「ラッスンゴレライ」の心理学

最近、お笑い芸人で、「ラッスンゴレライって何ですのん」とミュージカル風にリズムに乗って、問い続けて、観客を翻弄し、最後に「ラッスンゴレライ」は何であるかは教えないと言って、退場する芸人が女子高生の間でブレイクして、一躍人気者となった。

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この「ラッスンゴレライ」だが、この言葉を聞いても、全く思考の中に表象が浮かばないのである。

過去のどんな経験から探し出そうとしてもそれに該当する経験、表象はないのである。

自己啓発の教えの中に最近、聞いたものに脳の機能に関する教えがある。

脳に質問を投げると、答えが出るまで、それを問い続けるというものである。

意識の中で、答えが出なくても無意識の中で、答えを問い続けるのである。

例えば何らかの言葉を聞いた時に、私たちは、過去の経験からそれに対応する表象を選び出すが、この「ラッスンゴレライ」には何の表象も出てこない。

従って、脳は質問に対する答えを出すことができないのである。そこで、「ラッスンゴレライ」について考え続けることになる。

ちょうどWindowsなどで、あるファイル名で、ファイルを検索しても該当するファイルがないので、検索をし続けるといった動作を思う浮かべると、それがよく分かる。

答えが出ないが、コンピューターのCPUは、答えを出そうと、ファイルの蓄積されているディスクの中を検索し続けるのである。

その間、CPUは高い稼働率で仕事をし続けてその検索に電力が供給され続けるのである。

この「ラッスンゴレライ」という言葉を聞いてそれが何だろうと考えて、答えが出ないので、多大なエネルギーを消耗し、その言葉が強く意識に刻印されるのである。

このデビューしたばかりの若手お笑い芸人が、そこまで計算したかは分からないが、実に巧妙に漫才(コント?)が作られている。

禅の修行の中で、行われる禅問答(公案)と同じ仕組みであり、論理的に思考して、答えが出ないので、それに対する答えを探し続け、ついには疲れ切って頭の中が「空」になってしまう。

このような思考実験を観客にさせるのが、「ラッスンゴレライ」なのである。

従って、女子高生たちが、考えても考えても意味が分からない「ラッスンゴレライ」という言葉にはまってしまうというのは、そうした心理学的な効果のためではないかと思われる。

そうしたことは、心理学的な説明であるが、このお笑い芸人が、「ラッスンゴレライ」で、一躍ブレイクした理由というのは、別に占星術的な説明が可能である。

おそらく、この二人の芸人の出生図を調べれば、そこにブレイクするダシャーやトランジットが来ていたからであると理解できる。

また現在のトランジットを確認すると、蠍座に土星がトランジットして、山羊座にアスペクトし、木星が蟹座をトランジットして、蠍座と山羊座にアスペクトしているので、山羊座と蠍座にダブルトランジットが生じている。

蠍座は無意識に関係する星座で、またナチュラルゾーディアックでは秘密を意味している。

秘密主義で何を考えているのか分からないのが、蠍座なのである。

また「ラッスンゴレライ」と問いを投げておいて、教えてあげないというちょっとした毒を含んだユーモアはおそらく蠍座のものだと思われる。

この赤いルックスに黒いサングラスをかけた出で立ちもいかにも蠍座のルックスである。

赤は赤でも牡羊座の赤ではなく、蠍座の赤である。そして、自分を隠して秘密にするサングラスというアイテム。

彼らは明らかに蠍座へのダブルトランジットの顕現である。


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