エフゲニー・プリゴジン -バフムト撤退を宣言-



今年2023年初頭から、ロシア民間軍事会社ワグネルの部隊が、ロシアの囚人たちをリクルートして、ウクライナ東部ドネツク州の要衝バフムトに激しい攻勢をかけていた。


ウクライナ東部ドネツク州の要衝バフムトは、ウクライナとロシアの戦いを象徴する重要拠点で、ウクライナもロシア軍の攻勢を前に戦略的撤退も検討していたが、そのまま留まって、ロシア軍の攻勢を何とか食い止めていた。


ワグネル創設者エフゲニー・プリゴジンは、youtubeに度々動画を投稿するなどして、バフムトを占領すると息巻いていたが、ここに来て、必要な弾薬の3分の1も前線に届いていないとして、セルゲイ・ショイグ国防相やワレリー・ゲラシモフ軍参謀総長を激しく非難する動画などを投稿し、ロシア国防省を激しく批判していた。

エフゲニー・プリゴジンの民間軍事会社ワグネルが戦果を挙げると、プーチン政権における政治的影響力が増すため、それを警戒するロシア国防省やプーチン大統領自身との内部対立が生じているとする見方が報じられていた。


ワグネルに戦果を挙げさせない為にロシア国防相は、わざと前線に弾薬を送らないのだとする論調で、国防省の官僚を非難していた。


そして、最近、弾薬不足を理由に10日に撤退することを表明した。



ワグネル創設者、要衝バフムトから「10日に撤退」…ロシア国防省からの弾薬供給が不足と非難
2023/05/06 06:40 讀賣新聞オンライン

ロシアのウクライナ侵略に戦闘員を派遣している露民間軍事会社「ワグネル」創設者のエフゲニー・プリゴジン氏は5日、東部ドネツク州の要衝バフムトから10日に部隊を撤退させるとSNSで

宣言した。ワグネルの部隊はバフムトで露軍側の主力を担っており、露国防省からの弾薬供給が不足していると非難した。

プーチン露大統領は9日の旧ソ連による対独戦勝記念日までにバフムトを制圧するよう命じたとされているが、ウクライナ軍が抗戦を続けている。プリゴジン氏は制圧できない場合に備え、セ

ルゲイ・ショイグ国防相やワレリー・ゲラシモフ軍参謀総長に責任転嫁する布石を打ったとみられる。

 プリゴジン氏は撤退宣言に先立つ5日、ワグネルの戦闘員とみられる多くの遺体を前に、「ショイグ、ゲラシモフよ、砲弾はどこだ」などと訴える動画を投稿していた。

 米政策研究機関「戦争研究所」は3日、バフムトの大部分を露軍側が制圧し、ウクライナ軍が防衛している面積は1・89平方キロ・メートルにとどまるとの分析を明らかにしていた。


このプリゴジンの挙動に今、注目が集まっている。


ウクライナ情勢を予想する上で、エフゲニー・プリゴジンは重要人物となる為、本当に撤退するのか、そして、ウクライナ戦争において、プリゴジンが果たした役割を確認しながら、ラグナについて検討した。


種々検討した結果、おそらく、エフゲニー・プリゴジンは、獅子座ラグナである。





まず、エフゲニー・プリゴジンは、プーチンに忠誠を誓うオルガリヒの一人であるが、wikipediaによれば、1979年11月にレニングラードで窃盗罪で執行猶予付きの判決を受け、また1981年には強盗、詐欺、未成年者を犯罪に巻き込んだとして12年の懲役刑を宣告され、9年間、刑務所に収監されている。

1990年に出所すると、継父とホットドックを販売するビジネスを起ち上げ、それで大成功し、その後、サンクトペテルブルクで創業された最初の食料品チェーン「コントラスト」の15%の利益共有者、責任者となり、スペクトラムCJSCの最高経営責任者としてサンクトペテルブルクに最初のカジノを建て、続いてヴァイキングCJSCも設立する。


ちょうど、ソビエト連邦が崩壊し、市場経済が導入されて、オルガリヒが台頭していった頃にプリゴジンも勢力を拡大したことが分かる。


サンクトペテルブルクに店舗名を「旧税関」として開業し、パリのセーヌ川の船上レストランに触発され、1997年に40万ドルを掛けてヴャトカ川の錆びたボートを改修し、「ニューアイランド」と呼ばれる水上レストランを始め、サンクトぺテルブルクで、最も流行したレストランの1つとなったという。


