前回記事で、リン・チーリンのナヴァムシャ(D9)のラグナを水瓶座に設定したが、設定の理由として、ラグナに木星が在住するため、木星期における結婚が説明できるからである。
そして、他の様々な事象などもうまく説明できるように思われた。
然し、実は、もっと結婚が説明できるラグナがあったのである。
それは魚座ラグナであり、魚座ラグナに設定すると、結婚した木星/水星期は、木星がラグナロードで、水星は7室の支配星となる。
従って、魚座ラグナでも完璧に結婚のタイミングが説明できるのである。
そして、リンチーリンが子供好きで、慈善基金を起ち上げて自ら会長となり、子供の福祉に関する慈善活動をしていることを検討すると、魚座ラグナの方が正しいように思えて来た。
実際、読者の方からのフィードバックを受けて、ナヴァムシャのラグナを再考した時の回答が以下である。
彼女は慈善基金を起ち上げ、自分で会長に就任して子供の福祉のための活動を行なっているようですね。 おそらくNGOとかNPOなどの非営利活動を行っていると思います。 それについては水瓶座が関係してくる可能性があります。 木星が出生図とナヴァムシャでヴァルゴッタマですが、ナヴァムシャでは、どのハウスを支配して、どのハウスに在住しているかが重要です。 例えば、D9のラグナを魚座にすると、1、10室支配の木星が12室水瓶座に在住している配置は、私財を投じて、慈善基金を起ち上げて、児童福祉の活動を行なう配置に見えます。 12室は海外を表わしており、自ら献金をして海外で子供の福祉に関係する仕事を行なっているということです。 5室支配の月が11室に在住し、4、7室支配の水星が5室に在住して、4-5、5-7のラージャヨーガを5-11の軸で形成する配置は、仕事上の成功と富を表わす非常に強力な配置です。 この配置だと7室支配の水星が5室に在住し、蟹座の男性との恋愛結婚を意味しており、特に私が書いたような格下の存在といった象意は出て来ません。 ラグナから見た10室に3、8室支配の金星が在住し、火星からアスペクトされている配置は、スキャンダルが直ぐに公になる配置です。 確かに彼女の過去の男性遍歴の数々がネット上に掲載されており、それらは公にされたスキャンダルといった意味合いを持ちます。 然し、この配置にした場合、マハダシャーラーフ期に成功した根拠というものが少し失われ、ラーフが3、8室支配の金星とコンジャンクトし、2、9室支配の火星と相互アスペクトする配置には、何らかラージャヨーガは形成されていません。 ラーフ期は大変な成功を収めましたが、それをどう考えるかが問題です。 ラーフはメディアの3室支配の金星とコンジャンクトしており、メディアの仕事(モデル、女優)を表わしていますが、8室の支配星ともコンジャンクトしているため、スキャンダルが絶えないといった印象です。 但し、火星は2、9室支配で4室に在住し、ケートゥとコンジャンクトし、エディソン・チャンから罵られた事件は、木星/土星期の出来事でしたが、魚座ラグナだと土星が11、12室支配で3室に在住する為、評判を貶められる出来事という意味で、説明可能です。 魚座ラグナだと、木星/水星期に結婚した理由もすんなり説明出来ます。 D9で、木星はラグナの支配星で、水星は7室の支配星だから結婚したという訳です。 また水星は7室支配で5室に在住しているため、恋愛結婚なのです。 因みに私は、EXILE・AKIRAのラグナを蟹座に設定しましたが、ラグナロードの月が11室で高揚する配置は、パートナーが強い恋愛感情を抱くという説明をしました。 EXILE・AKIRAのチャートでは、それが説明できるのにリン・チーリンのチャートではそれが説明できないというのはおかしいため、魚座ラグナで7室支配の水星が5室の蟹座に在住していると考えた方がよさそうです。 そして、決定的なのは、リン・チーリンが撮影中に落馬事故を起こした件が説明できるかどうかです。 この事故が起きた時、ラーフ/水星期でした。 水星は乗り物の4室の支配星で、マラカの7室の支配星でもあり、11、12室支配のマラカの土星からアスペクトされ傷つけられています。 またラーフは仕事の10室に在住し、ラーフにコンジャンクトする3、8室支配の金星に火星が4室からアスペクトする配置は、撮影中の予期しなかった突然の事故を表わしているように見えます。 金星は乗り物の表示体ですが、その金星が3、8室支配で、ラーフとコンジャンクトし、火星からアスペクトされることで、激しく傷ついており、それが、馬(乗り物)からの落馬を意味していたと考えれば納得できます。 