民進党が解体し、多くの議員が、希望の党入りを表明する状況の中、旧、民進党の左派の議員たちは浮ついた動きを見せず、頑なに信念を貫き通したイメージが高評価を得ているということかもしれない。
また代表の枝野幸男氏の人気度の高さということもあるかもしれない。
「立憲民主党」の党名は、「国家権力が憲法によって制限されることにより、真の民主主義が成り立つ」という考えから名付けられたということで、森友学園問題、加計学園問題などに見られる安倍政権の身内びいきの政治について異を唱えている。
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が大量に経団連株を購入しているということも以前、苫米地英人氏の話で知ったが、wikipediaによれば、2014年11月、第2次安倍改造内閣の下で、国民年金や厚生年金の運用資産の構成割合を以下のように変更したという。
変更前:国内債権が53.36%、外国債券は11.06%、日本株式が17.26%、外国株式が15.98%
変更後:国内債券35%、国内株式25%、外国債券15%、外国株式25%
変更後に国内債券の構成割合が大幅に減少し、株式などのリスク資産の構成割合が大幅に増えている。
つまり、これは安倍晋三が日頃、親しくしている経団連の財界人たちの株価対策に使っているということである。
またアベノミクスの量的緩和政策で、日銀が大量に市中銀行が保有する国債を引き受けて、マネタリーベース(市場に流通するお金の量)を増やしている。従って、必然的にインフレ傾向(物価が上がっていく)となる。
然し、実際は、GDPを1%増やしただけで、企業は内部留保を増やし、給料は実際、ほとんど上がらず、物価は上昇して国民生活は苦しくなっているなど問題は未解決のままである。
しかし、以前のように失業者は見かけなくなったのであり、確かに雇用はあって人が足らない状況のようである。
雇用された人々は低賃金で苦しんでいる。
アベノミクスが良かったのか悪かったのか、実際、難しい問題である。
然し、一つ言えるのは、安倍政権は、安倍晋三の意向で、ほとんど政策が決定されているトップダウン方式の独裁政治なのである。
安倍晋三もそうだが、橋下徹や日本維新の会、そして、小池百合子と希望の党も、今、リーダーとして台頭して来ているのは、独裁者型のリーダーであり、国家社会主義的なアプローチによって独断即決で危機を乗り越えようとする動きである。
それは天王星が牡羊座に入室した以降のブレグジット(英国のEU離脱)やドナルドトランプ大統領の誕生などに見られる一連の動きである。
そうした独裁者の意向によって憲法解釈まで捻じ曲げていく、そうした政治を憲法によって制限しようというのが、立憲民主党の理念である。
この枝野幸男氏が善戦しているというのは、おそらくまもなく土星と木星が水瓶座と双子座にダブルトランジットを形成するからである。
水瓶座、天秤座、双子座というのは、リベラル社会主義の理念を代表する星座である。
水瓶座が共産主義で、天秤座は自由主義、双子座は金融や市場経済、またハリウッド映画に見られるようなリベラルな理念を代表し、フリーメーソンも双子座の象意である。
例えば、同性愛や人種差別などマイノリティーを取り扱った映画が多いが、非常にリベラル思想を教育するような映画がハリウッドには多い。
今現在、春分点が、魚座から水瓶座に移行しつつあるが、その6°程手前であることから、それが起こっている。
6°手前というのは、既に水瓶座に入っているような効果を発揮しているからである。
土星が10月26日に射手座に入室したら、その水瓶座と双子座へのダブルトランジットが始まるが、既に2ヶ月前からそれは始まっている。
従って、左翼やリベラル勢力が、力を増しつつあるのである。
その一方で、小池百合子人気に陰りが出てきたと報じられている。
独裁者になってしまった小池百合子を国民が嫌い始めたというのである。
こうした選挙状況を見ながら、今、新しく「民進党」を「立憲民主党」に衣替えして、代表として再出発した枝野幸男に興味を持ち、チャートを作成してみた。
そして、種々検討した所、おそらく、出生図のラグナは、射手座ではないかと思われる。
何故なら、枝野氏は、1988年(24歳)で司法試験に合格し、暫くは東京の法律事務所に務めた経験を持つ法律家出身である。
もし射手座ラグナであればラグナロードで4室支配の木星が5室に在住し、土星からアスペクトされている。
この5室における木星と土星のコンビネーションが法律の専門知識を身に付ける配置である。
また10室支配の水星に木星が絡む配置は、法律家の配置である。
2011年3月11日、東北地方太平洋沖地震で、福島第一原子力発電所の事故が発生した際に国民に向けてテレビのブラウン管を通して、連日、スポークスマンとして、状況の説明を繰り返した枝野氏に対して、「枝野寝ろ」というメッセージがツイッターで飛び交ったが、この時、枝野幸男にとっては、国民が注目する大舞台で、責任の重い大役を務めていたことになる。
この時、土星は乙女座、木星は魚座にあり、乙女座、蠍座、魚座にダブルトランジットが形成されていた。
つまり、射手座ラグナであるとすれば、10室に土星がトランジットし、また10室にダブルトランジットも形成して、非常に責任の重い仕事を担ってハードな仕事をしていたことになる。
