安倍首相が辞意を表明したことにより、次の総理大臣候補に注目が集まっているが、現在、自民党内で総裁選への出馬を表明しているのは、石破茂元幹事長、岸田文雄政調会長、菅義偉官房長官の3人である。
世論調査では、次の総裁として最も相応しいと思われる人物は、石破茂が圧倒的に人気が高く、それと争うのが河野太郎だが、今回は出馬は見送っている。
然し、今回、自民党の各派閥は、菅義偉官房長官への支持を決めており、党員投票をしないで、派閥の論理で、菅義偉が総理大臣に就任する見込みが高くなっている。
党員投票をすれば、石破茂が当選する可能性もあるが、党員投票をしないのであれば、次の総理大臣は、菅義偉氏に決定する。
党員投票をするかどうかの決定は、自民党執行部が決める為、事実上、次の総理大臣は、菅義偉氏に決定したと言ってもいいかもしれない。
派閥の論理が厳格に機能しているからには、番狂わせは起こらないと考えられる。
安倍政権に反対し続けてきた石破茂は、国民には人気があるが、自民党からは村八分扱いされており、国民からの支持だけでは決まらないのが日本の密室、談合政治である。
それではこの菅義偉氏であるが、次の総理大臣に相応しい人物なのか、総理大臣になる理由はチャートに刻まれているのか、その辺りを検証してみた。
種々検討した結果、おそらく菅義偉氏は、射手座ラグナである。
まず今のタイミングで、世間的に注目を集め、大舞台に立つ人物は、何ラグナであるかということを考えると、現在、土星が山羊座で逆行し、木星が射手座で順行して、射手座と双子座にダブルトランジットしている状況から魚座ラグナや乙女座ラグナなどが考えられるが、魚座ラグナや乙女座ラグナでは、政治家としてのこれだけのキャリアが説明がつかない。
安倍首相が8月28日に辞意を表明しており、実質的に9月から菅義偉氏が出馬を表明し、次の総裁候補として俄かに注目を集め初めている。
これは木星が11月20日から山羊座に再入室する為、再入室前の2ヶ月半を切っている為、木星の山羊座への入室の効果が表れ始めたことを意味しており、木星が山羊座から9室目の乙女座にアスペクトし、土星が山羊座で逆行して、乙女座にアスペクトし、射手座から見て10室にダブルトランジットの効果が表れ始めたことを意味している。
また土星は山羊座をトランジットし、木星は山羊座に入室の効果を発揮し始めたことから、山羊座にもダブルトランジットの効果が生じ始めている。
その証拠に最近の相場を見ていても9月に入ってから少し下落傾向が出てきており、ビットコインの相場なども9月に入ってから下落基調で、まもなく暴落する雰囲気も出ている。
例えば、最近、米国で、陰謀論「Qアノン」の勢力が急拡大して、ドナルドトランプへの支持が拡大しているという。
「Qアノン」現象は、アメリカの右翼、民族主義、ポピュリズムの発現であり、国際主義に対抗し、アメリカ・ファーストを訴える勢力である。
つまり、山羊座-蟹座軸にダブルトランジットが生じる場合の状況が出始めている兆候が見られる。
菅義偉氏が9月に入ってから総裁選への出馬を表明し、俄かに注目を浴びているのは、射手座ラグナで、10室にダブルトランジットが生じている為である。
そして、山羊座2室には8室支配の月が在住しており、2室と8室へのダブルトランジットが生じている。
8室へのダブルトランジットが生じているのは、今回の菅義偉氏の急浮上が、安倍晋三の辞任により、安倍政権を継承(相続)するという意味合いがあるからである。
安倍首相との関わり -アベノミクスの執行者として-
菅義偉氏は、2012年12月に第2次安倍内閣の発足で、内閣官房長官に任命されている。
第2次安倍内閣で、デフレを克服するためにインフレターゲットが設定され、大胆な金融緩和措置を講ずるという金融政策が実施されているが、このアベノミクスの推進者が菅義偉官房長官であった。
言わば、安倍晋三の手足となって、その意思を実行する部隊のリーダーに任命されたと言ってもいいかもしれない。
官房長官に任命されたこと自体は、2012年自由民主党総裁選で、安倍晋三の総裁復帰を画策し、麻生太郎を引き入れて安倍晋三を返り咲きさせた(wikipedia)といった論功行賞によるものである。