このようにレストランチェーンや食品事業で、勢力を拡大し、その後、2000年にプーチンが大統領に就任した頃、プーチンとの交友関係を開始する。





2001年、ウラジーミル・プーチンとジャック・シラク仏大統領が「ニューアイランド」で食事をした時にプリゴジンは個人的に料理を提供したり、2002年にはジョージ・W・ブッシュ大統領を迎え、2003年にはプーチンが同レストランで誕生日を祝うなどしている。


そのようにして、プーチン大統領との間に友人関係を構築したことで、プリゴジンの事業は急速に拡大し、「プーチンのシェフ」とか「クレムリンのシェフ」と呼ばれるようになっている。


そして、2010年頃には、ロシア国防省との大型契約を獲得し、軍事産業やエネルギー部門にも進出し、2013年には、「コンコルド」社を通じて、ロシア軍のための食料供給契約を獲得する。


プーチンの権力を後ろ盾にして、国からの契約を獲得し、事業が急成長していったことが分かる。







2014年初頭、プーチンが、ウクライナへの軍事介入とクリミア併合を行なうのと同じ頃にプリゴジンは、民間軍事会社ワグネルを創設し、ウクライナ東部で、ウクライナの分離主義勢力を支援する工作活動などを行い、また2015年には、シリアのアサド政権を支援する為、シリア政府軍の戦闘能力を強化する役割を果たしたという。


また2016年のトランプが勝利した米大統領選にソーシャルメディアを通じて、影響を及ぼそうとしたロシアの介入に関与したとの疑いがもたれている。


このようにプーチンの片腕として、国際情勢の中で、米国の国際戦略に常に敵対する工作活動を行って来たことが分かる。



エフゲニー・プリゴジン経歴

1961年6月1日 エフゲニー・プリゴジンがレニングラード(現サンクトペテルブルク)で生まれる
1981年 20歳の時に強盗罪で逮捕され、9年の懲役刑が言い渡される。彼は1988年に仮釈放される
1990年代初頭 釈放後、ウェイトレス業を始め、次第に事業を拡大。レストラン「ニュー・イズランド」をオープンし、成功を収める
1996年頃 食品業界に進出し、ロシア国内で食品会社「コンコルド」を立ち上げ、学校や軍隊向けの食品供給を行う
2000年代初頭 ウラジーミル・プーチンとの関係が始まり、プリゴジンの事業は急速に拡大。彼は「クレムリンのシェフ」と呼ばれるようになる
2010年頃 ロシア国防省との大型契約を獲得し、経済的成功を収める。彼の事業は、軍事産業やエネルギー部門にも進出
2013年 「コンコルド」社を通じて、ロシア軍のための食料供給契約を獲得
2014年 ワグネル傭兵組織が設立される。この組織は、ロシアの民間軍事会社で、諸外国で秘密裏に作戦を行う
2014年 ウクライナ東部でワグネル傭兵組織の活動が報告される。彼らは、ウクライナの分離主義勢力を支援
2015年 シリアでワグネル傭兵組織がアサド政権を支援するために活動を開始。彼らは、シリア政府軍の戦闘能力を強化する役割を果たす
2016年 米国大統領選挙においてロシアの介入に関与した疑いで米国から制裁を受ける。彼はロシアのインターネット調査機関IRAを通じて、ソーシャルメディアで米国の政治情勢に影響を与えようとしたとされる
2017年 リビアでワグネル傭兵組織が活動を開始し、ハフタール将軍の軍事勢力を支援。彼らは、リビアの紛争に関与し、地域の勢力バランスに影響を与える
2018年 プリゴジンと関連企業がロシア選挙への干渉の疑いで米国からさらなる制裁を受ける。彼は、国際的な圧力にもかかわらず、その影響力を維持し続ける
2018年 中央アフリカ共和国でワグネル傭兵組織が活動を開始し、政府軍を支援。彼らは、中央アフリカ共和国の紛争において、政府側を支持する立場を取る
2019年 モザンビークでワグネル傭兵組織が活動を開始し、イスラム過激派と戦う政府軍を支援。彼らは、モザンビークの治安情勢の改善に貢献することを目指す
2020年 ベラルーシで大統領選挙前にワグネル傭兵組織のメンバーが逮捕される。彼らは、ベラルーシ政府に対する不満が高まる中での大統領選挙に介入しようとしていたとされる
2021年 アルメニア・アゼルバイジャンのナゴルノ・カラバフ紛争でワグネル傭兵組織が活動しているとの報道がある。彼らは、紛争地域での軍事行動に参加し、勢力図の変化に影響を与える