また12室にもダブルトランジットしていたため、非常に消耗し、また4室にダブルトランジットが生じていたため、連日、対策本部のような室内にこもっていたのである。
この時は、菅内閣の中で、内閣官房長官を務めていた。
そして、2011年9月2日に野田内閣になってから、野田内閣の経済産業大臣に就任している。
これらは、2011年3月~2012年12月の間、いずれも木星/ラーフ期に起こっており、マハダシャー木星期の最後のアンタルダシャーの時期であった。
マハダシャーは5室でラージャヨーガを形成する木星で、ラーフは7室で双子座に星座に在住して強いが、ディスポジターの水星は5室で、1、4室支配の木星や5室支配の火星と共に複数のラージャヨーガを形成している。
ヴィムショッタリダシャーでは、キャリア上の重要な時期であることを示唆している。
その後、民主党が下野してからの2014年9月16日から民主党幹事長に就任しているが、この頃におそらくマハダシャー土星期に移行しているのである。
この射手座ラグナで正しいかどうか、更に別の材料で検証を続けると、例えば、枝野幸男は1998年10月に日本航空国際線客室乗務員と結婚している。
ダシャーはちょうど木星/木星期に移行したタイミングである。
この時、木星は水瓶座、土星は牡羊座をトランジットしており、7室の双子座と、11室の天秤座にダブルトランジットしている。
また月から見た2-8軸にラーフ/ケートゥ軸がトランジットしていた。
両家の共通の知人の紹介で、4月に半ばお見合いの形で引き合わされ、7月に結婚を決めたそうである。
これはお互いの実家が関係していることから、2-8の軸が強調されることになるが、枝野幸男は射手座ラグナであれば8室支配の月が2室に在住している。
これは結婚にお互いの両親や実家からのサポートがある見合い結婚のチャートである。
家同士の結婚のような所があり、お見合いで、お互いの両家が意気投合したのである。
7室にラーフと金星が在住している配置は華やかな国際線でキャリアを形成した女性との結婚であることを象徴している。
そうしたことから私はナヴァムシャのラグナを乙女座に設定した。
乙女座に設定すると、4、7室支配の木星がラグナに在住して、結婚して、住まいを得ると同時に木星が5室にアスペクトしているため、木星期に子供が誕生したことを表している。
木星は5室支配で5室の自室に在住する強い土星にアスペクトして、法律の専門知識を学んだことを表している。
また太陽が10室に在住している為、政治家になることを表すことになる。
wikipediaによれば、2002年から夫人とともに不妊治療を始め、2006年7月に双子の男児を授かったそうである。
おそらく5室に在住する木星(子供)と5室支配の火星に土星がアスペクトしているため、不妊治療が必要であったのではないかと考えられる。
土星は2、3室支配で、努力の3室を支配しており、また8室の表示体でもあるため、子供の出産に遅延が生じたということが出来る。
この2006年7月は、木星/金星期であり、この乙女座ラグナのナヴァムシャに設定した時に出来るサプタムシャは以下のような配置となる。
木星は5室の支配星で、金星はラグナロードとコンジャンクションし、逆行して5室に絡んでいる。
木星がラーフと接合しており、ラーフは科学を表わすため、それで不妊治療を表わすのではないかと思われる。
双子の男児を授かったのは、5室に木星が在住しており、木星には「複数」という象意があるためではないかと考えられる。
また木星はバラニーに在住しており、ナクシャトラの支配星である金星がデュアル星座(双子座/二重星座)に在住しているからではないかと考えられる。
このサプタムシャのラグナが本当に牡羊座であるかどうかは問題が残るが、この時、木星は天秤座、土星は蟹座を通過して、ダブルトランジットが5室(子供)に形成されていた。
土星は蟹座8室を通過していたことから、この時、配偶者の世話や、配偶者の家族に対する責任などに追われたいたと考えられる。
またラーフ/ケートゥ軸も4-10室の軸にあり、配偶者の出産に伴って、場所を移動が起こったり、落ち着かない様子が考えられる。
このように枝野氏の2011年3月の原発事故への対応や結婚、子供の誕生のタイミングなどから、射手座ラグナで間違いないと考えられる。
また枝野氏は、今、土星がまもなく射手座の1室に入るため、物事のスタートのタイミングなのである。
従って、今、立憲民主党という新しい党を起ち上げて、これからの政治活動をスタートさせたのである。
現在、おそらく土星/水星期であるが、マハダシャーロードの土星は月ラグナから見ると、ラグナロードで2室で自室に在住している。
2室は起業のハウスであり、ビジネスのオーナーの配置である。
そのため、今、民進党右派の人々が出ていったおかげで、枝野氏が、遂に一国一城の主となって、立憲民主党を創業することが出来たのである。
これは明らかに土星の象意である。
土星はラグナから見て、2、3室支配で3室に在住しており、努力、パフォーマンスのハウスに在住している。
但し、仕事の表示体である太陽から見て、10室でヨーガカラカであり、シャシャヨーガを形成している。
またナヴァムシャでは月から見ると、10室でシャシャヨーガを形成している。