いわば安倍晋三に尽くして、安倍晋三から引き揚げられ、その後、安倍晋三のアベノミクスを推進してきた実行役である。
それは安倍晋三のチャートからも明らかである。
安倍晋三のチャートを見ると、5、10室支配のヨーガカラカの火星が6室射手座に在住しているが、ラグナロードで12室双子座に在住する月と相互アスペクトして、強力なラージャヨーガを形成している。
この射手座に在住する強いヨーガカラカの火星が、アベノミクスを表わしており、双子座(株式市場)に在住するラグナロードの月と相互アスペクトしていることから、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の公的な資金を株式市場に投入して株価を釣り上げるようなことを行なったのである。
それを批判者がいても有無を言わせずに実行したのは、火星が6室に在住しており、敵を粉砕する配置だからである。
この火星と月の射手座-双子座軸でのコンビネーションのおかげで、日本の経団連に所属する企業群の株価が釣り上げられたが、外国人投資家たちにその利益を持ち逃げされるなどもしており、またインフレターゲット政策で、日本の円を限りなく弱くした結果、日本は安い国となったのである。安い国となったというのは、主に外国から来る観光客にサービスをして、外貨を稼ぐという日本経済の構造を作ったということである。
この安倍晋三の火星の表示体にあたるのが、菅義偉氏である。
その為、射手座ラグナで、射手座に火星が在住しているというのは、十分すぎるほど、その表示体としての働きを表わしている。
組織の中で役職を与えられると力を発揮する山羊座
官房長官になってからの菅義偉氏は、凄まじい実行力で、そのポジションから得られる権力を行使していることが分かる。
2013年、郵政民営化の考えにそぐわないとして、日本郵政社長坂篤郎を就任わずか6か月で退任させ、顧問職からも解任した。同年に発生したアルジェリア人質事件では、防衛省の反対を押し切り、前例のない日本国政府専用機の派遣を行った。 2014年5月、内閣人事局の局長人事を主導し、局長に内定していた杉田和博に代わり加藤勝信を任命したとされる。元内閣参事官の高橋洋一によると、局長人事を機に官僚を統制下に置き「歴代官房長官の中でも屈指の情報収集能力」を持つようになったという。同年7月、自らが出演したNHK『クローズアップ現代』の放送内容について、放送後のNHKに官邸を通じて間接的に圧力をかけたと報じられたが、事実や関与を否定した。さらに、同年11月には衆議院解散による第47回衆議院議員総選挙執行を安倍に進言した。 (wikipedia 菅義偉より引用抜粋) |
例えば、郵政民営化の考えにそぐわないとして、日本郵政社長坂篤郎を就任わずか6か月で退任させるとか、アルジェリア人質事件では、防衛省の反対を押し切り、前例のない日本国政府専用機の派遣を行うなどである。
この組織の中で、管理職的な役職を与えられると、そこから得られる権力を行使して、異常なほどの実行力を発揮して、仕事を為すのが、山羊座の特徴である。
そもそも菅義偉氏は、全くエリートではなく、秋田県の農家の長男として生まれ、特に目立った成績でもなく、wikipediaによれば、「東京へ行けば何かが変わる」と夢を持ち上京したが、秋田時代と変わらぬ日々を板橋区の段ボール工場で過ごし、現実の厳しさを痛感したそうである。
上京から2年後、築地市場でアルバイトをしながら、当時、私立大学の中で一番学費が安かったという理由で法政大学第二部法学部政治学科へ進学している。
そして、政治家秘書を長く務め、政治家としてのキャリアは、横浜市会議員からスタートしている。
全くエリートでも何でもない叩き上げの人物である。
所謂、典型的な山羊座の執事タイプの人物であり、主人に奉公して、引き上げてもらい、何らかの役職をもらって、猛烈な仕事によって、現場で実力でのし上がっていくタイプである。
まさに典型的な山羊座の人生である。
