竹内結子のラグナを検討する ― 自殺の原因について更に考える ―


前回の記事で、竹内結子が何故、自殺を図るに至ったのか、チャート読解と想像力を駆使して、私なりに魂の形而上学を展開した。


映画界での栄光の日々が終わり、結婚の甘美さと、苦い経験もし、グローバリゼーションで、芸能界が衰退、縮小していくという背景の中で、今後の仕事運と、自らの経済的な安定に活路が見い出せないと悟った時、天命尽きたと知り、自ら命を断ったのではないかと思うのである。


確かに心理的に鬱的な状況もあったと思うが、判断力はしっかりしていたのであり、確信的な行為であったと思われる節があるのである。


天命が尽きたと悟った時、自らの命を断つケースはある。


例えば、敗戦が確定した時のヒトラーのピストル自殺である。


以前、記事を書いた保守言論人の西部邁の自殺についても同じことが言えるが、原因不明の皮膚病に冒されながら、病院で薬や医療器具で拘束された尊厳のない死を迎えたくないために日頃から保持、育成していた「自裁死」という思想により、自分の手で、自分に後始末をつけた。(但し、同僚に手伝ってもらったが)


竹内結子が、重度に心理的に思い詰めて判断力を失っていたのか、それとも判断力はしっかりしていて確信的に死を選んだのか、その辺りが、周囲の人間には全く分からないまま大きな謎になっている。


例えば、以前、『ミリオンダラー・ベイビー』という映画があったが、監督・主演をクリント・イーストウッドが務め、女優のヒラリー・スワンクが共演し、この映画で、アカデミー主演女優賞を受賞した。



この映画のテーマは「尊厳死」であり、ボクサーの選手になりたいと願う一人の女性がいて、努力して強くなっていくが、ある時、試合中に首の骨を骨折し、全身不随となってしまう。


人工呼吸器や介助がなければ生きられない状況になって、もはや、ボクサーとしての栄光の日々から比べると屈辱的な日々であり、全く不自由な生活となってしまう。


トレイナーで師匠であったクリントイーストウッドは、安楽死の幇助を懇願され、苦悩するが、彼女が何度も自殺未遂を重ねることに直面して、最後に人工呼吸器を止めて、彼女の死を泣く泣く手伝うのである。



尊厳ある生が得られない時、死を選ぶ自由は、その人の権利であるというリバータリアニズムにも通じる思想がここにはある。


この場合の死というのは、一時的に判断能力を失ったというよりも、確信的な自殺なのである。



私は、竹内結子の死というものが、あたかも尊厳死のような確信的な死であるかのように感じたのである。



キリスト教や宗教界は、自殺というものを禁じており、それは道徳的に悪いことと見なしており、私たちも常識的にそのように思っている。


宗教は水の星座であり、感情情緒的であり、人は寿命が続く限り生きなければならないし、生かさなければならないのである。



但し、ローマ時代の映画、『スパルタクスの反乱』という映画で、反乱を起こした奴隷たちが劣勢となり、ローマ軍に捕まると、拷問を受けるという状況の中で、お互いに死を手伝うという自殺幇助のような場面が見られた。


また牡羊座に惑星が集中しているヒトラーは敗戦の中で、敵に捕まって戦争犯罪人として裁かれて見世物にされるのを嫌い、ピストル自殺をして、部下に死体を焼却させた。


リバータリアニズムとは蟹座-牡羊座の思想や行為であり、戦争は牡羊座や主に火の星座の象意である。



つまり、牡羊座や火の星座は、しばしば尊厳を失い、屈辱を受ける位なら、自ら死を選ぶという思想や行為があるのである。



竹内結子が、マハダシャー土星期に移行し、土星は獅子座に在住して、ナヴァムシャでも射手座に在住している配置を見ると、この火の星座の影響を受けていることは明らかである。


またラグナが獅子座で、獅子座に惑星集中し、更に土星もラグナで獅子座に在住しているとなれば、やはり、そうした火の星座の持つ激しい判断や行為を表現したということが分かる。






私は前回、竹内結子のラグナを獅子座に設定したが、それで正しいのかどうかを更に検証してみたいと思う。



人の行為の謎を解明する為に必要なのは、まずラグナを明らかにすることである。




2003年に映画「黄泉がえり」が公開されているが、この時、東宝は「泣きたい夜には竹内結子」というキャッチフレーズ入りポスターを作成し、彼女をスターにしたい様子が見られた。





