れいわ新撰組が参議院比例代表で2議席を獲得して大躍進を遂げた。
障害者の候補者の方を2人国会に送り込み、これから国会議員、及び国民全員が否応なしにそのことに直面していく。
言葉で色々言うよりも市場原理、効率性というものに真正面から挑み、人々の意識を否応なしに変えさせる重みを持っている。
れいわ新選組の公認候補の中にもう少し個人票を稼げる候補者がいたらよかったと思うが、それでも大躍進である。
山本太郎自身は、100万票近く獲得したにも関わらず、落選した。
つまり、山本太郎は、れいわ新選組を立ち上げた党首としては躍進したが、個人の議席は落としてしまった。
これをチャートからどう考えるかである。
私は前回の検証で、山本太郎が獅子座ラグナで、出生時間は限りなく23:59:59付近にあり、現在、金星/ラーフ期であり、金星とラーフは4室でラージャヨーガを形成している為、この参議院選挙で躍進すると予想した。
アンタルダシャーはラーフ期であるが、ラーフ期は、通常はディスポジターが結果を与えるのである。
そうすると、ラーフのディスポジターは火星で、火星は4、9室支配のヨーガカラカであるが、3室に在住して、3、10室支配の金星と星座交換している。
4、9室支配の火星は3、10室支配の金星と星座交換することで、3-4、3-9、4-10、9-10の絡みを生み出し、金星と火星は9-10のラージャヨーガを生み出している。
3室と4室の星座交換
但し、私は前回、見逃していたが、金星と火星は月から見て8室と9室、ラグナから3室と4室で星座交換している。
そして、ラグナから見て3-4の星座交換は、立場やポジション、議席を失うといった象意があるのである。
金星とラーフ自体はラージャヨーガを形成し、金星とラーフのディスポジターである火星は、金星と9-10のラージャヨーガを形成してはいるものの、3-4のコンビネーションも生じている。
つまり、金星/ラーフ期は、ディスポジターの火星を考慮すると、金星/火星期のように働くということである。
そのため、wikipediaで、2017年3月~2018年5月までの金星/火星期を調べてみると、その前後に山本太郎は以下のような状況にあった。
2016年の第24回参議院議員通常選挙では東京都選挙区から立候補していた三宅洋平を支援(結果は落選)。同年10月12日、「生活の党と山本太郎となかまたち」が「自由党」に党名変更を決定したことにともない、党籍を自由党に置いたまま、自身の政治団体「山本太郎となかまたち」から次期衆議院選挙で東京ブロックで候補者擁立をめざすことを表明したが、最終的には擁立を見送った。 2018年10月、フランスの「人民共和連合」党首と国際情勢に纏わる意見交換が行われた。 2019年4月10日、夏の第25回参議院議員通常選挙に向けて同月下旬に自由党を離党する一方、新たに政治団体「れいわ新選組」を設立したと表明した。 (wikipedia 山本太郎) |
「生活の党と山本太郎となかまたち」と名付けた党名を「自由党」に変更することが決定されたため、山本太郎は、自身の政治団体「山本太郎となかまたち」から次期衆議院選挙で東京ブロック候補者擁立をめざすことを表明したが、最終的には擁立を見送っている。
つまり、小沢一郎に「生活の党と山本太郎となかまたち」という党名を受け入れさせたが、再び党名を「自由党」に変更され、小沢一郎の影響力が強くなってきた所で、党において自分の居場所がなくなり、自身の政治団体から候補者を擁立しようとしたが、それに失敗しているのである。
この頃、小沢一郎と微妙な関係性になっていたかもしれないが、月から見て8-9の星座交換が生じている為、政治の世界での先輩である小沢一郎の支配的な影響を経験したかもしれない。
そして、ラグナから3-4の星座交換が生じていた為、党内に自分の居場所がなくなり、それで、離党や新党立ち上げをこの頃から既に模索していたのである。
つまり、金星/火星期は、山本太郎にとって、不遇な時期であったことが分かる。
この金星/火星期の象意が若干、金星/ラーフ期にも生じたためにれいわ新選組から2名の当選者を出せたものの、自分は議席を失ったのではないかと思われる。
金星やラーフから見ると、ディスポジターの火星は1、6室支配で12室に在住しており、8、11室支配の水星とコンジャンクトしている。
12室には損失、隠遁の象意があり、今回当選した2人の議員の縁の下の力持ち、裏方での支援という役回りを演じるかもしれない。
6室支配の火星が12室に在住し、8室支配の水星が12室に在住する配置は、ヴィーパリータラージャヨーガである。
山本太郎は、次の衆議院選挙に立候補することを表明したが、却ってその方が、次の選挙に緊張感をもたらす為、良いかもしれない。
産経新聞の記事によれば、通常であれば、衆院議員の任期満了に伴う選挙が2021年10月に行われる予定だが、その前に解散総選挙がある可能性があり、来年の2020年7月~9月の東京五輪・パラリンピックの前後の解散・総選挙の時期も考えられるが、消費税増税前の今年10月22日の即位礼正殿の儀などの皇位継承に伴う一連の儀式を終えた後から年末までの解散も考えられるという。