菅義偉氏は、私の考えでは、射手座ラグナではあるが、月ラグナが山羊座でもある為、このような山羊座の特徴で、人生が彩られているのである。
菅氏は、wikipediaによれば、2014年5月に内閣人事局の局長人事を主導し、局長人事を機に官僚を統制下に置き「歴代官房長官の中でも屈指の情報収集能力」を持つようになったという。
また第二次安倍政権の7年間で、「内閣官房機密費(報償費)」のうち、収書不要の“つかみ金”である「政策推進費」に78億円が使われたそうだが、この「政策推進費」は、菅義偉氏自身が管理していたそうである。
菅義偉氏の5室支配の火星は射手座のプールヴァアシャダー(金星)に在住しているが、金星が支配星となるこのナクシャトラは、諜報(インテリジェンス)に強いナクシャトラであり、諜報機関と関わりを持ちやすい配置である。
バラニー、プールヴァパールグニー、プールヴァアシャダーなどの金星が支配星となるナクシャトラは、インテリジェンス(諜報)のソサイエティ―との関わりが生じてくるナクシャトラである。
従って、菅氏は、情報と資金を一手に掌握し、CIA長官のようにアベノミクスを推進していたと言える。
菅義偉氏を射手座ラグナにすると、1、4室支配の木星がラグナでムーラトリコーナの座にあって、パンチャマハープルシャ・ハンサヨーガを形成し、5室支配の火星との間で、1-5、4-5の強力なラージャヨーガを形成し、良質のグルマンガラヨーガを形成している。
従って、この強力な配置があるからこそ、アベノミクスを執政官として強力に推進することが出来たのである。
安倍晋三の行為(アベノミクス)の表示体となっている為、安倍晋三が辞任した後は、安倍晋三の継承者になるのは自然な流れである。
因みに安倍晋三は、当初は、岸田文雄政調会長を後任に指名したかったと思うが、菅義偉氏が凄まじい行動力、実行力で、アベノミクスを推進し、結果を出していく流れの中で、最終的には、後任を指名できずに首相の座を去ることになった。
これは自分の仕事を肩代わりしてもらっていた菅義偉氏の権力が増大し、コントロールできなくなったことを示している。
これは執事が自分が仕えていた主人の立場を乗っ取るのと似ているのである。
ここ最近、安倍晋三と菅義偉氏が距離を置き始めたことが伝えられていたが、これはナヴァムシャで形成される木星とラーフのグルチャンダラヨーガを象徴しているかもしれない。
主人に奉仕しても最終的に主人を見限って、自分がその立場を取りに行くという配置かもしれない。
まさに安倍政権の7年間を官房長官として過ごし、情報と金を掌握していたが為に菅義偉氏は、巨大な権力を手にしていたと考えられる。
各派閥への根回しも済んでいたということである。
因みに射手座ラグナに設定すると、7、10室支配の水星と9室支配の太陽が、12室蠍座のジェーシュタで、7-9、9-10のラージャヨーガを形成するが、射手座ラグナにとってのこの水星と太陽のコンビネーションは、最高のヨーガカラカとなる配置である。
10室の支配星に9室支配の太陽がコンジャクトしている為、9-10のダルマカルマラージャヨーガを形成している。
また蠍座のジェーシュタに在住しており、ジェーシュタは古い魂と言われ、蓄積された経験から来る老獪な知恵が働く配置である。
従って、この最高のコンビネーションで、永田町で多くの法案を通し、仕事を積み重ね、政治家として頭角を現したということである。
特に表に出ることはなかったが、12室に在住している配置は、裏方で、良い仕事をしてきたことが分かる。
但し、蠍座である為、それは古い自民党の体質であり、談合政治、密室政治の象徴でもある。
「令和おじさん」として国民にアピール
2019年4月1日、総理大臣官邸にて新元号を発表したが、こうした国家にとっての重要なセレモニーの当事者となることは、次の総裁候補としてアピールする為には重要である。
小渕恵三が、平成の新元号を発表して、やはり、広く国民にアピールし、次の総裁となったのと同じである。
この時のトランジットを見ると、土星と木星がラグナにトランジットして、物事の始まりを表わしている。