昔の映画黄金時代とまではいかないが、映画界は常にスターを作りたいのである。




その前年度の2002年などは映画の撮影を行なっていて、公開前から注目を集めていたはずである。







この時のトランジットを見ると、ラーフと土星が獅子座から見た10室を通過しており、それで、この時期、注目を集めていたのだと分かる。




wikipediaによれば、竹内結子は、1996年に堂本光一主演のテレビドラマ 『新・木曜の怪談 Cyborg』(フジテレビ)でのヒロイン役女子高生としての出演で女優デビューしている。

その後、1999年NHK連続テレビ小説 『あすか』、2001年にテレビドラマ 『白い影』(TBS)で、それぞれヒロイン役を務め、広く知られるようになったという。


その翌年の2002年に『ランチの女王』で、フジテレビの連続ドラマに初主演している。




そして、トレンディドラマの時代が終わって、女優不遇の時代が続く中、数少ない実力派として目されるようになったというのである。





つまり、『1999年NHK連続テレビ小説 『あすか』、2001年にテレビドラマ 『白い影』(TBS)で、それぞれヒロイン役を務め、広く知られるようになった』と記されているようにデビューして初めて、知名度が上がり、広く知られるようになったのは、土星と木星が10室を通過する1999年~2002年にかけてである。



10室とは大舞台を表わし、あらゆる人に知られ見られるハウスである。



その10室には、3、10室支配の金星が定座で在住しており、マラヴィアヨーガを形成している。


3室は演劇的芸術、パフォーマンスのハウスで、10室は仕事のハウスであり、有名で、大舞台に立つことを表わしている。



従って、この時期に全国的に知名度が上がり、東宝からかつての銀幕のスターと同じような扱いを受けたのである。




私はこの辺りを調べた時点で、竹内結子が獅子座ラグナであることに納得した。





更に見ていくと、2005年6月に映画『いま会いにゆきます』で共演した中村獅童と結婚し、妊娠していることも公表している。





この時のトランジットを見ると、土星は蟹座に入室しているが、00°37’であり、入室した直後である為、まだこの時点では双子座を通過している影響を残していると考えることが出来る。


従って、土星は双子座からラグナロードの太陽が在住する魚座8室にアスペクトしていることが分かる。



そして、木星は2室から8室にアスペクトして、ラグナロードの太陽にもアスペクトしている。



また木星は2室を通過して、土星は2室にアスペクトしている為、2室にダブルトランジットが生じている。





つまり、この結婚したタイミングにおいて、2室と8室と1室(LL)にダブルトランジットしていることが分かる。



更にラーフが8室を通過して、パートナーの両親、家族のハウス(7室から2室)をトランジットしていることが分かる。



これはパートナーとの結婚願望を表わし、パートナーの両親、家族の中に参加していきたい願望を表わしている。



然し、ラーフは凶星である為、同時に8室を傷つけている為、結婚願望があり、相手の両親、家族と交わっていきたいと望んでいるが、相手の両親、家族からは親切にしてもらえないという状況を表わしている。



2―8軸にラーフ/ケートゥ軸が在住していることは、女性にとって厳しい配置であると言われている。



何故なら、女性は伝統社会では、パートナーの家に嫁がなければならなかったからである。



つまり、結婚とは、伝統社会では、家同士の結婚であり、2-8軸が強調されることになる。



8室のラーフは、嫁ぎ先で、親切にされなかったり、思うほど、相手から得たいものが得られないことを表わしている。



これが梨園に嫁いだ女性の苦しみであることがよく分かる。





ダシャーは木星/木星期であり、木星はラグナ(7室から見た7室)に在住し、月から見た7室の支配星である為、この時期に結婚したことが分かる。



但し、木星は5室と8室の支配星である為、子供の出産と、パートナーの両親家族(梨園)がテーマであることがよく分かる。




因みに竹内結子の2室を見ると12室支配の月が2室に在住していることが分かる。



この2室にダブルトランジットしていた為、12室にもダブルトランジットが生じている。



12室の支配星が2室に在住する配置は、竹内結子の両親家族の不在を表わしている。



特に母親の表示体である月が12室支配で2室に在住している為、これは彼女が中学生ぐらいの若い時に母親を病気で亡くしたことに現れている。



つまり、母親が早期に亡くなったことで、両親がつくる家庭環境が失われたことを表わしている。



《追悼・竹内結子さん》「私の家は複雑なので、戻る場所はない」最愛の母との死別が“女優魂”を支えた
「文春オンライン」特集班

9月27日、40歳で急逝した女優の竹内結子さん。突然の悲報から数日経っても、ファンの心は深い悲しみに包まれている。

 取材班は竹内さんが生まれ育ち、幼少時代を過ごした埼玉県の地元を訪ねた。この地で竹内さんは3姉妹の末っ子として生まれた。当時の自宅周辺は都市開発で様変わりしていたが、竹内さんが一家5人で暮らしていた3LDKの築50年近いマンションは変わらずに残っていた。