焦点は「解散カード」の時期 改憲実現へ年末も視野 2019.7.22 02:44 産経新聞 参院選を受け今後の政局の焦点は、安倍晋三首相(自民党総裁)が衆院解散・総選挙の「解散カード」をいつ切るかに移る。首相は党総裁任期切れまでの残り2年あまりの間に解散カードをちらつかせながら、宿願の憲法改正実現に全力を挙げることになる。 「前回(平成28年)より議席を多く取れた。よかったよ」 首相は21日夜、周囲にこう語った。今回の参院選の結果、改憲勢力は「3分の2」に届かなかった。しかし、改選の現職らが当選した25年参院選は、前年の政権奪還の勢いで自民が65議席を獲得した選挙で、同水準の維持が難しいことは織り込み済みだった。 首相は21日のテレビ番組で、与党の参院過半数確保を踏まえ「(憲法改正を)議論すべきではないかというのが国民の審判だった」「私の任期中に(国民投票を)何とか実現したい」と改憲への意欲を重ねて示した。 改憲原案は衆参両院の3分の2以上の賛成を得ても国民投票で過半数を得なければ実現できない。首相が有権者に改憲の意義を呼びかけたのは、将来の国民投票を見据えてのことだ。 今回参院で3分の2を失い、改憲に向けた環境は厳しさを増した。だからこそ「解散カード」の切り方は決定的に重要になる。 首相が令和3年9月末の党総裁任期まで衆院解散・総選挙を行わずに退陣すれば、次の総裁は就任直後、3年10月の衆院議員の任期満了に伴う選挙となる。衆院選の時期を首相が選べないこの日程は考えにくい。 有力なのは来年7~9月の東京五輪・パラリンピックの前後の解散・総選挙だ。2年度予算成立後の来春から五輪前、または五輪後の来秋から年末にかけての時期に衆院を解散、勝利すれば衆院議員任期は6年まで延びる。党総裁任期の延長や「4期目」に突入する可能性もあり、首相には時間的な余裕が生じる。 一方、今年10月に消費税率が10%に上がり、国民の負担感は増す。中国の経済失速や米中貿易摩擦など景気の先行きは楽観できない。北朝鮮情勢など先の読めない外交案件も多い。 その意味では、10月22日の即位礼正殿の儀など皇位継承に伴う一連の儀式を終えた後、年末までの解散も視野に入る。首相は21日、「解散は選択肢から外しているわけではない」と述べた。「改憲解散」の号砲は首相の決断次第だ。(小川真由美) |
その時、山本太郎は、おそらくまだ金星/ラーフ期である。
この金星/ラーフ期においては、今回の参議院選挙と同じようにれいわ新選組の躍進が予想される。
またもう少し細かく見ると、今回の参議院選挙は、金星/ラーフ/土星期であった可能性が高いが、今年の年末に解散総選挙が行われる場合、金星/ラーフ/水星期である可能性が高い。
水星は出生図では11室の支配星で、4、9室支配のヨーガカラカの火星とコンジャンクトして木星からのアスペクトを受けている。
もしナヴァムシャやダシャムシャのラグナが獅子座や射手座で正しければ、ナヴァムシャでは水星は、11室支配で4,9室支配のヨーガカラカの火星と10室でコンジャクトし、ダシャムシャでは水星は7,10室支配で7室で自室に在住してバドラヨーガを形成し、5室支配の火星がコンジャンクトして、5-7,5-10のラージャヨーガを形成している。
今年の年末に解散総選挙が行われる場合、土星と木星が月から10室の射手座をトランジットし、またダシャーロードの金星やラーフから見た4室と4室の支配星に土星と木星がダブルトランジットする。また土星と木星は5室から11室にもダブルトランジットする。
2021年5月~2024年1月が金星/木星期であるが、金星から見て木星は4室に在住してヴァルゴッタマで強く、山本太郎は、次の総選挙に擁立する候補を募集するために政治塾のようなものを始める可能性もある。
れいわ・山本代表「次期衆院選では100人規模で擁立」 毎日新聞2019年7月22日 01時15分 政治団体「れいわ新選組」の山本太郎代表は21日夜、次期衆院選について「政権選択なので、立候補者100人ぐらいの規模でやらなければいけない」と述べた。 また、れいわが今回の参院選で政党要件を満たした場合、政党助成金を受け取れるようになることに触れ、「それ(助成金)によってこの先戦っていける。それで十分でなければ(支持者に)力を貸してくださいということになる」と語った。【安藤いく子】 |
木星はダシャムシャでも1、4室支配で8室で高揚しており、人からの支援を受けやすい配置である。
今回、山本太郎は、支援者から4億円の寄付を集めたが、そうした草の根のポピュリズム的な支援を集めることが出来たのは、ダシャムシャでラグナに在住するラーフのディスポジターである木星が1、4室支配で8室蟹座(ポピュリズムの星座)で高揚しているからかもしれない。
もしそうだとすれば、次の金星/木星期になった際にも彼はポピュリズム的な人気によって大衆から沢山の支持や金銭的な援助(寄付)を受けることが出来るかもしれない。
そして、最終的に山本太郎は、政治家として大成するのではないかと思われる。
何故なら次のマハダシャー太陽期において、太陽はラグナロードで4室で10室支配の金星とラージャヨーガを形成しているからである。
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