11月の大統領選挙に向けた1回目のテレビ討論会が6月27日夜に行なわれたが、バイデンは声がかすれており、時に口ごもり、高齢問題を浮き彫りにし、更にコロナの際の財政出動で、「1500万人に雇用を与えた」と主張すべき所を「1万5000人に雇用を与えた」と言い間違えた。
討論会に先立って、事前に練習をしたようだが、練習をしたにもかかわらず、酷い失態を演じた。
討論会の結果、バイデンの健康問題、あと4年大統領を務められるかどうかという懸念が高まる結果となった。
これにより、リベラル派で、民主党寄りのニューヨークタイムズまでもが、バイデンに大統領選からの撤退を促している。
討論会後の米世論調査では、「バイデン氏は出馬すべきでない」という回答が7割を超えたという。
バイデンとトランプの各テーマごとの政策の違いについては、BBC NEWS JAPANの記事に詳しく掲載されている為、そちらを以下に引用する。
【米大統領選2024】 1回目テレビ討論、バイデン大統領が口ごもる場面も トランプ前大統領は攻勢 2024年6月28日 BBC NEWS JAPAN アメリカで11月に行われる大統領選挙に向けた1回目のテレビ討論会が27日夜(日本時間28日午前)、南部ジョージア州アトランタで開かれた。民主党のジョー・バイデン大統領と共和党のドナルド・トランプ前大統領が4年ぶりに直接議論を戦わせた。バイデン氏は声がかすれ、時に口ごもり、終了後には懸念の声が上がった。トランプ氏は攻撃的な発言を続けた。 大統領選のテレビ討論会は通例、民主・共和両党の候補者が正式に指名された後の秋ごろに開かれるが、今回は異例の早期開催となった。 会場の米CNNのスタジオに観客はなく、90分間の討論会は司会者2人と両候補者だけで進められた。候補者のマイクは、発言の順番でない時には音が切られた。 アメリカが直面する問題への政策と並んで、81歳のバイデン大統領と、78歳のトランプ前大統領が、大統領の任期4年を全うできるのかという点も注目された。現地で取材しているBBC記者らは、討論会後、バイデン氏について懸念が高まる結果となったと伝えた。 経済 討論会は、インフレ関する司会者の質問で始まった。人々が暮らしぶりを「最悪」だと感じていることをどう思うかと、バイデン氏は問われた。 大統領はすぐに質問の方向を変え、トランプ前大統領が経済を崩壊させ、失業率を上昇させて政権を去ったと主張。「私たちは元に戻さなければならなかった」とし、トランプ政権で経済状態は「最悪」「カオス」だったと述べた。 これに対しトランプ前大統領は、自らの政権で「最も偉大な経済」が続いていたと反論。「私たちは新型コロナウイルスに見舞われたが、必要な支出をし、大恐慌に陥らないようにした」とアピールした。 また、自分の政権では「すべてがうまくいっていた」と強調したうえで、バイデン氏の新型ウイルス対策と経済政策を批判した。 中絶 今回の大統領選では人工妊娠中絶が最重要問題の一つになっており、司会者はこのテーマでも質問した。 トランプ前大統領は中絶薬を禁止するのかと聞かれると、「ノー」と返答。中絶薬を使用する権利を連邦最高裁が支持したことに言及した。 また、中絶の合法性については各州で判断することが望まれているとの見解を繰り返した。 バイデン氏は、中絶の権利を認めた「ロー対ウェイド」判決を連邦最高裁が覆したことを「恐ろしいこと」と批判。 州が独自に中絶を規制できるようにするという考えについても、公民権に関して「州ごとに異なるルールができる」ようなものだと反対の立場を示した。 また、中絶は女性と医師の間の問題だとし、「政治家が決定すべきではない」と主張。再選されれば、「ロー対ウェイド」判決を復活させると誓った。 トランプ前大統領が、民主党の一部には「妊娠9カ月目だろうと出生後だろうと」中絶を認めるよう求める人がいると虚偽の主張をすると、バイデン大統領は怒りをあらわにし、「そんなことはまったく事実と異なる」と言い返した。 移民 中南米からの移民が歴史的な人数に上っていることをめぐっては、トランプ前大統領と共和党のせいで超党派の国境管理強化策が不成立に終わったとバイデン氏は指摘。 「不法に国境を越えるのは現在、越境者の40%だ。