筧千佐子に死刑判決 -黒い未亡人(Black Widow)の末路-



先日、筧千佐子被告に死刑が確定したことがニュースで報じられている。


次々と夫を青酸化合物で殺害し、保険金を搾取した連続殺人犯であり、BBCニュースによれば、海外では、黒い未亡人(Black Widow)と呼ばれているそうである。


交尾の後にメスがオスを食べる「クロゴケ(黒後家)グモ」に由来しているそうだ。



河合範安さんからの連絡で、筧千佐子のラグナは、テッド・バンディと同じ獅子座ラグナではないかということだった。





2021年6月30日 5:09 PM 編集
最近の筧千佐子の死刑判決のニュースを聞いて、筧が獅子座ラグナではないか、そう考えれば、テッド・バンディと似たチャートの特徴になるのではないかと考えました。

そして、過去の経歴から、筧千佐子はテッド・バンディ同様に、獅子座ラグナて間違いないと思われます。

彼女とテッド・バンディは、木星・金星・ラーフ・ケートゥ・太陽・火星・土星は同じ星座に在住しています。

筧が獅子座ラグナとすると、以下はテッド・バンディと似た特徴になります。

一、3Hウパチャヤ吉星集中、4Hケンドラ凶星集中。

二、土星が6・7Lで12H。
これが配偶者(7L)が暴力(6L)によって死(12H)を迎える配置ではないか?
だから、二人とも何度も配偶者を殺害することをしたのではないか?
ヴィーパリータ・ラージャヨガがそれを助けた。

三、テッド・バンディは金星ー土星期、筧千佐子はマハダシャー土星、特に土星ー金星期。
金星ー土星期、土星ー金星期は乞食か王かのいわくつきのダシャー。
また、6・7Lが12Hのダシャーで犯行。

四、D9では、月・火星・土星の位置が同じ。
つまり、10-12H間の星座交換の配置が同じ。


確かにテッド・バンディーと同じようなチャートにならなければ、連続殺人をするようなチャートになることは中々難しい。


否定的な意味で、非凡なチャートでないと難しいのだ。



以下のようにネット上に経歴も載っているが、獅子座ラグナに設定して調べてみた所、これらの過去の経歴も説明できることが分かった。




1961年 県立東筑高等学校入学・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・月/土星
1964年 住友銀行勤務・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・月/ケートゥ or 金星
1969年 大阪貝塚市の男性と結婚・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・火星/土星 
1970年 長男誕生・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・火星/土星 or 水星
1971年 長女誕生・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・火星/水星 or ケートゥ or 金星
1994年9月 最初の夫と死別・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・木星/土星/金星
2005年 末広利明氏(交際相手)と結婚相談所で知り合い、4000万円借金・・・木星/火星 or ラーフ
2006年 2度目の結婚・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 木星/ラーフ
2008年 3度目の結婚・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 土星/土星
2008年5月 3度目の夫が死亡し、遺産2億円取得・・・・・・・・・・・・・・土星/土星/水星
2009年5月 末広利明氏の急死で遺産2000万円取得したが、遺族に全額返金・・・土星/土星/月 or 火星 or ラーフ
2011年 4度目の結婚・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 土星/水星
2012年 大阪府貝塚市本田正徳氏(交際相手)の急死で遺産1700万円取得・・・土星/水星
2012年10月 日置稔氏(交際相手)と知り合う・・・・・・・・・・・・・・・土星/水星/木星
2013年 兵庫県伊丹市日置稔氏(交際相手)の急死で遺産1500万円取得・・・・土星/水星 or ケートゥ
2013年11月 筧勇夫と結婚・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 土星/ケートゥ/ラーフ
2013年12月 結婚した翌月に筧勇夫が死亡し、遺産250万取得・・・・・・・・土星/ケートゥ/ラーフ or 木星
2014年11月19日 殺人容疑で逮捕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・土星/金星/金星
2021年6月29日 最高裁により死刑判決が下される・・・・・・・・・・・・・土星/ラーフ/ラーフ



