過激派メンバー桐島聡の身柄確保 -逃亡生活50年の秘密-




全国指名手配されていた過激派のメンバー・桐島聡が、自ら名乗りを上げ、警視庁公安部によって身柄を確保されたとニュースが伝えている。


桐島聡は、今月、神奈川県鎌倉市内の病院に入院し、当初、偽名を語っていたが、病院関係者に「自分は桐島聡」と名乗りを上げたようである。


病状は深刻な末期がんで、「最期は本名で迎えたい」と話しているということである。



末期がんで入院の男「自分は桐島聡」「最期は本名で迎えたい」…公安部に本人しか知り得ない話
2024/01/26 22:20 讀賣新聞

 1970年代の連続企業爆破事件を巡り、警視庁公安部が、過激派組織「東アジア反日武装戦線」のメンバー桐島聡容疑者(70)(爆発物取締罰則違反容疑で指名手配)とみられる男を発見し、事情を聞いていることが捜査関係者への取材でわかった。末期がんで神奈川県内の病院に入院中で、DNA型鑑定を行い身元の確認を進める。

桐島容疑者は、75年4月18日夜、東京都中央区銀座のビル5階に入居していた「韓国産業経済研究所」の入り口ドアに手製爆弾1個を仕掛け、翌19日未明に爆発させたとして、同年5月に指名手配されている。

 捜査関係者によると、桐島容疑者とみられる男は今月、神奈川県鎌倉市内の病院に入院。当初は偽名をかたっていたが、25日になって病院関係者に「自分は桐島聡」と名乗り出た。病状は深刻で「最期は本名で迎えたい」と話している。

 公安部は25日に県警から連絡を受け、男から事情聴取。桐島容疑者本人しか知り得ない話があったという。男は身柄の拘束に耐えられないとみられ、公安部は今後も任意で調べ、桐島容疑者と特定し次第、約49年の逃亡生活の解明を進める。

 海外進出企業などが標的にされた連続企業爆破事件は74~75年に発生。74年8月の三菱重工ビル(東京)前の爆発では8人が死亡、約380人が負傷した。

 桐島容疑者の時効は、事件を共謀したとして逮捕、起訴された大道寺あや子容疑者(75)が日本航空機をハイジャックした「ダッカ事件」(77年)で超法規的措置により釈放され、国外逃亡したことから停止している。


1972年4月に明治学院大学法学部に進学し、その3年後である1975年に一連の連続企業爆破事件に関与して、以後、50年以上潜伏、逃亡する生活を送っていたのである。



連続企業爆破事件

鹿島建設爆破事件(1974年12月23日。死傷者なし)
間組本社ビル(9階・6階)及び大宮工場同時爆破事件(1975年2月28日。桐島が共謀した本社ビル9階爆破で1人が加療4か月の骨折・熱傷等)
間組江戸川作業所爆破事件(1975年4月27日。1人が加療約1年3か月を要する頭部外傷等)
間組京成江戸川橋工事現場爆破事件(1975年5月4日。死傷者なし)

(wikipedia 桐島聡より引用抜粋)


つまり、まだ在学中にアナーキズム系新左翼「東アジア反日武装戦線」に関わり、社会に出る前に全国に指名手配されてしまった。



桐島聡は、メンバーの中では、一度も逮捕されておらず、また前科がないただ一人の人物でもあったという。



その後、wikipediaによれば、警視庁は1987年だけで、桐島を含めた10名を掲載した手配チラシを700万枚印刷し全国に配布したとしており、相当数の指名手配のチラシが全国に配布されている。








桐島聡の指名手配の顔写真を見ると、指名手配犯だとするに分かるが、警察に行く機会があった時や街中で、何度も目にしている為、覚えてしまっているのである。



顔写真についてはスターと言ってもいいほど、有名になってしまっている。








牡牛座ラグナ -マイケル・ジャクソンのようなスター性-


この桐島聡のチャートを作成してみて、いつものごとく、暴力的な人物は、6室に凶星が在住しており、特に火星が在住している場合、凄まじい暴力を表わすという観点を適用してみた。



天秤座に高揚する土星と火星が在住している為、この天秤座が6室になるように牡牛座ラグナに設定してみた所、これが桐島聡のチャートだと思えるいくつかの特徴が見出される。





例えば、3室支配の月が10室に在住する配置は、マイケル・ジャクソンと同じ配置であり、メディアを通じて、人気者になる配置である。




(※因みにこのマイケル・ジャクソンの出生データは、アストロデータバンクで、DD(ダブルディー)となっており、そのデータソースは明らかでなく、信頼できないデータであるが、ここに掲載されている19:33でチャートを作成すると水瓶座ラグナになる。しかし、衣装へのこだわりや美への執着による複数回の整形手術など、牡牛座ラグナの特徴をよく示しており、過去の記事の中で、牡牛座ラグナに修正している。)




