イタリア北部で豪雨により大規模な洪水や地滑りが発生しており、ジョルジャ・メローニ首相は、G7を途中で切り上げて、帰国し、被災地を視察する運びとなった。
「地震規模の被害」 イタリア北部で豪雨により洪水や地滑り、9人死亡 2023/5/19 12:27 ロイター イタリア北部エミリアロマーニャ州を襲った豪雨により洪水や地滑りが発生し、9人が死亡した。洪水被害は37市町村に及び、数千人が避難を強いられる事態となっている。ボナッチーニ州知事は「損害の規模はまるで地震のようだ」と述べた。世界自然保護基金(WWF)は、水を吸収する森林や川沿いの植物失われたことが、災害を拡大させたとの見方を示した。 イタリア北部エミリアロマーニャ州で豪雨により9人が死亡。州知事によると数十億ユーロ相当の損害が出ている。 同州東部は壊滅的な被害を受け、20以上の河川が氾濫。数百カ所で地滑りが発生し、道路も損壊した。エミリアロマーニャ州のボナッチーニ知事は「豪雨による損害の規模はまるで地震のようだ」と述べた。 農業も大きな打撃を受けており、5000以上の農場が水没。約1万人が住居から避難し、残った人の多くは電気が使えない状態だ。 犠牲者1人の遺体は自宅から流され、19km離れた海岸に打ち上げられた。 同州チェゼーナの町では、雨が止み水もほぼ引いたため、住民らは泥まみれの家に入ることができたが、この婦人は結婚式の写真が水浸しになっているのを見つけた。 住民のラファエラ・ザンニさん 「私の結婚生活の全てがあったのに」 夫のマウリツィオ・コーラさん 「何もかも捨てなければならなかった。ここまで浸水して、壁にもその跡が残っている」 エミリア・ロマーニャ州が悪天候に見舞われたのは、今月2回目。気象学者によると、数カ月の干ばつで土地が乾燥した後に大雨が降ったため、水を吸収する能力が低下しているという。 世界自然保護基金(WWF)は水を吸収する森林や川沿いの植生が失われたことが、災害を拡大させたと非難している。 |
イタリアの建国図は、『THEBOOK OF WORLD HOROSCOPES』 by Nicholas Campionによれば、1946年6月10日18:10 ローマで作成できる。
イタリア共和国のホロスコープは、1946年6月10日に設定されています。ムッソリーニとの関連性により汚名を着せられたヴィットリオ・エマヌエーレ3世国王は、1946年5月9日に息子ウンベルトに譲位しました。 6月2日には、君主制の未来についての国民投票が行われ、廃止を支持する多数派が生まれました。国民投票の結果が6月10日の午後6時00分から6時10分の間に発表され、これを共和国の事実上の宣言とみなし、チャートは午後6時10分に設定されています。しかし、ウンベルトはこの決定を受け入れず、共和国の法的誕生は厳密にはカッサツィオーネ裁判所の宣言に依存していました。これに先立つ政府の宣言は技術的には違法でした。しかし、ウンベルトは最終的に現状を受け入れ、6月13日の午後に亡命し、去る前にイタリア人からの君主への誓いを解きました。このホロスコープと、1797年2月15日のフランスの後援の下でローマ共和国が宣言された時のホロスコープを比較すると有益かもしれません。 (『THEBOOK OF WORLD HOROSCOPES』 by Nicholas Campion より引用抜粋) |
そこで、上記の情報に基づいてチャートを作成すると、ラグナと月が天秤座ラグナになる以下のチャートになる。
これで分かることは、国土を表わす4室の支配星である土星が、水の星座である蟹座に在住し、その土星に対して、トランジットの火星がコンジャンクトしていることである。
トランジットの火星が蟹座で減衰し、4室の支配星とコンジャンクトした上で、4室にアスペクトしている。
おそらく、この配置が、洪水の配置である。
ダシャーは、金星/火星期で、アンタルダシャーの火星は、まさに蟹座に在住する4室の支配星とコンジャンクトし、4室にアスペクトしている。
この水の星座である蟹座に火星がトランジットやアスペクトしたタイミングに洪水など水害が発生したケースは以前も見たことがある。
2018年7月6日頃、西日本で豪雨が起こり、土砂崩れや河川の決壊などの水害が発生した時である。
その時も蟹座をラーフ/ケートゥ軸が傷つけ、山羊座から高揚した火星がアスペクトして、水の星座である蟹座を傷つけていた。
日本の建国図との関連で見ると、火星は山羊座で逆行して、水の星座である4室と4室の支配星にアスペクトしている。
日本の場合、元々4室が水の星座で、そこに逆行の火星や土星がアスペクトして激しく傷つけているため、台風や大雨による土砂崩れや洪水などの被害が多いと言えるかもしれない。
2018年の新月図を見ると、4室にラーフ/ケートゥ軸がトランジットし、4室支配の土星が火星とコンジャンクトして、傷ついている。
イタリアの2023年の新月図を見ると、4室支配の木星が魚座に在住し、水星、太陽、月とコンジャンクトしているが、土星、ラーフに挟まれて傷ついており、3、8室支配の火星が、4室にアスペクトし、月、太陽から見た4室に在住している。
因みに2023年5月17日のトランジットを見ると、トランジットの火星が4室の支配星とコンジャンクトして、4室にアスペクトしているが、トランジットの4室の支配星にも8番目のアスペクトをしている。
おそらく、これも関係していると思われる。
つまり、水害というのは、水の星座が国土の4室に関連し、その4室が、傷ついている場合、特に火の惑星である火星がアスペクトやトランジットなどで傷つけた場合に生じやすいと言えるかもしれない。
気象科学によれば、豪雨になる理由は、大量の水蒸気を含む暖かい空気が、上昇気流により上昇し、積乱雲が発生し、その雲が、上空で、冷たい空気によって冷やされて、氷の粒を作り、それが落下する為であると説明されている。
つまり、最初に熱によって大量の水蒸気が発生し、それが上空に昇って、雲を作るのがそもそもの原因である。
従って、マンデン占星術的には、火星が水の星座に影響することによって、大量の水蒸気を発生させたことが原因と言えるかもしれない。
そして、それに合わせて、建国図や新月図で、4室や4室の支配星が傷ついていれば、その豪雨によって、国土が被害を被ることを表わしているのである。
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