女子体操界の女帝・塚原千恵子について

現在、女子体操界の女帝・塚原千恵子のパワハラ騒動が、ワイドショーを賑わしている。


12:00でチャートを作成してみると、月は牡牛座の24度で、牡牛座から3室(演技、体操、パフォーマンス)に水星、金星、土星、太陽が惑星集中している為、おそらく月は牡牛座で間違いないものと思われる。

出生時間を20:28:58よりも後にすると月は双子座に移動してしまうが、おそらく月は牡牛座にあると考えられるため、20:28:58以前である。


それではラグナがどこであるかが問題になるが、現在、塚原千恵子は、ワイドショーを賑わしてパワハラの当事者として全国的に悪名を轟かせている。


全国民から注目されている状況と言っていいかもしれない。


こうした状況から10室にダブルトランジットが生じているのではないかと考えられる。


また悪名を轟かせており、地位が揺らいでいることから、その10室は傷ついていると考えられる。



塚原千恵子は現在、太っているが、体操選手というのは若い頃はそれなりにスタイルは良かったと考えられる。





女子体操界で活躍している人に天秤座ラグナの女性が多いように感じられるが、ルックスではモデルや女優になれるような女性が時々スター選手として活躍することがある。



天秤座ラグナは、典型的にモデルや女優が多い星座であり、金星が支配星であり、金星がムーラトリコーナとなる星座であることから、最も容姿端麗である。



それで私は、以前から天秤座ラグナの女性は皆、スタイルが良く、美人であると考えていたが、多くのチャートを見るうちに必ずしもそうではないことが分かってきた。



例えば、天秤座ラグナでも太っていたり、様々なヴァリエーションがあるのである。



私は今の所、塚原千恵子は、天秤座ラグナではないかと考えているが、何故、塚原千恵子が太っているかと言えば、ラグナに木星が在住しているからである。





現役を引退して、結婚したのがちょうど1972年のマハダシャー木星期に移行したタイミングであったが、その頃から急に太りだしたと考えると納得できる。



それまで激しい食事制限やトレーニングを積んで来た人が、現役を引退すれば、太るのが自然だからである。





それがダシャーにも表れているのではないかと考えられる。



このマハダシャー木星期になったタイミングで、塚原千恵子は指導者としての道を歩み始めるが、木星は月から10室にアスペクトしており、指導者として歩み始めた時期であると考えられる。



但し、木星は、3、6室支配で、月から見ても8、11室支配である為、最初のうちは、下っ端のコーチとして指導したり、夫である塚原光男の庇護の元で活動したと考えられる。



この夫である塚原光男は、月面宙返りを編み出したミュンヘンオリンピックおよびモントリオールオリンピック金メダリストであり、塚原千恵子よりも格上の存在である。



ちょうど、自分の師匠や先輩と結婚したような形である。



従って、月から見た8、11室支配の木星期に塚原光男と結婚したのである。ラグナから見ると3、6室の支配星である。



ラグナを天秤座チトラーの第4パダに設定すると、ナヴァムシャのラグナが蠍座になり、ラグナから7室に木星が在住する形になるため、木星は、ナヴァムシャで結婚をもたらす7室在住などの配置であった可能性が高いと考えている。



チトラーは”磨けば光る原石”と呼ばれ、特定の分野で徹底的に磨き上げて、専門家や職人のようになるのが理想とされるナクシャトラであり、体操のプロフェッショナルとして、その業界で、ずっと活動し続けるというのは、まさにチトラーの生き様である。



その次のナクシャトラであるスヴァーティーとは特徴が少し違っている。



そうして、木星期の16年が終わると、ラグナから見ても月から見てもヨーガカラカの土星期がやって来たと考えられる。



土星は5室や9室の支配星であり、指導者として、塚原千恵子はそれなりに黄金期を歩んで来たと考えられる。



こうした私の考えた正しければ、現在、塚原千恵子は、マハダシャー水星期である。



水星は9、12室の支配星で、月から見ても2、5室支配であり、9室の支配星であることから、指導者の道を引き続き歩んできたと納得できる。



従って、マハダシャー木星期、土星期、水星期とずっと指導者の道(教育)を歩んで来たということは、ダシャーの流れから納得できる。





何故、塚原千恵子が、天秤座ラグナであると、考えたのかと言うと、ラグナに3、6室支配の木星が在住しているからである。



ラグナロードが3室に在住したり、3室の支配星がラグナに在住したり、1室の支配星と3室の支配星が結びつく場合、体操、ダンス、スポーツなどとの関わりが強くなり、メディアとのつながりも強くなるのである。


