桐島聡が入院先の鎌倉市の病院で死亡 -「うーやん」と親しまれていた愛されキャラ-




その後の続報だが、桐島聡が1月29日に入院先の鎌倉市の病院で死亡したようである。


25日に「私は桐島聡だ」「最期は本名で迎えたい」と病院関係者に伝えている為、本当に死の直前に告白をしたことが分かる。


その後、分かってきた桐島聡の生活の足取りから、やはり、牡牛座ラグナで間違いなさそうである。





桐島聡は、神奈川県藤沢市の工務店で住み込みで働いており、金融機関の口座を持っておらず、給料は現金で受け取っていたという。


銀行口座も持っていなかったということは、当然、クレジットカードも持っておらず、保険証も持っていなかったということから、警察が追跡するのは不可能だったということになる。


その辺りはあたかも諜報組織の人間であったかのように過激派組織「東アジア反日武装戦線」の中で、徹底して訓練されていたように思える。


一切、個人情報をチェックされる公的機関には接触していなかったことになる。


また警察が張り込みをしている為、親族や友人などにも一切、接触しなかったことで、逮捕を免れて来たのである。


このように桐島聡に警視庁公安部に対抗できるような諜報のセンスを与えたのは、射手座のプールヴァアシャダー(金星)に在住する太陽、水星、金星がもたらしたと考えられる。


これらの金星を支配星とするナクシャトラは、諜報、インテリジェンスに関係している。





音楽好きの愛されキャラ


桐島聡は、「内田洋(うちだひろし)」の偽名で、約40年前から、神奈川県藤沢市の工務店で住み込みで働き、音楽好きで、月1回程度、音楽好きが集まるバーに顔を出していたという。


1960〜70年代のロックやブルースが好きで、店でライブをする時は『イェイ、イェイ』と体を揺らして盛り上げたそうである。


20年前から1人で店に通うようになり、店員や客からは「うっち―」と親しまれていた愛されキャラだったようである。





牡牛座ラグナであれば、ラグナから見た5室支配の水星が、音楽の表示体である金星とコンジャンクトし、また月から見た5室支配の水星も音楽の表示体である金星とコンジャンクトしている。


この金星は、ラグナから見ても月から見ても11室支配の木星と星座交換している為、11室の支配星とも絡んでおり、友人に恵まれていたことも表わしている。


既に述べたようにマイケル・ジャクソンと同じように3室支配の月が10室に在住している為、人前で踊り出すようなパフォーマンスも行ない、月が10室に在住している為、人気者で、愛されキャラだったことが分かる。


また1-8の星座交換があり、8室に1、6室支配の金星、2、5室支配の水星、そして、金星と星座交換する木星の影響などがあり、吉星の影響によって、8室が強いため、銀行口座も保険証も持っていないような男を雇ってくれる工務店の雇い主にも恵まれていたということである。


事件後に最後に父親にした電話では、「岡山に女と一緒にいる」との言葉を残し、それきり足取りが途絶えていたが、おそらく、最初の頃は、女性からの支援を受けて、逃亡生活を行っていたと考えられる。







土星/土星期に入ったタイミングで、事件を起こし、最初の土星期の19年間、つまり、1991年ぐらいまでは、逃亡する過激派のメンバーとしての色彩が強かったと思われる。


土星は、9、10室支配のヨーガカラカである為、過激派組織の中の師匠的な人物からのコンタクトも受けていたり、共産主義的なイデオロギーにすっかり染まっていたと考えられる。


1972年4月に明治学院大学法学部に進学した時に黒川芳正や宇賀神寿一と出会い、東アジア反日武装戦線に「さそり」班として参加した。


黒川芳正は、1948年生まれで、1954年生まれの桐島聡からはずっと年上だが、宇賀神寿一は、1952年12月年生まれで、1971年4月に明治学院大学社会学部に進学しており、桐島聡の1学年上であった。


従って、同じ大学の1学年上の先輩であり、宇賀神寿一の影響を強く受けたと考えられる。



この宇賀神寿一は、1982年7月13日に東京都板橋区内で逮捕され、岐阜刑務所に13年間服役し、2003年6月11日に合計21年間の獄中生活を終えて、出所し、出所後は、救援連絡センターに就職し、出所後も反権力闘争を行っているという。


また黒川芳正は、1975年に逮捕された後、現在も服役中である。


これらの人々は、「学費値上げ反対闘争」「ワーキングプア救済闘争」などに参加し、在日問題や山谷の下層労働者を支援するなど、真面目に最底辺の人々を支援する活動を続けながら、反体制思想を醸成し、そして、最終的に暴力革命理論に傾倒していったようである。