(前大統領が)退任した時より良くなっている」と述べた。 前大統領は、囚人や精神病院の患者、テロリストらが国境を越えて入国していると主張。バイデン氏は、そのようなことを裏付けるデータはないと反論した。 トランプ前大統領は、自分が大統領に復帰すれば大規模な強制送還を実施すると宣言している。司会者から、何十年もアメリカに住んでいる不法移民も全員、強制送還するつもりなのかと問われると、それには直接答えず、バイデン氏の移民政策が犯罪を増加させていると強調。 「それらの人を数多く、急いで外に出さないとならない。私たちの国を破壊するからだ」と述べた。その方法については説明しなかった。 ウクライナとガザでの戦争 司会者は、ウクライナでの戦争をめぐり、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が提示している戦闘終結のための条件は受け入れられるか、両者に聞いた。 トランプ前大統領は、プーチン氏がウクライナ侵攻を決めたのは、バイデン政権がアフガニスタンから米部隊を撤退させた時に、同政権の無能ぶりを見て取ったからだと、質問には直接答えずに発言。 もし自分が大統領だったら、パレスチナ自治区ガザでの戦争も起こらなかっただろうと付け加えた。 これに対しバイデン氏は、前大統領がプーチン氏に「好きなようにしろ」と言ったと主張。 前大統領は「そんなことは一度も言っていない」と言い返した。 ガザでの戦争は、民主党支持者を二分する問題となっている。司会者はバイデン氏に、イスラム組織ハマスとイスラエルの戦争を終わらせるため、どのような影響力を行使するのか問うた。 バイデン氏は、戦争の終結を望んでいないのはハマスだけだと主張。イスラエルへの強い支持を繰り返し表明するとともに、ハマスは排除されるべきだと述べた。 トランプ前大統領はガザでの戦闘に関し、イスラエルが「仕事を終わらせる」べきだと述べた。バイデン氏については、まるでパレスチナ人のようだが「とても悪いパレスチナ人で人気がない」と攻撃した。 議会襲撃事件 2021年1月6日の連邦議会襲撃事件に話題が移ると、トランプ前大統領は自己弁護に努めた。 前大統領は、暴徒を扇動して暴力を振るわせたというバイデン氏の指摘を否定。平和的に行進するよう呼びかけたと反論した。 そして、当時のナンシー・ペロシ下院議長(民主党)と首都ワシントンのミュリエル・バウザー市長が1万人規模の州兵部隊の投入を断ったのだと主張し、それが大規模暴動につながったとの見解を述べた バイデン氏は、当時のトランプ大統領が事件の最中「3時間」も何の行動も取らなかったと主張。当時のマイク・ペンス副大統領がトランプ氏に対応を「懇願」したと述べた。 バイデン氏はまた、トランプ氏が「(襲撃した)これらの人々をアメリカの偉大な愛国者だと言っていた」とした。 前大統領の有罪判決 バイデン氏は、トランプ前大統領が最近、ニューヨーク州の裁判所でビジネス記録改ざんの罪で34件の有罪判決を受けたことを取り上げた。 バイデン氏は「有罪判決を受けた重罪犯は(大統領経験者に)1人しかいない。私が今、見つめている人物だ」と発言した。 また、元ポルノ映画スターのストーミー・ダニエルズ氏と性的関係にあったとされることに関して、「路地裏の猫のようなモラル」の持ち主だと前大統領を批判。 これに対して前大統領は「私はポルノ・スターとセックスしていない」と主張した。 一方で前大統領は、バイデン氏の長男ハンター氏が最近、有罪判決を受けたことに言及。バイデン氏も大統領としての「ひどい」行動の責任を問われ、「退任したらすぐに」重罪人にされるべきだとした。 前大統領は、「この人は犯罪者だ」とバイデン氏について言ったあと、「私は何も悪いことはしていない」と続けた。 これに対しバイデこれに対してバイデン氏は、両者の行動を前大統領が同一視するなど「とんでもないことだ」と不快感を示した。 環境 気候危機と猛暑による壊滅的な影響もテーマになった。司会者は、もし当選したらこの問題にどう取り組むかを聞いた。 トランプ前大統領は、きれいな空気と水を望んでいると返答。「私たちはそれを手に入れた」とし、自らの政権において「史上最高の環境数値を記録した」と主張した。 