因みに筧千佐子のナヴァムシャのラグナを検討した所、蠍座ラグナのようである。







最初の結婚


例えば、結婚したのは、1969年の火星/土星期だが、土星は7室の支配星で、D9のラグナを蠍座にすれば、火星はラグナロードで、土星はラグナに在住している。


ラグナロードの火星とラグナに在住する土星は1-3の星座交換で、緊密に絡んでおり、このタイミングで結婚したことはよく分かる。







1969年のトランジットを見ると、土星が8室魚座をトランジットし、木星が2室乙女座をトランジットし、2室と8室にダブルトランジットし、ラーフ/ケートゥ軸も2-8軸(ラーフ8室、ケートゥ2室)をトランジットしていた。


結婚生活の2室と8室にダブルトランジットしている。


筧千佐子の場合、金目当ての結婚である為、土星とラーフが8室をトランジットするタイミングで良いと思われる。




子供の誕生




1970年に長男が誕生しているが、ダシャーは火星/土星 or 水星期で、サプタムシャを見ると、火星は5室支配の金星と星座交換し、ラグナロードの土星や9室支配の水星と相互アスペクトしており、土星はラグナロードで5室の支配星や9室の支配星とコンジャンクトしている。


プラティアンタルダシャーの水星は、9室の支配星である。



1971年に長女が誕生しているが、ダシャーは火星/水星 or ケートゥ or 金星である。



火星は既に述べたように5室支配の金星と星座交換し、ラグナロードの土星や9室支配の水星と相互アスペクトしている。


水星は9室の支配星で、ケートゥは9室に在住し、金星は5室の支配星で、ラグナロードや9室の支配星とコンジャンクトしている。



子供の誕生は、ダシャーから完全に説明できる。


1970年のトランジットは、土星が9室牡羊座、木星が3室天秤座で、9室と5室の支配星に対して、ダブルトランジットしている。


また1971年のトランジットは、土星が9室牡羊座、木星が4室蠍座だが、土星は9室をトランジットし、木星は9室支配の火星とコンジャンクトして、9室にダブルトランジットしている。


従って、子供の誕生時のダブルトランジットも5室や9室に形成されている。




借金

因みに筧千佐子は、1994年9月に最初の夫と死別している。


この時、ダシャーは木星/土星期である。


ナヴァムシャの7室を配偶者のラグナとすると、木星はマラカの8、11室支配の木星で12室に在住し、土星はマラカの7室に3室支配の月(牡牛座ラグナにとってのマラカ)と共に在住している。


因みに傷ついた8室の支配星もマラカとなり得る時期であり、12室はマラカの次に死をもたらしやすいハウスである。


この木星/土星期、すなわち、マハダシャー木星期のセカンドアンタルダシャーの時期に夫と死別した訳であるが、木星はD9で、2、5室支配で6室(借金)に在住している。


この夫は、鹿児島県の桜島でトラック運転手をしていた男性で、銀行に勤務してから数年後に旅行先で出会い、遠距離恋愛だったという。


因みに7室の支配星が12室に在住する配置は、海外とか旅行先などの遠方に出掛けた時にパートナーと知り合って、遠距離恋愛になる配置である。







この夫がトラック運転手を辞めて印刷業を始めたようだが、経営が軌道に乗らない状態で、自転車操業を繰り返す中で、夫が1994年に病死してしまうのである。


そこで筧千佐子は、この事業を引き継いだが、資金繰りに苦しみ、知人に借金をしたりと奔走したが、2001年(木星/金星)に倒産し、3000万円の借金を背負ったという。


この辺りは、ナヴァムシャで、2、5室支配で6室(借金)に在住する木星の配置によく現れている。木星は6室に在住し、6室の支配星からアスペクトされている。


従って、ナヴァムシャのラグナは、蠍座でなければならない。


因みに夫と死別した後、2005年に末広利明氏(交際相手)と結婚相談所で知り合い、4000万円借金しているが、この時は、木星/火星 or ラーフである。


木星期なので、借金をしたことが分かるが、この末広利明氏は、2009年5月に急死し、遺産2000万円取得したが、遺族に全額返金している。


この時は土星/土星/月 or 火星 or ラーフ期である。


遺産を取得したが、遺族に全額返金したというのがポイントである。


この時期のプラティアンタルダシャーに注目しなければならない。


プラティアンタルダシャーは、出生図で12室支配で5室に在住する月で、火星は6室の支配星で、太陽は12室で減衰し、6室の木星と相互アスペクトしている。


遺産を2000万円取得しながらも、遺族に返金する羽目になったのは、これらのプラティアンタルダシャーの象意が働いている。




青酸化合物による連続殺人で遺産を次々と取得(総額10億円)