こうした経歴を確認しつつ、出生図を作成してみたが、出生時間を00:00:01で作成すると、ラグナは射手座で、月は、射手座のムーラになり、23:59:59で作成すると、月はプールヴァ・アシャダーになる。







因みにエフゲニー・プリゴジンがウクライナ東部やアフリカなどで行なってきた工作活動は、まさに諜報機関が行なう米CIAのような非公式な軍事作戦であり、まさに諜報(インテリジェンス)の世界で活躍する人物であることが分かる。


こうした諜報(インテリジェンス)の業界にいる人物は、バラニー、プールバパールグニー、プールヴァアシャダーなどの金星が支配星となるナクシャトラに在住するラグナや月、そして、惑星を持つのが、通常である。


そうしたことを考えると、おそらく、エフゲニー・プリゴジンの月は、ムーラではなく、プールヴァアシャダーに在住していると考えられる。



月はプールヴァアシャダーだと、ラグナの取り得る範囲が、射手座~牡牛座の可能性は排除され、双子座~射手座に絞り込まれる。



またwikipediaによれば、エフゲニー・プリゴジンの妻は、薬剤師のリュボフ・ヴァレンティノヴナ・プリゴジナであり、サンクトペテルブルクにチョコレート博物館として知られるブティックのネットワークを所有している成功者である。


2012年、彼女は最初の「ラグジュアリー・デイスパ」を開業し、2013年の国際賞「パーフェクトSPA」において店舗「クリスタルスパ&ラウンジ」がパーフェクトアーバンデイスパで3位を受賞しているという。






私生活

プリゴジンは薬剤師のリュボフ・ヴァレンティノヴナ・プリゴジナと結婚している。彼女はサンクトペテルブルクにチョコレート博物館として知られるブティックのネットワークを所有している。2012年、彼女は最初の「ラグジュアリー・デイスパ」を開業し、2013年の国際賞「パーフェクトSPA」において店舗「クリスタルスパ&ラウンジ」がパーフェクトアーバンデイスパで3位を受賞している。サンクトペテルブルクのジューコフスキー通り沿いにある彼女の「クリスタル・スパ&ラウンジ」はヴァレリー・ウヴァロフからデザイン支援を受けた。彼女はレニングラード地方にウェルネスセンターとクリスタル・スパ&レジデンスというブティックホテルを所有しており、2013年にパーフェクト・スパ・プロジェクト賞を受賞している。そして、サンクトペテルブルクのセストロレツク、クロルトニー地区のラフタ公園のグラニチナヤ通りのプロット1に位置するニューテクノロジーズSPA LLCも所有している。また、アガットの法的所有者でもある。2022年、プリゴジナはウクライナ領土の保全を侵害する夫の活動に関連し、欧州連合から制裁を受けた。

(wikipedia エフゲニー・プリゴジンより引用抜粋)


この妻と結婚した時期の情報は確認できないが、wikipediaによれば、この夫婦には、1992 年生まれの娘のポリーナと、1996 年または 1998 年生まれの息子のパベルがいるという。


いつものごとく、1992年、そして、1996年と1998年のトランジットを確認すると、これらのタイミングで、子供が誕生するのは、獅子座ラグナの場合に絞り込まれた。



例えば、1992年に娘のポリーナが誕生しているが、1992年1月1日と7月1日で、チャートを作成し、トランジットを確認してみると、以下のようになる。





1992年1月1日の場合は、獅子座ラグナの場合、ラーフ/ケートゥ軸が、5室に絡み、土星が5室の支配星とコンジャンクトし、木星が獅子座から5室にアスペクトしている。