射手座には高い所からの転落という象意があるため、それで傷ついた射手座の象意、そして、傷ついた乗り物を表示する金星の象意として、落馬事故をもたらしたと思います。 このように見てくると、リン・チーリンのナヴァムシャは魚座ラグナの方が正しそうです。 例えば出生図では7室支配の火星が天秤座ラグナに在住し、月から見た7室支配の火星も天秤座に在住して、天秤座の男性との交際を示唆しますが、 ナヴァムシャを魚座ラグナにすると、6室支配の太陽が8室で減衰する形になり、パラシャラの例外則によるラージャヨーガ的な効果が生じ、ヴィーパリータラージャヨーガが形成されていますが、これは例えば、天秤座にラグナや月が在住する目下の者からの保護や恩恵といった意味合いになります。 つまり、天秤座の人物は、彼女にとって害は与えないとは言っても二重否定の法則などで、かなり癖のある印象です。 人間関係における支配と服従など不調和な関係性を意味しています。 不調和であるが二重否定によってそれが彼女にとっては良く働くといった象意になります。 一方で、7室支配の水星は5室に在住している為、蟹座ラグナや蟹座に月が在住するような蟹座を象徴する人物とは、恋愛関係で、しかも5室支配の月がアスペクトバックしていることを考えると、かなり質の高い恋愛を意味しており、まさに恋愛結婚を表わす配置です。 そうすると、EXILE・AKIRAとの恋愛結婚は、全く対等な恋愛結婚といった評価になります。 但し、この結婚に対して、格差婚といった酷評が多いのは、11、12室支配の土星が水星にアスペクトして傷つけているからだと思います。 11、12室支配の土星は、評価の損失を意味する表示体で、7室支配の水星にアスペクトすることによって、パートナーの評価を貶めているということです。 このようにほぼ全ての事象が説明でき、ラグナは水瓶座ラグナであるというよりも、魚座ラグナにした方が、より全ての事象を説明することができ、現段階では、魚座ラグナが正しそうです。 私は、EXILE・AKIRAのチャートのラグナを蟹座ラグナに突き止めた段階で、水星が7室の支配星で5室に在住しているのではないかと考え始めました。 それで、記事の最後にナヴァムシャのラグナは、魚座ラグナかもしれないという但し書きを付けたのです。 然し、詳細に再検討した所、むしろ魚座ラグナの方が正しそうであることがはっきりしてきました。 今回の私の記事の狙いは、リン・チーリンとEXILE・AKIRAの格差婚と呼ばれる結婚の力関係を6-8の関係性として見つけることにありました。 そのセンセーショナルな格差のある関係性の証拠を発見しようと考えた訳です。 そのような先入観があったため、あえて7室支配の水星が5室に在住している可能性の検討が遅れました。 然し、魚座ラグナに設定した方が様々なことを説明できます。 |
この回答をまとめている過程で、リン・チーリンのナヴァムシャが魚座ラグナであった方がより様々な事象が説明できることが分かった。
前回、記事の中で、EXILE・AKIRAのラグナを蟹座に設定して、よく事象が説明できることが分かり、そうすると、ラグナロードの月が11室で高揚している配置は、7室から見て7室支配の月が5室(恋愛)で高揚している為、パートナーが強い恋愛感情を抱くという配置なのである。
こうした配置があるにも関わらず、リン・チーリンのチャートにおいて、蟹座ラグナのEXILE・AKIRAを表示する水星が、格下の存在を示すというのは、少しおかしい感じになってきた。
むしろ、魚座ラグナで7室支配の水星が5室に在住しているといった配置の方が正しいのではないかということに気付いた。
そうした違和感が残っていた為にナヴァムシャのラグナについては更に検討の余地があると書いておいたのである。
因みにyoutubeの動画の中に以下のような興味深い動画が残っていた。
明石家さんまのテレビ番組で、ずっと好きだった人に芸能人が本気の告白する企画らしいのだが、お笑い芸人のチュートリアル徳井が、ずっと好きだった芸能人として、リン・チーリンを挙げていたのである。
それで番組の中で、チュートリアル徳井のことを知っているかどうか、スタッフが本人にインタビューしに行くのであるが、その時、ちょうどリン・チーリンは、2011年8月8日~31日まで、ル・テアトル銀座で、公演していた劇団EXILE W-IMPACT『レッドクリフ 愛』に小喬 役で、出演中だったようである。
この時、チュートリアル徳井の芸能活動のVTRを見て、リン・チーリンが面白いと関心を示し、最後に徳井に手紙まで書いたので、徳井は得意になっていた。(ダジャレ?)