桐島聡の顔写真は、全国の警察署に50年以上も掲示されて、警察署内の掲示板や交番や街の掲示板という、メディアを通じて、その写真が、常に公衆の目に晒されてきた。



それによって、今では誰もがこの顔を見た途端に指名手配の顔の人だと分かるぐらいまで、有名になってしまっている。



これが、3室支配の月が10室に在住している意味である。



マイケル・ジャクソンの場合、月は満月でもある為、特に強い光を放っているが、桐島聡の場合、満月ではない為、そこまで強い月ではないが、それでも満ちてゆく月で、木星との間で、ガージャケーサリヨーガを形成している。



何故、このタイミングで、世の中に自分の正体について名乗りを上げて、マスコミに大々的に報じられ、日本全国に知られることになったかと言えば、現在、土星が10室をトランジットしているからである。



社会的な大舞台で、見られ、知られるタイミングを意味している。



同時にサディサティ―でもあり、非常に負荷がかかっているタイミングでもある。



現在、重症の末期がんで、いつ死ぬか分からないような状態に追い込まれており、そこに警視庁公安部が押しかけて、桐島聡に事情聴取を行っているのである。



これはまさに死ぬ前に為す最後の大仕事と言っても過言ではない。



1974年、1975年の事件に関して、桐島聡にしか分からないような情報を警視庁公安部に提供しているのである。







しかし、3室の支配星が10室に絡むと、通常は、メディアを通じてのパフォーマンスといった意味が生じ、芸能人に典型的な配置である。



芸能人はとにかくテレビに出たがるが、メディアを通じた承認欲求が強いのである。



3室はヒーローイズムを意味するハウスでもあり、メディアを通じて、自らをアピールしたいという自己顕示欲のようなものを意味するハウスである。



そうしたこともあって、桐島聡は、偽名のまま隠れたままで死にたくはなかったようである。



死ぬ前に自らの素性を明らかにし、世間に自分の存在をアピールしたかったのだと思われる。



今は、そうした3室の支配星がもたらす、メディアを通じた自己顕示欲、承認欲求といったものが、噴き出すタイミングでもあったのである。



彼は、否定的な意味でのスーパースターであり、人気者(不人気者?)であり、今、名乗りを上げて、輝いていると言ってもいいかもしれない。









そして、今現在、木星が牡羊座12室をトランジットして、土星が水瓶座からアスペクトして、12室にダブルトランジットが生じている。



従って、桐島聡は、病院に入院(12室)しているのである。



牡牛座ラグナにとって、今は12室の象意で入院していたり、隠遁的な環境にいるが、同時に10室に土星がトランジットしている為、社会的には負荷がかかり、有名になったり、公に仕事をしなければならないタイミングでもある。




なぜ桐島聡は、50年間も逃亡できたのか



因みに何故、桐島聡が50年間も身元が割れずに逃亡出来たのかと言えば、協力者の存在があったと考えられる。



警視庁の捜査幹部も「単独で50年近くも逃げ切れるはずがない。本人と特定されれば、逃亡に協力した人物がいないかについても捜査していく」と述べている。



桐島聡容疑者「岡山に女と一緒にいる」の電話から49年不明…鎌倉の病院に名乗る男
2024/01/26 21:13 讀賣新聞オンライン

歴史的な事件が急展開した。1970年代に連続企業爆破事件を起こした過激派組織「東アジア反日武装戦線」のメンバー、桐島聡容疑者(70)を名乗る男が見つかった。半世紀にわたって逃亡を続ける桐島容疑者なのか。発見の一報に衝撃が広がった。

「『桐島聡』と名乗る男性が入院している」――。公安部に神奈川県警から情報が寄せられたのは25日だった。公安部は神奈川県鎌倉市内の病院に捜査員を派遣。本人の可能性が高いとの感触を得た。

 捜査員の一人は、「桐島容疑者の足取りはつかめていなかった。本人であれば、長年追い続けた捜査員たちの悲願が果たされる」と興奮した様子で話した。

 男が入院中の鎌倉市内の病院前には26日夕、報道陣約30人が集まり、騒然とした雰囲気に包まれた。

 連続企業爆破事件を巡っては、75年5月、主要メンバー7人が一斉に逮捕されたが、桐島容疑者は捜査の目をかいくぐってきた。

 手配資料などによると、桐島容疑者は広島県神辺町(現・福山市)出身で、県内の高校を卒業後、72年に明治学院大学に入学した。

 75年4月、在学中に東アジア反日武装戦線の「さそり」グループのメンバーとして事件を起こし、逃走直前まで、東京都新宿区歌舞伎町の大衆料理店でアルバイトをしていたとされる。

