ジェーン・フォンダ -82歳の誕生日を拘置所で迎える-



2024年5月2日付けのVOGUE JAPANの記事にて、往年のオスカー女優であるジェーン・フォンダが、82歳の誕生日を拘置所で迎えたと伝えているのを目にした。


ジェーン・フォンダと言えば、私の世代であっても知った時には既に過去の人で、これまで7度のアカデミー賞候補にノミネートされ、1971年に『コールガール』、1978年に『帰郷』と、主演女優賞を2度受賞しているというから、活躍したのは、およそ50年前である。


しかし、今でも健在で、環境保護活動などに邁進し、それで逮捕監禁などをされて、82歳の誕生日を拘置所で迎えたというのである。


82歳の誕生日を拘置所で迎えたジェーン・フォンダ、女性は「年齢を重ねるほど勇敢になる」
ジェーン・フォンダは82歳の誕生日を拘置所で迎えたが、結果的に多くの女性を鼓舞することにつながったという。
2024年5月2日 VOGUE JAPAN BY TAE TERAI、SAORI NAKADOZONO

オスカー俳優で、アクティビストとしても知られるジェーン・フォンダが、拘置所で迎えた82歳の誕生日を振り返った。4月24日(現地時間)にニューヨークで開催された「タイム100サミット」に参加した彼女は、2019年に首都ワシントンD.C.でグリーンピースとともに気候変動を訴える抗議行動「Fire Drill Fridays」をしたことについて、「5カ月間です。参加者全員が逮捕のリスクを冒し、市民的不服従を示しました」と誇らしく語る。

成功の理由を「アメリカ人の大多数が、気候変動のことを真剣に憂慮していると知っていたからです」と話すが、「その内30%は喜んで市民的不服従を示すと言っていましたが、なぜしないのかと聞くと、誰にも言われないからだと答えました」と続ける。毎週金曜日に行われたこの抗議行動で、ジェーンは数回にわたり逮捕されたが、拘置所で迎えた82歳の誕生日に希望を感じたそうだ。「『彼女ができるなら、自分もできるかも』と感じてくれるだろうと考えました」

ベトナム戦争反対に始まり、フェミニズムや人種差別撤廃などを掲げ、長く活動を行ってきたジェーンだが、グリーンピースに連絡を取った理由について、「私にはプラットフォームがありますが、十分に活用できていませんでした。非現実的でした。自分の行動は不十分だと感じて、『身を切る覚悟で臨む。安全地帯から離れ、大騒動を巻き起こす』と伝えました。私がこれまでしてきた中で、もっとも賢い行動です」と語る。

「『そうだ。私にもできる』と多くの女性が言ってくれました。だからこそ、グレイヘアの女性たちがワシントンに集結してくれたのです。年齢を重ねるほど勇敢になる。女性はそうです。屈する必要などありますか?」。そして、70年代に活動をしていた自分にかけたい言葉はあるかと聞かれた彼女は、こう答える。「続けなさい。時代は良くなっていくから、諦めないで」

女優としてのキャリアよりも、この戦闘的な活動家としての経歴に興味を抱いた。





戦闘的な左翼的活動家と言えば、オノ・ヨーコのチャートが思い浮かぶが、オノ・ヨーコは、ウィキペディアによれば、前衛芸術家として活動した後、反戦運動家、黒人解放運動家、女性解放運動家などと交流を深め、政治運動に傾斜し、反戦文化人の即時保釈を求める集会や北アイルランド紛争に抗議するデモへ参加、また、刑務所で起きた暴動の被害者救済コンサートや知的障害を持つ子どもの救済コンサートなどを行なった。


オノ・ヨーコがこうした活動に熱心だったのは、ラグナから見た6室水瓶座に水星、ラーフ、太陽が在住し、獅子座から木星、火星などがアスペクトしているからである。


水瓶座は、平等(社会正義)に関心が高く、社会的差別や人権の抑圧、経済的差別としての貧困、環境問題など、左翼的活動に身を投じることになる。


広く社会全般の不正義の是正などに大きな関心を持つのが、水瓶座である。


水星とラーフは、ラーフを支配星とするシャタビシャーに在住しており、シャタビシャーは、アールドラーやスヴァーティーなどと共に戦闘的な革命を志すナクシャトラである。(太陽はダニシュター)


アールドラーやシャタビシャーの場合、暴力革命理論に傾倒しやすく、スヴァーティーの場合は、ウッドロックなどの反体制的芸術・音楽活動に興味を抱く。


こうした惑星が、6室に在住することによって、暴力的な反体制的活動を意味していたのである。



こうした前例があった為、ジェーン・フォンダもやはり水瓶座が強調されており、水瓶座に目立った惑星の配置があるのではないかと予想した。



ジェーン・フォンダは、アストロデータバンクによれば、「1937年12月21日 9:14 ニューヨーク州マンハッタン」で、出生時間まで分かっており、ロッデンの評価もAA(ダブルエー)である為、信頼できるデータとなっている。