バイデン氏は、アメリカがトランプ政権下でパリ協定から離脱したことを指摘した。 高齢 両候補は年齢についての質問も受けた。 バイデン氏は、再選された場合、2期目が終わる時には86歳になっていることを問われると、トランプ前大統領が「(自分より)3歳若いが能力はかなり劣る」と述べた。 そして、「実績を見てほしい。彼が残したひどい状況を、私がいかに好転させたか見てほしい」とした。 大統領2期目を務めた場合、任期満了時には82歳になるトランプ前大統領は、2種類の認知テストで「好結果を出した」とし、健康状態は良好だと強調。趣味のゴルフの話をし、「彼(バイデン氏)はゴルフをしない。50ヤード(約45メートル)もボールを飛ばせない」とした。 そして、「私は25年前、30年前と同じくらい調子がいいと感じている。実際、少し軽くなった」と述べた。 バイデン氏はゴルフが話題に出たことを受け、「私はハンディを6まで下げた」、「彼が自分でバッグを持つなら、喜んで(一緒に)ゴルフをすると言ってある」と述べた。 BBCのアンソニー・ザーカー北米担当編集委員は、多くのアメリカ人がバイデン氏の年齢と健康状態を懸念しており、この夜の討論会ではそれが払拭されなかったと説明。バイデン氏の発言は平板で、まとまりに欠け、不明瞭だったとした。 また、討論会がほぼ中盤に差し掛かったところで、バイデン陣営はバイデン氏の声がかすれ気味なことについて、風邪のせいだと記者団に説明したと報告。言い訳にも聞こえたとした。 そして、この夜をボクシングの試合に例えれば、バイデン氏は前大統領にパンチを食らわせる場面もあったものの、全体としてはロープにつかまっていることが多かったとした。 ワシントンで取材するBBCのブランドン・リヴジー記者は、米主要メディアの大半でアナリストらがこぞってバイデン氏を厳しく批評し、再選の可能性に対する懸念が高まっているとしていると伝えた。また、共和党側がバイデン氏への不安が膨らんだとしている一方、民主党関係者の多くは、少なくとも公には、バイデン氏を支持し続けると表明していると報告した。 (英語記事 Biden falters in debate as Trump goes on attack) |
既に2024年度 米大統領選は、ドナルド・トランプが勝利すると、予想しているが、それが目に見える形で、現実化して来た。
特に以前から指摘して来たバイデンの高齢による認知症問題、健康問題が顕在化して来ている。
これは明らかに出生図で、逆行する土星が、ラグナ、ラグナロード、5室の支配星にアスペクトし、更に月ラグナから見たラグナ、ラグナロード、5室の支配星にもアスペクトしているからである。
ラグナ、ラグナロードへの土星のアスペクトは健康問題をもたらし、5室の支配星への土星のアスペクトは、認知症問題をもたらす配置である。
バイデンは、木星期から土星期へのダシャーチッドラで、大統領に当選 -これをどう解釈すべきか-
更に私は、以前、バイデンについて考えたことが、実は間違っておらず、当たっていたことに気づいた。
例えば、バイデンは、前回の2020年の米大統領選で、11月7日に当選確実になったが、その時、木星/ラーフ/木星期だった。
出生図では、木星が月から見て4室で高揚し、ラーフは10室に在住しており、ナヴァムシャでは、木星は10室で高揚し、ダシャムシャでは木星は月から見た10室支配で10室に在住し、ラーフはラグナ(出生図の10室に相当)に在住している。
従って、この当選確実になったタイミングでのダシャーは納得できるものだった。
しかし、ここで注意が必要なのは、これがマハダシャーの一番最後のアンタルダシャーのタイミングで起こったことで、その直後にマハダシャー土星期に移行していることである。
ヴィムショッタリダシャーだと、この木星期の最後と土星期の最初のダシャーチッドラで起こった出来事が、主にどちらのダシャーの積極的な意味合いによって、生じたのかが分かりにくいのである。
木星期の象意で、大統領になれたのであれば、その直後に土星期になることは、その後、大統領職が短命に終わったり、失脚を暗示するなど、大統領という地位の大きな変化を意味するかもしれず、これからやってくる土星期の象意で大統領になれたのであれば、土星期にも大統領職は続くはずである。