また木星は逆行している為、5室の支配星にもアスペクトして、5室にダブルトランジットが生じている。





1992年7月1日の場合でも同じだが、牡羊座ラグナにしても9室にダブルトランジットしていることが分かる。


但し、牡羊座ラグナにすると、出生の月が、ムーラになるため、月のナクシャトラの検討の段階で、牡羊座ラグナの可能性は排除している。




次に息子のバベルは、1996 年または 1998 年生まれているという情報がある。



1996年1月1日と7月1日のトランジットを確認すると以下のようになる。







1996年1月1日のトランジットを見ると、獅子座ラグナであれば、木星が5室をトランジットし、土星が1996年2月17日から魚座に移動する為、魚座から5室にアスペクトし、5室にダブルトランジットしている。


また土星は2月16日までは、水瓶座から9室にアスペクトし、木星は射手座から9室にアスペクトして、9室にダブルトランジットしている。


1996年7月1日のトランジットでも同じことが言える。






また1998年1月1日のトランジットを見ると、木星が5室の支配星にコンジャンクトし、土星が魚座から5室にアスペクトして、5室にダブルトランジットしている。







更に念のため、1998年7月1日のトランジットを見ると、土星が9室を通過し、木星が9室の支配星にアスペクトし、9室にダブルトランジットしている。




このような形で、5室や9室へのダブルトランジットが一貫して説明できるのは、獅子座ラグナだけである。





獅子座ラグナ



実際、獅子座ラグナにすると、強盗の罪で、逮捕され、刑務所に収監された1981年~1990年の9年間は、ほぼマハダシャー月期に該当するが、月は12室(刑務所、監禁)の支配星である。



月ラグナから見ると、ラグナロードの木星は2室で土星とコンジャンクトし、12室支配の減衰する火星と相互アスペクトしている。



出所した1990年代は、マハダシャー火星期で、火星は出生図から事業の成功を読み取るのは難しいが、アーシュレーシャ(水星)に在住しており、水星は2、11室支配で11室で定座に在住して、ダナヨーガを形成している。


ソビエト崩壊により、オルガリヒとして、台頭したことは、この水星の強さに現れている。







火星はナヴァムシャでもダシャムシャでもラグナによって、水星とコンジャンクトして、ダナヨーガやラージャヨーガを形成している可能性がある。



例えば、ナヴァムシャを獅子座ラグナに設定し、ダシャムシャのラグナを射手座に調整によれば、ダシャムシャ(D10)において、火星は10室で、バドラヨーガの水星とコンジャンクトし、5-10のラージャヨーガを形成していることになる。



このように1990年代に食品関係のビジネスで成功するが、2000年代になって、プーチンとの関係が出来ると国防省からの大型契約を受注して、事業が急拡大し始める。



その頃が、マハダシャーラーフ期に移行した直後である。



ラーフのディスポジターは太陽で、太陽は、10室で方角の強さを得て強く、5室支配の木星からのアスペクトを受けて強い。



10室で強い太陽は、国王の寵愛を受けたり、恩恵を受けるという配置であり、これがプーチンとの親交により、国防省から大型契約を受注出来た理由である。



以後、軍事産業やエネルギー部門といった国家の基幹産業にビジネスを拡大していき、政府の下請けとして事業展開していったのは、この配置の為である。




民間軍事会社ワグネル創設 -マハダシャーラーフ期の終わり、木星期の始まり-


そして、プリゴジンは、2014年にプーチンが、ウクライナへの軍事介入とクリミア併合を行なった同時期に民間軍事会社ワグネルを創設し、プーチンの対外国の軍事作戦に関与するようになる。



木星は、5、8室の支配星で6室で減衰しているが、6室で減衰する惑星は、敵を粉砕する配置であり、また6室は暴力のハウスである。



そもそも、ウクライナ東部やシリア、リビア、中央アフリカ、モザンビーク、ベラルーシ、アルメニア・アゼルバイジャンなどの外国で、秘密裏に工作活動に関わっており、これは、チャートでは、12室(海外、外国)が強調されるはずである。