菅義偉氏にとってもラグナに土星や木星がトランジットするタイミングは、新たな出発のタイミングだったと考えられる。
メディアの3室に月、金星、水星がトランジットしていることが分かる。
その3日前には、木星は蠍座を通過して、10室支配の水星にコンジャンクトしており、土星は10室にアスペクトしていることを考えると、10室にダブルトランジットしていたのである。
まさに菅義偉氏にとって栄光の大舞台であったことが分かる。
射手座ラグナ
射手座ラグナに設定すると、菅義偉氏は、ラグナで形成されるグルマンガラヨーガと、ハンサヨーガ、そして、12室で形成される7、10室支配の水星と9室支配の太陽による最高のラージャヨーガが成立する。
これが叩き上げの人生であっても実力で、政界で、成り上がれた理由である。
射手座ラグナ以外ではこのような有能さを発揮することは出来ない。
特に有力な派閥に所属している訳でもなく、支持基盤は弱いのであるが、安倍晋三のアベノミクスを7年間、執行して来たという実績と、安倍政権に楯突いて嫌われ過ぎている石破茂と、再三、安倍晋三の後継者と言われながら意思表示せず、煮え切らない態度を保ち続けた「飛べない鳥」こと、岸田文雄という中途半端な候補者たちの狭間で、微妙なパワーバランスの中で、今回、菅義偉氏が首相になるという道が開かれたのである。
それが分かった時に菅義偉氏は安倍晋三と距離を保つことになったのだと思われる。
本当に射手座ラグナで正しいのか -ラグナの検証-
それでは、菅義偉氏が本当に射手座ラグナかどうかを検証していきたいと思うが、非常に個人的な情報が少ないながらもネット上の情報によれば、2019年の時点で、38歳、35歳、33歳の3人の息子がいるということである。
逆算すると、1981年、1984年、1986年に誕生している。
第一子が誕生したのは、1981年であるが、1981年から少なくとも9ヶ月前までの間に木星と土星が獅子座をトランジットしている。
具体的には、1980年7月の時点で、土星と木星は獅子座をトランジットして、9室にダブルトランジットしている。
ダシャーは、木星/水星⇒ケートゥ辺りである。
第二子が誕生した1984年は、木星はラグナをトランジットし、5室支配の火星とコンジャクトして、5室にアスペクトしている。
土星は、天秤座から5室にアスペクトして、5室の支配星にもアスペクトしている。
従って、5室にダブルトランジットが成立している。
ダシャーは、木星/金星期付近である。
第三子が誕生したのは、1986年で、1986年1月25日の時点で、木星は水瓶座から9室にアスペクトし、土星は蠍座から9室にアスペクトして、9室にダブルトランジットしている。
ダシャーは、木星/月期の辺りである。
サプタムシャのラグナが確定していない為、ダシャーは検証の材料にはこの段階ではならないが、トランジットでは、子供の誕生のタイミングを示している。
次に結婚のタイミングだが、結婚したのは、秘書時代だという。
1975年、政治家を志して相談した法政大学就職課の伝で、OB会事務局長から法政大学出身の第57代衆議院議長中村梅吉の秘書を紹介され、自由民主党で同じ派閥だった衆議院議員小此木彦三郎の秘書となる。以後11年にわたり秘書を務めた。1983年、小此木の通商産業大臣就任に伴い大臣秘書官を務める。 (wikipedia 菅義偉より引用抜粋) |
秘書だったのは、1975年から1986年の11年間である。
この間に結婚したことが分かる。
ダシャーでは、ちょうどマハダシャー木星期に該当する。
秘書仲間にひと目ぼれで結婚したそうである。
