ロシアの現在と今後について

以前からアメリカや中国の建国図については分かったが、ロシアの将来はどうなるのかといった質問を受けていた。

ウィキペディアによれば、ボリス・エリツィンが1990年6月20日にロシア共和国として主権宣言を行ったが、1991年12月25日にゴルバチョフが辞任することでソビエト連邦が崩壊し、そのタイミングでロシア連邦として改めて、国家を樹立した形になっている。

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(略)党内抗争に敗れた改革派のボリス・エリツィンはソ連体制内で機能が形骸化していたロシア・ソビエト連邦社会主義共和国を自らの権力基盤として活用し、1990年に最高会議(ロシア語版)議長となると、同年6月12日にロシア共和国と改称して主権宣言を行い、翌年にはロシア共和国大統領に就任した。1991年のソ連8月クーデターではエリツィンが鎮圧に活躍し、連邦を構成していた共和国は、そろって連邦を脱退していった。同年12月25日にはソ連大統領ミハイル・ゴルバチョフが辞任し、ソビエト連邦は崩壊した。(略)

1991年12月25日、ソビエト連邦崩壊により、ロシア共和国が連邦から離脱しロシア連邦として成立、エリツィンが初代大統領に就任した。

(wikipedia ロシアより引用抜粋)
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従って、ロシアの建国図は、1991年12月25日 モスクワで作成できるが、時間については、海外のサイトを調べると、諸説、記されている。

例えば、海外のサイトを見ると、GMT 17:19:40や、GMT 17:25 に設定している例や現地時間の19:35 (GMT 17:35)に設定している例が見られる。

『The Book of World Horoscopes』Nicholas Campion著によると、ソビエト連邦の国旗はGMT17:32に降ろされ、ロシア連邦の国旗がGMT17:45に掲げられたと書いており、GMT 17:45で作成したチャートが、ロシア連邦の国旗が掲げられたチャートとして紹介されている。
このGMT17:45でチャートを作成すると、ラグナが獅子座の1°31’となり、ラグナが獅子座に入室した直後である。

Russia_chart_1745 一方で、ラグナをGMT 17:19:40や、GMT 17:25や、GMT 17:35に設定すると、蟹座の終わりの度数になる。

この辺りは、非常に微妙である。
Russia_chart 然し、上記のいずれであってもロシアのダシャーは2014年1月前後からマハダシャー太陽期に入っている。

太陽は射手座に在住し、ラーフと接合して、木星と星座交換している。
2014年というタイミングは、ロシアがウクライナとの間でクリミア半島の帰属を巡って争い、2014年3月18日半ば強引にクリミア自治共和国、セヴァストポリ特別市をロシア連邦の領土に併合したタイミングである。

そして、この半ば強引な併合に対して国際社会は何もできず、特にアメリカの力の弱さが露呈した出来事であると言われている。

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クリミア半島の編入と欧米との対立

2014年ウクライナ騒乱により、財政援助を目的にロシアとの関係を強化していた同国のヴィクトル・ヤヌコーヴィチ大統領が解任されるとロシアのプーチン大統領は反発し、オレクサンドル・トゥルチノフ大統領代行の暫定政権を承認しなかった。2月後半から、以前からクリミアに駐留していたロシア軍部隊によって、1954年までロシア領で親ロシアの住民が多いクリミア半島のクリミア自治共和国・セヴァストポリ特別市を掌握した(ロシアのクリミア侵攻)。クリミア自治共和国とセヴァストポリは3月16日にウクライナからの独立とロシアへの編入を問う住民投票を実施し、その結果を受けて翌3月17日に両者はクリミア共和国として独立しロシアへの編入を求める決議を採択した。翌3月18日、プーチン大統領はクリミア共和国の要請に応じ、編入に関する条約に署名して事実上クリミア半島を併合した。アメリカ合衆国、欧州連合、そして日本等の諸外国政府はクリミアの独立とロシアへの編入は無効であるとし、ロシアとの間で対立が続いている(2014年クリミア危機)。この事でロシアはG8から脱退し、欧米諸国がロシアに経済制裁を科した。

