8室に金星が在住している人

8室に金星が在住すると、どうなるのか?
ひとことで、言ってしまうと、結婚関係や恋愛関係において相手に支配されます。3

8室は9室を損失するハウスです。
9室は自由とか真理とか、幸福を表します。
8室は9室を失うので、それらを失います。

つまり、不自由、虚偽、不幸なのです。

9室は先生を表しますが、8室は支配者であり、主人を表します。
真の先生は自分の利益のために弟子や生徒を利用せず、全く無執着ですが、偽の先生(支配者)は自分の利益のために弟子や生徒を所有します。

然し、これらは意図的にやっているというよりもこれらの配置を惑星が示すときに自然とそうなるのです。

8室に金星が在住する人の事例をいくつか思い浮かべると、相手に利用されたり、支配されていたりします。

つまり、8室は支配者の為、それを経験しているチャートの持ち主は、
相手からみて6室に該当します。

6室は極端な言葉をあてはめれば、家畜、奴隷、ペット(愛玩動物)なのです。


以前、ラグナが6-8の関係にある夫婦のチャートを見たことがあります。

妻から見て夫が6室目、夫から見て妻が8室目でした。

然し、妻のチャートを見ると、8室が強調されていました。

従って、妻は夫の収入によって経済的に楽な生活を送っていました。
しかし、夫の元で自由には振舞えず、主従関係があるように見えました。

多少、束縛感を感じているものの、妻は経済的な安泰さから来る物質的幸福を得ていました。彼女は自分は幸せだと言いました。夫によって自分の願望が実現していくと。

然し、ラグナの位置関係では夫は妻から6室目でした。
従って、夫は妻の要求や主張に逆らえず、尻に敷かれている様子でした。

彼(夫)は極端に言えば、まるで、妻に捕らえられた獲物、
あるいは発見された財宝のように見えました。

所謂、自分にお金をせっせと運んでくれる、存在として。

つまり、この夫婦関係はお互いを利用しあい、所有しあうような関係だったのです。

然し、こうした関係にもお互いが持っているだけの愛(人間愛、思いやり)というものは、流れるのですが、然し、微細に分析すると、そのようなニュアンスが感じられたのです。

これはパートナー運のわるい人同士が結婚する場合の一つの形ではないかと思います。
パートナー運がわるい人同士なので、そうした関係でも問題ないようでした。

彼ら夫婦と会ってみて、話していくうちにそのような認識が得られました。

ハウスのロジックは実際よく働いており、おそらく人間関係をはじめ、
社会現象のあらゆる事柄をこのロジックで、解釈可能です。


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