しかし、20年以上の月日が経ち、当時の竹内さんを知る人は少ない。ようやく出会ったマンション新築時から住んでいるという初老の女性が振り返る。

「結子ちゃんね、よく覚えているわよ。長女と次女の2人のお姉ちゃんたちも美人でしっかりしていて、一番下の結子ちゃんは目が大きくて、いつもズボン姿でおてんばだった。白い猫を飼っていて、マンション前の公園でよく遊んでいたり、男の子と一緒に大声を出して笑っていたのを見た覚えがある。挨拶もしっかりできる優しい子でした」

竹内さんは母親の勧めで、保育園から小学校高学年まで新体操を習っていた。

あだ名は「ケツコ」、夢は「体操の先生」

「ショートカットが印象的で男子からのあだ名は、『結子』という漢字から『ケツコ』でした。バスケ部にも入っていましたが、本人は体操の先生になることが夢だったようです。マンションの子供たちで集まって小学校へ登校するのですが、6年生の時に結子ちゃんは副班長をしていて、毎朝列の後ろから低学年の子供たちをしっかり世話していました」(小学校の同級生)

 しかし、幼い竹内さんを思わぬ不幸が襲った。最愛の母が急死したのだ。その時のことを「とても可哀想だった」と振り返るのは別のマンション住人。

「結子ちゃんはお母さま似で、とてもキレイな方でした」

「結子ちゃんはお母さま似で、お母さまは若くて、とてもキレイな方でした。ご両親と出掛けるときに私が『いってらっしゃい!』と声を掛けたら、『いってきます!』って嬉しそうにしていた笑顔が忘れられません。ある日、お母さまの具合が悪くなり、マンションのエレベーターホールで、歩くことが困難になっているお母さまをご主人がおんぶして歩いているのを見掛けました。そして、結子ちゃんがまだ中学生くらいだった頃に、お母さまが病気で亡くなられたのです。本当に優しい雰囲気の人でした」

 竹内さんは地元の中学に入学すると、家庭科部に入部。親しい友人には新たな「夢」を打ち明けていたという。

「結子さんは中学校の運動会で見かけて、可愛かったからすごく覚えているのよ。頻繁に東京へ足を運んでいた子で、娘から『修学旅行の時に結子ちゃんが芸能人になりたいって言ってた』って聞いていたから、『あの子なら絶対なれるねー』って話していたの。行事ごとに参加するお父さんは見たことがなくて、忙しかったのかもしれませんね。娘とは結子ちゃんのドラマもよく見ていました」(中学校の友人の母)

「この世界で絶対にがんばらなきゃいけない」

 県内への高校入学が決まった春休み、竹内さんの夢が現実になる。中学生だった彼女が友人と遊びに行った原宿で事務所にスカウトされたのだった。だが、すんなりとはいかなかった。

「当初、竹内さんの父親は芸能事務所に入ることに反対だったそうです。おばあちゃんっ子だった竹内さんは、実家の近くに住んでいた祖母に相談したりして悩んでいた。そんな迷う彼女の背中を押したのは『一度やってみればいい』という姉たちの言葉だったそうです。事務所に入ると、彼女は周囲に『私の家は複雑な家庭なので、戻る場所はないんです。この世界で絶対にがんばらなきゃいけないんです』と語り、真剣だった」(スポーツ紙記者)

 志半ばで旅立った竹内さん。深い悲しみの中、9月30日、家族葬が行われたことが事務所より報告された。


言わば、彼女には帰る家族がない状態である。



従って、彼女は事務所に入ると、周囲に『私の家は複雑な家庭なので、戻る場所はないんです。この世界で絶対にがんばらなきゃいけないんです』と語ったそうである。



結婚した時、2室にダブルトランジットが生じていたが、12室にもダブルトランジットが生じ、2-12の絡みが強調された為、彼女は中村獅童と結婚した時、家同士の結婚としては不釣り合いな感じを経験したと考えられる。



