女優・菊池凜子が上海国際映画祭で主演女優賞に輝く -海外で成功するチャート-




6月18日、菊池凜子が、上海国際映画祭で、主演女優賞を受賞し、出演した映画『658km、陽子の旅』(7月28日公開)も最優秀作品賞と最優秀脚本賞を受賞し、3冠を獲得した。




菊地凛子、上海国際映画祭で最優秀女優賞に輝く 主演映画が3冠獲得
2023年6月18日 21:50 日テレNEWS

俳優の菊地凛子さんが、第25回上海国際映画祭で最優秀女優賞を獲得しました。

菊地さんは、主演映画『658km、陽子の旅』(7月28日公開)で、突然亡くなった父の出棺に立ち会うため、東京から青森までヒッチハイクで向かうフリーターを演じています。

最優秀女優賞は「映画の中の菊地凛子の表情豊かな目と震える手は審査員たちの心を捉え、キャラクターを内面化する彼女の演技力は“俳優”の存在を忘れさせます。彼女の演技はキャラクターに命を吹き込みました」との理由で与えられました。

授賞式で菊地さんは「まさか、初めて上海国際映画祭というこのすてきな映画祭によんでいただき、このようなすてきな賞をいただいて本当にうれしいです」と喜びを語り、司会から「この会場にいる素敵な中国の俳優や監督と一緒に中国で映画を作りたいと思いますか?」と聞かれると「是非。自分が子どもの頃から中国の映画を見て育ってきましたし、本当に出演してみたいんですけど、中国語の挨拶すら難しくて。今から勉強します」と意欲を見せました。

映画は、最優秀女優賞のほかにも、最優秀作品賞と最優秀脚本賞を受賞し、3冠を獲得しました。菊池さんは「こうやって国際映画祭に参加することで、国境関係なく、1本の映画で心を揺さぶられるということが自分の身に起こるんだということは幸せだなと思います。またいただいた役を真摯(しんし)にひとつずつやっていこうと、心に誓いました」とコメントしました。



菊池凜子は、日本よりも先に海外で高い評価を得て、それで、日本でも評価されることになった女優である。


1996年に原宿でスカウトされてモデルとして仕事をしていたようだが、1999年に本名の「菊池百合子」で、新藤兼人監督映画『生きたい』でデビューしている。


その後、2001年に熊切和嘉監督の『空の穴』で、ロッテルダム映画祭を含むいくつかの国際的な映画祭で称賛され、2004年に石井克人監督映画『茶の味』では、カンヌ映画祭で監督週間オープニング作品に選出され、海外で存在感を示し始める。


2004年5月頃に「菊池凜子」に改名して、2006年にアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の映画『バベル』に出演し、アカデミー助演女優賞を含むいくつかの映画賞にノミネートされ、このうち、ナショナル・ボード・オブ・レビュー新人女優賞、ゴッサム賞新人女優賞を受賞している。


私が知っているのは、この辺りからである。


こうした活躍で、2007年11月にシャネルのクルーズ・コレクション広告のモデルを務めているが、これは海外での評価が高まったことの現れである。


そして、2013年にギレルモ・デル・トロ監督の映画『パシフィック・リム』に出演している。


このように日本でデビューしたが、海外の映画祭などで高い評価を受け、その後、海外のオーディションなどに積極的に参加することで、海外映画への出演機会を増やして来た。



今回の映画『658km、陽子の旅』(7月28日公開)は、日本の映画だが、これも再び、上海国際映画祭で、海外での高い評価を得たのである。











以前から海外のオーディションで役を自ら勝ち取って来た積極的な姿勢から、射手座(海外への跳躍)が強いのではないかと思っていた。



実際、チャートを作成してみると、射手座には、月、太陽や水星、金星などが惑星集中している。



問題はラグナだが、以前、チャートを検討した際には、菊池凜子は、結婚も出産もしていなかった。



そのため、ラグナの見当がつかなかったが、2023年現在、同じ俳優の同業者と結婚して、子供を2人出産している。



従って、こうした結婚や出産のタイミング、また受賞したタイミングなどから検討することが可能になった。



こうした材料から、種々検討した所、おそらくラグナは蟹座である。







蟹座ラグナだと、ラグナロードの月が3、12室支配の水星と6室でコンジャンクトし、12室にアスペクトする配置となり、1-3の絡みから芸能界で活動する人の典型的な配置が見られる。