従って、土星は一定の強さを持っている。
重要なのは、土星はダシャムシャでどのハウスに在住しているかである。
【枝野氏の今後について予想する】
もし枝野幸男が射手座ラグナであるなら、現在、土星が射手座に入室することによってサディサティに入ろうとしている。
射手座ラグナにとって、土星は2、3室支配で3室に在住し、月ラグナであれば、1、2室支配で2室に在住している。
射手座ラグナにとって、土星はマラカを支配し、またトリシャダヤハウスの3室を支配することで機能的凶星である。
従って、射手座ラグナにとって、サディサティは厳しいはずである。
特に土星は2、3室支配で、マラカと関係しており、また3室は努力のハウスであることから、奮闘努力しなければならない。
最近、メディア(3室)への露出が増えているのはそのためかもしれない。
現在、民進党が解体して、政治活動の継続が出来るかどうかが試される重要な時期に入っている。
そうした意味で、決して楽ではない印象である。
民主党が下野した頃から既に土星期は始まっており、その頃からこうした状況は始まっていたと考えられる。
決して調子が良い訳ではないが、土星は月から見るとラグナロードで創業の2室でムーラトリコーナの座にあって強いため、立憲民主党を率いざるを得なくなったのである。
土星は水瓶座に在住しており、水瓶座は民主主義、共産主義の星座である。
従って、憲法の力で国民の力で国家権力を制限しようという発想なのである。
土星から見ると3室に木星、水星、火星が集中しており、更に土星から見て5室に金星が在住している。
従って、今後、メディアへの露出などが増えていくように思われる。
既に土星/水星期の今、党首となったので、メディアへの露出が増えていることが分かる。
土星から見て5室支配の水星が3室に在住しているからである。
土星と水星は、ダシャムシャで相互アスペクトしている。
従って、もしダシャムシャの何室に土星が在住しているかが分かれば、今後、枝野氏が躍進するかどうか分かるが、既に立憲民主党を起ち上げて、善戦していること自体が、成功なのではないかと考えられる。
土星はダシャムシャで、ケンドラやトリコーナなどの良い配置にあって、しかもアンタルダシャーの水星と絡むことによって、それなりに力を発揮できる時期にいるのではないかと推測できる。
月から見ると木星は5、10室支配のヨーガカラカの金星と共に10室に在住している。
金星は10室でマラヴィアヨーガを形成しており、その金星と接合するマハダシャー木星期は良い時期であったと理解できる。
土星は月から見ると、ラグナロードで5室に在住しており、ディスポジターの金星はやはり5、10室支配のヨーガカラカで10室でマラヴィアヨーガを形成している。
従って、実際、月から見た土星の配置は強いと言える。
また木星は11室をトランジットし、土星は11室の支配星にアスペクトしているので、11室にダブルトランジットしている。
従って、今、枝野氏は、立憲民主党で、代表という肩書を得て、また大勢の旧民進党の議員たちを率いているのである。
土星はD45やD60を更に検討していくと、山羊座の自室に在住しており、強い配置である。
月の位置はずれるかもしれないが、ラグナが射手座で正しければ、ほぼ月の位置も確定できるため、D45とD60でも月から見て土星はケンドラに在住して、シャシャヨーガを形成している。
月と土星のコンビネーションは、カリスマの配置であり、大衆からの支持を表している。
実際、枝野氏が秋葉原で街頭演説会を行った所、「エダノン」コールが沸き起こったという。
これは東北大震災の時、「エダノ寝ろ」というフレーズが流行ったのと同じ現象である。
枝野代表、自民のホーム秋葉原で「エダノン」コール 2017年10月19日20時50分 日刊スポーツ 立憲民主党の枝野幸男代表(53)が19日、東京・秋葉原で街頭演説会を行った。 約3000人(主催者発表)の聴衆に向け「国民が政治から離れたんじゃない。政治が国民から離れてしまっているんだ。我々も満点じゃないかもしれませんが、第1歩を歩き始めた。一緒に歩いてください」と呼びかけた。 秋葉原といえば、自民党が政権に返り咲いた12年総選挙以来、国政選挙最終日に演説を行う自民党の“ホーム”。しかし、都議選最終日の7月1日には安倍晋三首相の演説中に群衆から「安倍ヤメロ」コールがわき上がり、安倍氏が「こんな人たちに」と発言した場所だ。この日は、平日の冷たい雨と風の中にも関わらず、立憲民主党の演説会では過去最多の聴衆が拍手を送り、「枝野!」「エダノン!」のコールがわき上がった。 演説会は、東京1区と東京2区の同党候補者の応援で行われた。東京2区の新人候補は、スーツ姿で傘も差さず「(自公政権は)『こんな人たち』と言ってのけ、国民の中に線を引いて敵と味方に分断しようとしている。希望の党もそうです」と批判。続けて「時間も人手もないが、強い信念がある。信念を曲げるくらいなら死んだ方がましだ。政治の主役は、ここにいる、秋葉原にいらっしゃるおひとりおひとりです。右でも左でもない。ど真ん中の政治を必ず実現していく」と絶叫。聴衆からは、大きな拍手が起きた。 |
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