因みに筧千佐子が連続殺人に手を染めていくのは、2006年の2度目の結婚の後である。



この2度目の結婚が、木星/ラーフで、マハダシャー木星期の最後のアンタルダシャーである。(この辺りからマハダシャー土星期の兆候が現れ初めている)


木星期は、交際している男性から借金などをしていた時期で、まだ本格的には、保険金、遺産取得目的の連続殺人には手を染めていなかった時期である。


3度目の結婚が、2008年で、2008年5月に夫が急死して遺産2億円取得しているが、結婚してから夫が死亡するまでの期間が非常に短く、明確に夫を殺害して、保険金や遺産を取得する意図が見られる。









この2008年5月は、土星/土星/水星期で、プラティアンタルダシャーがD9の8、11室支配で8室に在住する定座の強い水星であることが重要である。


またこの水星は、ラーフとコンジャンクトしているが、8室は配偶者の財産を示し、8室に在住するラーフは、配偶者の財産への強い渇望を表わし、通常、8室にラーフが在住する場合は、非常に強い結婚願望を持つことになる。つまり、お金目的の強い結婚願望が生じ、相手の財産で、養ってもらいたいという強い欲求を表わす配置である。



また11室は収入のハウスであるが、8室は不道徳なハウスであることから、不正な手段で得た収入といった象意も発生する。


ラーフがコンジャンクトしている為、それに対する渇望が激しくなるのである。



例えば、2013年に兵庫県伊丹市日置稔氏(交際相手)の急死で遺産1500万円を取得した時は、土星/水星期で、やはりアンタルダシャーが8、11室支配で8室で定座に在住する水星期であった。


急死が何月に起こったかまでは分からない為、プラティアンタルダシャーは不明だが、アンタルダシャーの水星は大きな役割を果たしている。



この土星/水星期は、結婚相手の外にも複数の相手と交際して、相手を殺害し、遺産や保険金を搾取することに成功した時期である。




このように主に連続殺人による遺産や保険金の取得が、マハダシャー土星期に入ってから起こっており、特に土星/水星期にそれによって多額の保険金を受け取っている。





ヴィーパリータラージャヨーガ


これはコメント欄でも述べたが、6、7室支配の土星が12室に在住する配置は、明らかに暴力により配偶者を殺害するが、それが12室に隠れてしまって、暴力(犯罪)が明るみに出ないという二重否定である。


6室は暴力を表わしているが、12室に在住していることで、それが公にならない為、それで、これほど、多くの殺人が可能になったのである。


そして、それによって筧千佐子の借金(6室)が消えてなくなった(12室)ことを意味している。


例えば、2009年5月 末広利明氏(交際相手)の急死で遺産2000万円取得したが、この遺産は遺族に全額返金したものの、末広利明氏(交際相手)からは、2005年の木星/火星 or ラーフ期に4000万円の借金をしていたはずである。


この末広利明氏(交際相手)を殺害したことによって、借金をチャラにしたのである。







この土星はまた月から見ると、2室支配で8室に在住しており、2室は起業のハウスで、出来高で稼ぐお金を表わしており、8室は遺産、保険金である為、この土星期から、遺産、保険金目当ての出来高のビジネスを始めたことを意味している。