この番組が収録された時(2011年8月8日~31日の中のいずれか)、リン・チーリンはラーフ/月期にいたのである。
ナヴァムシャのラグナが魚座であれば、月は5室支配で11室に在住していたのである。
5室は演劇、舞台のハウスであり、5室支配の月が11室から5室にアスペクトバックしている。
この時、この5室支配の月は、7室支配の水星と相互アスペクトしており、当然、舞台の中で、EXILE・AKIRAと主演どうしで恋仲を演じたのである。
その劇中の疑似恋愛が、実際の恋愛に発展したということである。
そのように考えると、この時期がラーフ/月期ということで理解することが出来る。
この月期は、絶対に5室の支配星として、演劇、舞台の表示体となっていなければならず、水瓶座ラグナの場合のように6室の支配星では、この象意は出てこない。
(但し、月が6室の支配星となった場合でも5室支配の水星と相互アスペクトすることによって、5室の象意を経験できるため、その辺りは微妙である)
然し、私が思ったのは、この舞い上がって、道化を演じたチュートリアルの徳井が、実は、リン・チーリンの6室支配で8室で減衰する天秤座の太陽に該当していたのではないかということである。
この配置は、ペットである天秤座の人物から尽くしてもらえたり、あるいは、支配される傾向を表わしている。
実際、さんまの番組を通じて、チュートリアル徳井が、リン・チーリンの時間を拘束し、振り回し、番組の収録に協力させ、出演料なども支払ったとすれば、それは8室の象意である。
この6室支配の太陽が8室で減衰する配置は、自分より目下(格下)の天秤座の人物を狂わせる配置であると言えるかもしれない。
またリン・チーリンは、2005年に台湾の男性アイドルグループ・F4のジェリー・イェンと共に写ったバスローブ姿の写真がメディアに流出したというが、この頃は、ラーフ/水星期である。
やはり7室支配のアンタルダシャーの水星期に交際相手がいたことになる。
こうしたことで、ナヴァムシャのラグナは魚座ラグナである可能性が高いと言える。
但し、実際にナヴァムシャのラグナが魚座で良いのかどうかは、もう少し更に細かい事象のそれぞれとダシャーの対応を確認する必要がある。
【2019年6月28日追記】
facebook上で友達になっている台湾(中国)の方(ジョーティッシュ実践者)によれば、リン・チーリンのラグナは、西洋占星術では、魚座、ジョーティッシュでは、水瓶座で議論されているとのことで、youtubeで、その手がかりになる情報がリン・チーリンによって明らかにされているということである。
従って、もし前提としての出生図のラグナが水瓶座である場合、ナヴァムシャのラグナが魚座か水瓶座かといった議論は全く意味がないものになり、検証は初めからやり直しである。
リン・チーリンの見た目、容姿から天秤座ラグナで検討して来たが、水瓶座、双子座、天秤座というのは、見た目が似ていることも多い。
天秤座ラグナという思い込みで、検証を進めて来たが、主にこの記事のトピックは、リン・チーリンが俳優から罵られているという出来事を題材にして検証をすすめたが、その事実自体は、月ラグナから説明できることであって、ラグナから説明したことではなかった。
従って、ラグナが天秤座だというのは主に見た目、容姿からの思い込みというものもあったかもしれない。
また結婚、出産といった確実な出来事によって、ラグナを絞り込んだ訳ではない為、かなりあいまいなものであったかもしれない。
また現在、リンチーリンは、マハダシャー木星期であるため、ダシャーラグナが水瓶座になる。
従って、ラグナから説明可能なことを木星期の解釈と混同してしまいやすいとも言える。
ラグナを水瓶座に設定すると、4、9室支配の金星と3、10室支配の火星が9-10の星座交換をして、児童への慈善教育活動などに熱心なリン・チーリンの人物像と一致する面もあり、水瓶座ラグナとしてチャートをもう一度、初めから解釈し直して見ることが必要である。
コメント
コメント一覧 (2件)
情報が少しは役に立ったようですね。よかったです。