 事件後の75年5月20日に渋谷区内の銀行で現金を下ろした後、同31日に広島県の実家に電話をかけ、「岡山に女と一緒にいる」などと父親に伝えたのを最後に、足取りが途絶えていた。

 捜査幹部は、「単独で50年近くも逃げ切れるはずがない。本人と特定されれば、逃亡に協力した人物がいないかについても捜査していく」と話した。

 指名手配された容疑者が長期間潜伏していたケースは過去にもある。

 1971年11月の「渋谷暴動」を巡っては、指名手配されていた中核派活動家、大坂正明被告(74)(1審で懲役20年、控訴中)が約46年間逃亡を続け、2017年5月に広島市内のマンション一室で発見された。

 1970年代を中心に世界各地でテロを起こした過激派グループ「日本赤軍」の重信房子・元最高幹部(78)は、75年8月の国際手配から25年間、潜伏を続けていた。

 オウム真理教による事件では、11年の大みそかに特別手配中の教団元幹部、平田信受刑者(58)(懲役9年が確定)が17年近い逃亡生活の末、警視庁に出頭。翌12年6月には、元信者の女性(52)が相模原市内で、川崎市に潜伏していた高橋克也受刑者(65)(無期懲役が確定)が東京都大田区内でそれぞれ発見された。


桐島聡のチャートを牡牛座ラグナと考えると、ラグナロードの金星が8室に在住し、8室支配の木星がラグナに在住して、1-8の星座交換が生じ、8室には、ラグナロードの金星と2、5室支配の水星、4室支配の太陽がコンジャンクトして、1-2、1-5、1-4、4-5のラージャヨーガ、ダナヨーガが生じており、非常に8室が強いことが分かる。



これが桐島聡が50年間、逃げ切れた理由であり、桐島聡の生活を支えてくれた人物がいたのである。



それは女性であった可能性も示唆している。







例えば、映画007のジェームス・ボンドのモデルになっている元祖スパイのキム・フィルビーのチャートを見ると、8室に金星と木星が在住しており、諜報活動を行なう先々で、必ず、女性たちのサポートを受けていた。



(※因みにこのキム・フィルビーのチャートは、結婚のタイミングから、ラグナを牡牛座から牡羊座に修正を施している)



ジェームス・ボンドと言えば、常に女性と恋仲になって、情報をもらったり、一緒に活動したりして、危機を乗り越えていくが、あれは単なるフィクションではなく、実際上もそうだったらしいのである。



日本で、諜報活動を行っていたソ連のスパイ、リヒャルト・ゾルゲも日本で、多くの愛人を作り、その女性たちの協力を得て、日本社会に溶け込み、情報を得ていた。



そうした女性たちの協力なくしては、諜報員、工作員は、上手く行かないのである。




8室は結婚生活のハウスであり、8室が強いことは、性的関係も含め、生活を共にするようなパートナーの存在を示唆している。







桐島聡の8室が強いことは、まさにジェームス・ボンドのように逃亡する先々で、桐島聡をかくまい生活を共にする女性の存在があったと考えられる。




あるいは、それは女性でなくても雇い主でもいいのだが、現に桐島聡は、藤沢市の工務店で住み込みで働いていたようであり、そうした雇い主の存在も大きいのである。



偽名を使っているので、保険証もクレジットカードも使えない、公的なサービスを受けられないといった立場で、50年間も逃亡するには、生活を丸ごと支えてくれるような存在が必要である。



それが、女性であったり、雇い主であったり、強い8室に該当する人物を意味している。




2024/01/26付けの讀賣新聞オンラインの記事によれば、桐島聡は、事件後の1975年5月20日に渋谷区内の銀行で現金を下ろした後、同31日に広島県の実家に電話をかけ、「岡山に女と一緒にいる」などと父親に伝えたのを最後に、足取りが途絶えていたという。



この時、「岡山に女と一緒にいる」という発言をしているが、これも嘘ではなかったと考えられる。



協力者の女性と一緒に逃亡していたのである。




そして、日常的な生活のこまごまとしたことの面倒を見てもらうことで、公衆の視線に触れずに済んで、身元がバレずに潜伏生活を続けることが出来たのである。





社会主義という理想に対する信念



因みに冒頭で、ラグナを牡牛座に修正した理由は、6室に土星や火星が在住すれば、それは激しい暴力を表わすからだが、土星はラグナから見て、9、10室支配のヨーガカラカで、月から見て、ラグナロードで9室で高揚している。