従って、体操の選手として活動して、メディアにも注目されて、現役時代にはテレビにも何度も登場したことと思われる。



そして、今現在でもメディアからは常に注目され、メディアに登場する機会も多くなる。




今回、2018年8月29日に2016年リオデジャネイロ五輪代表の宮川紗江からパワハラと自分の朝日生命への引き抜きの目論みを告発されたが、これはスキャンダルであり、8室の象意である。




これはトランジットの木星がまもなく2018年10月11日から蠍座に入室することと無関係ではなく、告発のあった8月29日の時点で、既に木星の蠍座入室の2ヶ月を切っているので、木星は既に蠍座入室の効果を発揮している。



従って、木星は蠍座から塚原千恵子の6室と8室、10室にアスペクトしているのである。




一方で、土星は、現在、射手座で逆行しており、蠍座から8室にアスペクトして、10室支配の月にもアスペクトしている。




従って、塚原千恵子は現在、8室と10室にダブルトランジットが生じているのである。




そのため、現在、世間から注目を浴び、またスキャンダルが発覚して、キャリア上の大きな変化、中断を経験しているのである。




この時、解釈のコツとしては、ダブルトランジットが生じている8室と10室の象意を結合することである。



つまり、キャリア上の中断、スキャンダルと解釈することができる。





ダシャーは、水星/ラーフ期であり、アンタルダシャーロードのラーフは8室に在住している。



ディスポジターの金星は、1、8室支配で10室に在住し、10室支配の月と星座交換している。



従って、アンタルラーフ期とは、8室と10室の星座交換の象意が顕現するタイミングである。




そして、トランジットのラーフが現在、10室蟹座を通過中であり、このアンタルダシャーロードのラーフが10室にトランジットして、ラーフのディスポジターである金星にトランジットしていることは重要である。



まず、ラーフの象意としては「過剰性」「やり過ぎること」である。



ラーフは飽くなき欲望の惑星であり、過剰に欲望が噴出することも表わしている。



宮川選手の速見コーチとの暴力問題を利用して、その暴力を批判して、速見コーチをつぶし、宮川選手を朝日生命体操クラブへ引き抜こうとする行為の中にそれはよく表れている。



自身が率いる朝日生命体操クラブを強化し、自分の権力欲、支配力を強化しようとするそうした私利私欲の行為である。



こうした行為は、元々、塚原千恵子が、蟹座に惑星集中していることから、よく理解できる。



蟹座は基本的に自己中心的であり、個人主義的に私利私欲を追求する星座である。



従って、塚原千恵子は、体操協会の中で、自分の分身である朝日体操クラブの選手を代表選手で固めるような疑いの強い行動で満ちており、過去にも選手団からボイコットを受けている。



おそらく、これは塚原千恵子のヨーガカラカの土星が、敵対星座である蟹座に在住して、土星は機能的吉星だが、それ程、強くなく、むしろ有害に働く面もあったからだと考えられる。



つまり、彼女としては、自分の率いる朝日生命の選手たちのために良かれと思ってしたことであるが、それは蟹座のパーソナリティーの表現を取る時は、個人主義的で自己中心的な現れ方を取るのである。





因みに塚原千恵子が天秤座ラグナである裏付けとして、結婚のタイミングを調べてみたが、結婚は1972年頃で、現役引退と同時に行っている。



ちょうどマハダシャー木星期に移行したタイミングである。



木星は月から8室支配で、ラグナから6室支配であり、一応、対人相手を表わす8室や6室の支配星ではあるが、上下関係があったり、支配と服従の関係を意味している。



これは塚原光男が、圧倒的なカリスマ的体操選手であったから、彼女の先輩というよりも師匠に近い存在だからだと考えられる。



結婚した1972年のトランジットを確認すると、1972年1月6日の時点で、木星が射手座に入室して、ラグナから7室の牡羊座にアスペクトしている。






そして、土星は牡牛座で逆行して、7室と7室の支配星にアスペクトしている。



7室支配の火星が9室に在住する配置は、パートナーが師匠のような人(9室)であるという別の表れだと考えられる。




またこの時、トランジットのケートゥが10室を通過しているが、10室をケートゥが通過するタイミングは、仕事を辞めたり、仕事がダメになるタイミングである。



また土星は天秤座から見て8室を通過しており、8室の支配星にアスペクトして、木星は直前まで蠍座を通過していた為、8室へのアスペクトの影響が2ヶ月ぐらいは残存している。