通常、マハダシャーの最後の方で、結婚した場合、ダシャーが切り替わったタイミングで、状況が変化し、結婚が短命で終わる可能性もあるものとして、要注意とされる。
実際、そのようなことを指摘する海外書籍の記述を見たことがある。
逆にダシャーの初め、例えば、木星/木星期とか、金星/金星期のようなダシャーの最初のタイミングで結婚するような場合には、そのマハダシャーが続く限り、結婚が続くことを直感的に信じることが出来る。
大統領選も同じであり、バイデンが、木星/ラーフ期というダシャーの最後のタイミングで、大統領になったのは、少々不吉なのであり、ダシャーチッドラの効果により、次の土星期の象意が顕現して大統領になれたのかどうか、今ひとつ分からない所があった。
しかし、私は前回の2020年の大統領選挙の時にも指摘したと思うが、バイデンのマハダシャー土星期は、ナヴァムシャ(D9)やダシャムシャ(D10)において、4、5室支配で、9室に在住している。
5室の支配星で、9室に在住していることは、あたかも教育とか慈善活動をしているように見える配置であり、大統領執務を行っているようには見えないと述べた。
その私の認識は、間違っていなかったと改めて思った。
5室は10室(地位)から見た8室(中断)であり、また9室は、10室(地位)から見た12室(損失、引退)である。
従って、大統領という行政の最高職で、公権力を行使する最も注目される職務を意味しているようには見えなかった。
(但し、土星は4室(議席、ホワイトハウス、大統領執務室)の支配星でもあり、10室(地位)支配の月とコンジャンクトしている為、4室や10室と関係がない訳ではない)
土星自身が、5室の支配星で、9室に在住していることはポイントである。
バイデンは、やはり、土星期になって大統領に再選できないとすると、やはり、木星/ラーフ/木星期の象意によって、大統領になれたのであり、土星期の象意によってではないのである。
木星/ラーフ期の直後から、土星/土星期に移行することは、むしろ、大統領職が短命に終わるという不吉な印を表していたと解釈できる。
こうした5室や9室が地位や公的仕事とは無縁なハウスであるとするロジックによって、2024年度 東京都知事選で、小池百合子が落選することを予想しているが、このロジックが有効であるかどうか、まもなく、米大統領選や東京都知事選で、明らかになるのが楽しみだ。
このようにダシャーチッドラの解釈が難しいのは、ヴィムショッタリダシャーの限界である。
ヴィムショッタリダシャーは、ダシャーの最初と最後の部分の解釈、すなわち、ダシャーチッドラーの解釈が難しく、曖昧なのである。
セカンドアンタルダシャーから最後から2番目のアンタルダシャーぐらいまでが最も良く当たり、マハダシャーロードが形成する象意を最もよく反映することが出来る。
ダシャーチッドラの部分は、前のマハダシャーの効果と、次のマハダシャーの効果が混じり合う移行期であり、曖昧で分かりにくい期間となる。
こうしたことから、ヴィムショッタリダシャーは、ピンポイントで物事のタイミングを指摘するのが、場合によっては難しくなる場合があるが、一方で、チャラダシャーでは、ダシャーチッドラという概念が全く必要ない。
メジャーダシャーが切り替わったタイミングで、ピンポイントで、人生の象意ががらりと切り替わる。
この辺りの分かりやすさは、チャラダシャーに軍配が上がる長所である。
また米大統領選で、もう一つ注目すべきは、ダシャバルガシステム(10分割図)やショダシュバルガシステム(16分割図)においては、出生図やナヴァムシャよりも重要とされるシャシティアムシャ(D60)の効果がどう出てくるかという所も見所である。
バイデンのシャシティアムシャ(D60)では、土星が、ラグナ、月から見て、7、8室支配で、8室に在住しており、物事の中断のタイミングを表わしている。
しかも土星は、7室の支配星として、マラカでもあり、同じくマラカハウスの2室の支配星である太陽と相互アスペクトもしている。