土星は機能的吉星化しており、しかも星位も強いのである。




社会主義や共産主義に共感し、革命への理想や信念を持つ人は、土星が天秤座で高揚している人が多いのだが、先に挙げたキム・フィルビーもそうである。




キム・フィルビーは、イギリスの諜報部(MI6)に所属するスパイだったが、ロシアの二重スパイとして活動していた。



それは、ナチスの暴力などを目の当たりにして、資本主義に危機感を抱き、共産革命が必要だと思っていたからである。



当時の社会主義的な理想主義者は、ソビエト連邦に現れたような秘密警察による全体主義的で統制的な社会の弊害などは全く見えていなかった。



キム・フィルビーは、ナヴァムシャやダシャムシャで、土星が高揚しており、天秤座で高揚する土星がもたらす自由や民主主義への理想を強く抱いていた。。



またこれは、米国家安全保障局(NSA)がPRISMというシステムによって、あらゆる国民のプライバシーを監視していることを暴いた元CIA職員エドワード・スノーデンのチャートにも言えることである。







スノーデンの場合も土星が天秤座で高揚している為、自由や民主主義をこよなく希求し、全体主義的な監視や統制に危機感を抱いていた。



天秤座のスヴァーティーには、「自由の戦士」といった象意があり、人生において自由を一番の目的や目標に設定する人が多いが、その辺りから出てきた象意ではないかと思われる。




そうしたことで、桐島聡のチャートでも土星が、天秤座で高揚しているからこそ、社会主義、共産主義の思想に共感したのである。



しかし、ラグナから見て、土星が6室に在住し、火星と同室していたことが、共産主義革命を起こすには暴力による手段を辞さないとする過激な新左翼のグループに関わることになってしまった。



元々土星自体は、真面目に自由や民主主義を追求する理想主義を意味しているだけに暴力を肯定する新左翼に近づいたことが不幸だったと言わざるを得ないが、そのことも6室の凶星ということでチャートに示されている。




武装闘争へ


桐島聡が加入する「東アジア反日武装戦線」が、最初の爆破事件を起こしたのが、1974年12月28日であったが、その時のトランジットを見ると、以下のように木星が10室をトランジットして、土星が双子座で逆行して、10室にアスペクトし、10室にダブルトランジットしている。





ダシャーは、ちょうど土星/土星期に移行したタイミングである。



土星はラグナから見ても9、10室支配のヨーガカラカで、月から見てもラグナロードの機能的吉星で、更にナヴァムシャやダシャムシャでも水瓶座に在住して非常に強くなっている。



従って、上述したように強い土星が示す、社会主義や共産主義への理想主義がこの時期に発動して、何か社会の為に良いことを為そうとしたに違いない。







ちょうど10室にダブルトランジットが生じていたことでもよく分かる。



何か、理想の為に大きなことを成し遂げようとしたのである。



時代は、まだ安保反対の学生運動などが盛んな時期で、大学でもマルクス主義が全盛の時代で、学問と言えば、マルクス主義であった。



キューバのカストロやチェ・ゲバラなどの武装闘争による革命が成功してまもなく、暴力革命家が、英雄視されていた時代である。



資本家を敵視して武器を手に取って戦うことがかっこいいと思われていたような時代なのである。



土星は火星と共に暴力の6室に在住していた為、それは暴力への傾倒を免れなかった。



こうした武装闘争をマハダシャー土星期に移行するタイミングに行ったというのは、完全に目的のないカオスな行動などではなく、理想や目的があっての行動であったことがよく分かる。



しかし、暴力を振るったことによるカルマの跳ね返りも大きく、過激派のテロリストとして、国家権力から、追跡されることになったのである。




このようにあまり情報がない中で、事件を起こした当時の状況や、身柄を確保されたタイミング、ネットの情報から得られるその人物像などから推理して、牡牛座ラグナではないかと考えている。



牡牛座ラグナであると考えれば、1-8の星座交換、また8室の強さがあったからこそ、保険証も作れないような状態で、50年間も逃亡生活を送ることが出来たということで納得できる。



桐島聡は、学生の時に新左翼に加入して、以後、50年間も逃亡生活を送り、今は、70歳である。



おそらく容貌もだいぶ変わってしまっていると思われる。



社会の日陰で、隠れながら50年も生活してきたが、それは非常に長い年月である。



通常、ラグナロードが8室に在住する場合、秘密主義で、写真に撮られるのも嫌がるような人もいるが、どんな過去があったのか、全く分からない秘密を漂わせた人物として、50年間、生きてきたのである。





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