バフムトからの撤退を表明したプリゴジンだが、ロシア国防省は、ワグネルにさらなる弾薬の供給を約束したようである。
ロシア国防省がワグネルに弾薬供与を約束 バフムトでは“焼夷弾”使用か 2023/5/7 22:18 テレ朝news ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏は、ロシア国防省がワグネルにさらなる弾薬の供与を約束したと明らかにしました。 ロイター通信によりますと、ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏は7日、自身のSNSにロシア国防省がワグネルにさらなる弾薬の供与を約束したと投稿しました。 プリゴジン氏とロシア国防省の間では対立が続いていて、プリゴジン氏は5日、国防省からの弾薬の供給が途絶えていることを理由に、10日にバフムトから撤退するとしていました。 一方、ウクライナ軍は6日、バフムトの街に無数の炎が降り注ぐ映像を公開し、現地メディアに対し、「焼夷(しょうい)弾を使っている」とロシア軍を非難しています。 |
事態が急展開している。
前回の記事で、プリゴジンのラグナを獅子座に修正したが、それは間違っておらず、正しかったと考えている。
プリゴジンは、2014年頃に民間軍事会社ワグネルを創設したが、2017年からマハダシャー木星期に移行していく。
木星は5、8室支配で6室で減衰しているが、5室は弟子や生徒のハウスであり、6室は部下のハウスである。
この配置は、弟子を徴用して、部下としてこき使うという配置である。
ワグネルを創設した後、プリゴジンは戦闘員を募集して、海外で軍事作戦や工作活動を行なわせるが、この配置こそが、自分の弟子たちを部下としてこき使って、仕事を行なう配置である。
その際、6室に惑星が在住して強調されている場合、自分も部下と一緒に現場で汗水たらして働く中小企業の経営者のようになる。
その後、ウクライナ戦争では、刑務所からリクルートした囚人たちをウクライナ東部に送り込んで、軍事作戦に従事させているが、6ヶ月勤めれば自由になれるという約束を餌に半ば強制的に囚人たちを前線に送り込んでいる。
こうした6室で減衰する木星とは、このように本来、自分の弟子のような存在を部下として過酷にこき使う配置である。
実際、バフムトで、無謀な肉弾攻撃の結果、多くのロシアの戦闘員が死亡している。
二重否定 -ニーチャバンガラージャヨーガとパラシャラの例外則によるラージャヨーガ的働き-
プリゴジンのチャートでは、木星と火星が減衰しているが、これらの減衰惑星は、明らかにニーチャバンガラージャヨーガやパラシャラの例外則によるラージャヨーガ的効果を発揮している。
木星は上述したように6室で減衰しているが、6室で惑星が減衰する場合、パラシャラの例外則によるラージャヨーガ的な効果を発揮する。
この場合、敵を粉砕するという象意だが、木星は減衰している為、犯罪を犯した道徳的に問題がある問題児たち(減衰木星)を最前線で酷使するということで力を発揮するのである。
自分自らも刑務所に9年間も収監されていた為、プリゴジンは、ある意味で、この囚人たちの師匠、あるいは先輩に当たるかもしれない。
その師匠、先輩から、6ヶ月勤めれば、自由になれると口説かれて、戦場に赴いたということである。
こうした問題児たちを使って、敵に無謀な肉弾攻撃を仕掛けて、激しく兵士を損耗しているというのが、この配置である。
然し、この戦闘が凄まじいため、ウクライナ軍は、もう少しで戦略的撤退をせざるを得ない所までいったのである。
そして、自分自らも最前線に赴いて、弾薬が足りないと、国防省の官僚に向かって、怒鳴り散らしている。
これがまさに6室で減衰する木星の象意である。
ある意味、プリゴジンは、勇猛な武将であると言ってもいいかもしれない。
木星は減衰する6室支配の土星とコンジャンクトしているが、減衰する木星がそのディスポジターとコンジャンクトし、更に減衰する火星と相互アスペクトしている為、ニーチャバンガラージャヨーガを形成している。