その後、シリア内戦でもロシアは主導的な役割を発揮し、エジプトやイラクといった親米国家にも接近し、イスラエルとも対話や合同訓練を行うなど中東での確固たる地位を築いている。プーチン大統領による外交は米国を差し置いて世界的な影響力を持ち、クリミア半島併合等でも国民の支持も手厚い。一方で2013年以降は原油価格の暴落が続いたことで経済的な困窮を招いており、天然資源に依存した脆弱な経済体制という弱点を持っている。

(wikipedia ロシアより引用抜粋)
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その後、プーチン大統領は、シリア内戦に介入し、イスラム国(IS)の勢力に空爆を行うなどしていたが、親ロシアで反欧米のアサド政権を守るためであると言われている。

イスラム国(IS)への対処においてアメリカの頭越しにリーダーシップを発揮し、親ロシア反欧米のアサド政権を守ることで、欧米を牽制する意図があると言われている。
こうした最近の動きは、ロシアの建国図で、マハダシャー太陽期に移行したことで説明が付きそうである。
太陽は自己主張を意味し、国家としてのナショナリズムや威厳を示すことを意味している。

ラーフは飽くなき欲望を表しており、そうした国益追求の野心が過激に噴出することを表している。

月から見て太陽が5室に在住し、1-5室で星座交換していることは、強い配置であり、ラージャヨーガを形成して強力である。
ロシアにおいてプーチンのリーダシップの下で国威が発揚している様子である。
今回のクリミア併合について、国際社会から非難が相次いでおり、その後もシリアを空爆などして積極的に他国の内乱に関与したことを考えると、

蟹座ラグナであると考えた方がしっくりするのである。

太陽は資源(resources of the nation)を表す2室を支配し、領土的攻撃(territorial attacks)の6室に在住している。
その2室支配の太陽にラーフが接合して、領土的野心を表していたと考えられる。

国民というのも国家が所有するリソース(2室)の一つである。

従って、クリミア半島のロシア系住民を半ば強引に自国に取り戻したということもこの配置に該当するものと思われる。
この2室支配の太陽が6室に在住する配置は、半ば無理をしながらも強引に押し通してしまう配置である。

決して、敗北や挫折することを意味しているのではなく、強引に押し通してしまうのである。

つまり、戦闘的で強引な獲得を通して、欧米諸国との間で、訴訟が継続しており、経済制裁も科されていることを考えると、

蟹座ラグナであると考えるのが妥当かもしれない。

今、ロシアはこのように多少強引なやり方で非難を受けながらも、それを押し通すだけの強さがあり、また月ラグナから見ると、太陽が5室に在住し、5室支配の木星と星座交換しているため、国家の文化や経済状況は発展しているものと思われる。
2020年1月前後からマハダシャー月期に移行するが、蟹座ラグナで考えると、ラグナロードの月と9室支配の木星が2室でダナヨーガを形成しているため、今後、ロシアは経済的に発展しそうである。

もし獅子座ラグナ、あるいは、チャンドララグナで検討した場合は、月は12室支配で5、8室支配の木星とラグナで接合している。
プーチン大統領の任期が2018年までの為、太陽期の終わりが、プーチンの退任のタイミングが一致しているように思われる。
ソビエト連邦の崩壊で、急速な資本主義の導入で、オルガリヒと呼ばれる成金が誕生したが、そうした資本家が、欧米の資本家と結びついて、ロシア連邦の国富を奪い取ろうとしていた。

それに対する反発として、プーチンが半ば独裁者のように台頭し、今なお台頭している(ロシア・ナショナリズムの発現)と思われるが、マハダシャー太陽期の終わりは、プーチンの退任と一致しており、今後、このような独裁者は必要としないのではないかと思われる。

むしろ、獅子座ラグナと月から見て12室支配で、5、8室を支配する月期になれば、領土問題などでもより柔軟な姿勢を見せることが考えられる。

2020年までのマハダシャー太陽期の間は、強力な指導者の元で、対外的に強い外交を行って行きそうである。

因みに最近、話題になっていたエマニュエル・トッド著の『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告』の中では、現在、ロシアは乳幼児死亡率が減少しており、経済的、文化的に発展していると分析している。
また苫米地英人氏によれば、これからロシアが発展し、ロシア中心で世界が動くといった論評をメディアで行っている。

こうした意見は、マハダシャー太陽期のロシアの解釈から納得することが出来る。

2016年5月現在、ロシアは太陽/木星期に入った可能性があり、そうすると、ロシアは国民の教育や文化が発展するよい時期に入っていると考えられる。

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