菅官房長官 ひと目ぼれで結婚…令和おじさんの意外すぎる半生 2019/04/11 11:00 女性自身 「(新元号発表には)ずいぶん慎重になっていました。決定する過程において、できるだけその話題には触れないようにしていましたよ。緊張していたと思います」 そう話すのは、新元号・令和を発表した菅義偉内閣官房長官(70)の小中高の同級生で、湯沢市議を務めた由利昌司氏。 いまや「令和おじさん」とも呼ばれる注目度を誇るが、プライベートを積極的に語ることもなく、仕事では黒子に徹する彼の出身は秋田県湯沢市だ。67年3月、18歳の菅青年は集団就職列車に乗って上京。彼はインタビューで当時をこう振り返っている。 《農家の長男だから農業を継がなければならない。とにかく田舎から逃げ出したい、その一心。家出同然だった》『FLASH』13年10月1日号) 上京後、東京都板橋区の段ボール工場に勤務するが、数カ月で退社。朝は築地市場で働き、夜は新宿で皿洗い。その合間に勉強を続け、法政大学法学部に入学。在学中はガードマンやカレー店などのバイトで生活費と学費を稼いだ。 「卒業後、電気設備会社に就職しますが、『人生は一回きりだから自分の思うように生きたい』と思い直し、政治の世界に入ることに決めたそうです。大学の学生課とOB会に頼み込み、小此木彦三郎衆院議員の秘書の口を紹介してもらったんです」(政治部記者) 以後、11年にわたる秘書生活が始まる。5歳年下の真理子夫人(65)との出会いはこの秘書時代だと語るのは、彼を“政界のアニキ”と呼び慕う山本一太参院議員(61)。山本議員が主宰するネット配信番組に彼は3回出演している。 「真理子夫人は秘書仲間だった女性のお姉さんでした。菅さんは『(パッと見て)なんとなく(結婚する)』と、“ひと目ぼれ”だったと番組で私に話してくれました。真理子夫人はしっかりした方です。38歳で横浜市議からスタートされた菅さんが厳しい選挙戦を戦ってこられたときも、常に夫を信じて支えていた。『必ず政治家として大きな仕事をすると信じています』と笑顔で話していたのが今も印象に残っています」 前出・由利氏もこう語る。 「奥さんは控えめであまり前に出ない方です。中学校の同窓会にも来られました。菅さんの口から家族の話を聞くことはまずありません。それがポリシーなんでしょう」 87年、横浜市議に初当選。夫婦で祝った9年後の96年、ついに衆院選挙に初当選。官房長官となった13年からは首相官邸から近い、赤坂の議員宿舎住まいだ。真理子夫人は横浜駅から徒歩圏内の自宅マンションに住んでいる。地元の不動産業者によれば、「海沿いの好立地で資産価値は約1億3千万円」だという。 菅官房長官の秘書だった遊佐大輔氏(37)はこう語る。 「真理子夫人はオーラがあって、凜としたところもありますが、特別ブランドものを身につけることもなかったです。ビックリしたのが、前回の選挙でも夫人はいまだに緊張で眠れないと言い、開票前は震えていらっしゃいました」 真理子夫人がファーストレディになる日は来るか!? |
第一子が誕生しているのが、1981年である為、その前年の1980年とか1979年に結婚している可能性は高い。
ダシャーを見ると、1979年~1981年にかけて、木星/水星期であり、木星はラグナロードで、水星は7室の支配星である為、結婚するタイミングとして、理解できる。
政治家としてのキャリア
また重要なのは中央政界に進出したタイミングである。
1987年に神奈川県の横浜市会議員選挙に西区選挙区から出馬し、初当選している。
1975年から11年間、衆議院議員の小此木彦三郎の秘書を務めていた為、横浜市政に大きな影響力を持っていた小此木の死後、当選回数わずか2回にも関わらず、小此木の事実上の代役として、秘書時代に培った政財官の人脈を活かして辣腕を振るい、高秀秀信市長から人事案などの相談を頻繁に受けるなど、「影の横浜市長」と呼ばれた(wikipedia)そうである。
ここでも現在と同じパターンが見られるが、小此木彦三郎という大きな影響力を持つ政治家の秘書として実務を行なうことで、実力を養い、小此木彦三郎の死後にそのポジションを継承して、政界で成り上がるという構図である。
これは安倍晋三の官房長官として、実務を行なって、やがて、安倍晋三の辞任後にその立場を継承したことと非常に似通っている。
山羊座は、その人自身にカリスマや権力がある訳ではなく、権力者の秘書的な立場で、権力を行使することによって、次第に権力者の力が乗り移って、力を得るのである。
主人の後釜に座る典型的な執事タイプである。
1987年に横浜市会議員になり、そこで2期8年を1995年まで務めている。