またその月と水星の絡みは、同時に1-12の絡みも形成し、12室にアスペクトして、12室との絡みも強くなっている。



3、12室支配の水星は、6、9室支配の木星と星座交換して、芸能の3室の支配星が、海外を表わす9室や12室に強く絡んでいることが分かる。



従って、菊池凜子のチャートは、主に海外で活躍し、海外で高い評価を受ける女優のチャートなのである。



日本の女優の中では、渡辺謙と同じように海外で、高い評価を受けて、独自の地位を築いているが、それはこうした配置によるものである。



芸能の3室に2つの惑星が在住して、芸能に縁があることを示しているが、7、8室支配の土星が3室に在住する配置は、同じ芸能界の相手と結婚する典型的な配置である。







俳優の染谷将太と結婚した2015年1月1日は、ラーフ/土星期で、マハダシャーロードのラーフはラグナに在住し、アンタルダシャーロードの土星は7、8室支配の土星であった。




トランジットを見ると、土星と木星が乙女座を通過して、7室の支配星とコンジャンクトして、7室にダブルトランジットを形成している。




木星は7室にもアスペクトし、火星は7室をトランジットし、更に自分自身を表わす月や太陽が、ラグナロードの上をトランジットし、ラーフ/ケートゥ軸も1-7軸を通過していたことが分かる。




完璧に結婚のタイミングを表わしている。




因みにラーフ/土星期に結婚していることから、今回はナヴァムシャのラグナを山羊座に設定した。







山羊座ラグナであれば、ラグナロードの土星が、3、12室支配の木星と共に5室(演劇、舞台芸術)に在住する配置となり、海外で、映画に出演する女優らしいチャートとなる。




ラーフはナヴァムシャのラグナロード(7室から見た7室)の支配星で、5室に在住して、恋愛結婚を表わし、またラーフは12室(海外)に在住しているが、ディスポジターの木星は月ラグナから見て、2、5室支配で7室に在住して、結婚を表している。




ラーフ期は、2008年以降続いており、現在、まだラーフ期の後半だが、その間、海外で積極的にオーディションを受け、2013年のラーフ/木星期には、映画「パシフィック・リム 」に出演したことを考えると、木星は3、12室支配で、ラグナロードの土星と共に5室に在住している配置で正しいと思われる。





元々、菊池凜子の出生図のラグナは、最初の印象で、アーシュレーシャではないかと思ったのだが、それは、菊池凜子の映画での役柄が、変わった役柄が多いからである。




例えば、映画『バベル』では、聾唖の女子高生・綿谷千恵子を演じたが、愛情に飢えていて、都会のクラブの暗闇の中で、わざと自分の性器を人に見せびらかして相手の反応を試すような不良少女を演じた。










(※映画『バベル』より)






映画の最後には、刑事に全裸で抱きついていくという、シーンを体当たりで演じたが、この映画の役柄の性格は、常識が通用しないアーシュレーシャの典型的な性格である。



映画俳優は、しばしば自分のパーソナリティーに一致した役柄を割り当てられることが多く、自分のパーソナリティーとはあまりにも食い違う役柄は、そもそもオファーとして回ってくることがないのである。



プロデューサーが配役を決める際にやはり俳優たちのイメージで、誰にオファーを出すかを決める為、その人に合う役柄しか回ってこない。



また俳優と言えども、人生という舞台を演じる役者であり、しかも仕事上、ある映画の脚本上の人生も演じるのだが、チャートの解釈上、自分のホロスコープに描かれた演じ方しかできない。



つまり、人生の中で演じている(振る舞っている)自分と、映画の中で演じている自分というのは、運命学上は、同じであり、それ程、大きな違いはないのである。



どうしても日頃の生き方、生活習慣、考え方などが、映画の中でも、反映されてくるのである。



そうすると、やはり、菊池凜子は、ラグナがアーシュレーシャだからこそ、非常に変わったクセのある役柄を演じるのである。



今回、受賞した「658km、陽子の旅」という映画も、私は見ていないが、658kmも旅をする人物の話であるとすれば、やはり変わった性格の主人公なのだと容易に想像できる。



こうしたことから、私は菊池凜子は、アーシュレーシャではないかと思ったため、そうすると、ナヴァムシャのラグナは、射手座、山羊座、水瓶座、魚座の4通りに絞り込まれる。



