ヒラリークリントンの近況について

以前、ヒラリークリントンとバラクオバマが民主党の代表選を争っていた時に私はヒラリークリントンが太陽/ラーフ期に入ってから大統領選から撤退することを予想したのだが、実際、太陽/ラーフ期に入ってみると、ヒラリー・クリントンの支持率が急激に低下し始めたのである。

HillaryClinton_chart

そのことのタイミングが的中した様子が当時の記事で示されている。

12室のラーフと言ったら、損失に苦しんで悶々として歯ぎしりするような時期である。

毎日新聞の資料を見ると、その支持率の分岐点がちょうど太陽/ラーフ期に移行したタイミングに一致していた。

そのヒラリークリントンは闘いに敗れた相手であるバラクオバマの要請によってオバマ政権で国務長官を務めることとなる。

インタビューによれば、国務長官の職務は、24時間無休の仕事で身体的に非常にきつい仕事であったようである。

ヒラリークリントンは、結局、2013年2月2日にオバマ政権の国務長官を退任したが、それはマハダシャー太陽期から月期へと移行するタイミングであった。

既にそれを遡る2010年1月の段階で、ヒラリークリントンは次期米大統領選でオバマが勝っても自分は任期満了前に辞任し、その後は執筆活動をしたり、教職に就きたいとの意向を示していた。

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クリントン米国務長官、「オバマ政権2期満了待たず辞任したい」
2010年01月28日 20:24 AFPBB News (発信地:ワシントンD.C./米国)

【1月28日 AFP】ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)米国務長官は27日、もし次期米大統領選挙でバラク・オバマ(Barack Obama)大統領が再選されても、オバマ政権の2期目が満了する前に自分は辞任し、その後は執筆活動をしたり、教職につきたいとの意向を表明した。

 クリントン長官は大統領夫人から上院議員へと、20年間にわたってスポットライトを浴び、2008年米大統領選の民主党候補争いではオバマ現大統領と接戦を演じ、敗れた。

 タビス・スマイリー(Tavis Smiley)氏が司会を務める米公共放送のトークショーに出演したクリントン長官は、米国のトップ外交官としての仕事は楽しいが、身体的にはきつい仕事だと感想を述べ、スマイリー氏に2期目満了(8年間)まで務めるつもりがあるかと聞かれると、「それはできない。これは24時間無休の仕事で、8年間全部続けることは非常に困難。どこかの時点で、誰かに引き継げたらと思う」と答えた。

 また次期大統領選に出馬する意志についても、「ない」という従来の回答をくり返し、引退して私生活を充実させたいと述べた。「興味を持っていることはいろいろある。プライベートな生活に戻って本を読んだり、もの書きをしたり、教職に就いたりしたい。何百人も連れて動くような旅ではなく、個人的な旅行もしたい」。 さらに生涯を通じて女性の権利を強く訴えていきたいとも述べた。

 メディアでは批判的に取り上げられることが多いクリントン氏だが、国務省担当の記者たちについては「かれらとの仕事を楽しんでいる。かれらは非常に独立している。われわれが日々対応している困難な問題を熟知している」と評した。

 報道については「真剣には受け止めるが、個人的にはとらえない」ことをだいぶ以前に学んだという。ただし、米国初の女性大統領を目指して戦った選挙戦期間中の報道には、気持ちが揺れたことも認めた。「心の準備できていなかった点は、想像以上の批判があったこと。それも、わたし自身が自分には関係ないと思ったような、女性的態度という角度からの批判が多かった点だ」と振り返り、「あのときは驚いたが、この国でまだ改善しなければいけないことのひとつだ」と述べた。
 
 クリントン長官のインタビューはオバマ大統領初の一般教書演説と同日に放映されたが、クリントン長官自身はアフガニスタンとイエメンへの対応を協議する英ロンドンでの国際会議に出席し、演説が行われた両院合同議会には同席していなかった。(c)AFP
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このことはダシャーを見た感じからしても非常によく分かるのである。