彼女自身には戻る実家がなく、また結婚式でも自分の実家の家族からの支援が得られなかった可能性を示唆している。



そういう状況で、戻る家族もない状況で、彼女は梨園に嫁いだが、そこで自分の思い通りにならない、相手の家族が自分が求めるものを与えてくれない不遇を経験したと考えられる。




ラグナロードの太陽が8室支配の木星と星座交換し、8室支配の木星が土星、ラーフ、火星から傷つけられていることから推測される。




8室の支配星が傷ついている為、梨園において不遇を経験したと考えられる。





月から見た時に7室と12室で星座交換していることもポイントである。



これはパートナーによる出費や損失、あるいは、パートナーが遠くにいることを表わしている。





月から見て、7室支配の木星が12室に在住し、6室支配の土星と3、8室支配の火星とコンジャンクトして、6-8の絡みが生じ、そこにラーフも在住して、更に凶意を強化していることを考えると、この配置は、中村獅童との不幸な関係性を物語っている。




中村獅童が、常に外を遊び歩いて、家に戻って来ず、夜中に戻って来たら、壮絶な喧嘩を誰にも知られないプライベート環境で行っていた印象である。





結婚した時に妊娠を発表しているが、それは土星が双子座から5室と5室の支配星にアスペクトして、木星も乙女座で逆行して、5室にアスペクトして、5室の支配星と絡んでいるからである。



ダシャーは5室支配の木星/木星期で、5室にダブルトランジットが形成されていたことが分かる。




そして、2005年11月に第一子(男児)が誕生しているが、この時のトランジットは以下である。







木星は9室にアスペクトし、土星も9室にアスペクトして、9室にダブルトランジットが形成されている。



また火星も9室を通過している。




上述したように月から見た12室で、7室支配の木星が6室支配の土星、8室支配の火星とコンジャンクトして、ラーフと絡んでおり、中村獅童との結婚における隠された私生活上の不幸を表わしているが、2008年2月に離婚となっている。








2008年2月は、木星/土星期であり、土星はラグナから見ても月から見ても6室の支配星である。




そして、トランジットの木星は6室の支配星にアスペクトし、土星も6室の支配星にコンジャンクトしており、6室にダブルトランジットが形成されていた。





2007年6月に公開された主演映画『サイドカーに犬』での演技が高く評価され、キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞、日本映画批評家大賞主演女優賞など、多くの受賞をしている。



多くの受賞をしているということから11室の象意が出て来るはずである。







トランジットを見ると、木星が蠍座で逆行して、11室と11室の支配星にアスペクトし、土星が獅子座から11室の支配星にアスペクトしている。



従って、11室にダブルトランジットが生じている。




この時期、木星/土星期であるが、おそらくスポットライトが当たったことから木星/土星/金星期ではないかと思われる。




木星と土星は11室の支配星と相互アスペクトしているが、11室の支配星に対して、出生図上においてもダブルトランジットしている。




ナヴァムシャでも同じように11室の象意が良くなることを考えると、検討の結果、ナヴァムシャのラグナは牡牛座ラグナで説明できそうである。







牡牛座に設定すると、ラグナロードの金星が10室に在住し、芸能、メディア、パフォーマンスの3室を支配する月と相互アスペクトして、彼女がスターであることを物語っている。


また牡牛座ラグナに設定すると、8、11室支配の金星が2室に在住しており、この時期に梨園に嫁いだことを表わしている。



9、10室支配の土星も8室に在住して、4室支配の太陽とコンジャンクトしており、梨園での不自由な生活や仕事を表わしている。



また7、12室支配の火星が12室でムーラトリコーナの座にあり、これはやはり出生図にある7-12の絡みを繰り返している。



木星/土星期に多くの受賞をした理由は、土星が9、10室支配のヨーガカラカで、11室支配の木星と相互アスペクトして、9-11のダナヨーガを形成しているからである。



木星が8、11室支配で、8-11室の軸に在住していることは、受賞は事務所の力や誰かの口利きなどの人脈による出来レースで、棚から牡丹餅的な要素があったとも考えられる。







2019年2月27日に所属事務所の後輩である中林大樹と再婚しているが、その時は、土星は恋愛の5室を通過し、7室にアスペクトして、木星は月から見て7室にアスペクトしてりるが、7室にダブルトランジットは形成していない。2ヶ月後、木星は逆行して、土星と木星が7室にダブルトランジットするタイミングである。



