高須クリニック院長・高須克弥氏について ― 善意か、それとも悪意か ―



最近、高須クリニック院長・高須克弥氏が、愛知県の大村秀章知事のリコール運動を巡る署名偽造事件で、関与があったのかどうかについて注目されている。


署名活動団体「愛知100万人リコールの会」事務局長の田中孝博氏とその妻、長男など4名が逮捕され、また高須克也氏の秘書の関与も判明した。


こうした事件を見ながら、高須院長に何故、このタイミングで、こうしたことが起こったのかをチャートから知りたいと思い、またいつものようにラグナを検討した。


出生時間を00:00:01でチャートを作成すると、ラグナが天秤座4°06’のチトラーで、月は牡羊座16°24’で、バラニーに位置している。


このラグナを進めていくと、蟹座まで行くと、月はクリティッカーに移動する。


従って、もし高須院長の月がクリティッカーなら、ラグナは蟹座、獅子座、乙女座、天秤座の4通りに絞り込まれる。



また高須院長は、美容整形の分野で、前人未到の領域を切り開いたと言える為、火の星座が強そうである。


獅子座ラグナに設定すると、5室に火星、ケートゥ、水星が在住して、火星の在住は外科手術の知識を表わし、またドイツ留学などで得た技術を日本にいち早く導入したという意味で、語学も堪能であると思われる為、5室のケートゥで納得できる。








また獅子座ラグナにすれば、2室と5室で星座交換して、強力なダナヨーガを形成しており、ダナヨーガに2室が含まれているのは自分で起業しての成功を表わしている。


ツィッターなどで論客として様々な発言をするのは、2室に木星が在住しているからで、5室が強調されている為、出版にも才能を示し、これまでに美容整形や健康などに関する非常に多くの一般向け啓蒙書を出している。


そして、獅子座ラグナにすると、今回のリコール運動で、責任者として批判を受けているのは、ラグナロードの太陽が山羊座6室に在住しており、その太陽に土星がトランジットしているからだと分かる。



このリコール運動が、名古屋市長の河村たかしから持ちかけられたのは、2020年6月1日で、それに賛同して、高須克也氏は、政治団体「お辞め下さい大村秀章愛知県知事 愛知100万人リコールの会」を設立した。



この時、土星と木星が、山羊座をトランジットしており、正確に言えば、山羊座を逆行中で、6室、12室、5室、11室にダブルトランジットしていた。



5室には、4、9室支配の火星、2、11室支配の水星が在住し、6、7室支配の土星が11室に在住している為、火星や水星、土星が支配する2室、4室、6室、7室、9室などにもダブルトランジットを形成していたことになる。



この時、百田尚樹、有本香、竹田恒泰、武田邦彦らの右翼系の論客が集まって、天皇を侮辱した大村秀章知事をリコールを要求するとして、気勢を上げた。









この時、ラグナロードの太陽が6室に在住している配置は人に対して攻撃を行なう配置である。



通常、マンデン占星術などにおいては、6室に凶星が入室したタイミングを戦争を仕掛けるタイミングとするという考え方があるが、高須克也氏の場合、ラグナロードの太陽が6室に在住しており、その太陽に土星がトランジットしたタイミングで、大村知事に闘争を仕掛けることになったことが分かる。



然し、その後、リコール署名活動が8月25日から開始されたが、11月7日、高須院長は、がんの病状悪化を理由に活動休止を発表している。



これは木星がその後、2020年6月30日から射手座に逆行してしまい、土星が単独で、太陽の上を通過して、彼自身の体調にも問題が生じたことを表わしている。



つまり、彼自身が癌による闘病生活に入ってしまったのである。



署名活動の方は、43万5231人分の署名を選管に提出したが、解職の賛否を問う住民投票実施に必要な法定数となる約86万6千人には届かないという結果となった。



元々、政治団体「お辞め下さい大村秀章愛知県知事 愛知100万人リコールの会」を設立した時、土星と木星は山羊座で逆行しており、前兆学的に言えば、物事がうまく進まないで頓挫することを表わしていたことが分かる。




