アメリカの景気後退 -銀行破綻から始まる経済不況とウクライナ戦争の行方-



最近の気になる出来事として、アメリカで、シリコンバレーバンクとシグネチャーバンクが破綻している。


これに対する初動は速く、早速、バイデン大統領が、預金が全額保護されることを発表している。


米で相次ぐ銀行の経営破綻 バイデン大統領「システムは安全だ」
2023年3月14日 5:29 日テレNEWS

アメリカのシリコンバレーバンクなどが経営破綻したことを受けバイデン大統領は13日「銀行システムは安全だ」と強調し国民に平静を呼びかけました。

アメリカ・バイデン大統領「アメリカ国民は銀行システムが安全であると自信をもっていい。あなたの預金は必要な時にそこにある」

バイデン大統領は、預金は全額保護されることを強調した上で「議会や規制当局に銀行に対する規制を強化するよう求める」と表明しました。

またニューヨーク州知事も会見を開き、12日に破綻したシグネチャー・バンクの預金は安全だと強調しました。

預金者「妻に銀行が開いているか確認するように言われて来た。銀行の担当者が問い合わせに応じないから」

預金者「行員は『すべて通常通りだ』と話している。問題はなかった」

FRB(=連邦準備制度理事会)のパウエル議長は今月の政策会合で利上げ幅を引き上げる可能性を示唆していましたが、相次ぐ銀行破綻を受け判断がどうなるか注目されます。

これはアメリカ人の病気なのか、アメリカでは全く将来に対する不安感がなく、消費が活発で、インフレが減退する気配がない為、加熱する投資、バブルを鎮静化する為にFRBのパウエル議長は、利上げを決めている。


然し、その一方で、利上げしている為、企業は資金調達が苦しく、企業では、GAFAでさえもが人員の削減などに取り組み、景気減速の動きが生じており、銀行が経営破たんに追い込まれている。


この2つの銀行の経営破たんで、株価は大きく値下がりしているが、こうした流れで、徐々に景気は減退していくと考えられる。





アメリカのマンデン図では、2023年11月20日からラーフ/土星期に入っていくが、土星期はアメリカの景気が悪くなる時期である。



以前、アメリカのマンデン図については、『アメリカの未来 -再び黄金期が到来する-』の中で詳しく検討したが、木星期にアメリカは黄金期を迎えたのだが、1029年にウォール街で大暴落があり、土星期から世界恐慌に突入していったのである。



土星は6室の支配星で他国とは戦争状態にあり、財政の2室に在住して、財政的には厳しく、2室から11室にアスペクトする為、これからアメリカのGAFAを初めとした多国籍企業は、どんどん業績の悪化に苦しむ時期に入っていく。


2つの銀行の経営破たんは、アメリカが不況に入っていくその兆候が表れ始めたと言うことができる。



2023年11月20日~2026年9月26日のラーフ/土星期の間にアメリカが不況に突入し、現状の金融システムをリセットするぐらいの処置が必要になってくる。



そうした状況の中で、バイデン大統領が、最近、癌を切除したとニュースが伝えている。


バイデン大統領 皮膚がんの一種見つかり除去 “追加治療不要”
2023年3月4日 9時10分 NHK NEWS WEB

アメリカの大統領として史上最高齢のバイデン大統領の主治医は、大統領の胸部で皮膚がんの一種が見つかったもののすべて取り除かれ「これ以上の治療は必要ない」としています。

アメリカのバイデン大統領の主治医が3日発表した見解によりますと、バイデン大統領は先月、健康診断を受けた際に胸部の皮膚に病変が確認され一部を切除して詳しく調べたところ「基底細胞がん」と呼ばれる皮膚がんの一種が見つかったということです。がん細胞は、すべて取り除かれたということです。