wikiには掲載されていませんが、彼女は、モデルや女優の仕事をする前に高校の教師を三年間勤めていたそうです。2010年のキムタクとの対談で「私は先生になりたかった。今でもそうだ」と語っています。
https://www.youtube.com/watch?v=umDE3hcHF9Q
ですから、彼女は、もともとモデルや女優を志願していたわけではなく、教師になりたかったようです。
モデルや女優として自分の予想以上の大成功をしてしまったので、今の仕事をしているようなのです。
彼女の出生図では9室に土星が在住し、ダシャムシャでは12室に土星が在住しています。
ですから、彼女は土星期には芸能界を引退して、本格的に子供に関する仕事に取り組むようになるのかもしれませんね。
彼女は、2011年に子供の慈善団体を設立し、中国に子供のための施設を三つほど建設したそうです。
このときはおそらくラーフ・火星期です。※確認はしていません。
ナヴァムシャのラグナを魚座とすると、4室双子座に火星が在住しています。
4室の火星は、不動産またはアシュラムを表すとされています。火星期はアシュラムを建設する時期です。
★
ナヴァムシャのラグナを水瓶座にした場合、5室双子座にケートゥが在住しています。
秀吉さんは、5室のケートゥは語学の才能を表すとしています。
魚座ラグナにした場合、5室蟹座に水星が在住しています。
リンさんの語学の才能は、この5室の水星でも説明できるかもしれませんね。
考えるきっかけを提供して頂き、ありがとうございます。
>wikiには掲載されていませんが、彼女は、モデルや女優の仕事をする前に高校の教師を三年間勤めていたそうです。2010年のキムタクとの対談で「私は先生になりたかった。今でもそうだ」と語っています。
>https://www.youtube.com/watch?v=umDE3hcHF9Q
>ですから、彼女は、もともとモデルや女優を志願していたわけではなく、教師になりたかったようです。
>モデルや女優として自分の予想以上の大成功をしてしまったので、今の仕事をしているようなのです。
>彼女の出生図では9室に土星が在住し、ダシャムシャでは12室に土星が在住しています。
>ですから、彼女は土星期には芸能界を引退して、本格的に子供に関する仕事に取り組むようになるのかもしれませんね。
その可能性は高いです。
ナヴァムシャのラグナを魚座に修正してそれが間違いなければダシャムシャのラグナも使えますから、
土星が12室に在住している配置は確かに引退を意味しています。
土星はラグナから見て5、9室支配のヨーガカラカで教育の9室に在住し、
月から見ても9、10室支配のヨーガカラカで、10室から木星のアスペクトを受けている配置は、非常に真摯に教育活動や慈善活動を求める配置です。
教師になりたかったというのは本当だと思います。
>彼女は、2011年に子供の慈善団体を設立し、中国に子供のための施設を三つほど建設したそうです。
>このときはおそらくラーフ・火星期です。※確認はしていません。
>ナヴァムシャのラグナを魚座とすると、4室双子座に火星が在住しています。
>4室の火星は、不動産またはアシュラムを表すとされています。火星期はアシュラムを建設する時期です。
ラーフ/火星期に施設を建設したなら、それはナヴァムシャのラグナが魚座であることの有力な証拠になりますね。
因みに建設した施設が1つではなく、3つだったのは火星が在住しているのが二重星座(Dual Sign)である双子座であるからだと思います。
また自分のお金を出費して建設を行なったのは、ラグナロードの木星が12室に在住し、その木星が4室の火星にアスペクトしているからです。
>★
>ナヴァムシャのラグナを水瓶座にした場合、5室双子座にケートゥが在住しています。
>秀吉さんは、5室のケートゥは語学の才能を表すとしています。
>魚座ラグナにした場合、5室蟹座に水星が在住しています。
>リンさんの語学の才能は、この5室の水星でも説明できるかもしれませんね。
確かに5室にケートゥが在住せずに水星が在住する配置も顕著な語学の才能を表わす場合があります。
渡辺謙のチャートなどがそうです。