そして、2020年11月20日から木星は再び、山羊座に移動するが、2021年4月6日には、水瓶座に移動してしまう。









2020年12月4日に署名活動を担っていた請求代表者や受任者が県庁で記者会見し、直前の点検で、同一筆跡とみられる署名などが大量に見つかったとの発表がなされ、その後、2021年2月1日に署名の83.2%にあたる約36万2千人分を「有効と認められない」とする調査結果が発表されている。



この時、土星と木星は6室を順行しており、6室と12室にダブルトランジットが生じている。




そして、木星が4月6日から水瓶座に移動すると、あたかもリベラル左翼が、優勢になったかのような情勢となり、署名活動団体「愛知100万人リコールの会」事務局長の田中孝博氏とその妻、長男など4名が逮捕され、高須克弥氏の女性秘書宅の捜査などが愛知県警などによって行なわれるに至っている。


今、疑惑は、高須克弥氏が、不正に関与したかどうかにも注目が集まっており、高須克弥氏は、自分は責任者として責任を認めるものの、事務局長や秘書がしたことは全く知らず、自身は関与しておらず、怒りを感じていると述べている。


高須院長が関与していないにしても、責任者として今回の不正事件の責任を追及され、批判を受けている状況で、しかも現在、癌で闘病中の身である。



6室の象意が見られるが、木星が水瓶座から6室支配の土星にアスペクトし、土星は6室を通過中である為、6室にダブルトランジットが生じている。



しかもラグナロードの太陽に対して、木星のトランジットで保護していたので、木星が山羊座をトランジットしているうちは、それ程、高須院長に対する批判は高まっていなかったが、木星が4月6日から水瓶座に移動してから、高須院長の身辺に非常に厳しい捜査のメスが入っている。



そんな苦しい中で、高須克也氏は、運動を発案したのは、「間違いなく河村市長」と強調し、途中で都合が悪くなって逃げ出した河村たかし市長を批判し、絶交すると宣言している。




高須克弥院長、河村たかし市長と「絶交」「正体わかり嫌になった」
2021/04/27 14:24 讀賣新聞オンライン

 大村秀章愛知県知事のリコール(解職請求)運動を主導した美容外科医の高須克弥氏が26日、取材に応じ、運動に「応援団」として参加した河村たかし名古屋市長を「うそつき」などと批判し、「絶交する」と述べた。

高須氏は署名活動団体の代表で、河村市長とともに街頭で署名を呼びかけるなどした。その後、大量の署名が偽造されていた疑いが浮上。河村市長側は市長選でのイメージダウンを恐れ、高須氏と距離を置いていた。

 運動の発案者について、高須氏は「間違いなく河村市長」と強調したうえで、「市長選を控えていたとはいえ、『自分ではない』などとうそを言うのは許せない」と述べた。また、「河村市長の正体がわかって嫌になった。民意も大体わかった。もう知事リコール運動はしない」とも語った。

 一方、河村市長は26日、高須氏にメールで「うそをついたとの認識はない。このような誤解があるのは不幸なこと。弁護士同席で一度お会いしたい」などと伝えたことを明らかにした。



そんな中、2021年5月20日付のニュースによれば、愛知県の大村秀章知事は、河村市長・高須克弥氏を名指しで「言い逃れは通用しない」と語気を強めて批判している。



ここに来て、全く形成は逆転したようだ。




河村たかし、高須克弥、百田尚樹、有本香、竹田恒泰、武田邦彦らの右翼系の論客が、始めた愛知県知事のリコール請求という劇場型パフォーマンスは、木星の水瓶座への移動で、急速に左翼リベラルが優勢になり、息を吹き返した大村秀章知事側が、不正を激しく批判するという情勢になっている。



その前に2021年2月1日の時点で、愛知県の選挙管理委員会が、署名の83%にあたる約36万人分を「有効と認められない」とする調査結果を発表した時点で、リベラル派の逆襲が始まっていたと言えるかもしれない。