この時、ダシャーは木星/ラーフ期であり、木星とラーフはラグナに在住し、ナヴァムシャでは、木星は8室支配で2室に在住し、ラーフはラグナに在住している。



従って、ダシャー的には結婚のタイミングである。




但し、この結婚自体は、マハダシャー木星期の最後のタイミングであり、非常に解釈が難しいタイミングである。




中村獅童と結婚した時は、木星/木星期に結婚し、木星/土星期に離婚している。




従って、結婚と離婚を切り分けたのは、アンタルダシャーの土星である。(土星はラグナ、月から見て6室の支配星)




通常はダシャーの終わりに結婚する場合、それは長続きしないという判断になる場合もあり得る。




長く続く結婚であれば、結婚が可能なマハダシャーが来た後のセカンドアンタルダシャーぐらいで結婚しているのが望ましいと考えられる。




結婚した直後に土星のマハダシャーが来たことは、結婚後、パートナー関係が不調和、意見の不一致となったことを表わしている。




おそらく結婚後に相手のことがあまり好きでないことに気づいたとか、相手と自分の違いに気づいたとか、関係に問題が生じたと考えられる。




但し、その間、2019年8月28日には、第二子(男児)を妊娠していることが分かる。




ダシャーは木星/ラーフ期である。




2020年1月末に出産しているが、妊娠が分かった2019年8月29日からおよそ5ヶ月前の2019年3月29日の時点で、木星と土星は5室をトランジットし、5室にダブルトランジットが形成されている。



ラーフ/ケートゥ軸も5-11室の軸である。





サプタムシャ(D7)を見ると、木星もラーフもラグナに在住しており、子供の誕生のタイミングであることが分かる。



然し、アイヤーの解釈によれば、子供の表示体である木星がサプタムシャのラグナに在住することは子供にとって、子供との関係にとって良くないはずである。



また木星は木星とラーフがサプタムシャのラグナでコンジャンクトしており、グルチャンダラヨーガを象徴している。




この木星/ラーフ期が終わると、マハダシャー土星期に移行するが、土星はサプタムシャで、5室の支配星であるが6室の支配星でもあり、6室に在住して、3、8室支配の火星と相互アスペクトして激しく傷ついている。(6-8の絡みが見られる)



従って、竹内結子が、夫とこの子供を残して、自殺したことを考えると、必ずしも子供との関係性が良いとは言えないが、それがこのサプタムシャの配置に表れている。



また土星は出生図で、ラグナと月から見て、6室の支配星であり、ナヴァムシャでもラグナから8室に在住し、月から6室の支配星である。



土星がナヴァムシャで8室に在住していることは結婚、パートナー関係の行き詰まりや中断を表わしている。




従って、竹内結子の苦悩とは、仕事や経済的な問題だけではなく、それ以上の問題を孕んでいた可能性もある。




結婚後、土星期になってみて、パートナーとの不調和や不一致に気づいたり、誕生した子供との不和に気づいたかもしれない。



そして、夫が収入面で頼りにならないとか、元々事務所の後輩であった夫である為、目下の存在と関わるという意味での疲労感などもあったかもしれない。




土星は出生図で、6、7室支配で、ラグナに在住し、自分の身体の1室に在住し、3室や2、11室支配の水星、3、10室支配の金星にアスペクトしている。




経済的な障害(6室)、他者からの評価の障害(6室)、演技が上手く行かない(3室)ことや、女優としてのキャリアの障害(3、10室支配で10室の金星)などの兆候が表れ、6、7室支配のマラカの土星がラグナ(身体)に在住することで、健康や身体の不調も感じ取っていたかもしれない。




マハダシャー土星期に移行することで、そのような衝撃を感じ取って、彼女は絶望したのかもしれない。



もはや過去の栄光の日々は終わり、後は、障害を抱え、衰退していくだけの人生があるとそのように感じ取ったかもしれない。




つまり、普通の平均的な人が年齢を重ねるに従って感じ取る老いの苦しみのようなものを短期間で感じ取ったかもしれない。



ナヴァムシャのラグナが正しければ、ダシャムシャのラグナも正しいと考えられるが、土星はダシャムシャで10室に在住しており、これも仕事上の行き詰まり、中断である。


彼女は新しい仕事が決まっておらず、悩んでいたようである。



育ての親である事務所の社長が退任し、二人三脚で歩んできた信頼するマネージャーも担当を外れてしまい、今後の仕事の行き詰まりを示す兆候が表れていた。




《竹内結子さん追悼》浮気男と歌舞伎界を拒絶。「新しい仕事を入れて」最後まで貫いた“女優魂”
2020/9/28 20:21 文春オンライン


(略)