早速、チャートを作ると、以下のようなチャートで、やはり、火星が水瓶座のシャタビシャーに在住していた。






月ラグナから見ると、5、10室支配のヨーガカラカである為、火星は10室の支配星として行為を表わしており、しかもそれは5室支配のトリコーナで、ダルマハウスを支配している為、志や理想、善意があると読み取れる。



但し、8室に在住している為、その行為は、行き詰まったり、または狂信的になりやすいと考えられる。



火星はラグナから見ると、4、11室支配で創業の2室に在住しており、自分自ら左翼活動団体など活動の為のプラットフォームを起ち上げて、その運営に取り組んだり、11室の支配星が絡んでいることを見ると、そこに仲間が大勢いて、そうしたコミュニティーも所有する形となっている。



ウィキペディアに過去のジェーン・フォンダの政治活動の履歴が記されているが、それはしばしば行き過ぎたものとなり、批判を受けたり、行き詰まったりしたことが分かる。



政治活動

ベトナム戦争中のアメリカでは、「リベラル」系の作家や評論家などの文化人や俳優、歌手などの芸能人による反戦運動が盛んに行われていた。 フォンダも活動に加わるようになり、1970年には反戦を訴えるヒッピーのグループとともに軍の基地に侵入を試み逮捕されている。また同年に行われたワシントンD.C.で行われた反戦集会にも参加した。1971年にベトナム戦争復員軍人による反戦活動VVAW (ベトナム反戦帰還兵の会)の公聴会を支援し、資金集めのために全米各地で集会を開く。共に運動を行った政治活動家のトム・ヘイデンとは1973年に結婚している。

VVAWの活動には2004年に民主党から大統領選挙に出馬したジョン・ケリーも深く関わっており、後の大統領選で争点となった。この間、フォンダはビラ撒きや薬物所持の容疑で数回逮捕されている(薬物所持の罪状については後に取り下げられた)。1970年5月からFBI当局、CIA当局からの監視対象となり、最終的に2万ページにも及ぶジェーン・フォンダに関するファイルが作成された。
1972年7月にベトナム民主共和国を訪れた際、飛来したアメリカ軍機を撃墜するために設けられた高射砲に座り、北ベトナム軍のヘルメットを被ってポーズをとった。さらにハノイに抑留されているアメリカ兵士の戦時捕虜を「死刑にすべき」と発言した。
後にこの時の写真と記事は世界中に配信され、その後フォンダは「祖国への裏切り行為で自分の判断の誤りだった」と釈明したものの、「ハノイ・ジェーン(Hanoi Jane)」と呼ばれ、長年に渡りベトナム退役軍人とその家族を中心に「売国奴」、「裏切り者」として大きな批判を浴び続ける。

(wikipedia ジェーン・フォンダより引用抜粋)










ジェーン・フォンダの活動熱は、まだ健在で、2019年10月・11月にワシントンで、気候変動政策についてデモ禁止となっている連邦議会前で政府に抗議して、毎週金曜日に行われているデモに参加し、10月11日、10月18日、10月25日、11月1日と繰り返し、逮捕されていたという。




J・フォンダ、毎週金曜に逮捕で4度目 気候変動デモで
2019.11.02 Sat posted at 15:47 JST CNN.co.jp
(CNN) 気候変動対策の推進に情熱を示す米のベテラン女優、ジェーン・フォンダさん(81)が1日、対策の重要性を訴えるための抗議デモに参加し、再び逮捕された。

計4度目の拘束で、金曜日ごとの抗議デモに今後も加わると宣言、何回逮捕されても構わないとも意気込んでいる。4回目の逮捕を受け、初めて勾留施設で一晩過ごすことになる。逮捕容疑は議事堂周辺での違法な抗議活動などとなっている。

フォンダさんによると、過去4カ月間、ワシントンに出向き連邦議事堂周辺での抗議活動に加わっている。

最初の逮捕は10月11日の金曜日で、以降、同18日、同25日にも拘束されていた。訴えに同調し、抗議に参加したテッド・ダンソンさんらの米俳優も一緒に逮捕されたことがある。

フォンダさんはCNNの取材に、気候変動問題は共同の危機であり、共同の行動が必要と強調。問題の切迫感を知ってもらうため自らの知名度を使うことを決めたとし、金曜日ごとに逮捕されるつもりと言い切った。

自ら加わる活動を「金曜日ごとの火災訓練」とも称した。抗議活動は、気候変動の危機が軍国主義、女性の問題や人権など人間の生活のさまざま側面といかに交わっているかなどを主張している。



そして、誕生日である1937年12月21日の82年後となる2019年12月21日の82歳の誕生日を拘置所で迎えたというのである。









2019年12月21日は、木星/火星期で、その前の木星/月期からデモを繰り返していたようである。



マハダシャーロードの木星は12室(監禁)の支配星で、ディスポジターの土星と星座交換し、また木星はウッタラアシャダー(太陽)に在住しているが、太陽は8室の支配星で、6室支配の水星と共に12室に在住している。