つまり、高須克也氏のラグナロードの太陽が6室に在住する配置は、自分自身が人に対して攻撃的になると共に自分も相手から攻撃されることを表わしている。



そして、お互いに傷つけ合うのである。



例えば、6室に在住するのがケートゥや火星である場合は、「敵を粉砕する」という象意になる為、この場合は、敵をこてんぱんに叩きのめし、相手を惨めなまでに粉砕する。



然し、それ以外の凶星が在住する場合は、相手を攻撃する強さを示すが、自分も攻撃されて傷つけられるなど、自分も苦労して泥まみれになるのである。



特に太陽に土星がトランジットするタイミングは、人から批判を受けて、自信を喪失する時期でもあり、高須克也氏は、かなり苦しそうな印象である。



それで、川村市長への恨み節になったと思われる。




このように高須院長の現在の愛知県知事リコールに関係した厳しい状況を説明できるのは、獅子座ラグナの場合のみである。






結婚のタイミング



因みにこの獅子座ラグナ説を確実にするために結婚のタイミングを調べてみると、高須院長が、妻の高須シヅ氏と結婚したのが、wikipediaによれば、1969年である。







高須シヅ氏は、昭和大学医学部時代の同級生で、学生時代から交際を続け、結婚に至り、結婚後は、1974年に創設した高須クリニックグループの実質経営者として活動したようである。



1969年と言えば、ちょうどマハダシャーラーフ期に移行したラーフ/ラーフ期である。



ラーフは7室支配の土星とコンジャンクトしており、ラーフのディスポジターは、5室支配の木星と2-5の星座交換をする2、11室支配の水星で、ラーフのディスポジターが2室支配の水星である為、この頃から結婚生活がスタートし、また経営が上手くいって、経済的に躍進したことを表わしている。



実質的な経営者と書いてあるということは、高須クリニックの繁栄は、この妻の高須シヅ氏の働きが大きかったということである。







土星が8室魚座、木星が2室乙女座を通過しており、2-8軸にダブルトランジットを形成している。



また2-8軸にはラーフ/ケートゥ軸もある。



その後、1969年7月31日からラーフ/ケートゥ軸が、1-7軸に移動し、土星は1969年3月7日から牡羊座に入室して、木星と土星がラグナロードの太陽にアスペクトして、1室(7室から見た7室)にダブルトランジットしている。



また1969年11月12日から木星が天秤座に移動し、木星は7室と7室の支配星にアスペクトし、土星は7室の支配星にアスペクトして、7室にダブルトランジットしている。





従って、ダシャー、トランジット共に結婚のタイミングであることが分かる。







ナヴァムシャのラグナ



因みにラーフ期に移行したタイミングで結婚している為、ナヴァムシャでラーフ期に結婚したことが説明できるようなラグナに設定することで、ナヴァムシャのラグナを特定することが可能である。


ナヴァムシャのラグナの可能性を絞り込むために出生図のラグナのナクシャトラがどこであるかが気になるが、高須院長が芸能人のようにメディアに露出して、芸能界にも多くの人脈を築いており、自分の身体に美容整形を施すなど、かなり美に意識が高く、美容整形という行為自体が、物質的快楽を追及する傾向があり、また美容業界を表わすのが、金星であるため、当初、ナクシャトラの支配星が、金星となるプールヴァパールグニーではないかと思われた。







プールヴァパールグニーの人は、しばしば芸能界に多く、快楽主義者で、我慢することが苦手である。










美容整形を直ぐにするようなパーソナリティーは快楽主義者であることは間違いないのでおそらく、プールヴァパールグニーではないかと思われる。(※後にマガーの可能性も浮上し、そちらの方が有力ではないかと思っている。)