減衰した火星に関しても、減衰した火星が高揚する星座の支配星、すなわち土星が、火星にアスペクトしている為、ニーチャバンガラージャヨーガである。
また減衰した火星が減衰した木星と相互アスペクトする配置もニーチャバンガラージャヨーガである。
月ラグナから見ると火星は、8室で減衰して、パラシャラの例外則によるラージャヨーガ的効果を発揮している。
6室や12室といったドゥシュタナハウスで、惑星が減衰して、ニーチャバンガラージャヨーガやパラシャラの例外則による特別なラージャヨーガを形成する場合、特にそれが凶星などによって形成される場合、非常に悪運の強い人物となる。
戦場など非日常的な環境の中で、猛烈に格闘し、悪運を発揮して、生き残っていくような人物であり、まさに戦国覇者のチャートと言ってもいいかもしれない。
チャラダシャーで見ると、現在、双子座/双子座の時期であり、メジャーダシャー双子座の最後のサブダシャーの時期である。
ちょうど、双子座のメジャーダシャーに移行した後にワグネルを創設した為、双子座のメジャーダシャーの総括の時期と言ってもいいかもしれない。
そのこれまでの海外での工作活動や作戦行動は、双子座から見て、10室支配の木星が8室に在住して、GKとコンジャンクトしている為、必ずしもうまく行っていなかったかもしれない。
チャラダシャー蟹座へ
まもなく、2023年6月2日からプリゴジンは、蟹座のメジャーダシャーに移行するが、蟹座は12室だが、AmKの太陽が11室に位置している。
12室自体は、隠遁などを意味するが、蟹座から見ると、5、10室支配のヨーガカラカで、AKの火星がラグナに在住し、AK-AmKでジャイミニラージャヨーガを形成している。
従って、6月に入ると、プリゴジンは、名誉を受けて、昇進し、更にプーチンの信任を受けると考えられる。
国防省に対して、ワグネルは力を増し、より発言権を増していくと考えられる。
12室は、隠遁という意味がある為、前線から引き上げる可能性も示唆するが、はっきりとは分からない。
(もし前線から撤退する場合、蟹座のメジャーダシャーに移行する2023年6月のタイミングになると考えられる)
但し、12室は、外国を意味する為、ウクライナ東部の前線で戦い続けることも考えられる。
その場合、AK-AmKのジャイミニラージャヨーガが形成されている為、より有利な立場で、高い評価の下で、戦闘を続けると考えられる。
双子座のメジャーダシャーの時期には、AmKの太陽は12室に在住しており、プリゴジンは、海外での工作活動や軍事作戦を秘密裏に行っており、決して表には出てこなかった。
どちらかと言えば、いざという場合には現場での工作活動など汚い仕事をやらされていたと思われ、公にはなかったことにされるような活動であった。
しかし、蟹座のメジャーダシャーに移行すると、AmKが11室に在住する為、プーチンから表彰され、何らかの国の重要な役職に付けられる可能性も出て来たと言える。
蟹座から見ると、4、11室支配のDKの金星が10室に在住しており、妻と共に世界的に有名になり、より表舞台で、社会的な地位を得ることになりそうである。
マハダシャー太陽期と、牡牛座のメジャーダシャー
このエフゲニー・プリゴジンのラグナを獅子座に設定することで、最も重大な事実は、プーチンとの親交が始まった2000年頃から事業が急拡大し、国防省から大型契約などを受注するのだが、この頃のダシャーが、ヴィムショッタリで、太陽期であり、チャラダシャーでは、AmKの太陽が在住する牡牛座のメジャーダシャーであることである。
牡牛座は、生活の質にこだわったり、五感の満足を追及する星座である。
その為、高級なインテリア、高級な食材など、物質的に一流な生活を求める。
ペテルブルクで一番人気の船上レストランで高級食材を扱って、外国からの要人の接待で力を発揮したのはまさにこの牡牛座のAmKが役割を果たしている。
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