桐島聡の場合、ラグナから見て9、10室支配で、月から見てラグナロードで9室に在住する土星は、純粋に自由や平等、博愛などを追求したが、暴力の6室で6室に在住する火星(敵を粉砕する暴力の配置)と結びついていた為にその純粋さが、暴力による反体制活動に結びついていったのである。



その後、1991年から桐島聡は、 マハダシャー水星期に移行している為、この時点で、水星は、土星とは違って、6室に在住する火星との結びつきを失っており、普通の生活を希うようになったと考えられる。



約40年前から、神奈川県藤沢市の工務店で住み込みで働き始めたというが、その頃は、ちょうど1984年ぐらいで、まだ土星期の途中で、土星/月期の辺りである。







そして、20年前から、音楽好きが集まるバーに一人で通うようになり、店員や客からは「うっち―」と親しまれていたというが、20年前と言えば、2004年で、マハダシャー水星期も終盤に差し掛かる水星/木星期である。



上述したように水星期は、ラグナから見ても月から見ても5室支配で射手座に在住する金星とコンジャンクトしている為、音楽バーに集まるアウトドア派で活発な友人たちと、楽しむような生活に移行していたと考えられる。


そして、その後、ケートゥ期、金星期と経過して、ケートゥは3室支配の月が10室に在住し、金星はやはり5室支配の水星とコンジャンクトしている。



従って、マハダシャー水星期、ケートゥ期、金星期を通して、桐島聡は、音楽好きの愛されキャラとしての生活を送って来たのである。



桐島聡の先輩である宇賀神寿一が、2003年6月11日に出所して、その後、公権力による弾圧に反対するという活動目標を掲げる人権団体、救援連絡センターに就職している為、2000年代に入って、宇賀神寿一からの支援を受けた可能性も否定できない。








そして、2024年1月29日に鎌倉市内の病院内で、死亡した時、桐島聡は、金星/ラーフ期であった。




牡牛座ラグナにとって、ダシャーロードの金星は、12のラグナの中で、唯一、ラグナロードであるにも関わらず、機能的凶星で、マラカ(死を誘発する惑星)となる惑星である。



この金星にアスペクトする土星は、無条件のマラカと呼ばれている。



そして、アンタルダシャーロードのラーフは、月から見て12室に在住し、ディスポジターの土星は、やはり、無条件のマラカとなる土星で、マラカの7室支配の火星とコンジャンクトしている。



そして、金星をダシャーラグナとすると、金星は6、11室のマラカで、ラーフは、マラカの2室に在住し、ディスポジターの土星は、マラカの2、3室支配で、天秤座から金星にアスペクトしている。



ラーフは、癌など、腫瘍の表示体である。



金星/ラーフ期は、通常は、社会デビューの時期であり、キャリア上の上昇の最初のタイミングであると言われている。



桐島聡は、まさに公に素性を明らかにして、社会デビューしたのであるが、それは死のタイミングでもあった。





スヴァーティー=自由の戦士


桐島聡のチャートを見ると、ラーフが重要な役割を果たしていることが分かる。



彼が暴力革命闘争に傾く原因となった配置は、6室に在住する土星と火星だが、スヴァーティー(ラーフ)に在住しており、スヴァーティーには「自由の戦士」という象意がある。



このスヴァーティーは天秤座にある為、通常は、平和主義者なのだが、ウッドストック(Woodstock)などのロック・グループやフォーク歌手などの大規模な野外音楽フェスティバルを象徴するナクシャトラでもある。


ウッドストックは、1960年代のカウンターカルチャーを象徴する歴史的なイベントであり、反体制的色彩を持ち、ヒッピーや若者たちが、3日間の間、集い、フリーセックスや反戦や平和主義を主張するのである。



有名なジョン・レノンと、オノヨーコのベッドインパフォーマンスなどの反体制活動もそうである。



日本で言えば、フジロックフェスティバルなどが、これに該当するかもしれない。



スヴァーティーというのは、ロック歌手などミュージシャンの反体制活動を指しており、ひどいのになれば、観客の面前で、ギターを破壊したり、排泄したりする行為も該当するかもしれない。



従って、スヴァーティーにも明らかに反体制的革命闘争の性質がある。



そして、もう一つ桐島聡は、3室支配の月が10室に在住する配置もあり、これがマイケル・ジャクソンと共通する部分で、大衆の面前でのダンス・パフォーマンスなどを意味する配置である。



この月が、シャタビシャー(ラーフ)に在住しており、やはり、ラーフの影響を強く受けている。



このシャタビシャーは、水瓶座に位置するラーフを支配星とするナクシャトラである為、明らかに暴力革命も辞さない共産主義思想を表わしている。



フランス革命で、王侯貴族を処刑したロベスピエールは、ラグナロードの土星が、水瓶座のシャタビシャー(ラーフ)に在住している。



(※マイケル・ジャクソンの場合は、月は水瓶座で、プールヴァ・バードラパダーに在住しており、支配星は木星である為、象意としては異なっている)