そうすろと、ナヴァムシャのラグナは、獅子座、乙女座、天秤座、蠍座に絞り込まれるが、この中で、高須院長の過去の事象を説明することが出来たのは乙女座ラグナであった。



例えば、高須克也氏は、1963年4月に昭和医科大学医学部に入学している。



この時、ダシャーは火星/土星期である。





ナヴァムシャが乙女座ラグナの場合



もし乙女座ラグナであれば、土星は、5室の支配星で5室で自室に在住しており、高等教育を受ける時期である。







1969年に同大学医学部を卒業しているが、ちょうどラーフ/ラーフ期に移行したタイミングである。



つまり、マハダシャー火星期に医学部で、高度な専門教育を受けていたのは、出生図で4、9室支配で5室に在住する火星である。



火星は外科手術の象徴であり、のちに整形外科を選択したことから、そうした外科の分野に興味が高かったことを示している。




その後、同大学院医学研究科博士課程を修了し、1973年に医学博士号を取得し、西ドイツのキール大学、イタリアのボローニャ大学、ローマ大学などに研修留学している。



ちょうどこの博士号を取得した1973年は、ラーフ/土星期であり、その前後の1972年と1974年もラーフ/土星期である。



この時期に更に大学院レベルの高等教育に進み、海外研修留学もしていることから、それはナヴァムシャにも現れていなければならない。



この象意を示すのは、獅子座ラグナで、ラーフが9室で高揚し、9室の支配星とコンジャンクトし、土星が5室支配で5室で定座に在住する乙女座ラグナだけである。



出生図のラグナがプールヴァパールグニーで、ナヴァムシャのラグナが獅子座、乙女座、天秤座、蠍座に絞り込まれる場合、獅子座ラグナのみこの高等学問や海外留学の象意を明確に示している。


ナヴァムシャのラグナを獅子座に設定すると、ラーフのディスポジターが結婚生活の2室の支配星となる為、ラーフ/ラーフ期に結婚した理由も説明できる。



それ以外には、金星が5、12室の支配星となり、土星が9室の支配星となる双子座ラグナでも説明できるかもしれないが、その場合は、ラーフが12室に位置する為、結婚が説明できなくなる。






ナヴァムシャが牡牛座ラグナの可能性



また牡牛座ラグナという見方もあり得るが、牡牛座ラグナの場合、ラーフはラグナに在住しており、土星は9室の支配星となり、更にこの場合、ラーフもラグナに在住する為、この時期の結婚も説明できる。



しかし、牡牛座ラグナを採用すると、出生図のラグナは、獅子座マガーに在住することになる。









ここで、出生図のラグナが獅子座マガー第2パダで、ナヴァムシャのラグナが牡牛座の場合と、出生図のラグナが獅子座プールヴァパールグニー第2パダで、ナヴァムシャのラグナが乙女座の2つの可能性が出て来たが、ここで、高須院長が、整形手術をしたことと、金髪の派手なルックスであることなどは、ナヴァムシャが牡牛座ラグナであることを示しているように思えた。



牡牛座は自分の容姿や美に対する執着が強く、しばしば整形手術をするのは牡牛座ラグナの人に多い。



美しくなる為なら、神から授かった生来の身体にメスを入れることを躊躇しない星座である。



また牡牛座ラグナであれば、5室の支配の水星が5室に在住し、火星とコンジャンクトしている為、外科の知識を表わし、太陽のアスペクトは政治への興味を表わしている。









また医師は基本的にカウンセラーでもあり、また招聘されて美容整形について海外に教えに行っていることを考えると、8室支配の木星が10室に在住している配置で納得できる。



8室の支配星は依頼されたり、人からの紹介で来る仕事を表わしており、10室の木星は教えたり、アドバイスする仕事である。



2011年1月11日、高須克也氏は、昭和大学にて医学部の形成外科学客員教授に就任し、その後、韓国に教えにいっている。



韓国で美容整形が普及したのは、高須院長の功績のようである。



冒頭で、出生図のラグナは、快楽主義である獅子座プールヴァパールグニーではないかと書いたが、検討していくいちに途中で、快楽主義や美容整形などの物質的な価値を重視するのは、ナヴァムシャのラグナが牡牛座であることから来ているかもしれないと思えた。



従って、出生図のラグナが、マガーで、ナヴァムシャのラグナが牡牛座である可能性が高い。



牡牛座ラグナについては、田村正和について論じる記事の中でも書いたが、身体への執着が強いのは、春分点が牡牛座にあった時に栄えたエジプト文明を考えるとよく分かる。



エジプト文明は、肉体の保存技術を編み出して、それで、ファラオにの肉体は死後何千年も保管されて来たのである。






愛知県知事リコールにおける不正署名問題


名古屋市の河村たかしから、愛知県知事リコール運動をしないかとの呼び掛けがあったのは、2020年6月1日で、この直後から、高須院長は、マハダシャー水星期に移行していく。



