大坂なおみ - 全米オープン初優勝と波乱の授賞式 -


大坂なおみが全米オープンで、セリーナ・ウィリアムズ(米国)を破って、全米オープンで優勝した。


但し、試合は気持ちの良いものとは言えず、セリーナ・ウィリアムズのコーチが客席からコーチング(指導)を行なっていると判定され、警告を受けた際に、その主審に対してセリーナ・ウィリアムズが猛烈に抗議して「泥棒」呼ばわりし、またラケットを叩きつけて壊したり、主審と言い争い、たびたび警告を受けるなど、ゲームは荒れた展開となった。


そして、受賞式でもセリーナのファンによるブーイングで、大坂なおみが泣きだすなどして、大坂なおみの初優勝を台無しにしたとして物議を醸している。





大坂なおみに対する扱いに対して米紙が批判するなど、様々な物議を醸した大会となった。


大坂なおみは優勝はしたが、何故、このような試合になったのか、占星術的には非常に興味深いものがある。


それを解明するには、大阪なおみのラグナを特定しなければならないが、種々検討の結果、ラグナは山羊座ではないかと思われる。





まず、出生時間が00:00:01~14:22:08までは大阪なおみの月は魚座である。


14:22:09~23:59:59だと月は牡羊座に移動してしまう。



大坂なおみのチャートの特徴として、減衰する木星と土星の星座交換が挙げられる。



月が魚座ラグナであれば、チャンドララグナから見て、木星と土星は1室-11室で星座交換するため、成功してタイトルを獲得したり、受賞する人物のチャートとなる。



一方で、月が牡羊座だと10室と12室で星座交換してしまうため、大坂なおみのテニスプレイヤーとしての成功に合致していない。



また大阪なおみはメンタルが弱いと言われており、試合中に自分の思い通りにならないと落ち込んでそこから崩れてしまうことが多かったようである。



こうしたメンタルの弱さは、月と土星がコンジャンクトすることでもたらされていたと考えることができる。





従って、月は魚座で間違いないと思われる。出生時間は00:00:01~14:22:08の範囲内である。



木星は減衰しているが、一流の人物のチャートに減衰惑星がある場合は、まず、パラシャラの例外則やニーチャバンガラージャヨーガが形成されていることをまず想定すべきである。



木星はディスポジターである土星と星座交換しているため、ニーチャバンガラージャヨーガを形成している。



山羊座ラグナに設定したのは、それに加えて、3室支配の木星がラグナで減衰して、パラシャラの例外則によるラージャヨーガ的な働きがあったと考えられるからである。



ラグナが山羊座であれば、1-3の星座交換も成立しており、3室はスポーツのハウスであるため、スポーツに縁のあるチャートになる。



また3室はメディアのハウスでもあるため、テレビに頻繁に出演することになる。




全米オープンの決勝とはプロテニスプレイヤーにとって大舞台であり、それには10室が関わっていると考えられ、また優勝したのであれば11室なども関係してくると考えられる。



もし山羊座ラグナであれば、現在、トランジットの木星は10室を通過中であり、まもなく蠍座11室に入室するため、11室への影響も発揮しているタイミングである。



またトランジットの土星は12室を通過中であるが、9月6日までは射手座で逆行していた。





決勝は9月8日であるため、2日前まで逆行していたということである。



現在、まだ逆行の効果が残存していると考えるべきである。



木星と土星は通常、星座入室の2か月前からその効果を発揮し始めるが、星座を移動した後も前の星座に影響が残存するのである。



従って、そのロジックが適用できると考えられる。



そうすると、トランジットの土星は蠍座11室に影響して、11室の支配星に絡んでいる。



従って、11室には5、10室支配のヨーガカラカの金星が在住しているため、その10室支配の金星にも土星が影響して、10室と11室にダブルトランジットが生じている。




全米オープンという大舞台で優勝して賞金や知名度を上げるというこのタイミングはまさに10室や11室にダブルトランジットが形成されるタイミングなのである。



現在のタイミングで、そのような状況をもたらすことができるラグナとして、山羊座ラグナが有効である。




現在、木星と金星が山羊座から10室天秤座をトランジットしているが、山羊座ラグナに設定すると、現在のダシャーは金星/土星期である。



少し前まで金星/木星期であった。




マハダシャーロードの金星は10室を通過しており、アンタルダシャーロードの木星も10室を通過している。



従って、金星/木星期というのは非常に調子が良い時期であったと考えられる。




山羊座ラグナに設定すると、金星/木星期は2015年11月頃~2018年7月頃になるが、この頃、大坂なおみは、サーシャ・ベイジンをコーチとして迎え入れている。





このサーシャ・ベイジンは、セリーナ・ウィリアムズやビクトリア・アザレンカ、キャロライン・ウォズニアッキなどの女子プロテニス界の一流選手たちのヒッティングパートナーを務めていた人物で、この大坂なおみとの契約が、コーチとしての初仕事になる。