軍事作戦自体は、暴力の6室であるため、6-12室の軸が強調されるはずである。



獅子座ラグナにすると、6-12軸に減衰した8室支配の木星、6室支配の定座で強い土星、減衰した火星が絡んでおり、6室では、犯罪を免れ得ないとされる6-8の絡みも見られ、それが減衰する火星が在住する12室にアスペクトしている。



これが海外で、軍事作戦や工作活動など良からぬことを行なう配置である。



ラーフ期の終わり頃にマハダシャー木星期へのダシャーチッドラに入ってゆき、民間軍事会社ワグネルを創設して、以後、本格的に海外での工作活動、軍事作戦に従事していったのは、この6室で減衰し、土星や火星と絡む木星がもたらしたと考えると納得できる。







因みにこれは伏線になるが、プリゴジンが獅子座ラグナで、月が射手座ラグナになると、ラグナロードの太陽が、10室の牡牛座ローヒニーに在住しているが、プーチンの月は、牡牛座のローヒニーに在住している。







従って、この太陽は、プーチンの表示体である。



太陽は、ラグナロードで、10室に在住していることから、プーチンの口利きで、ビジネスが上手く行くことを表わしており、軍事やエネルギーといった国家の重要な基幹産業に従事させてもらえたのはこの配置の為である。



10室の太陽は国王からの引き立てを受けるという配置であるが、まさにこれはプーチンを表している。



そして、月ラグナから見ると、太陽が9室の支配星である為、まさにプーチンは、プリゴジンにとっては、師匠に該当するのである。







しかし、太陽は6室に在住している為、若干、プーチンによりも優位な立場に立っており、プーチンに奉仕するが、プーチンを下に扱うような配置でもある。



従って、武器弾薬を前線に送らないロシア国防省を批判する際に暗にプーチンをも批判しているのであるが、そういうことをしてもおとがめがない立場にいる。



プリゴジンは、レストラン「ニューアイランド」で、プーチンを接待し、誕生日まで祝ったことによって、太い関係を築いており、多少、プーチンに対して強気に出れる立場なのである。



また月の位置関係を見ると、プーチンは牡牛座で、プリゴジンは、射手座であり、6-8の関係で、この点でもプーチンに対して、優位な立場に立っている。



最高権力者であるプーチンをも恐れずに国防省を批判できるのは、その為である。





チャラダシャー



念の為、チャラダシャーで見ると、ちょうど強盗の罪で、逮捕収監された1981年から射手座のメジャーダシャーに移行しているが、射手座の時期は、高い所からの転落の象意を持つ危険な時期であり、射手座から見ると、AKの火星は8室で減衰している。