そして、1996年の第41回衆議院議員総選挙に神奈川2区から自民党公認で出馬し、初当選して、中央政界に進出している。
この時、木星期から既に土星期に移行しており、土星/ケートゥ期辺りである。
因みにこの時期は、自民党での下積み時代であるが、竹中平蔵総務大臣の下で、総務副大臣(情報通信、郵政担当)として総務省内部統制のトップを任されている。
この時、総務副大臣として、情報通信や郵政など、主に通信や郵便事業など、3室の象意に関わる役職についていたことには注目である。
土星は2、3室支配で9室に在住し、3室にアスペクトバックして、3室が強いため、それで、通信や郵便事業に携わったのである。
後にNHK短波ラジオ国際放送への放送命令に定義されている放送事項に、「拉致問題」という具体的な内容を加える方針を示したり、放送事項に「北朝鮮による日本人拉致問題に特に留意すること」を追加する命令をNHKに出すなど、NHKに圧力をかけているが、これは土星/ラーフ、土星/木星期の頃である。
日本の公共放送という通信部門(3室)に対して、強い力を行使していることが分かる。
因みにこの時は、土星が3室を支配して、9室に在住している為、通信、郵便事業などへの教育や幸運という象意を示していたと考えられる。
土星は獅子座に在住しており、獅子座は典型的な政治家の星座である。
獅子座に在住する土星から見ると、ラグナロードの太陽が4室蠍座で、水星とコンジャンクトしており、政治家としての議席を得ることを表わしている。
内閣官房長官へ
そして、2009年6月前後からマハダシャー水星期に移行し、2012年12月末の第2次安倍内閣の発足に伴い、内閣官房長官に任命されている。
この頃は、マハダシャー水星期に入った直後の水星/金星期に該当する。
金星は11室支配で11室で自室に在住している為、高い評価を得て、役職を得たことを表わしている。
金星は月から見ても5、10室支配のヨーガカラカで、10室に在住してマラヴィアヨーガを形成している。
そして、マハダシャー水星期を通して、安倍内閣の中心部で、内閣官房長官を務めるのである。
これが射手座ラグナにとって最高のラージャヨーガとなる7、10室支配の水星と9室支配の太陽によるコンビネーションを構成するマハダシャー水星期であることが重要である。
内閣官房長官は、総理大臣の黒子として、影の支配者として、実権を振るう立場であり、水星と太陽のラージャヨーガが12室に在住しているのはそういう意味ではないかと思われる。
表舞台には首相である安倍晋三が立ち、舞台裏(12室)では、内閣官房長官が奔走するのである。
総裁選へ出馬
そして、このダシャーバランスで正しいのであれば、現在は、水星/ラーフ期である。
ラーフは5室に在住しており、5室には大臣という象意があり、またラーフのディスポジターの火星は5、12室支配でラグナに在住し、1、4室支配の木星との間に1-5、4-5のラージャヨーガを形成し、グルマンガラヨーガも形成している。木星は上述したようにハンサヨーガを形成する強い木星である。
従って、この水星/ラーフ期は、非常に強力な時期であり、前回の土星/ラーフ期は、2006年前後であるが、再チャレンジ支援議員連盟の立ち上げに参加し、2006年自由民主党総裁選挙に安倍晋三を擁立する原動力になった(wikipedia)そうである。
ラーフのディスポジターである強い火星が、働いて凄まじい実行力で、安倍晋三の総裁復帰を成し遂げたのである。
それで、その論功行賞で、内閣官房長官に就任した。まさにこのラーフ期は、菅義偉氏にとって栄光の時期である。
そして、再び、そのアンタルラーフ期が訪れているのである。
今度は、マハダシャーは9室支配の太陽と共に最高のラージャヨーガを形成する水星期で、そのアンタルダシャーのラーフ期である。
基本的にこの内閣官房長官として実力を養ってきたその延長線上で、最も力を発揮する時期と言えるかもしれない。
まさにマハダシャー水星期の締めくくりの時期と言える。
今度は、安倍首相の後任として、自分がまさに総理大臣になろうとしているそのような栄光の時期を迎えている。