従って、仕事を辞めるタイミングにおいて、やはり、8室と10室にダブルトランジットが生じている。




もう一つ、元男子体操選手の塚原直也は、塚原夫妻の息子である。



誕生したのは、1977年6月25日で、この時、トランジットの土星は蟹座を通過中で、木星は牡牛座を通過していた。



9ヶ月前の時点において、木星は牡羊座で逆行し、土星は蟹座を通過することで、5室の支配星と9室の支配星にダブルトランジットが生じていた。



従って、出産のタイミングの条件を満たしている。




ダシャーは木星/水星期であるが、ダプタムシャ(D7)を見ると、木星と水星は5室に在住している。



従って、子供の誕生のタイミングを表している。




因みに塚原千恵子は、1991年11月に山形市で開かれた全日本選手権で、千恵子氏が務めていた主任審判の採点に不満を抱いた55人の選手らが集団ボイコットし、塚原体制を倒すためのクーデターとして注目されたようである。


塚原夫妻は、塚原千恵子が協会のナショナル強化部長、塚原光男が女子競技委員長を務めていたが、これを受けて、一旦、辞意を表明したが、後に撤回している。




この時のダシャーを見ると、土星/水星/金星期ではないかと考えられる。



土星はラグナから見ても月から見てもヨーガカラカ、水星はラグナから9室支配、月から5室支配の機能的吉星で、申し分ない時期である。



従って、この時、塚原夫妻は、ナショナル強化部長や、女子競技委員長という形で、指導者として高い地位につき、仕事は順調であった。



然し、この時、プラティアンタルダシャーの金星は8室支配で10室に在住し、10室支配の月と星座交換し、また金星は11室支配の太陽ともコンジャンクションして傷ついている。



従って、この時に集団ボイコットなどによる不穏な動きが起こり、塚原夫妻は、地位を失いそうになったのであるが、然し、後に撤回して、その危機を何とか逃れたようである。



トランジットを見ると、木星は獅子座を通過中で、土星は山羊座を通過中で、ラーフは射手座、ケートゥは双子座にあり、特に辞任につながりそうなダブルトランジットは形成していない。



つまり、この時は、ダシャーの発現としては、プラティアンタルダシャーの条件が来ただけで、トランジットの条件も整っていなかったため、一過性のエピソードとして、大事には至らなかったようである。



但し、この時、プラティアンタルダシャーの金星が働いたと考えると、プラティアンタルダシャーが、集団ボイコット現象において、決定的な役割を果たしたことは確かである。







このように塚原千恵子を天秤座ラグナに設定して検討してきたが、今の所、天秤座ラグナで説明がつきそうである。



天秤座ラグナの場合、6室支配の木星がラグナに在住しているため、人からの批判を受けやすかったり、自己の内部に攻撃性や、暴力性を抱えていると言えるかもしれない。



また月とラーフのコンビネーションは、精神異常を招きやすい配置であり、発狂したり、感情や心の内部に蓄積されるストレスを時々、暴力やスポーツの形で、外部に発散させる必要のある配置である。



私は以前、ラーフと月のコンビネーションを持っている方のチャートを何例か見たが、皆、テコンドーなど、格闘技系のスポーツで、内部の鬱憤を発散していたようである。



従って、塚原千恵子のような人物が、権力のあるポジションに付くと、この自らの内に蓄積される感情のエネルギーを時々、発散させるためにいじめや暴力が行われたり、日常的に選手を支配することで、それが日常的にストレスの解消につながっていると考えられる。



10室に在住する土星と太陽のコンビネーションもあまり好ましくなく、土星はヨーガカラカではあるが、蟹座に在住していることで、どうしても個人主義的、私利私欲な行動につながってしまう。


