岸田政権の電撃的な解散総選挙
岸田文雄内閣は14日午後、衆院を解散し、19日公示、31日投票の最短日程である。
コロナで経済が停滞し、雇用が失われ、人々の今後の生活に対する不安は増大している。
経済や雇用の回復もままならないとなれば、こうした後遺症が出てきた段階では、野党勢力に勝てなくなるため、今のうちに解散総選挙を行っておこうという考えである。
アメリカでは物価が上がり、インフレが起こっているようである。
それは、コロナ後、人々が働こうとしなくなったことも関係しているという。
物があっても労働力が不足していて、経済が回らなくなっている。
コロナの後遺症は続いていくと考えられ、以前の状態には戻らないのである。
ペストが流行した当時の資料によれば、労働者が有利になり、農地つきの農奴だった人々がその身分から解放されたりしたそうだが、コロナ後は、今後、何年も続く傾向となっていく。
以前、ジョンソン大統領が「偉大な社会」といった社会主義的な政策を打ち出した時、土星は水瓶座を移動していた。まもなく土星は2023年頭から水瓶座に入室していく。
自民党は、岸田政権になってから新自由主義からの脱却、再分配といったことを言い続けている。しかし、再分配政策にもっとも反対した態度をとってきたのも自民党である。
このままでは自民党は敗北するという危機感があったと思われる。
岸田文雄のチャートを見ると、今現在もまだ自民党総裁選で勝利したラーフ/火星期である
おそらく選挙後、岸田文雄は、来年の4月から明確に福祉や再分配を強調した政治を行わざるを得ない。それが岸田文雄が来年、木星期に移行する意味である。
木星は、D10やD9において、8室に在住しているが、消極的な形で、社会主義的な政策を推し進めていくイメージである。
岸田文雄のチャートからは、嫌々ながら社会主義的な考え方を受け入れざるを得ないような印象がある。
衆議院解散で、野党最大勢力である立憲民主党が、どれだけ票を伸ばすか注目されるが、立憲民主党のホロスコープが作成できそうである。
立憲民主党は、記事によれば、2020年9月15日午後に東京都内のホテルで結党大会が行われている。
その時の写真が以下で、午後14時26分に撮影されている。
おそらくこの万歳をしている状況からは、結党大会がかなり進行した後の様子を示していることから、おそらく結党式は、13時頃、遅くとも14時頃には始まっはずである。
13時でチャートを作成すると、ラグナは射手座となり、14時でも射手座である。
取り敢えずは、最も可能性の高いように思える13時で作成されたチャートを見ていくが、ラグナは射手座で、D9は、牡羊座ラグナで、D10は、射手座ラグナである。
現在、水星/土星期で、土星は、2室支配で2室で定座に在住しており、11室支配の金星と相互アスペクトして、2―11のダナヨーガを形成している。
土星は、D9、D10で、10室に在住しており、D9では、10室でシャシャヨーガを形成している。
2室で定座の土星とは、財産のハウスであり、党の財政力、人員、党の代議士など、党の資源を表している。
従って、票を伸ばしそうな印象はある。
土星はD10でも10室に在住している。
チャラダシャーは、射手座/天秤座で、AmKの月が8室に在住し、PKの金星とジャイミニラージャヨーガを形成している。
月と金星はジャイミニ・ラージャヨーガであり、AmKとPKのラージャヨーガでもある。しかし8室である。
民進党から抜け出た議員たちは、一部、小池百合子の党に流れた人物もいれば、自民党に鞍替えした人物もいる。
路頭に迷った人々の行き先として、かなりの旧民進党員が吸収されたと思われるが、そうした棚から牡丹餅的な状況で、結党したという部分が表れている可能性があるかもしれない。
射手座のメジャーダシャーは、2032年まで続くため、それほど、良い印象ではない。
然し、サブダシャーの天秤座から見ると、AmKの月とPKの金星が10室で、ジャイミニラージャヨーガを形成している。
従って、自民党を打ち破り、政権交代するほどまでに行かなくてもかなり良いところまでいける印象がある。
今回、枝野氏は、各小選挙区で、自民党と野党が一騎打ちできる体制を整えた。これで国民の審判がより下りやすくなったといえる。
そして、興味深いのはその次のケートゥ期である。
ケートゥは、ハンサヨーガの木星とコンジャンクトし、また月と木星は、定座に在住して、ムクタヨーガを形成している。
またケートゥは、ダシャムシャでも同じ射手座に在住し、ヴァルゴッタマを形成し、月と木星が星座交換して、ムクタヨーガを形成し、それに参加している。
ケートゥはダシャムシャでは、ラグナに在住している。
これはケートゥ期に立憲民主党にとって顕著な出来事が起こることを示している。
ケートゥと木星のコンビネーションは、モクシャのコンビネーションであり、スピリルチャ占星術においては、非常に重要視され、またケートゥは射手座では強くなる配置である。
ダシャムシャや10室が強調されるということは、政権交代などの象意とも十分に考えられる。
枝野氏自身のチャートは、以前、射手座ラグナに修正したが、ナヴァムシャやダシャムシャの検証までしていなかったと思われるが、現在、土星/金星期であり、王になるか乞食になるかといった局面にいるものと考えられる。
分割図のラグナが分からないため、何とも言えないが、金星はダシャムシャでは月から見て、10室でマラヴィアヨーガを形成し、木星とコンジャンクトしている。