水星は、2、11室支配で、この水星は貪りの11室を支配する為、自分自身が名声や称号、肩書きなど、世間の評価を貪欲に求めると同時に同じように名声、称号、肩書き、評価などを求める貪欲な人々が近寄ってくる時期でもある。








その機能的凶星である2、11室支配の水星が火星とコンジャンクトし、ラーフ/ケートゥ軸と絡み、6室支配の土星からのアスペクトを受けている。


また月から見ると、水星は、3、6室支配の機能的凶星で、8室支配の火星、ラーフ/ケートゥ軸と絡み、11室支配の土星からアスペクトされている。



従って、この時期、貪欲な同僚、そして貪欲な部下によって苦しめられているのである。



ニュース記事によれば、逮捕された署名活動団体「愛知100万人リコールの会」事務局長の田中孝博氏は、政治家を目指すあまり、河村たかしと高須克也氏の下で黒子に徹し、愛知県知事リコールという結果を達成するために焦りと不安を抱えていたようである。


つまり、何としてもこの2人の顔を潰すわけにはいかず、そのことに自分の政治家としての将来もかかっているので、プレッシャーがかかっていたようである。


このように評価や称号を受けることに対する強い動機があり、そして不正に手を染めたのである。


然し、逮捕された後、高須院長も佐賀市での不正偽造を知っていると言い出した。これに対して、高須院長は、「全くのうそ。そういうことは全く相談されていません」と否定している。




愛知リコール不正 事務局長「高須さんも佐賀のこと知っている」
2021/5/21 19:43 毎日新聞

愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る署名偽造事件で、署名活動団体「愛知100万人リコールの会」事務局長の田中孝博容疑者(59)=地方自治法違反容疑で逮捕=が、佐賀市で署名簿の偽造作業が始まったとされる2020年10月下旬ごろ、「佐賀でのことは高須(克弥・リコールの会会長)さんも知っている」と周囲に話していたことが関係者への取材で判明した。

 田中容疑者の発言について、高須氏は21日、毎日新聞の取材に「全くのうそ」と否定した。

 関係者によると、佐賀市での署名偽造を巡っては、田中容疑者の依頼で名古屋市の広告関連会社が下請け会社を通じアルバイトを雇い、20年10月下旬に行われた。田中容疑者はこの頃、周囲に「佐賀でのことは高須さんに伝えている」と説明していたという。

 田中容疑者のこの発言について、高須氏は取材に「全くのうそ。そういうことは全く相談されていません」と否定。署名収集活動に関しては田中容疑者に初めから全部任せていたとし、「僕にお伺いを立てたら参謀で雇っている意味がない。明確なうそです」と話した。

 田中容疑者は逮捕前、毎日新聞の取材に「広告関連会社に署名収集は依頼したが偽造は依頼していない」と関与を否定。佐賀市での署名偽造についても「結果としてそういうことがあったことは事務局の調査で11月上旬ごろに知った」と話していた。高須氏に言及する田中容疑者の発言を聞いた関係者は「高須さんの名前を出すことで(佐賀での署名偽造は)大丈夫と安心させたかったのか」と話した。

 一方、名古屋市内のリコールの会事務局に、署名提出期限直前に4回にわたって佐賀市から大量の署名簿が運びこまれていたことが関係者への取材で判明した。田中容疑者らが提出期限ギリギリまで署名簿の積み増しを図ろうと偽造署名を活用したとみられる。【高井瞳、太田敦子、藤顕一郎】



この構図を見て、思い浮かんだのは、学校法人森友学園に国有地を破格の金額で売却した問題に対して、証人喚問で、森友学園理事長の籠池泰典が、自分だけが犠牲になることに憤りを感じたのか、安倍首相の関与をほのめかす発言をし始めたことだ。


それと非常に似ている。




事務局長の田中孝博氏は、高須克也氏に忖度して、何がなんでも署名を集めなければならないプレッシャーから不正に手を染めたものの自分だけが逮捕されたので、高須院長も佐賀の件は知っていたと言い出したのである。