8室の支配星が12室に在住して、ヴィーパリータ・ラージャヨーガを形成し、6室の支配星が12室に在住して、ヴィーパリータ・ラージャヨーガを形成している。



ヴィーパリータ・ラージャヨーガ(逆転のラージャヨーガ)が、12室で、2つ形成されている。



8室支配の太陽が、支配的な政府を表わしているとすれば、そうした政府の監視や抑圧に最初は苦労しても、最終的にはそれは解消してしまう。



また彼女を批判する敵対者によって最初は苦しんでも最終的には敵対者も協力的になってしまう。



そうした配置もあって、何度、逮捕監禁されようと、それでへこたれずに活動し続けられるようである。



彼女が逮捕されるリスクを冒して活動し続けることで、『そうだ。私にもできる』と多くの活動家の女性たちを鼓舞したようである。



ベトナム反戦活動の時は、「売国奴」、「裏切り者」と罵られたこともあったようだが、今では、彼女に対するそうした批判というものはないようである。



これもヴィーパリータ・ラージャヨーガの効果かもしれない。







逮捕されて手でサインを作る姿は、どことなく、出所してピースサインを作った日本赤軍の重信房子に似ている。



ラグナロードと3室の支配星が星座交換しており、社会活動もパフォーマンス(3室)、ヒーローイズム(3室)の表現である。









今現在、2023年4月2日以降、ジェーン・フォンダは土星/土星期に移行しており、土星はラグナロードで3室に在住し、3、12室支配の木星と星座交換している。



この1-3の絡みが、女優としての芸能活動を表わしている。









土星期の前は、2007年4月から木星期が続いており、一度、女優を引退していたが、木星期になる直前の2005年に女優に復帰したという。



そして、今に至るが、木星期、そして、土星期共に1-3の星座交換を形成する一部であり、女優として顕在であることを物語っている。







こうした活動家としての側面は、ナヴァムシャにも強く現れていることに気づいたが、ナヴァムシャではラグナが、水瓶座のシャタビシャーであり、また4、9室支配の金星が、プールヴァ・バードラパダーに在住し、そして、ラグナロードの土星が7室からラグナにアスペクトバックしているが、ちょうど度数がナヴァムシャの獅子座の21°19’付近であり、アスペクトバックする際もちょうどプールヴァ・バードラパダーにピンポイントで、アスペクトバックする形になる。



プールヴァ・バードラパダーは、視野が広く、社会的問題について真剣に考え、自分のことのように心を痛めるという性質が元々あるようである。



つまらない話題よりも、深刻な問題を議論することを好み、社会問題に対して、自分のその罪の一端を感じるような性格なのである。



従って、社会的問題の解決のため、NGOやNPO、市民団体、革命的団体、政治団体などで、広く公的問題に対して、信念を持って取り組めるのは、まさにこのプールヴァ・バードラパダーなのであり、こうした生き方は、このナクシャトラに典型的なものである。







2023年10月にハマスによるイスラエルへの越境攻撃があり、イスラエル軍によるガザへの空爆や侵攻作戦が始まっていたが、最近、それに対する学生のデモが起こっていた。


現在、土星が、水瓶座のプールヴァ・バードラパダーをトランジットしており、イスラエルを支援する米政府に対して、全米の学生による反戦デモが2024年4月30日から激化して、逮捕者が続出している。


ちょうどトランジットの土星が、水瓶座20°00’以降のプールヴァ・バードラパダー(木星)に移動した直後である。



全米の大学でイスラエル抗議デモ、1600人以上が拘束…震源地はコロンビア大
2024/05/02 10:54 讀賣新聞オンライン

 【ニューヨーク=金子靖志】米ニューヨークのコロンビア大とニューヨーク市立大でイスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃に対する抗議デモが4月30日夜から激化し、警察隊と衝突した両校の学生らの拘束者数は1日までに約300人となった。抗議デモは全米の大学に拡大し、米メディアによると、これまでに1600人以上が拘束された。

一連の抗議デモの震源地となったコロンビア大では4月30日深夜、大学側の要請を受けて警察隊が構内の建物「ハミルトンホール」に突入し、占拠していた学生ら109人を拘束した。ニューヨーク市立大でも、構内を占拠した学生ら173人を拘束した。

 西部のカリフォルニア大学ロサンゼルス校では30日夜から1日未明にかけてパレスチナを支持するグループに対し、反対派のグループが襲撃するなどして、15人が負傷し、このうち1人が入院した。同大は1日、休校措置を取った。

 抗議デモは4月18日、警察隊がコロンビア大の構内に突入し、学生ら100人以上を拘束したことをきっかけに広がった。米紙ニューヨーク・タイムズによると、1日時点でエール大やプリンストン大など約40校で抗議デモが起きたという。


プールヴァ・バードラパダーの支配星は木星(正義、道徳、理想主義)であり、社会問題に対する真剣さと理想主義、罪の一翼を担っているという当事者意識が、学生たちを反戦デモに向かわせたのである。




この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!

コメント

コメントする

CAPTCHA