 一方で、かつては「視聴率女王」として君臨した竹内さんも、2019年の主演ドラマ「スキャンダル専門弁護士 QUEEN」(フジテレビ系)の平均視聴率が6.7%と伸び悩むなど、女優としては“第2の転機”を迎えようとしていた。
 芸能プロ関係者が打ち明ける。

二人三脚で歩んできた女性マネジャーが……

「1月に下の子を出産したばかりでしたが、事務所には『新しい仕事を入れてほしい』と話していたんです。当初は出産から1年で現場復帰する予定で、今月1日のイベントの後は、新たに決まっている仕事はなかった。少し焦っていたのかも知れません。事務所の中の彼女を取り巻く環境が変わったこともあります。2年前に竹内を育て上げた社長が退任し、二人三脚で歩んできた信頼する女性マネジャーも3年ほど前に担当を外れた。
 同世代だった同じ事務所の中谷美紀(44)や柴咲コウ(39)も独立して事務所を去った。竹内さんも40歳となり、いわゆるヒロイン役ではなく、新境地を切り拓かなければいけない、大切な時期でした。そんなときに自ら命を絶つなんて……。魔が差したとしか思えません」

 17歳で映画初主演をつとめた1998年公開の「イノセントワールド」で、竹内さんを抜擢した下山天監督がこう話す。

「青森での長期ロケで、なかなかOKが出ず、悔し泣きする事もありました。『監督のイメージ通りに出来ない自分が悔しいんです』と。撮休の日には山の上から叫び声が聴こえてきたこともありました。結子さんが森の中で独りでセリフの練習をしていたのです。まだまだこれからお芝居も楽しみになっていく時でした。真面目で手が抜けない性格が、禍いの原因でなかった事を願うばかりです」

 竹内さんの女優人生”第2幕”は、まさにこれからだった。早過ぎる死が悔やまれる。



私生活上でも夫との関係で不調和や不一致があり、子供との関係も上手く行かないということを悟り、四面楚歌になって、それで、絶望した感じがあったかもしれない。



そうした中で、本来、非常に頑固な獅子座のプライドや、気位高く、気丈で、何でも自分で決めてきた決断力によって、我が天命尽きたと感じ取り、自らの進退を決めたということかもしれない。



本人が何をどう感じていたか、その主観を知ることは出来ないが、ジョーティッシュの法則から考えて、ラグナであり、ケンドラの1室に在住するマラカで6室支配の土星は、7室や10室にもアスペクトし、マラカの2、11室支配の水星と相互アスペクトして、火星とラーフ/ケートゥ軸の絡みも受けており、この土星が強い凶意を発揮したことは確かである。



土星は逆行して、月にアスペクトし、ラグナから見た4室(喜び、心の安定)の支配星や月から見た4室の支配星ともコンジャンクトし、そこにラーフ/ケートゥ軸も絡んでいた。



従って、幸福感というものが感じられなかったのではないかと考えられる。



私は冒頭で、心理的葛藤や悩みの方を軽視していたが、やはり、彼女には深い苦しみがあり、それが原因として大きなものであったことも考えられる。



そして、本来の火の星座に惑星集中する強いパーソナリティーが、死を実行させたとも考えられる。



中村獅童と暮らす家を飛び出して、離婚し、梨園とも縁を切ったその強い決断力、実行力、気位の高さが、彼女に自殺を決行させたのである。




今回、改めて、彼女のラグナを検証した所、ラグナはおそらく獅子座のマガー第2パダであり、ナヴァムシャのラグナは牡牛座で、ダシャムシャのラグナは天秤座で、サプタムシャのラグナは、おそらく乙女座である。





ラグナは間違いなく、獅子座ラグナであり、彼女の苦悩は、6、7室支配でラグナに在住する土星がもたらしたものであった。



土星はラグナに在住した6、7室支配のマラカで、生来的機能的凶星で、火星、ラーフ/ケートゥ軸と絡み、2-11室支配のマラカの水星とも相互アスペクトで絡み、逆行し、ケンドラに在住することで凶意が強まっていた。









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コメント

コメント一覧 (1件)

  • 春馬氏もそうですが、彼女も自殺とはとても思えません。クローゼットなんて…
    色々な裏を知ってしまい…なのかもしれませんね。

    記事への懐疑的なコメントもかなり消されているようで、誰が消しているかも気になるところです。

    ODAとの繋がりなどが取り沙汰されているようですね。

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