月は2室の支配星であり、家族と過ごす時期であり、この月は10室に在住して、木星からのアスペクトを受けている為、教職に就きたいのである。


そのヒラリークリントンの最近の動向は伝わっていなかったが、2014年7月21日付の産経ニュースによると、『2016年米大統領選で「ポスト・オバマ」を視野に入れるヒラリー・クリントン前国務長官へのバッシングが止まらない』と記されている。

また7月10日付のCNNニュースによれば、「クリントン前国務長官、女に靴投げられる」と題する記事が掲載されている。

クリントン前国務長官が米ラスベガスでの講演中に女性から靴を投げられたのだという。

4月頃に6/19日から木星が双子座から蟹座に移動したが、既に2か月半前のこの時点において、木星は蟹座入室の効果を発揮し始めていたようである。

ダシャーは月/火星期で、この蟹座では8室支配の土星と6室支配の火星が接合して、6-8室の絡みを生じている。火星は減衰しており、土星から激しく傷つけられている。

ダシャーが月/火星期で、アンタルダシャーロードの火星に木星と土星がダブルトランジットを生じ始めたタイミングで、女性から靴を投げつけられるという暴力事件が起こったのであるが、蟹座は主婦を表すような女性の星座であり、その蟹座を土星と火星が傷つけていた象意である。

靴を投げつけられた後、ヒラリークリントンは興奮して激しく相手に向けてスピーチ(2室)で応酬している。


実際、6月19日以降、木星が蟹座に入室して土星が天秤座から蟹座にアスペクトしている為、今、ヒラリークリントンの2室に在住する土星と火星が作り出す6-8室のカルマが噴出して、批判の嵐が吹き荒れているようである。

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ヒラリー氏叩き止まらず 暴露本ではオバマ大統領との確執も明らかに
2014.7.21 11:07 産経ニュース

 【ワシントン=加納宏幸】2016年米大統領選で「ポスト・オバマ」を視野に入れるヒラリー・クリントン前国務長官へのバッシングが止まらない。オバマ大統領とクリントン元大統領の両夫妻の確執を描いた暴露本は好調な売れ行きで、22日にも別の書籍が出版される予定だ。ヒラリー氏の回想録「困難な選択」はかすんでしまった。

 暴露本は、ニューズウィーク誌などで編集者を務めたエドワード・クレイン氏の「ブラッド・フュード」(血の確執)。米紙ニューヨーク・タイムズのノンフィクション部門のランキングで一時首位に立ち、現在は3位。同書に首位を譲った「困難な選択」は6位に転落している。

 オバマ、クリントン両夫妻の関係者を情報源として内幕を描き出した暴露本とあって、真偽のほどは不明だが、ヒラリー氏が回想録で良好な関係を強調しているオバマ氏との確執を物語るエピソードが満載だ。

 「どうして国務長官としてオバマ政権に加わったのか、今でも分からない。後世の歴史家は私の大統領図書館でそのことを議論するのでしょうね」

 国務長官退任後の2013年5月、ヒラリー氏が大学の同級生にこう語ったと暴露本は紹介した。「あのくそったれを信じちゃダメよ。12年の大統領再選を支持する代わりに16年大統領選で私を支持すると言ったのに約束を破ったのだから」とも述べたという。

また、ケネディ駐日米大使の親類の話として、オバマ氏がケネディ氏を日本に派遣した経緯にも触れている。米国とは地球の裏側の日本に留め置くことで、ケネディ氏の影響力や財産をヒラリー氏に使わせないようにするためだという。

 ただ、ヒラリー氏への支持は依然として高い。

 キニピアック大学(コネティカット州)が8日発表した全国世論調査によると、民主党支持層の58%が大統領選でヒラリー氏に投票すると回答。エリザベス・ウォーレン上院議員の11%、バイデン副大統領の9%を大きく引き離した。共和党が「ドングリの背比べ」状態にあることもヒラリー氏が注目される原因だ。
 ヒラリー氏は15日、コメディー専門チャンネル「コメディー・セントラル」の番組に出演。司会者から「大統領選に出ないといえば批判はやむか」と聞かれ、「私への批判が止まったら多くの人が職を失うでしょうね。気にしていません」と答えた。
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ヒラリークリントンが、現在、批判を受けているのは、出生の太陽の上に土星がトランジットして、火星も入室したからである。