土星は3室の支配星である為、食欲、性欲などの低次の欲望に従って、それらを満たすことが動機であったと思われる。



この土星はナヴァムシャでも3室(低次の肉体的欲望)の支配星で、6室(暴力)の支配星と星座交換している。



因みに筧千佐子は、この土星期に総額10億円もの遺産を取得したが、それらのお金は、全て消えてしまって逮捕された時、1000万円ぐらいしか残っていなかったという。



それらの全てを先物取引やFXなどのリスクの高い投資やマルチ商法などで、失ったようである。





土星/金星期

このように筧千佐子は、マハダシャー土星期に結婚紹介所を利用して、100回にも及ぶお見合いを繰り返し、資産を持つ高齢の男性と結婚する前に死後は資産を妻に相続するとする公正証書を書かせて、結婚した直後に殺害して、遺産を取得することを繰り返した。そして、10億円もの遺産を取得することにつながった。


これは犯罪者としては大成功である。


然し、「乞食が王になり、王が乞食になる」とされるいわくつきの土星/金星期に事件が発覚し、逮捕されるに至った。


正に王の立場から乞食への転落である。


この土星/金星期は、土星/土星期のように働くと言われるが、結局、土星は、ヴィーパリータラージャヨーガで上昇をもたらすが、アンタル金星期に悪い結果が噴き出すこととなった。


その場合、土星のヴィーパリータラージャヨーガの二重否定の効果は、それまでは有効に働いていたが、アンタル金星期から有効に機能しなくなった印象である。


その後は、筧千佐子はずっと刑務所に収監されている為、12室の象意であり、それはマハダシャーの土星の象意が出ていると考えられる。


ナヴァムシャでは、土星はラグナに在住して、ラグナロードの火星と星座交換しており、土星には8室の象意がある為、身体の拘束を表わしている。


そして、土星の両側には太陽とケートゥが在住しており、これは、パーパカルタリヨーガであるが、バンダナヨーガでもあり、逮捕監禁をもたらす配置である。







土星は、このバンダナヨーガの真ん中で、バンダナヨーガに含まれていると解釈できる。


従って、土星期は、刑務所への収監の時期であることはマハダシャーロードの土星が示している。



そして、土星/ラーフ期に死刑判決が確定している。


マハダシャーの土星は、生来的機能的凶星で、アンタルダシャーのラーフは、出生図でもナヴァムシャでも土星と絡んでいない。


従って、主にマハダシャーの土星が結果を与える時期となり、ナヴァムシャにおいては、土星から見て、ラーフは8室である。


この時期は、非常に悪い時期である。



因みに筧千佐子は、土星期に得たお金をFXや先物取引につぎ込んだが、それは8、11室支配の水星が8室に在住して強いからである。


然し、8室のラーフ期は、8室を傷つける為、そうしたリスクの高い投資につぎ込んで、それが破局をもたらす配置に思える。


通常は、8室のラーフは、パートナーの財産を強く求めるも、それが得られないで苦しむ傾向も表わしている。


従って、筧千佐子が得た10億円のお金が1000万円しか残っていなかったというのは、このラーフも役割を果たしたのではないかと思われる。


そのように考えないと、お金を全部使い切ったことが説明出来ない。


土星は出生図で、6室支配で12室に在住しており、これらは通常の象意は借金や損失だが、これらはヴィーパリータラージャヨーガとなる為、お金は残りそうなものである。


特にこれらの二重否定は、最初苦労するが、最終的な結果はよくなるといった形で解釈するのが普通だからである。


従って、筧千佐子が、大金を投資ですった時のアンタルダシャーやプラティアンタルダシャーを確認してみたいものである。


おそらくは、土星/水星期に筧千佐子は、次々と配偶者を殺害して、遺産の取得に成功した時期であるが、その時に投資したものが少しも残っていないとすると、このラーフが8室を傷つけているとしか思えない。





ナヴァムシャのラグナ特定の手がかり


そもそも筧千佐子のラグナの予測は、おそらくナクシャトラの支配星が金星となるプールヴァパールグニーではないかという所から始まっている。



プールヴァパールグニーは、快楽主義者で、人を楽しませることよりも自分が楽しむことを優先するナクシャトラで、恋愛や娯楽に人生を費やすナクシャトラである。


道徳的に正しいことよりもしばしば快楽を優先しがちである。


例えば、芸能界や芸人などは、このナクシャトラが多いと言われている。


芸能界は、枕営業や性接待などが蔓延る世界であり、それらはプールヴァパールグニーの象意である。


先祖や霊的存在に対して畏敬の念を持つマガーや、他人を楽しませることを優先する吉祥なウッタラパールグニーといったナクシャトラの印象はない。







従って、ナヴァムシャのラグナは、獅子座から蠍座の4つに絞り込まれるが、おそらく、筧千佐子の人物像に合致しているのは、蠍座ラグナ以外にはあり得ないと結論づけた。


蠍座ラグナであれば、最初の結婚のタイミングも説明でき、またマハダシャー土星期に自分の快楽の為に次々と結婚を繰り返して、結婚相手に冷酷な暴力を振るったことも説明できる。