但し、射手座の時期は、1年で終わり、山羊座のメジャーダシャーに移行している。







山羊座は、6室でMKと共にGKが在住しており、ラーフからのアスペクトを受けている。



これは、刑務所という場所が居心地が悪いことを示しており、母親との関係の悪化なども示唆するかもしれない。



プーチンが6室にダブルトランジットした時に逮捕状が出されたように法によって刑事罰が与えられている状態は、6室で表されると考えられる。



従って、この時期が、逮捕監禁の時期であると考えられる。



山羊座から見て、7室支配の月が12室に在住しており、もし交際相手などがいたら、その相手とは滅多に会えないことを表わしている。



しかし、山羊座から見ると、AmKの太陽が10室にアスペクトしている為、刑務所に収監されていた時から、友人や親族などを通じて、ビジネスを行っていたかもしれない。



1990年に出所してから、ビジネスが成功した時期も山羊座のメジャーダシャーの後半である。



山羊座には、7室支配の土星も在住しており、1990年前後に結婚した可能性がある。



何故なら、1992年頃に娘が誕生しているからである。



山羊座には、子供の表示体である木星が在住し、またラグナから見た5室の支配星(子供)が在住している。



1994年~1995年までの一年間、水瓶座を経過し、1995年~1997年までが魚座で、1997年~2000年までが、牡羊座のメジャーダシャーである。




牡羊座にはDKの金星が在住している為、パートナーと出会い、結婚するようなタイミングである。




因みにプリゴジンは、相手や時期は分からないが、2回結婚しているという情報がある。




従って、子供は、最初の妻との間で、出来た子供かもしれない。




DKの金星が在住する牡牛座の時期に上述したリュボフ・ヴァレンティノヴナ・プリゴジナと出会っている可能性もある。



あるいは、その後の2000年に入ってからの牡牛座の時期である可能性も高い。



何故なら、牡牛座から見て、DKの金星が7室にアスペクトするからである。




牡牛座のメジャーダシャー -プーチンとの親交でビジネスが急拡大―



2000年から牡牛座のメジャーダシャーに移行して、2011年まで続くが、この頃は、プーチンとの親交が出来て、ビジネスが急拡大する時期である。



牡牛座には、AmKの太陽が在住している為、それは一目瞭然である。



国家の皇帝からの引き立てを受けて、ビジネスが急成長したことを示している。





双子座のメジャーダシャー


次に2011年6月~2023年6月までが、双子座のメジャーダシャーの時期であるが、双子座は11室でそこに定座の水星が在住し、ラグナから見れば、ダナヨーガを形成している。



従って、双子座の時期もビジネスなどが上手く行く時期だが、この後、2014年ぐらいからワグネルを創設し、海外への軍事作戦や工作活動などに従事するようになる。



そして、今回、ウクライナへの侵略戦争でも重要な役割を果たしているのである。



しかし、実際は、プーチンがウクライナに軍事侵攻し、クリミアを併合した2014年頃から、プリゴジンはワグネルを通じて、プーチンの片腕として、アメリカを相手に軍事作戦を展開していたのである。



双子座から見て、AmKの太陽が、12室に在住して、火星やGKの土星、10室支配の木星からのアスペクトを受ける配置は、海外での軍事作戦、工作活動を表していたのである。



しかし、双子座をラグナとすると、10室支配の木星が8室支配のGKの土星と8室でコンジャンクトしているが、これは活動(軍事作戦)が行き詰まることを意味する配置ではないかと思われる。



そのため、現在、ワグネルは、ウクライナ東部でのバフムトでの戦いで、多大な犠牲を払い、ウクライナ東部併合という、目標を達成できずに撤退しようとしているのである。










蟹座のメジャーダシャー


2023年6月から蟹座のメジャーダシャーが始まるが、蟹座は、12室で、AKが在住しているが、損失、また隠遁の時期になっており、撤退後は暫く表に出てこないことを意味している。






ヴィムショッタリダシャーでは、2023年5月現在、ダシャーは、木星/水星期である。



水星は11室(6室から見た6室)の支配星だが、木星から見て、6室の支配星で6室に在住している。



やはり、マハダシャー、アンタルダシャー共に暴力の6室に関係していることが分かる。



ダシャムシャを見ると、水星は、10室でバドラヨーガを形成し、火星がコンジャンクトしている。



10室の火星は、軍事関係の仕事を表わすため、まさに木星/水星期(2021年12月31日~2024年4月)は、軍事作戦に携わる時期であったのである。



またこれだけ軍事に関係するということは、ダシャムシャの10室に水星と火星が在住する配置で正しそうにも思える。




やはり、マハダシャー木星期が今後も続いていくことを考えると、プリゴジンの民間軍事会社ワグネルを通じた軍事活動は続いていくと考えられる。





プーチンとの関係


プーチンは、蠍座ラグナで10室が獅子座に該当する為、自分の行動に関して、獅子座の人間に頼るところが出て来る。



獅子座ラグナの人間に自分の手足として活動してもらいたいと思うのである。



そのため、プリゴジンの活動は、プーチンの活動であり、プリゴジンは、まさにプーチンの手足なのである。



プーチンのシェフと呼ばれているが、プーチンの2室(口、食べ物)と5室(娯楽)の支配星である木星にプリゴジンの金星がコンジャンクトしており、まさにプーチンを食や娯楽で楽しませて、今の地位を築いたのである。







おそらく、プリゴジンが、今、youtubeなどのメディアで国際的に注目を浴びているのは、3室(メディア)と10室(大舞台、注目を浴びる)を支配する金星にトランジットのラーフと、木星がコンジャンクトし、土星が水瓶座からアスペクトして、3室と10室にダブルトランジットが生じているからである。



youtubeを通じて、ロシア国防省を批判するなど、そのなりふり構わない必死さは、牡羊座をトランジットし、3室支配の金星にコンジャンクトするラーフによって現れている。









この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!

コメント

コメントする

CAPTCHA