この中で、ラーフ/土星期に結婚したり、ラーフ期に海外でオーディションを受けたり、ラーフ/木星期に海外の映画に出演するのは、やはり、山羊座ラグナしか考えられない。




従って、菊池凜子は、出生図のラグナが、蟹座アーシュレーシャ第2パダ、ナヴァムシャのラグナは山羊座である。





第一子誕生





菊池凜子は、2016年10月8日に第一子を出産しているが、この時、土星は5室をトランジットして、5室の支配星にアスペクトし、木星は乙女座から5室の支配星にアスペクトして、5室にダブルトランジットを形成していたことが分かる。





ダシャーは、ラーフ/水星期だが、サプタムシャを見ると、ラーフは、ラグナに在住し、水星は5室の支配星である。




第二子誕生




第二子を出産したのは、2019年3月31日で、木星と土星は射手座をトランジットしているが、木星は射手座に移動した直後であり、その2日前までは、蠍座を通過していた。






木星は5室をトランジットして、9室にアスペクトし、土星は射手座から9室の支配星にアスペクトして、9室にダブルトランジットしている。



また細かい所を見て行けば、火星は牡牛座から5室にアスペクトし、また月は、72時間前までには、5室をトランジットしていたことが分かる。



ダシャーは、ラーフ/ケートゥ期だが、ラーフはサプタムシャのラグナに在住し、ケートゥは、ディスポジターの火星が5室に在住しており、子供の誕生のタイミングを表している。







有名ブランド・シャネルからの広告オファー


また菊池凜子は、2006年に映画『バベル』で高い評価を受けた後、2007年11月にシャネルのクルーズ・コレクション広告のモデルを務めている。







この時のトランジットを見ると、土星は獅子座から11室にアスペクトし、木星は蠍座から11室にアスペクトして、11室(称号、高い評価)にダブルトランジットが生じている。



この時は火星/月期であり、月はラグナロードで、11室支配の金星とコンジャンクトして、1-11のダナヨーガを形成し、12室(海外)にアスペクトしている。






米アカデミー賞の新会員候補に選出


また2017年6月28日には、米アカデミー賞の新会員候補に選出されている。




菊地凛子ら、米アカデミー賞の新会員候補に選出
2017.06.29 14:31 modelpress (モデルプレス)
米アカデミー賞を主催している映画芸術科学アカデミーが28日、公式サイトにて今年のアカデミー新規会員候補を発表。日本からは女優の菊地凛子らが選出された。

57カ国から774人を新会員の候補として招待すると発表。日本からは、俳優部門で菊地、真田広之、監督部門で三池崇史監督、ドキュメンタリー部門・フィルム編集部門で『ミリキタニの猫』の出口景子氏らが発表された。

本人が辞退しなければアカデミー賞を選ぶ投票権が得られる。

同アカデミーは1927年に創設。近年は受賞候補者の選定や会員構成が白人偏重であると批判が起き、会員の構成を見直し、多様性を図ることを課題としている。今回の候補の登録により、会員全体の比率は女性が28%、白人以外が13%に上がるという。(modelpress編集部)



これはアカデミー賞を選ぶ投票権が与えられる非常に名誉ある称号である。







トランジットを見ると、木星が乙女座から11室にアスペクトし、土星(逆行)は、蠍座から11室と11室の支配星にアスペクトして、11室にダブルトランジットが生じている。



ダシャーは、ラーフ/水星期であるが、水星は1-11のダナヨーガに接続し、また9室支配の木星と星座交換しているが、木星は11室にアスペクトしており、また9室は11室から11室目のハウスで11室の本質のハウスであり、11室と同じような受賞、称号の象意を与えたとも考えられる。



水星は3、12室を支配して、9室支配の木星と星座交換して、芸能(3室)の仕事が海外(12室)から来る幸運(9室)や資格(11室:9室から9室)を得たことを表している。



このように有名人の場合、受賞や肩書きなどを得たタイミングに11室(受賞、称号、高い評価)にダブルトランジットが生じていたかどうかという観点で、かなり正確にラグナの特定が可能である。









そして、今回、上海国際映画祭で、主演女優賞に輝いたのは、月から見た11室に木星がアスペクトし、土星が水瓶座で逆行して、同じく月から11室にアスペクトして、11室にダブルトランジットが生じているからである。