またFXや先物取引などの投資の知識があり、最初の就職も住友銀行といった金融の会社で、また配偶者を殺害して遺産や保険金を取得しようとしたこと自体、相続の法制度や保険システムに精通していたことによるものである。


夫を殺して文字通りの意味で、財産を強盗したのではなく、そこに相続制度を駆使して、公正証書を巧みに作成させるなどするような知能犯である。



そして、そのターゲットは、配偶者の財産であり、その為に結婚を渇望したのであるから、8、11室支配の水星がラーフと共に8室で定座に在住している配置で間違いないと思われた。


それは、土星/水星期に実際に夫を殺害し、遺産の取得に次々と成功していることからも明らかである。




冒頭でも書いたが、海外では、筧千佐子は、黒い未亡人(Black Widow)と呼ばれているそうである。



交尾の後にメスがオスを食べる「クロゴケ(黒後家)グモ」に由来しているそうだ。



蜘蛛(クモ)というのは、通常は、蜘蛛の巣の中心にいて、動かずにじっと獲物を狙っている所から固定星座の蠍座の象意である。



因みに蠍座というのは、銀座のホステスと呼ばれており、水商売の世界で生きる人々を象徴している。



それらの人たちは、多かれ少なかれレベルは違っても似たようなことをしているのである。



例えば、歌舞伎町などで、高額の料金を請求するボッタクリの店があったり、また普通の営業であっても相手を身ぐるみ剥がすまでお金を使わせようとする世界である。



薄利多売の利益を不特定多数から得るというのではなく、一人のターゲットを絞って、その人間から吸い尽くすというビジネスモデルである。



取れる相手から取れるだけ取るというスタイルであり、そこに容赦はなく、道徳などもない。



銀座のホストの元に水商売の勤務が終わった女性が訪れて、一晩で1000万円使ってしまったといった話も聞く。



蠍座の女性、例えば、アヌラーダの女性は、通常、自分で働かないで、夫の財産などで、悠々自適に暮らせる人が多いが、元々配偶者の財産を利用して生きている人も多い。



そして、蠍は、毒針を隠し持っていて、油断している相手に笑顔で微笑みかけながら、その毒針を指すような人々である。



従って、そういう蠍座のパーソナリティーを考えてもナヴァムシャのラグナと月は蠍座であるということに納得するのである。



男性を性的に籠絡して、金を吸い上げるというのは、特に蠍座の女性のビジネスである。





被害者の男性たちの共通点 -プシュヤ-


因みに筧千佐子の出生図の7室支配の土星は、プシュヤに在住しているが、通常、プシュヤは27宿中最も吉祥なナクシャトラと言われ、徳性も高く吉祥な性格である。



然し、プシュヤはしばしば人がよく悪人から食い物にされる場合があるのである。



従って、プシュヤは付きあう人間を選ばなければいけないナクシャトラであると言われる。








付きあう人間で、その人の運勢が決まる所があるのである。



素直すぎて、犯罪者とか悪人の考えるようなことも全く分からない。



そのようなことは自分の中に全くないので考えたこともなく想像もできないのである。



人の良い坊ちゃんタイプの甘えたキャラクターで、おそらく高年齢になって配偶者がいないので、結婚紹介所で相手を探すような素朴な男性たちなのである。



女性を見るシビアな目が発達しておらず、女性から飴を与えられたら、それで、子供のように操られてしまうのである。



この配置は、そうしたプシュヤの男性たちが、筧千佐子のターゲットであったことを象徴している。



非常に扱いやすく騙しやすいターゲットであったと思われる。



蠍座の女性の狡猾さには全く気付かず、信じ切ってしまうような善良なパーソナリティーである。



私もプシュヤなのだが、プシュヤの男性は、容易に人を信用せず、人を疑るぐらいでちょうどいいのである。



私の場合は、ラグナが牡羊座のバラニーで、猜疑心が旺盛で、インテリジェンスの才能がある為、人を見抜く力はあると思われ、プシュヤであっても、それを中和できるが、



