメジャーダシャーで、ナヴァムシャの水瓶座には、7室支配の月が在住しており、水瓶座から7室に表示体の金星がアスペクトし、また月はAKで、1室の支配星(7室から見た7室目)に相当する。







サブダシャーを検討すると、おそらく水瓶座/牡羊座(2025年9月~2026年8月)もしくは、水瓶座/牡牛座(2026年8月~2027年7月)のいずれかに結婚すると考えられる。



牡羊座には、DKの火星がアスペクトし、また牡牛座とそこからの7室には、表示体の金星がジャイミニアスペクトし、牡牛座から7室にはDKの火星が在住している。





パダナダムシャダシャー


おそらく水瓶座のメジャーダシャー(2026年11月~2027年11月)の間に結婚すると思われる。



水瓶座/蠍座(2025年2月~2026年1月)、または、水瓶座/蟹座(2026年1月~2026年12月)の間である可能性が高い。







蠍座には、DKの火星が在住し、蠍座と蠍座から見た7室に表示体の金星がアスペクトしている。



また蟹座は7室で、蟹座から見た7室に表示体の金星が在住し、蟹座と蟹座から見た7室にDKの火星がアスペクトしている。



また水瓶座のメジャーダシャーで結婚しなかったとしても次の天秤座のメジャーダシャー(2027年11月~2031年11月)には、天秤座から見て7室にDKの火星がアスペクトしている。




ヴィムショッタリダシャーでは、月/月(2025年6月~2026年4月)、月/火星(2026年4月~2026年11月)の辺りである。



従って、2025年~2027年位の間には結婚しそうである。



年齢にすると、39歳~41歳ぐらいの間である。





ムクタヨーガ


因みに月は、出生図では定座に在住し、木星が8室に在住している為、ムクタヨーガ(ムクタ=王冠)を形成しているようである。



従って、月期というのは、このヨーガが発現する時期で、良さそうな時期と言える。



月から見てケンドラの4室で金星がマラヴィアヨーガを形成し、生来的吉星の水星もコンジャンクトしている。



ナヴァムシャでも2室で2、11室支配で2室で定座の5、8室支配の減衰する水星(水星はニーチャバンガラージャヨーガ)が、ダナヨーガを形成しており、月から10室では、火星が定座に在住し、ルチャカヨーガを形成している。





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