このがんは、ほかの皮膚がんに比べて転移しにくいことなどから「これ以上の治療は必要ない」と判断され、主治医は、今後も経過観察を続けるとしています。




バイデン大統領は、昨年2022年9月から土星期に入っており、土星はマラカの7室に在住し、月から見てもマラカの2室に在住して、明らかに健康不安を表している。


次期、大統領選への出馬に意欲を示しているが、出馬は厳しいかもしれない。



バイデン大統領が引退した場合、共和党では厭戦気分もあり、ウクライナへの軍事支援を止めることも視野に入れている。



アメリカが、不況に突入すれば、これまでのような軍事支援が不可能になる。



そうすると、やはり、ロシアの粘り勝ちということになる。



CIAのバーンズ長官は、1月にウクライナに極秘訪問し、「ある時点からは、今の規模での支援は難しくなるだろう」とウクライナ側に伝えたと報じられている。



実際、CIAはウクライナは戦場で負けていると分析しているようである。




元CIA顧問、ウクライナにおける米国の次なる行動について語る
2023年3月4日, 01:33 SPUTNIK

米中央情報局(CIA)長官の顧問を務めていたジェームズ・リッカーズ氏は、デイリー・レコニングに寄稿した記事の中で、ウクライナは戦場で負けており、ロシアに対する制裁も機能しなかったことを考慮すると、米国の次なる行動は紛争のエスカレーションしかないとの考えを示した。

リッカーズ氏は、ウクライナへの兵器供与拡大には「度肝を抜かれる」とし、最初に携帯式防空ミサイルシステム「スティンガー」、対戦車ミサイル「ジャベリン」、高機動ロケット砲システム「ハイマース」がウクライナに提供されたが、今やゼレンスキー大統領はF-16戦闘機を要求していると指摘した。

リッカーズ氏は、西側の兵器の備蓄がひどく枯渇し、欧州の備蓄量は当初から少なかったことに言及した。同氏によると、不足分をすぐに補充することはできないため、備蓄をめぐる状況はさらに悪化した。

米国人企業家のイーロン・マスク氏は先に、米国のヌーランド国務次官がクリミアにあるロシアの軍事施設をウクライナ軍が標的にするのは正当だと発言したことを受け、ヌーランド氏はウクライナ紛争をエスカレーションさせていると非難した。



一方で、ロシアのプーチン大統領は、消耗戦に自信を示している。



プーチン大統領、消耗戦に自信
欧米の支援継続が大切と米長官
2023/3/10 16:10

【ワシントン共同】米中央情報局(CIA)のバーンズ長官は9日、下院情報特別委員会の公聴会で、ウクライナ侵攻を長期化させるロシアのプーチン大統領が「ウクライナを苦しめ、欧米のウクライナ支援も弱体化できると確信している」と述べた。消耗戦に自信を持っており、和平交渉に応じる見通しはないと語った。

 今後数カ月から半年間の戦況が決定的に重要になるとし、欧米諸国ができる限りの支援を続けることが大切だと指摘。ロシア軍内部では弾薬や人員の不足、士気の低下、指導部の対立などがあり、今年中に大きな戦略的成功を収める可能性は低いと予想した。


CIA長官は、プーチンが欧米の支援疲れを狙っていると分析している。



米 CIA長官「プーチン大統領 欧米の支援疲れねらっている」
2023年3月10日 9時59分 NHK NEWS WEB

アメリカ・CIA=中央情報局のバーンズ長官は、ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアのプーチン大統領が欧米の支援疲れをねらっているとの分析を示すとともに、今後の数か月が和平交渉の見通しが立つかどうかの重要な局面になるとの見方を示しました。

アメリカ・CIAのバーンズ長官は9日、議会下院の公聴会に出席し、ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアのプーチン大統領について「彼は時間を自分のために利用できると確信している。消耗戦を通じて、ウクライナ軍を疲弊させ、欧米によるウクライナへの支援を弱体化できると信じている」と述べ、プーチン大統領が欧米の支援疲れをねらっているとの分析を示しました。

そして分析の結果として、「戦場では、今後の数か月が非常に重要だ。私は、プーチン大統領が現在、真剣な交渉を行う用意はないと確信しているが、交渉の見通しが立つかどうかは、今後の戦局しだいだ」と述べ、今後の数か月が重要な局面になるとの見方を示しました。

そのうえで「重要なことは、われわれができるかぎりの支援を提供することだ」と述べ欧米諸国は支援疲れをねらうプーチン大統領の思惑を打ち砕くためにも、ウクライナにできるかぎりの軍事支援を行う必要があるとの考えを強調しました。


アメリカがこのまま不況に突入していくと、これまでのような軍事支援が継続できなくなり、ロシアにウクライナのドンバス地方を占領されたまま、妥協して停戦せざるを得なくなる。



その時間との戦いになって来ている。



然し、ホロスコープを分析する限りでは、ウクライナは、マハダシャー木星期の間、領土を失い続け、そして、ロシアの建国図を見ると、2024年2月以降、木星期に突入すると、領土を拡大し、ウクライナの領土を不法に占領し続けるように見えるのである。









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