また日本赤軍の元最高幹部で、新左翼活動家の重信房子も月、ラーフ、火星が、アールドラー(ラーフ)に在住して、ラーフの影響を強く受けている。



アールドラー、スヴァーティー、シャタビシャーなどのラーフを支配星とするナクシャトラは、暴力革命に関係するナクシャトラである。





3室支配で10室の月 = ヒーローイズム(英雄主義、英雄願望)


桐島聡は、特に自分の私利私欲のために暴力や殺人を行った訳ではなく、自分が正しいと思うイデオロギー、理想の為に暴力を行った。



その辺りは、事件を起こした土星期において、土星がラグナから見て、土星が9、10室支配で、月から見て、ラグナロードであったことから明らかである。



当初は、「学費値上げ反対闘争」「ワーキングプア救済闘争」などに参加し、在日問題や山谷の下層労働者を支援するなど、真面目に最底辺の人々を支援する活動を行なっていたのであり、その辺りは、強盗殺人などのような犯罪とは明確に区別すべきである。



しかし、桐島聡には、そうした外面的な活動の背後で、微妙な形で、自我が働き、偉大な使命、大義に自らを捧げて、英雄になりたいといったエゴイズムが生じた可能性が高い。







この認知を求める欲求というものが、厄介であり、通常、単純な物質的欲望よりも明確に見えにくいが、実は、有名になりたい、英雄になりたい、認知されたいといった激しい渇望なのである。



当時、学生になり立てで、若くもあった桐島聡を取り囲む社会的状況にも注目する必要がある。



1969年に東大安田講堂占拠事件が生じ、学生がヘルメットを被り、鉄パイプを持って、社会主義闘争をするというのは日常の光景であった。



キューバ革命を成功させたカストロやチェ・ゲバラが英雄視されるような時代である。



学生は、皆、思想雑誌を読み耽り、学問の王道はマルクス主義だった。



そうした状況の中で、自分も義の為に戦いたいと思い、そうすることで、英雄になりたいという欲求も起こりがちであった。



私は、桐島聡が、自分の本名を隠したままでいることも出来たにも関わらず、「最期は本名で迎えたい」として、自分の素性を明らかにしたことを注目している。



それは、やはり、自分が本名で、人々から認知されたいという欲求であり、死に際して、自我の欲求、ヒーローイズムが噴き出した為である。



「ひとかどの者になりたい」という欲求である。



それが月に対して、土星がトランジットし、サディサティ―の只中で、病魔に侵されながらも、最後に噴き出した願望だったのである。



土星のマハダシャーの時、土星がスヴァーティー(ラーフ)に在住していた為、同じラーフを支配星とするシャタビシャーに在住する月が活性化し、あたかも自分は、革命運動におけるマイケル・ジャクソンになりたいと思ったのである。



資本主義が発展し、大衆消費社会が円熟するにつれて、暴力革命は、時代遅れの反社会的運動となり、また活動家たちも、人権活動家や環境保護活動家に転身したり、資本主義社会と折り合いをつけて、生きていくようになる。







そうした社会の変化の中で、桐島聡も徐々に昔のことを忘れて、音楽を楽しむ愛されキャラとしての生活を静かに送っていた。






革命闘争という修羅道


桐島聡が過激派のメンバーとして犯した事件も時代の風潮というものもあったと考えられる。



既に書いたことだが、映画007の主人公ジェームスボンドのモデルになったキム・フィルビーも、社会主義に対する強い信念を保持し、その為、時には自分の使命の為に躊躇なく殺人も犯したが、日頃は友人たちから親しまれ愛されたキャラクターで、ロシアに逃亡する際に英国の諜報部の仲間に助けられた痕跡もある。




行動を動機付ける思想信条というものは怖いものである。



強い信念は時には、使命の為に殺人も犯させるが、本人はそれ程、低俗な悪い人間でもないのである。



それ程、悪い人間でもない人に殺人を犯させるのが、思想信条である。



またそこに有名になりたい、成功したい、ひとかどの者になりたいという自我の欲望も絡んでくる。




しかし、トリシャダヤハウスで、ドゥシュタナハウスでもある6室に土星、火星が在住する配置は、修羅道を意味しており、闘争の人生である。



闘争を行なう中で、多くのカルマも積み増してしまう。



暴力を振うと、もっと強い権力を持つ国家権力(暴力装置)による暴力の行使を正当化する。



革命は、国家権力よりも強い暴力を持つ場合に成功するが、それはめったにないことであり、大抵は国家権力に潰されるだけである。



桐島聡の人生は、その為、警察に追われ続ける厳しい人生となった。




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