木星は出生の木星にリターンし、更に一段とその力、能力を拡大させる時期である。
通常は霊的発達の観点から見れば、更にバージョンアップした奉仕の能力を示さなければならない時期であり、また示すことが出来る時期でもある。
まもなく2020年11月20日から木星が山羊座に入室して、山羊座-蟹座軸で、木星と土星がダブルトランジットする。
この山羊座には8室(継承、相続)の支配星が在住し、蟹座は8室である。
菅義偉氏は、正に自民党総裁選を経て、安倍首相から総理の椅子を継承するタイミングなのである。
それと共に8室は行き詰まり、突然の災難などを表わすハウスでもある。
従って、菅義偉氏は、総理大臣就任と共に株式市場の大暴落やコロナの第2波などの世界的緊急事態に見舞われることが予想される。
まさにこの緊急事態の時に平常時では総理になれないような人物が、安倍首相の突然の辞任という緊急事態を受けて、派閥の論理によって、微妙なパワーバランスの元で、総理大臣になろうとしている。
派閥の支持基盤を持たない菅義偉氏が、安倍晋三総裁復帰という手柄と、官房長官での実績を引っ提げて、現場の実力だけで、総裁のポストを勝ち取ろうとしている。
水星/ラーフ期の後は、水星/木星期、水星/土星期と続き、特に水星/木星期は力を発揮しそうな時期である。
そして、水星/土星期は、再び、日本の通信、輸送、郵便などの事業に関する政策を打ち出すかもしれない。
水星期は、2026年7月まで続く為、おそらく1期4年は総理大臣を務めると思われる。
そして、次にケートゥ期が来るが、ケートゥは、6、11室支配の金星が11室で自室に在住している為、総理大臣退任後は、自民党の総理大臣経験者としての評価を受け続けるのである。
おそらく菅義偉氏の経済政策は、水星/木星期においては、木星が火星と共に射手座に在住している為、アベノミクスを継承したものになると考えられる。
そして、水星/土星期は、土星が水瓶座にアスペクトバックしている配置もある為、情報通信のインフラ構築や法整備などの分野に力を入れていくと思われる。
まもなくテレビが終わると言われているが、おそらく菅義偉氏は、5Gなどインフラ通信環境を整備し、仮想通貨や法定通貨のデジタル化などそうした分野にも力を入れる可能性も示している。
何故なら水瓶座とはそうした方向性で力を発揮する星座だからである。
菅官房長官、「デジタル庁」創設を検討か 省庁再編に前向き 2020.9.7 14:36 SankeiBiz 菅義偉(すが・よしひで)官房長官は7日午前の記者会見で、デジタル行政の一本化の必要性について「新型コロナウイルス(の感染拡大)を機にテレワークが広がるとともに、行政や民間の間でデジタル化の必要性が改めて明らかになった」と強調した。 菅氏は総裁選の政策でもマイナンバーカードなどデジタル政策に関して「強力に進める体制を構築する」としており、「デジタル庁」などの創設を検討しているとみられる。 省庁再編に関しても「官房長官としての経験」と前置きした上で「なかなか進まない課題は複数の役所にまたがるものが多い」と指摘。「どういう政策を実現するかということを最優先に、役所の仕事や組織の在り方は常に見直しする必要がある」と語った。 |
菅義偉氏は、総理大臣に就任した後で、一気にデジタル化などを推し進める可能性が高い。
射手座で、5室支配の火星とハンサヨーガの木星が1-5、4-5のグルマンガラヨーガを形成している為、菅義偉氏は、第一次安倍内閣にて、地方分権改革推進法など19本の法案を成立させるとともに、ふるさと納税の提唱や、年金記録問題における省内委員会の設置を行うなど、安定した存在感を発揮したという。
政治家の実力とは、法律を立案して、それを通すことである為、まさに多くの法案を成立させて、それで内閣官房長官に抜擢されたということである。
今、その現場で実際の仕事によって叩き上げで出世した人物が、まさに総理大臣になろうとしている。
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