ボブ・ディランの出生データは、アストロデータバンクによれば、1941年5月24日 21:05 ミネソタ州ダルース(Duluth, Minnesota)生まれである。
チャートを作成すると、ラグナは蠍座のジェーシュタである。
ボブ・ディランは「風に吹かれて」、「時代は変る」などのメッセージ性のある曲を通じて、人々の心に訴えてきたが、
ウィキペディアには以下のように記されている。
人物 しばしば「世代の代弁者」と崇められ、メッセージソングやプロテストソングの旗手と評される(たとえば、ライオネル・リッチーは「時事的な歌に運命を開いた人」とボブを紹介している)。しかしながら、このようなことを本人は迷惑に感じており、同世代については「ほとんど共通するものも無いし、知らない」と述べ、自分の詩が勝手に解釈され、運動の象徴として扱われることに辟易していると明かす。自身の関心事は「平凡な家庭を築く」「自分の子供の少年野球と誕生日パーティー」と述べている。(略) |
精神的で隠者のような雰囲気を称えており、世慣れているのが、ジェーシュタである。
人々に崇められても浮かれもせず、またノーベル賞に受賞しても浮かれて喜んだ様子もなく、電話さえつながらないという。
そうしたことで浮かれ騒ぐことからはとっくの昔に卒業したとでも言わんばかりの振る舞いである。
2016年7月31日から水星/水星期に移行しており、水星は8、11室支配で8室で自室に在住している。
従って、11室(受賞、称号)の支配星が8室(贈与)で自室に在住して強いので、ノーベル文学賞を受賞したという大変、分かり易いタイミングである。
また今年の8月12日から木星が乙女座11室に入室したので、受賞したり、高く評価されるタイミングである。
また現在、木星だけではなく、水星や太陽も11室にトランジットしている。
土星はまだ11室にアスペクトはしていないが、来年の1月17日から土星は射手座に入室して、11室乙女座にアスペクトする。
従って、まだ今の所、11室にダブルトランジットは生じていない。
一方で、トランジットの土星は蠍座から10室支配の太陽、2、5室支配の木星、7、12室支配の金星にアスペクトして、木星も乙女座からアスペクトしているため、2室、5室、7室、10室、12室にダブルトランジットが生じている。
ボブ・ディランは、ノーベル賞受賞後初となるコンサートを終えたそうである。
然し、受賞へのコメントは一切ないようである。
こうしたボブ・ディランの対応は、やはり11室にまだダブルトランジットが形成されていない為ではないかと思われる。
彼は実際に創造的にコンサートを行うだけで、満足していて、受賞などどうでもいい心境なのである。
12室にダブルトランジットが形成されていることから、受賞についてのコメントをせず、静かにしているのである。
然し、土星が来年の1月17日から射手座に入室するため、その2か月前から2か月半ぐらい前から土星が射手座に入室した効果を発揮し始める。
従って、11月の始めから11月17日ぐらいまでの間に11室へのダブルトランジットの効果が始まるものと思われる。
このタイミングで、ボブ・ディランもノーベル賞への受賞を受け入れて、大勢の人々からの祝福を受け入れて社交的になっていくものと思われる。
因みに春日秀護氏の『インド占星学』によれば、ジェーシュタは、隠者のように振る舞いながらも世俗への誘惑が完全に断ち切れた訳ではないということである。
そうしたジェーシュタの性質も興味深いが、結局の所、ボブ・ディランはノーベル賞を受け入れることだろう。
コンサートでは、ボブディランは受賞後のメッセージを待つかのような観客には目もくれずにピアノ演奏に入ったという。
今の状況からすると、ボブディランは、ノーベル賞を受け入れる気がないか、受賞拒否すらするかのように見えるが、11月始めから徐々に変化して来ると思われる。
コメントもするようになり、受賞も受け入れるようになることだろう。
何故なら、11室は貪りのハウスであり、称号や評価を享受するハウスだからである。
因みにボブ・ディランの受賞に対して、賛否両論が吹き荒れているというが、ボブディランの水星は月から見ると3、6室支配であり、批判も受ける配置である。
またダシャムシャでも3、6室支配で3室に在住している。
今回、ボブ・ディランの歌詞が文学として評価された訳だが、ボブ・ディランの歌詞を創作する能力は、この双子座で自室に在住する強い水星、そして、そこにアスペクトする土星がもたらしたと思われる。
確かに5室支配の木星が7室の牡牛座で、金星と接合する配置も音楽の創作の才能を表しているが、シンガーソングライターとして、歌詞を生み出した才能は、この土星からアスペクトされている強い水星がもたらしたものである。
だからこそ、ボブ・ディランの歌詞には社会の真実を鋭く見透かす目や社会批評が盛り込まれているのである。
社会の現状について、ありのままの姿について、鋭く見通して、それに疑問を提示している。
それは歴史認識と哲学的な深い思索が歌詞に現われており、それは明らかに土星と水星の象意である。
例えば、『風に吹かれて』の歌詞などを読むと、それは明らかに木星の理想主義ではなく、水星や土星がもたらす現実検討能力である。
あくまでも現実をありのままに捉えて描き出す能力である。
この水星は月から見ると、3室の支配星であり、またダシャムシャ(D10)でも3室の支配星であり、またシャシティアムシャ(D60)でも5室の支配星である。
この水星の能力に対する評価であるため、だからこそ、マハダシャー水星期にノーベル文学賞なのである。
コメント