このサーシャ・ベイジンと契約した途端に大坂なおみの成績は、急上昇し、全豪オープンベスト16 (2018年2月)、BNPパリバ・オープン優勝(2018年3月)、全米オープン優勝(2018年9月)と成績を上げて来ており、世界ランキングも68位から7位に上昇したようである。



このサーシャ・ベイジンは名コーチで、悲観的で不安定になりやすかった大坂なおみのメンタル面が改善され、本来の実力が発揮できるようになったと言われている。



このサーシャベイジンのチャートを作成すると、月が山羊座に在住している。





従って、このサーシャ・ベイジンは、大坂なおみのチャートの中では、ラグナに在住して、ニーチャバンガラージャヨーガやパラシャラの例外則を形成する木星の表示体になっていると考えられる。



それで、金星/木星期にこのサーシャ・ベイジンをコーチに迎え入れて、成績が急上昇したと考えれば納得が行くのである。



特に木星は月から見て1-11の星座交換を形成しており、大坂なおみが、受賞したり、称号を得る時期を表している。





山羊座ラグナに設定する場合、11室支配の火星が11室に在住しているが、これは姉がいることを説明する配置である。





大坂なおみには姉がいて、姉と共にテニスをしてきたようである。



また5、10室支配のヨーガカラカの金星が11室に在住するが、マハダシャー金星期に大手のスポンサーと契約をしてプロテニスプレイヤーとしての知名度と巨額の契約料を稼ぐようになっている。


それらの金星期の成功は、この配置で説明することができる。



金星はヴァルゴッタマで非常に強い配置である。




因みにコーチのサーシャ・ベイジンは、大坂なおみのことを「完璧主義で自分に厳しすぎる」と評価している。


サーシャ・バジンコーチ「大坂なおみは完璧主義で自分に厳しすぎる」
2018.09.01 11:00 THE TENNIS DAILY

「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)で、大坂なおみ(日本/日清食品)は2回戦もユリア・グルシュコ(イスラエル)に6-2、6-0と50分で圧勝しており、今大会でさらなる活躍が期待される。

その大坂を指導するサーシャ・バジンコーチは、セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)、ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)、カロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)のヒッティングパートナーを務めてきており、大物選手の細かい点まで知りつくしている。

現在大坂のチームに入っている同コーチが今回、大坂なおみについて「完璧主義で、自分に厳しすぎる」とした一方で、「素晴らしいのは彼女を強く励ます必要はなく、(大坂は)テニスを愛していて、コートに押し出さなくてもいい。むしろ落ち着かせて、地に足をつけさせないと」と大坂との関係についてWTA公式サイトで語った。

他方でバジンコーチは、大坂の完璧主義についてさらに語る。「泥くさい勝ち方をするつもりはない、という気持ちがあるわけでは無いだろう。上手くいっているポイントではなく、上手くいっていない要素の方にフォーカスしすぎることが時々ある」とした上で、大坂自身が答えを掴みかけているところだと解説した。

大坂は、試合中に動揺しないことが課題だと自身でも語っている。一方で、最近では全員が素晴らしい選手で、100%自身の優位というわけではないといったマインドセットなども胸に、着実に進歩を遂げている様子だ。

今大会でも大坂の成長の数々を目にする可能性もありそうだ。

(テニスデイリー編集部)

完璧主義と言えば、射手座のプールヴァアシャダーやウッタラアシャダーは、無敵や完全性を求めるナクシャトラである。


これらのナクシャトラは無敵、完全無欠でなければ納得できないのである。



従って、これらのナクシャトラの性質が現れたものだと考えると、山羊座ウッタラアシャダーの第2パダ~第4パダがラグナの配置ではないかと考えられる。



ナヴァムシャのラグナは、山羊座~魚座である。



このうち大坂なおみにアスリートとしての歩みをさせたと考えられるラグナは山羊座ラグナである。



ラグナがヴァルゴッタマになり、ラグナロードの土星がラグナに在住して、シャシャヨーガを形成し、フィジカル面で強くする配置である。



金星は出生図と同じように5、10室支配のヨーガカラカで11室に在住しているため、ヴァルゴッタマとして強力な配置となり、金星期の成功を更に強化することとなる。



そして、大坂なおみの大きな特徴として、月、金星、水星、太陽がヴァルゴッタマであることが挙げられる。





9室に在住する太陽のディスポジターである水星は10室に在住し、水星のディスポジターである金星は11室に在住している。




因みに9室に在住する8室支配の太陽は、父親との関係を表していると考えられる。



サーシャ・ベイジンが来る前まで、実の父親がずっと大坂なおみのコーチだったのである。



その父親がつきっきりで、大坂なおみの指導をしてきた為、この配置は父親との強い縁を表している。



8室と9室の絡みは、師匠との寝食を共にするぐらいの濃密な関わりを意味している。



実際、実の父であるからそうした生活をしてきたことは間違いないと言える。




この8室支配の太陽が3室(訓練、練習)に在住するラグナロードの土星と相互アスペクトしているため、父親がある程度、強制的に娘にテニスを教えてきたと言うことが出来る。