プシュヤの影響だけだと、人がよく善良で騙されやすく、悪人に対する抵抗力もそれ程ないと思われる。



この土星がプシュヤに在住している配置を見て、そうしたことが思い浮かんだ。







筧千佐子の行動傾向 -獣の法則-


最後に筧千佐子の性質について触れるが、配偶者と結婚している間も常に複数の男性と交際してきた実績がある。



3室への吉星の集中は、食欲、性欲、睡眠欲など低次の肉体的欲求に流されやすいパーソナリティーであり、しばしば不倫好きな配置と言われる。



あたかもファーストフード店に入るかのように男性と不倫をするのである。



結婚などは考えておらず、一夜の快楽を満たす為であり、あたかも娯楽、スポーツのような感覚で、不倫を行なう。







従って、実際、筧千佐子にとって、結婚紹介所を介して、100人もの男性と出会い、交際を重ねたというのは、決して、嫌々やっていたことではなく、自らの快楽も満たしていたのである。



そして、ある程度、快楽を満たして用済みになると、相手を青酸化合物で殺して、遺産を奪い取り、その遺産をFXや先物取引、マルチ商法などの快楽を満たす娯楽で消費する。



中国の清朝末期に狡猾で残酷で乱れた性に溺れていた西太后のようなキャラクターである。



ナヴァムシャの7室で、金星が定座で、在住していることからも彼女は、何人もの男性と交際することは、彼女にとっての性的欲望を満たす行為でもあったと考えられる。



筧千佐子を取材していた記者で、筧千佐子に気に入られて、刑務所から来てほしいと何度もメッセージを受け取っていた男性記者がいるが、そうしたエピソードも色情の一種ではないかと思われる。



この3室は、一見、吉星が集中していて良さそうに見えるが、実は非常に悪い配置である。



この配置が、快楽をコントロールできずに犯罪に手を染めさせる配置である。



3室に吉星が集中しているため、彼女はメディアから非常に注目を浴び、そのインタビューの記録が本となって出版されており、ある意味、犯罪界のスターである。



海外のメディアからも黒い未亡人(Black Widow)という呼び名が付けられて注目されている。




ケンドラの凶星、ウパチャヤの吉星とは、欲望がコントロールできない獣の法則(本能)に支配される人間になってしまう。



動物の世界では、常に強いものが弱い物を食することは当たり前であり、そういう獣の法則で生きている人間だということである。






プラティアンタルダシャーの重要性



私が今回、ナヴァムシャのラグナを蠍座に設定する際に非常に参考になったのは、2008年5月の3度目の夫が死亡し、遺産2億円取得した時のダシャーが土星/土星/水星であったことである。



プラティアンタルダシャーの水星が8、11室支配で8室で定座に在住し、ラーフとコンジャンクトして、この水星期に遺産の取得に成功したことに納得できた。







また一方で、2009年5月に末広利明氏(交際相手)の急死で遺産2000万円を取得したが、その遺産は、遺族に全額返金しなければならなかったが、その時が、土星/土星/月 or 火星 or ラーフで、プラティアンタルダシャーが、12室の支配星であったり、12室の支配星と絡んでいたり、6室と絡んだり、8室を傷つけるダシャーの時期であったことである。



もしある人物の過去の出来事が分かってもそれは年だけでなく、月まで分からないとそれは使えない。



月まで分かっている場合、プラティアンタルダシャーの惑星が何であるかを特定することができ、それがその時に起こっていた事象と一致するかを確かめることが出来るからである。



ナヴァムシャのラグナの修正には、過去のエピソードに関する月レベルの日付の確認と、プラティアンタルダシャーの特定と検証が必要である。







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