中田英寿の現在の仕事
2018.07.14
サッカーのワールドカップのハイライトなどをyoutubeでチェックしていた所、元日本代表の中田英寿が引退から12年を経て、現在、どんな仕事をしているかについて取材したテレビ番組の動画があった。
私は以前、中田英寿は、マハダシャー土星期になってから、ビジネスマンとして活動していくのではないかと予想してそれを記事にも書いた。
実際、現在、ビジネスマンとして活躍しているようだが、日本酒を世界に紹介する仕事を行なっているそうだ。
2016年に酒や工芸などの日本文化をPRする事業会社「JAPAN CRAFT SAKE COMPANY」を起業している。
またFIFA親善大使、株式会社東ハト執行役員、一般財団法人「TAKE ACTION FOUNDATION」代表理事、観光庁「アドバイザリー・ボード」メンバーなど、幅広く行っているという。
番組は、元日本代表の選手で共にプレーをした前園真聖が、中田英寿のオフィスを訪ねて取材する内容であった。
中田はちょうど日本酒とキットカットとのコラボの打ち合わせをしている所であり、自ら日本酒の仕事が一番多いと語っていた。
確かに中田英寿のチャートを見ると、そうしたキャリア形成は間違いなくチャートから明らかである。
土星は仕事を表わす10室と仕事上の人間関係や同僚との関係を表わす11室の支配星で、4室に在住しており、自分の事務所(4室)を開いて、仕事を行なうことを表わしている。
11室は中田クラスになると、コラボレートする会社の社長や幹部クラスの人間との人脈、交流を意味しており、そうした人々と自分のこだわりのあるプライベートな事務所で、打ち合わせを行っていた。
まさに番組で紹介された中田の仕事風景が、チャートの惑星配置そのものである。
水の星座の役割
また10室支配の土星が水の星座である蟹座に在住しているため、日本酒を扱う仕事なのである。
ナヴァムシャでも土星は4、5室支配で10室支配の月とコンジャンクトし、水の星座である蟹座10室にアスペクトしている。
蟹座は水の星座であり、また月も水の惑星である。
10、11室支配の土星は4室支配の月と4-11で星座交換しており、ディスポジターの月は水瓶座に在住している。
11室が強いということは、仕事は、理事や役員に就任したり、政府の依頼で、親善大使に就任したりといった個人的なネームバリューを生かした人付き合いのような仕事である。
そのため、中田英寿は、FIFA親善大使、一般財団法人「TAKE ACTION FOUNDATION」代表理事、観光庁「アドバイザリー・ボード」メンバーのような公益的な仕事にも携わっている。
まさにこれらは水瓶座の仕事である。
そして、観光庁「アドバイザリー・ボード」メンバーのように政府絡みの仕事を行なっているのは、10、11室支配の土星が5室支配の太陽(政府)と相互アスペクトして、5-10、5-11のダナヨーガを形成しているからである。
土星をラグナとすると、9室支配の木星が10室に在住して、ケートゥとコンジャンクトしているが、5、10室支配で6室に在住するヨーガカラカの火星と星座交換している。
ヨーガカラカの火星ともう一つのトリコーナの支配星である9室支配の木星が星座交換する配置は、
非常に良い絡みである。
そのことで、中田英寿の活動は木星が絡むため、教育啓蒙的な要素を常に帯び、また火星が絡むため、営業的な要素も持つのである。
例えば、中田は、ブラジル・サンパウロに「nakata.net Cafe」をオープンさせているが、事業の立ち上げや、企画、営業、販促などのPR活動まで行うのである。
ナヴァムシャを見ると、月やマハダシャーの土星から見た10室支配の金星は、5室の牡牛座でケートゥとコンジャンクトしている。
この牡牛座5室で強い10室支配の金星は、例えば冒頭のキットカットとの打ち合わせで、商品の味つけを決めたり、パッケージのデザインについて決めたりするようなブランドデザイン、商品開発などの仕事を表わしていると思うのである。
つまり、中田英寿のチャートの出生図、ナヴァムシャのラグナ、月、ダシャーロードからの10室や10室の支配星がきちんと仕事の内容を表しており、それらの全てが現れている。
因みにダシャムシャを見ると、土星は4、5室支配のヨーガカラカであるが、12室に在住している。
月から見ても9、10室支配のヨーガカラカで5室に在住している。
これらは基本的に創造的な仕事をしていたり、自分の好きな仕事をして、目標や理想を追求していることを意味している。
従って、良い時期にいると考えることが出来るが、土星がラグナから12室に在住していることは、目立たずにひっそりと活動していて、隠遁的な職業人生を送っていることも意味しているのである。
従って、現在の中田英寿は。サッカーの日本代表をしていた時ほどの華やかさや注目度はない。
然し、地味ながら良い仕事を行なっているということが出来る。
因みに中田英寿は、何故、元サッカー日本代表のアスリートであったのかということであるが、それは現役時代は主にマハダシャー木星期である。
木星は9、12室支配でラグナである牡羊座に在住しているが、ディスポジターである火星が、9室に在住し、3、6室支配の水星とコンジャンクトしているからである。
つまり、木星のディスポジターであるラグナロードの火星が3室、6室支配の水星と絡んでいる。
3室や6室、また火星との絡みはスポーツを表している。
また木星は月から見ると、3室に在住し、3、10室支配の火星と星座交換している。
ナヴァムシャでも木星は、3、6室支配で3室で自室に在住し、月から見ても3、12室支配で12室で自室に在住している。
従って、中田英寿の木星期は、3室との絡みが多いのである。
そのため、木星期は、元日本代表のサッカー選手として活躍し、また連日テレビに出演していたのである。
3室というと映画スターも3室が強調されるが、中田英寿は、アスリートとして、映画スターのような扱いを受けていたのはその為である。
2つの星座交換
因みに中田英寿のチャートの際立つ特徴は、木星と火星の星座交換、そして、月と土星の星座交換などの2つの星座交換である。
出生図では、高揚やムーラトリコーナ、定座の惑星すらないのであるが、2つの星座交換が、それぞれの惑星を定座に在住しているかのように強くし、更に星座交換に特有の強さを与えている。
単に4つの惑星が定座に在住しているよりも価値がある配置である。
インディガンディーのチャートなどでも3つの星座交換があるのだが、星座交換というものは非常に非凡な可能性を秘めた配置である。
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