イチローの引退を示唆する記事が産経新聞に掲載された。
『日本プロ野球が産んだ最強打者イチローの「有終の美」とは』と題するこの記事の中では、
イチローの年齢の問題、体力の衰えや動体視力の低下などを指摘している。
イチローは、マハダシャー火星期に移行した頃から仲間とのトラブルや眩暈などの体調不良に悩まされてきた。
そしてこの頃からパフォーマンスの低下に悩んできた。
ラグナロードで、6室に在住している逆行する火星は、8、11室支配の水星からアスペクトされており、
肉体に変化が生じることを示していた。
私も以前、土星が12室を通過する時期が、イチロー選手にとって、
正念場の時期であると予想していた。
木星がラグナから見て8室を通過する時期は中断の時期である。
これまで順調にやって来たことが突然に停滞する、中断される時期である。
そして木星は8室から12室にアスペクトすることによって、
12室を通過中の土星と共に12室にダブルトランジットを形成する。
そこには8室支配の水星が在住しているため、8室にもダブルトランジットが形成されている。
また土星が現在、逆行しているため、土星が一つ前の乙女座から双子座にアスペクトして、
双子座8室にもダブルトランジットを形成する。
おそらく11室支配の水星が12室に在住しているため、これは評価を失うという象意が生じている。
この水星に対して、土星と木星がダブルトランジットすることで、評価、称号、収入を失うという象意が顕現するタイミングである。
また12室には10室支配の太陽が在住し、8室支配の水星と接合している。
8室と10室の絡みは、仕事の変化、あるいは、行為の中断という象意である。
更に8室には3、4室支配の土星が在住して、ケートゥと接合している。
4室と8室の絡みが生じているが、心の変化である。
この土星に対してもダブルトランジットが生じるため、心の突然の変化という象意が顕現するタイミングである。
ケートゥが同室していることは、何か断念とか、諦め、思い違いといった象意を表わすかもしれない。
この12室にラーフが入室し、ラーフ/ケートゥ軸が現在、イチロー選手の6-12室の軸を通過している時期とは、
イチロー選手にとって逆境となる要素が重なっているのである。
12室を土星が通過する時期は引退の時期であり、隠遁の時期である。
今のタイミングで、隠遁するのであれば、土星が12室を通過し終えて、蠍座1室に移動したとしても、
年齢的に現役復活は難しいのではないかと考えられる。
従って、木星がまさに8室に入室しようとしている今、このタイミングで、記者たちが、イチローの引退を予感させるような、
あるいは、引退を勧告するかのような記事を掲載しているのである。
イチローは著書の中で、「世の中の固まったイメージをぶつけられる側は、普通、『だったら、そのイメージを越えよう』と思う。でも、ぼくは、それだけでは、つまらないんですよね。『予想とぜんぜん違う方向で越えよう』と思うんです」(「自己を変革する イチロー262のメッセージ」ぴあ発行)として、今後の進路について謎めいた言葉を残している。
記事は『天才は年齢と戦いながら、どんな選択をするのか。世間をあっと言わせるようなことを期待したい。』として、文を締めくくっている。
イチローはラグナロードが6室に在住しており、逆境に負けずに戦い抜く強い闘争心を持っている。著作の中でも前向きな気持ちを示している。
然し、惑星の配置は4室支配の土星が8室に在住してケートゥと接合しているように突然、心変わりをする可能性を示唆している。
イチローは2015年8月からマハダシャーラーフ期に移行し、ラーフには3、4室支配の逆行の土星が8室からアスペクトしている。
従って、ラーフ期にはイチローは大きな転機を迎える。
このラーフ期について検討すると、出生図では10室支配の水星が9室支配の太陽と11室に在住し、5室支配の火星と相互アスペウクトし、
9-10室、5-10室のラージャヨーガ、5-9室、9-11室のダナヨーガを形成している。
また、ナヴァムシャではラグナからみてラーフは11室に在住し、4、9室支配の火星、2-11室支配の水星と同室して、強い配置である。