チャラダシャーで見ると、魚座/蟹座であり、魚座から見ると、2室で、AmKとAKがコンジャンクトして、ジャイミニラージャヨーガを形成して、木星ともコンジャンクトしている。
この2室でのラージャヨーガは、枝野氏が、党首となり、人材や資金など多大なリソースを手にしたことを示している。
DKの土星がアスペクトして、2室で、AmKとAKとDKが絡むジャイミニラージャヨーガを形成し、また蟹座から見ると、それは10室で形成されている。
従って、枝野氏は、今回の衆議院選で躍進すると思われる。
そして、自民党はいよいよ野党への転落に追い込まれる。
それに王手をかけられた状態となる。
その為、かろうじて岸政権が存続したとしても社会主義的な政策をとらざるを得ないのである。
コロナ前にも人々は経済的に苦しかったのであり、コロナでそれが分かりやすく顕在化したのである。
それに対して、自民党が今更何をするにしても、後手後手な対応である。
私は、最近の漁業のあり方から世界の環境、生態系が異常に変化していることを感じている。
たとえば、釣りなどをしに出かけていっても最近は現場の人たちが、今年は全然釣れないと言っている。
水温のせいだと思われるが、地球の温暖化のせいで、南の方の魚が北上してきており、本来いるべき魚は北の方に北上してしまっているようである。
ニュースでもやっているが、北海道で、鮭が全然捕れず、本来、いないはずのブリが大量に捕れるのだという。
海岸で大量のはまぐりが打ち上げられていたり、大量の魚が打ち上げられるような環境の異常を感じさせる出来事も起こっている。
そのようなことからも生態系が変化してきており、もう環境問題も待ったなしの状況にあることが分かる。
そのような世界ではお金を増やしてもどうにもならないのであり、資本を増やすことを第一の使命とする資本主義も意味がなくなってしまう。
簡単に言えば、お金があっても鮭が食べられない世界になってしまうのだ。
資本主義では環境を守るという英知は働かないのであり、即座に利益計算の合理主義に道を譲ってしまう。
資本主義は、物を豊かに増やしてくれたが、資本主義では、環境を守ったり、国民の豊かな生活をもたらず、結果としてそれは国富にとってマイナスであることに気づくことが純粋理性である。
理性(合理主義、利益計算)を純粋理性に高めなければならないのである。
地球資源を食い尽くす資本主義をこれまでのように野放しに推進することはできない。
従って、政治の力で管理する資本主義、すなわち、管理資本主義が必要である。
アダムスミスが言った全ての経済活動を市場の神の見えざる手などといったものにいだねてはいけないのであり、政府が管理しなければならない。
例えば、コロナ下で、不足するマスクを1箱500円ぐらいのものを5000円とか10000円で売りさばくのは、市場原理に従っており、自由であるというのが、資本主義の発想である。
然し、政府はそれを認めず、ヤフオクやメルカリも途中からそうした出品を許さなかった。これは管理資本主義である。
合理主義よりも倫理を優先したのであり、それを咎める人は誰もいなかった。
こうした小さなレベルでは、十分に機能するが、多国籍企業の環境を破壊する巨大なインフラ事業などは政府の力よりも上回っており、ロビー活動なども盛んにしているので、政府よりも力が上回っている。
従って、地球環境の破壊を阻むには、資本主義をやめて、管理資本主義、すなわち、社会主義に移行しなければならない。社会主義という言葉が嫌いな人もいるため、管理資本主義という言葉が合っていると思われる。
地球温暖化や環境破壊が詐欺だと言うのは、陰謀論に頭をやられた人々の発想である。
従って、政治が一番大事なのであるから、人々にできることは選挙に行って、資本主義を辞めさせて、政治によって資本主義を管理、統制する政党に票を入れることである。
私もリバータリアンなので、本来、自由に生きたいので、管理されることは嫌いであるが、然し、政治の力で管理しなければどうにもならない問題が山積みである。
地球の破壊を食い止めるにはそれしかないのではないかと思われる。
従って、リバータリアンの自分のことしかない小さな頭では、地球環境の問題など、大きな世界的なテーマを扱うことは不可能なのである。
然し、管理統制が進む場合、今度は、人々の自由や権利が保障されるのかという問題もある。
バーコードを付けられて管理される社会、常に24時間監視されるような社会も御免である。
水瓶座に土星が入室すると、人々が、そのような判断をすることになる。
つまり、社会主義は、自由を失うリスクがあるが、もはや社会主義しか方法がないということである。
然し、それは従来の恐怖の監視社会であったソビエトや東欧の共産主義ではなく、管理資本主義と呼ぶべきで、人々の自由や権利、民主主義は認められなければならない。
暴力革命などの階級闘争理論を持たない社会主義、すなわち、管理資本主義である。
我々としては、まず選挙に行って票を入れることが大切である。この行為を政治では何も変わらないなどと言って、面倒くさがったり、馬鹿にしてはいけない。
むしろ、政治でしか変わらないのである。
他の何をしても無駄である。ボランティア活動をしようが、スピリチャルな活動をして、社会に良いことをしても政治が悪ければ、それらは一瞬で、無効にされてしまう。
きちんと考えて、一票を入れなければならない。
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