最近、聞いた話であるが、アメリカの西洋占星術師で、今年の7月11日に双子座で日蝕が出来ることが、アメリカの経済的崩壊の引き金になると予測している人がいるらしい。
確かにラオ先生が過去の出来事を沢山当てているというアメリカの建国チャート(獅子座ラグナ)では、11室の双子座は太陽、木星、金星、火星が惑星集中しており、最も重要なハウスである。
私は以前のコラムで、この双子座の惑星集中が、ユダヤ系金融資本家(投資ファンドなど)や多国籍企業の経営者や、自己啓発セミナーのカリスマ指導者や軍関係者、政治家やハリウッドスターなどの芸能関係者など、政治的経済的実力者やセレブ階級と呼ばれる人々を表わしていると書いたのである。双子座の象意からすると製造業が廃れ、金融業だけで米経済を支えている、その金融資本家のハウスである。
http://www.kanteiya.com/column/09/0909.htm
アメリカに留学して帰国した人に聞いても、アメリカの支配者階級はユダヤ系の金融関係者だと聞くのである。
この双子座で7月11日に日蝕が形成されるのである。
日蝕は太陽が月の影に隠れて真っ暗になってしまう配置であり、昔の人は悪魔の仕業などと言って、おそらく恐れた配置である。昼間なのに真っ暗になってしまうという前兆学的に言ってもそれは恐ろしい自然現象である。
これがアメリカの建国チャートの11室で生じるということは、アメリカの支配者階級に何かが起こると解釈も出来るのである。
ポール・マンレイ氏によればラーフ/ケートゥ軸が入室するハウスはそのハウスの象意を不安定にするということである。それはそのハウスの象意に関する何かが起こることも意味している。
そして、ラーフ/ケートゥ軸が在住するハウスには日蝕とか月蝕が出来るのであって、双子座の象意に関して何かが起こると考えられるのである。
副島隆彦の学問道場の中の今日のぼやきの中で、研究員の中田安彦氏が書いている記事の中で、今年6月上旬に行なわれた世界の支配者階級の人たちの非公式会議(ビルダーバーグ会議)の模様についてジャーナリスト・ジムタッカーの論評を引用している。
http://www.snsi.jp/tops/kouhou/1393
『・・・ビルダーバーグを長年取材してきた、アメリカのリバータリアン系のジャーナリスト、ジム・タッカーは、今年のビルダーバーグを総括して、「今年の会議は エリートのための権威主義的な世界政府樹立への障害となる課題が露呈し、歴史上最も控えめで悲観的なものとなった」と述べている。・・・』
昨年の2009年11月からラーフ/ケートゥ軸が、射手座/双子座に移動して、現在、双子座にケートゥが入室している状態である。
おそらく、このケートゥの入室が、アメリカの支配者階級を中心とした、世界の支配者階級(グローバルエリート)による、彼らの解釈に基づいた新世界秩序(世界政府の樹立)の計画が挫折し、内省が行なわれ始めたのではないかと思われるのである。
そして、その文脈から考えると、7月11日に双子座で日蝕が形成された後にアメリカで何が起こるかということは非常に気になるところである。
以前、2009年9月9日付けの占星コラム『アメリカ金融システム9月崩壊説について』の中で、アメリカの経済的崩壊のタイミングについての記事を紹介し、その占星術的根拠について考察したのだが、基本的にその崩壊についてはまだ待ちの状態である。
http://www.kanteiya.com/column/09/0909.htm
ところで、こうしたこととはまた別として、アメリカの西洋占星術師の中で、今年の7月頃に形成される『カーディナルTスクエア』という惑星配置について言及している人がいるようである。
西暦410年以来の大きな意味を持つ配置なのだと書いている。
http://pub.ne.jp/eiel/?entry_id=2938224
『・・・簡単に言うと木星と天王星が牡羊座に、土星が天秤座に入ってきて、7月には、冥王星、天王星、木星、土星、火星および月がカーディナル・サイン(活動宮)である牡羊座、天秤座および山羊座の0度から3度に来て、T字型を形成するTスクエアの配置となることを言うらしい。そしてそのピークは7月31日だ。・・・』
既に西洋占星術が用いるトロピカル方式では今年の7月の時点で、木星が牡羊座に入室し、土星も天秤座に入室しているようである。
エドガーケイシー日和
http://caycegoods.exblog.jp/14464081/
上記ブログによれば、前回、この配置が形成された時はローマ帝国が崩壊したのだと書かれている。
確かにアメリカ合衆国が現代のローマ帝国であると考えると妙に現在の状況と符合してくるのである。
然し、このトロピカル方式で、以前、1999年8月頃に大十字(グランドクロス)が形成された時、それまで『ノストラダムスの大予言』で有名な五島勉氏が盛んに宣伝してきた大破局など何も起こらなかったことを考えると、このトロピカル方式の解説があまり当てにならない気もするのである。
むしろ、7月11日に双子座で日蝕が生じる結果として、もしアメリカに何かが起こるとしたら、
西洋占星術師たちは『カーディナルTスクエア』の結果として生じたと解釈するのかもしれない。
今回は、双子座での日蝕と、カーディナルTスクエアの成立のタイミングが一致しているので、識別自体難しいかもしれない。
然し、私は以前から、サイデリアルチャートでまず、木星が2011年5月に牡羊座に入室して、土星が2011年11月に天秤座に入室する時に世界的に大きな変化が起こるだろうと考えている。
それは今までの鑑定経験の中で、2012年前後にマハダシャーが切り替わって、人生の大きな転機を迎える人が非常に多いからである。そのタイミングで人生が発展したり、幸運がやってくる人が非常に多いのである。
従って、このタイミングで起こる出来事によって世界は非常によくなると考えている。
そうした見解の背景となる情報と解釈については占星コラムで既に紹介している。
2008/10/19 世界教師について
http://www.kanteiya.com/column/08/1019.htm
2008/10/18 アメリカの行方 -アメリカ発の世界革命が始まる-
http://www.kanteiya.com/column/08/1018.htm
もうすぐ7月11日になるが、何が起こるのか非常に興味深い所である。
コメント