またラーフからみて木星が10室で自室に在住している。
従って、ラーフ期のイチローは野球界で築いた名声により、角界の著名人と広く交流し、講演をしてみたり、教育にも力を入れるかもしれない。
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日本プロ野球が産んだ最強打者イチローの「有終の美」とは
産経新聞 4月29日(月)15時20分配信
三振するヤンキースのイチロー。選球眼がわるくなっているとの声もあがっている(桐山弘太撮影)(写真:産経新聞)
同点で迎えた八回裏、監督として犠打のサインを出して2死二塁の見せ場をつくる。そして「代打、オレ」。自ら代打を告げ、安打を打つ。決勝点を奪うと、九回表はクローザーとして登板し、勝つ。日本ハムの大谷翔平の上をいく監督、野手、投手の3刀流。こんなことができる選手が1人だけいる。ヤンキースのイチローだ。
【フォト】 イチローの本音「ポテンシャルだけでやってきた39歳と一緒にしてほしくない」
これまでメジャーで抜群の実績を残してきたイチローだが、今季の起用法をみると、守備しか評価されていないように思える。左投手のときは先発落ち、代打も送られた。イチローは左投手を苦にしていないはずだが…。今年の10月に40歳。「年齢を考えての休養」も命じられた。開幕直後は公式戦のスピードに順応するため、多く打席に立ちたいが、そんな気持ちもお構いなしだ。
あと百本あまりの安打で日米通算4000安打の金字塔をうち立てる。100年を超える大リーグの歴史でも、4000安打達成は2人だけだが、ヤンキースはそんな記録を考慮する球団ではない。4月8日、今季初めて先発落ちした際、イチローは「結果を出していたら、そんなことになっていないわけで、分かりやすい理由と思っているけどね」と話した。
2011、12年と2年連続で打率は3割を切った。これを契機にイチローに対する空気は変わった。「足が衰え、内野安打を稼げなくなった」「驚異的な動体視力がイチローの打撃の核。加齢で視力が落ちた」…。野球関係者の中で、イチローの限界を示唆する声も大きくなった。日本プロ野球が産んだ最強打者の「有終の美」を議論する時期がきたようだ。
「イチローイズム」(石田雄太著、集英社文庫)の中で、メジャー1年目のシーズン後、イチローが「50歳のシーズンを終えた時にね、こう言いたいんですよ。『まだまだ発展途上ですから…』って」と話したことが紹介されている。
スポーツ科学が発達している中、引退時期だけが昔と変わらず40歳前後ということに、イチローは疑問を投げかけている。だから50歳現役という発想が出てくるのだろう。
昨オフ、ヤンキースと2年総額1300万ドル(約10億8000万円)の契約を結んだ。トレードはあっても、来季までメジャーでプレーできるだろう。問題はその後だ。今の流れでは、50歳までメジャーでプレーすることは難しい情勢だ。年俸を落とすか、マイナー契約から昇格するか。打率が3割に届かなくとも、チャンスメークする守備の良い外野手と割り切れば、チャンスも出てくるだろう。中日の山本昌広投手は今年8月に48歳だが、今季既に1勝。打率3割を求めなければ、イチローなら50歳現役も無理ではない。後は現役続行と「イチロー」というブランドの価値を、本人がどう考えるかだ。
日本でのプレーも1つの選択肢だが、それでは往年の紅白歌合戦出場歌手が地方巡業しているような感じもする。監督、野手、投手の3刀流なら、ファンの夢も広がるだろうが…。
「世の中の固まったイメージをぶつけられる側は、普通、『だったら、そのイメージを越えよう』と思う。でも、ぼくは、それだけでは、つまらないんですよね。『予想とぜんぜん違う方向で越えよう』と思うんです」(「自己を変革する イチロー262のメッセージ」ぴあ発行)
天才は年齢と戦いながら、どんな選択をするのか。世間をあっと言わせるようなことを期待したい。(村田雅裕・運動部編集委員)
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