最近、2014年7月14日以降、この天秤座に火星が入室したことによって、土星と火星の否定的な状況が生じてきたのであるが、非常に興味深いことが多い。
火星と土星の負のダブルトランジットとも言えるようなものが生じているのである。

木星が蟹座へ移動することによって、天秤座へのアスペクトが終了したことによって、天秤座にトランジットする火星と土星はより凶意を発揮しているようである。


因みにヒラリークリントンが何故、マハダシャー太陽期にバラクオバマと大統領選で接戦を演じるまでに政治に関わったのかということを考えると、これは彼女の3室支配の太陽が特別な法則でラージャヨーガ的に働いていたからであるとしか思えない。

月から見ると6室支配の太陽が8室で減衰しているが、ヴィーパリータラージャヨーガ(逆転のラージャヨーガ)であり、かつ、3室、6室、8室の支配星が減衰しているか、3室、6室、8室で惑星が減衰する場合の特別な法則に合致している。


6室は敵を表すが、その6室の支配星が8室に在住しているということは敵から施しを受けることを表している。

これはバラクオバマとの大統領選で敗れながら、バラクオバマの要請で米国務大臣に就任したことを表している。


この天秤座はバラクオバマの10室であり、彼女がバラクオバマに依存してホワイトハウス入りすることで政治権力を手にしたことを表している。

 

現在、彼女は2014年5月2日より月/ラーフ期に入っている。

アンタルダシャーのラーフは12室に在住しているが、月から3室にラーフは在住しており、6月11日にヒラリークリントンは、回想録「困難な選択」を出版して、著名ジャーナリストへのインタビューに応じるなどして動きを活発化しているという。

ラーフは月から3室で高揚して3室の支配星のように振る舞っているので、それで出版やインタビューなどを積極的に行っていると言える。

然し、このラーフ期というのは、かつて彼女としては自分の思うように支持率が伸びずに悶々とした時期であったのである。

従って、現在、ヒラリークリントンは、再び、大統領になりたいという野心が芽生えながらも、どう決断すればいいのか悶々としているに違いない。

ラーフのディスポジターは金星であり、金星は5室で太陽と接合しているため、やはり、政治的な発想、思考をしていると予想されるのである。

今年の年末までに出馬するかどうかを決断すると言っているが、ラグナから12室に在住しているこのアンタル・ラーフ期に彼女が、それが自分の運命であるかのように大統領選に出馬するだろうか。

おそらくそれはしないことだろう。

何故なら今、彼女はマハダシャー月期だからである。

月は2室支配で10室に在住しており、2室は家族や両親、実家を表すハウスである。

然し、その月は10室に在住しているので、批判も多いかもしれないが、依然と国民的人気を保っているのである。


10室の月期だから今後も注目され続けるし、人気も保ち続けるかもしれないが、然し、マハダシャー月期に政治権力の中心に立つのかどうかという話である。

2016年は月/木星期であり、彼女は大統領選に出馬するよりも、むしろ、かねての希望であった教職に就くのではないかと思うのである。

結局の所、彼女は月/ラーフ期の間、大統領選に立候補するかどうかを悩み続けて悶々として、立候補したいという欲望に悩まされながら、然し、結局は立候補しないのではないかと思うのである。

 

ヒラリークリントンの太陽期は、結局、何をもたらしたのか、それは政治権力への野望から大統領選への立候補や米国務長官の職務を経験したが、太陽はラグナから3室の支配星であり、月から6室の支配星であり、トリシャダハウスの支配星である。

何か政治権力への欲望に突き動かされて彼女は政治家になったが、実際、政治家になって幸福だったかと言えば、そうではなかったのではないか。

それは何故、バラクオバマ政権の国務長官になったのか、彼女自身分からないと答えていることから明らかである。

結局、欲望に動かされて断ることが出来なかったのである。

 

 


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