ここで、高須院長が、善意であったのか悪意であったのかが問題になる。



つまり、事務局長の田中孝博が忖度して不正に手を染めていたことを知っていたのか、知らなかったのかということである。



人間偉くなってくると、自分で指図しなくても、部下たち回りの人間が、忖度して、上司の想いを自ら思い計って実行に移そうとする。



上司はそれを知りながら、自分が不正に手を染めずに実質的には、部下にやらせていたのかという疑惑が生じているのである。



その場合、法律的には白であっても、倫理的には黒であり、世間の人々は、そのようなことも注意深く観察して評価している。



高須院長は、現在、そのような疑惑をもたれ、またリコール運動の責任者として、批判を受けているのである。








つまり、月から見て、傷ついた3、6室支配の水星期とは、高須院長にとって、部下の問題で苦しむ時期である。



あるいは、評価、称号、利得を求めて、近寄ってくる貪欲な人々によって、苦しめられる時期である。



11室の支配星は、トリシャダヤハウスの支配星の中で、最凶のハウスであり、特にそれがドゥシュタナハウスとの絡みが生じた時は、貪りの欲望が最悪の苦悩を引き起こす配置である。



河村たかしも、高須克也氏なら上手くリコール運動を進めてくれるのではないかという下心があり、高須克也氏も、自分が愛知県リコール運動の英雄になりたいと思ったのだ。



そして、事務局長の田中孝博氏は、これを通じて自分が政治家として成り上がることを目論んでいた。



そして、勝手に忖度して、佐賀市での署名偽造の不正に手を染めた。



それを高須院長は、知っていたのか知らないのかは、分からないが、その後、河村たかしとも、田中孝博氏とも泥沼の関係となり、今後の関係修復が難しそうな大きな禍根を残している。



これが11室の支配星がもたらすグロテスクな一面である。





ダシャムシャ



もし上述したようにナヴァムシャのラグナが牡牛座であれば、ダシャムシャのラグナは天秤座となる。





水星は、ダシャムシャで8室に在住していることが分かる。



もしこのラグナ修正が正しければ、現在のマハダシャー水星期は、キャリア上の問題を示していると考えられる。




高須院長は、今、この事件をきっかけにして、キャリアの中断、あるいは、終焉を迎えているのである。




これまでのマハダシャー土星期は、高須院長にとって、輝かしい時期であった。




それは納税額の推移で分かるが、マハダシャー土星期(2001年8月~)に入った直後の2003年の個人納税額は、当時のトヨタの豊田章一郎名誉会長の6300万円や奥田碩会長の4700万円を大きく上回る8700万円だったと、wikipediaに記されている。


そして、ちょうど土星/土星期になった2001年には、国内に札幌、仙台、横浜、東京、名古屋、大阪、広島、福岡の8箇所のクリニックと、マニラ、香港の提携クリニック、ハワイ高須クリニックなど合計13か所のクリニックを有し、年商は41億円だったと記されている。



つまり、土星期になってキャリア上の全盛期を迎えていたのである。




そして、土星/金星期の2011年1月11日には、昭和大学にて医学部の形成外科学客員教授に就任している。



また2011年11月7日の土星/太陽期には、京都の東本願寺でイニシェ―ションを受けて、僧侶になっている。



そして、2013年の土星/月期には、フリーメーソンに加入している。



朝日新聞の2017/1/14付けの記事「高須クリニック院長・高須克弥さんにぶっちゃけ聞いてみた ココハツ」によれば、フリーメーソンには4年前に入会したと記されている為、おそらく2013年頃である。



そして、高須院長は、そのキャリア上の成功から来る財政的な力を使って、2011年8月9日に慈善活動のための高須克也記念財団を設立し、10億円を拠出して、東日本大震災の被災地に支援したり、韓国で、美貌への執着から、自ら油などを注射し醜い顔になった「扇風機おばさん」こと、ハン・ヘギョンに対して再生プロジェクトを行なっている。


また2014年には番組スポンサーが付かない日本テレビ系ドラマのスポンサーを名乗り出たり、ALS(筋萎縮性側索硬化症)アイスバケツチャレンジにチャレンジして、「一般社団法人日本ALS協会」へ100万円の寄付を行なったり、名古屋の寄席・大須演芸場の支援に資金を拠出している。