また11室支配の太陽は、貪りのハウスを支配し、権力欲などの表現として現れるはずである。


太陽が10室に在住する場合、政府の仕事を表わしている為、オリンピックのナショナル強化部長という形で、国家の代表選手の指導に当たっているのである。



但し、11室支配の太陽は、非常に凶暴で、自らの地位や権力、肩書きなどを執拗に追及する要素を持つと考えられる。



そして、8室支配の金星が10室に在住し、10室支配の月が8室に在住する配置は、彼女が時々、スキャンダルに巻き込まれることを表しており、仕事の中断に追い込まれることを表している。



オリンピック選手としての塚原千恵子の成績は、それ程、素晴らしいという訳ではなく、平均的である。



この8室と10室が星座交換する配置からは、思い通りに行かないことが多かった印象も感じさせる。



水星/ラーフ期は、今回の私の検証によれば、今年2018年の年末から来年2019年の初めぐらいまで続く為、今年いっぱいは、彼女の仕事が中断に追い込まれる形となるのではないかと考えられる。



彼女が過剰な欲望を行使して、私利私欲を満足させようとしたそのつけを払わなければならない。




10室の土星と太陽は敵対惑星同士であり、それが金星や水星を傷つけている。



金星や水星といった芸術的な表現力豊かな惑星が、土星や太陽といった凶星の影響を受けて傷つけられている。



これは彼女自身の体操人生であったのかもしれず、また彼女の指導の在り方が、選手たちの主体性や自由な表現を奪い去るような抑圧的で威圧的なものであると言えるかもしれない。



土星はヨーガカラカであるため、彼女は自分なりに動機が正しい所は少しはあるのかもしれないが、然し、生来的な土星の性質として、彼女の指導は抑圧的であり、個人主義的で私利私欲を追求しがちであり、人にハードワークを要求する負荷の高いものかもしれない。


また彼女自身がそうした人生を歩んできたということでもあるかもしれない。



私の個人的な感想を言えば、彼女の人相は、権力の行使や暴力が日常的で、それが普通である人の顔つきである。



例えば以下の写真はまだ体操選手としてのスリムな当時の若い頃の面影が残っているが、この顔からも内に潜む凶暴さがうかがわれる。





これは月とラーフがコンジャンクトしている効果かもしれない。そして、その月がケートゥの在住する2室にアスペクトしている。



アドルフ・ヒトラーが天秤座ラグナで10室に土星が在住していたことを思い出すとよいかもしれない。



蟹座は独裁者の星座であり、彼女は朝日生命の体操選手団を率いる独裁的リーダーである。




因みに最近、ボクシングの山根明会長が選手への助成金の不正流用や暴力団元組長との交際などを指摘されて辞任したが、独裁者の活動が活発化し、それが非難されて独裁者が不利な状況に追い込まれるということが世間的に続いている。



これらも蟹座にラーフがトランジットしている影響であると考えられる。




蟹座のラーフが、独裁者や個人主義者、ドナルドトランプから、詐欺師まで、個人主義的なアプローチを取るあらゆる人を刺激しているのである。



それらの刺激を受けた人は、何か事を起こして、それによって不利な状況に追い込まれていることを考えると、ラーフはやはり積極性を生み出すが、最終的にはマイナスにつながるような出来事をもたらしていることがよく分かる。



ラーフのトランジットは、基本的に悪いと判断されるが、それはそういうことなのである。



塚原夫妻は、宮川選手を傷つけたとして謝罪声明を発表したが、天秤座らしいバランス感覚で、情勢を読んで、押すところは押し、引くところは引きといった駆け引きで、この状況を上手くやり過ごしていく考えかもしれない。



実際、現在、マハダシャー水星期であり、水星は9室支配でヨーガカラカの土星とコンジャンクトしている。





従って、基本的にはマハダシャー水星期の間は、指導者として海外に出かけたり、選手たちの指導を行っていくと考えられる。



水星/ラーフ期の次は、水星/木星期である。



マハダシャー木星期は、彼女の指導者としての下積み時代にあたるため、水星/木星期に移行したら、彼女には奮闘(struggle)する状況が待っていると言える。



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