そして、月から見た11室にはラーフ/ケートゥ軸もトランジットし、また蟹座から火星もアスペクトしていることが分かる。





ラグナから見た10室には、木星がトランジットして、土星がアスペクトし、ダブルトランジットが形成されている為、大舞台で、輝くタイミングである。









受賞して登壇し、映画製作したスタッフの中で、堂々と、中心に位置して、主役の座に君臨している。





現在、ダシャーがラーフ/月期であり、月は出生図では1-11のダナヨーガを形成し、また9室支配の木星との間で、永続する名声と記憶力を表わすガージャケーサリヨーガを形成している。



月は、3、12室支配の水星と6、9室支配の木星と3-6の星座交換の中に含まれているが、これは月ラグナから見た場合、水星と木星は、1-10の星座交換になっており、その1-10のラージャヨーガに含まれていることになる。



ナヴァムシャでは月は7室の支配星で、9室支配の水星と共に11室に在住して、7-9のラージャヨーガを形成し、ラグナロードで5室に在住する土星との間にも1-7のラージャヨーガを形成している。



そして、更に3、12室支配の木星とも相互アスペクトしている。







そして、ダシャムシャでは、おそらく月は、蟹座10室に在住し、11室支配の太陽とコンジャンクトし、、4、5室支配でラグナでシャシャヨーガを形成する土星からのアスペクトを受けている。




2013年のラーフ/木星期、あるいはラーフ/土星期に映画「パシフィックリム」に出演していることを考えると、木星と土星は、ダシャムシャのラグナに在住しているはずである。







映画撮影中のアクシデント



因みに菊池凜子は、2007年12月18日、映画『カムイ外伝』の撮影中に両足の大腿筋に肉離れを起こし、全治2か月の怪我を負っている。







この事故があった日の2日後から土星が獅子座で逆行を開始する為、既にこの時点で、逆行の効果が始まっていたと考えることができる。







そうすると、土星が乙女座で逆行し、6室の支配星にアスペクトし、木星は6室をトランジットして、6室にダブルトランジットを形成している。




ラーフ/ケートゥ軸は、2-8軸を通過し、土星はマラカの2室で、木星は怪我の6室を通過し、6室にダブルトランジットが生じている。




また怪我のテーマを表わす6室の支配星が、6室にリターンしたタイミングでもあり、また太陽や水星も6室を通過し、火星も12室から6室にアスペクトしていた。




ダシャーは、火星/月/火星期辺りである。




マハダシャーやプラティアンタルダシャーロードの火星はまさに12室から6室や6室の支配星、8室の支配星にアスペクトし、アンタルダシャーロードの月は72時間以内に魚座から6室の支配星と8室の支配星にアスペクトしていたことが分かる。




火星は元々出生図では、怪我の表示体であり、マラカの7室に在住し、また月はラグナロードで、マラカの2室支配の太陽や12室支配の水星と共に怪我の6室に在住している。





このように結婚、出産、受賞(高い評価)、怪我といった事象が、全て、ダシャーとトランジットから説明可能である。







菊池凜子のチャートの注目すべきポイント



このようにラグナが蟹座アーシュレーシャ第2パダ、ナヴァムシャのラグナが山羊座、ダシャムシャのラグナが天秤座、サプタムシャのラグナが牡牛座であることがはっきりした。




菊池凜子のチャートで特徴的なのは、その火星の強さである。




火星は5、10室支配のヨーガカラカで、7室で高揚して、ルチャカヨーガを形成しているが、ラーフ/ケートゥ軸との絡みは、海外での仕事を意味していると考えられる。




この火星が7室の契約のハウスに在住していることは、行動力と実行力で、海外でオーディションを受けて、役を掴み取ることに現れていると思われる。




5室支配の火星がケートゥとコンジャンクトする配置は、語学の素養を表している。









また火星はナヴァムシャでも4室で定座にあって、ルチャカヨーガを形成して、強力である。




またもう一つ大きな特徴は、木星と水星の星座交換である。




3、12室支配の水星と、6、9室支配の木星が、星座交換することで、3室の支配星が、9室や12室と絡んでおり、更に水星は12室の支配星で、12室にアスペクトバックしている。




6室に惑星集中して、それらの惑星が全て12室にアスペクトする配置は、海外で成功する人の一つのパターンかもしれない。




また6室射手座への惑星集中は、射手座が獲物を探して野原を駆け巡るケンタウルス(下半身馬で、上半身人間)の象意だと考えると、ハリウッド映画の役をオーディションで掴み取るといった行為は、まさにこの射手座の行動パターンである。



そうした射手座の跳躍力が、海外の12室に結びついているのが、菊池凜子の特徴である。













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