その他、様々な慈善活動を行なってきたが、これはマハダシャー土星期に行った活動である。



土星は、ダシャムシャのラグナから見て、4、5室支配のヨーガカラカで、ラグナで高揚し、シャシャヨーガを形成すると共にラグナロードでラグナでムーラトリコーナの座にあるマラヴィアヨーガの強い金星とコンジャンクトして、ラージャヨーガを形成している。


ダシャムシャのラグナで形成されるこの強力なヨーガが、この土星期のキャリア上の成功をもたらしたことが分かる。









ヴィムシャムシャ



またヴィムシャムシャ(D20:精神性)を見ると、土星はラグナで減衰し、ニーチャバンガラージャヨーガを形成している。









従って、これもこの土星期に土星が減衰しているので、ちょっと型破りなのかもしれないが、非常に優れて優秀な精神性をもたらしたことが分かる。



この土星期に財団を作って、多くの慈善活動や寄付に取り組んだことがそれを示している。




このように見て来て、高須院長の出生図のラグナは、獅子座マガーの第2パダ、ナヴァムシャのラグナは牡牛座、ダシャムシャのラグナは天秤座ではないかと思われる。



そうすると、マハダシャー水星期は、ダシャムシャで8室に在住するため、やや問題があるのである。




あるいは、出生図のラグナが獅子座プールヴァパールグニー第2パダ、ナヴァムシャのラグナは乙女座、ダシャムシャのラグナは山羊座というパターンもあり得る。



その場合、水星期は、ダシャムシャで、5室に在住していることになる。




いずれにしてもマハダシャー水星期は、高須院長の人生に転機をもたらしている。




それは出生図から読みとれる所では、本来は、行為そのものの為に行なわれてきた行為の動機が不純になり、名声を得るための行為に堕してしまったのではないかということである。




これはあらゆる成功や名声、世間からの高い評価を欲しいままに受けて来た人間に起こりがちな出来事である。




そして、高須院長を利用しようとする人々が近寄って来たり、高須院長の威光を利用して成り上がろうとする欲に駆られた人物がやって来て、そうした人物たちに囲まれてしまうということである。



そういう人物が部下の中に増えて来るかもしれないので、要注意である。






西原理恵子との事実婚


最後に漫画家の西原理恵子と事実婚についても検証するが、



西原理恵子とのユニークな関係については、しばしばメディアに面白い話題を提供している。



当初、西原理恵子が自身の漫画に「高須クリニックのCMが下品すぎて素敵だ。友達になってやってもいい」と書いた所、それを知った高須から手紙が来た事に始まったそうだ。



お金も美貌もいらないが、漫画のネタとして高須を使わせてほしいと頼み、その後、西原理恵子の漫画に高須克也氏は、度々、登場するようになる。



高須院長は、夫婦揃って西原理恵子のファンとなったそうである。



そして、高須家と西原家は双方の夫婦を交えた親交があったが、お互いの夫、妻が、癌で亡くなってしまった為、その後、高須院長が失意で、鬱状態にいる時に精神面を補う形で、交際がスタートしたという。


高須院長のパートナーの死後、2010年~2012年に渡って、交際したとwikipediaに記されている。






2010年は、土星/金星期で、土星はナヴァムシャで9、10室支配のヨーガカラカで9室に在住し、金星はラグナロードでラグナに在住している。



土星は出生図でも7室の支配星で11室に在住し、金星は7室に在住している。




因みに高須克也氏が、西原理恵子と初対面したのは、2000年頃で、ちょうどマハダシャー土星期が始まる直前である。



つまり、出生図で、7室の支配星である土星は、西原理恵子を象徴していることが分かる。



土星は11室に在住している為、それで最初は、お互いの夫婦を交えた友人関係でスタートしたのである。




それが、土星/金星期になって、高須院長の妻の高須シヅ氏が亡くなり、母親と愛犬とも死別した時に高須克也氏は、鬱状態になり、それで、西原理恵子との交際がスタートしたという。



ここで、土星/金星期は、やはり、人をどん底に陥らせる力があることが分かる。



しばしば土星/金星期は、人を乞食に転落させるが、乞食とは限らず、何か大きな喪失を経験させるということである。



上述したように土星期は、ダシャムシャでもヴィムシャムシャでも良い配置にあり、素晴らしい時期ではあるが、それでも土星/金星期は要注意であったことが分かる。







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