因みに大坂なおみの試合後のインタビューが面白いと話題である。



シャイでおずおずとした控えめな喋り方をするのが特徴である。



これはおそらく2室にケートゥが在住しているからだと考えられる。





全米オープンの決勝戦は何故、荒れたのか?

それでは、大坂なおみは全米オープンで優勝したが、何故、試合が荒れて、授賞式で泣かなければならないほど、ブーイングを浴びなければならなかったのか、それがチャートに出ているかどうかが問題である。


まず山羊座ラグナに設定すると、決勝戦が行われた9月8日は、金星/土星期である。



マハダシャーロードの金星は、既に上述してきたように5、10室支配のヨーガカラカで11室に在住しており、彼女の成功を物語っている。



金星には定座の火星がコンジャンクトしており、火星は6室の表示体で競技を通じて対戦相手と激しく闘うアスリートの配置である。




アンタルダシャーの土星は、ラグナロードで3室に在住しており、月から見ると1-11の星座交換を形成している。



従って、この木星と土星の星座交換は重要であり、アンタル木星期から彼女の成績が上昇して来たのはその為である。



そして、アンタル土星期も同様に上昇していく時期であることを明らかにしている。




但し、アンタルダシャーロードの土星は、3室に在住して月とコンジャンクトし、月を傷つけている。







決勝戦の日(2018年9月8日)のトランジットを見ると、土星は12室を通過中である。



月から見ると10室であるが、ラグナから見ると12室である。



従って、彼女は優勝したにも関わらず、授賞式ではセリーナの存在感、威圧感の前(12室)に隅に追いやられた感じがあった。




現在、トランジットの土星と木星が10室と11室に影響して、ダブルトランジットの効果を与えていることは既に説明したが、ダブルトランジットは2室と6室にも形成されている。



6室は批判を受けるハウスであり、その為、大坂なおみは、ブーイングを受けたと言えるかもしれない。




7室をセリーナのラグナとすると、ラグナにはラーフがトランジットして、対向から火星がアスペクトしている。



従って、この配置のためにセリーナ・ウィリアムズは、審判に対して感情を爆発させたと考えられる。




この蟹座に形成されているラーフと火星の絡みが、非常に個人主義的で感情的な反応を呼び起こすのである。



そして、7室をセリーナのラグナとした場合、2室にトランジットの太陽、水星、月などが集中している。



従って、この決勝戦の日、セリーナは口数が多く、審判に暴言を吐いたのである。



獅子座2室を通過する太陽は言葉による自己主張の強さを表している。




また大坂なおみにとって、この獅子座を通過する太陽、水星、月は8室に該当している。




従って、大坂なおみにとっては、授賞式で、皆にブーイングされたり、セリーナの暴言によって困惑したり、優勝したにも関わらず、行き詰まり感があったのはその為である。



基本的にマハダシャーロードの金星が10室をトランジットしており、木星も10室を通過しているので、彼女にとっては栄光の舞台ではあるのだが、月、太陽、水星などの動きの速い惑星が8室を通過していた為、彼女にとっては不吉で、嫌な体験が続いたのである。





そして、アンタルダシャーロードの土星は、ラグナから12室を通過し、月から見て11、12室支配で、12室の支配星でもある。



そして、月とコンジャンクトして、月を傷つけている。



そうした配置があるために彼女は優勝した主人公であるにも関わらず、ブーイングされ、隅に追いやられて、屈辱を味わわされたのである。



このように見て来て、やはり、彼女は山羊座ラグナではないかと思うのである。



2020年頃、木星と土星が彼女のラグナにトランジットするが、それは月から見た11室で、パラシャラの例外則やニーチャバンガラージャヨーガを形成する木星と土星の星座交換のハウスでもある。



ここにダブルトランジットを形成する時、ダシャーは、金星/土星期で、やはり、土星は星座交換の一部であり、パラシャラの例外則やニーチャバンガラージャヨーガを形成している。



従って、大坂なおみは、今後、テニスプレイヤーとして最も活躍できる時期に入っていくと考えられる。



4大大会での優勝など、その実力に相応しいタイトルを取得する時期が来ようとしている。







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