土星が月から8室を通過する配置は、トランジットで言えば、アシュタマシャニであり、身近な人が去っていったり、協力してくれなくなる配置である。
この配置からすると、バイデンは老いと闘っており、この土星は更に5室にアスペクトして、認知症とも闘っている。
そうした闘いを続けながらも徐々に味方(バイデン陣営の側近たち)が離反していくという苦しい状況の中にいるという解釈となる。
逆にドナルド・トランプのシャシティアムシャ(D60)を見ると、現在、木星/金星期で、金星は、2、9室支配で、4室で、4-9のラージャヨーガを形成し、バイデンよりも配置に恵まれており、無難にまとまっている。
そして、今回、トランプが勝利すれば、再び、トランプのダシャムシャ(D10)の解釈に注目しなければならない。
トランプのダシャムシャ(D10)の解釈
私は、2020年の大統領選で、トランプは木星/土星期であり、木星と土星は、ダシャムシャ(D10)で、4-6の星座交換をしている為、トランプが勝利すると予想したが、これは予想を外してしまった。
ここでも考えてみると、土星は5室の支配星で、10室から8室目で、地位が中断するハウスの支配星である。
そして、ナヴァムシャでも土星は8室の支配星で、地位を損失する9室の支配星でもあり、5室支配の金星とコンジャンクトしている。
そして、シャシティアムシャ(D60)でも、土星は5室の支配星で、12室に在住している。
だから木星/土星期にバイデンに敗北したことにより、大統領職の中断が生じたと解釈できるのである。
土星がもたらす5室の象意や9室の象意、8室の象意、12室の象意などが、敗北をもたらし、大統領職の一時中断をもたらしたのである。
しかし、トランプは、2016年の選挙で、ヒラリー・クリントンに勝利した時、ラーフ/火星期で、大統領に就任したのは、木星/木星期であった。
ラーフは、ダシャムシャ(D10)で、ラグナに在住しており、それで、ラーフ期に大統領に当選出来たと分かる。
アンタルダシャーロードの火星は、ダシャムシャでは7室の支配星(10室から見た10室:10室の本質)で、2-12の星座交換をして強化されている。
そして、大統領に就任した時、木星/木星期だったが、これは木星が、ダシャムシャの4室で星座交換して、ニーチャバンガラージャヨーガを形成しているからだと分かる。
トランプの場合でも、マハダシャーラーフ期から木星期へのダシャーチッドラで、大統領に就任したが、次の木星期の象意は、明らかに大統領職を表わしていたように思える。
何故なら、木星は、ナヴァムシャのラグナや月から見た10室の支配星で、ダシャムシャで、ラグナから見た4室、月から見た10室に在住しているからである。
そうすると、トランプが落選していた時期は何を意味しているかだが、共和党内にトランプ派ともいうべき独自の勢力を築き、どんどん支持者を取り込んで、いわば、自分の政党を起ち上げているような状態だった。
そして、虎視眈々と次の大統領選で、リベンジを果たし、大統領職にカムバックすることを計画していた。
トランプのこの4年間は、大統領にカムバックする為の政治活動の4年間だった。
既に別の記事でも述べているが、政党を起ち上げる人は、山本太郎や立花孝志など4室が強い人である。
つまり、トランプは、ダシャムシャ(D10)の4室に在住する木星期に大統領になり、一度、大統領職から退いたが、再び、大統領になろうとしており、木星は、まさに大統領職を表わしていたということである。
私が最初に考えたようにドナルド・トランプは、ダシャムシャ(D10)の4室で、木星が減衰して、ディスポジターの土星と星座交換し、ニーチャバンガラージャヨーガやパラシャラの例外則によるラージャヨーガ的効果を発揮している為、道徳、倫理が破綻した人物として、大統領に当選してきた異端児だったのである。
そうした解釈は、間違えではなく、大きな流れでは当たっていたことになる。
ドナルド・トランプはマハダシャー木星期に大統領に就任し、一度、大統領職を中断した後、再び、大統領に返り咲くというストーリーが、木星期に折り込み済みだったのである。
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