先日の記事『米大統領選の行方-ドナルド・トランプ旋風について-』で以下のように記述した部分が間違っていると読者の方から指摘を頂きました。
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然し、太陽と月はラーフ/ケートゥ軸に絡んでいるため、日蝕の生まれである。
日蝕とは、太陽がすっぽりと月に覆われて暗くなる現象である。
大昔の人は昼間に太陽が隠れてしまうため、昼間に夜が来る恐ろしい現象として体験されたと考えられる。
とにかくそれは普通の出来事ではない。
ドナルド・トランプがここに来て、大統領に立候補し、「ダークホース」候補として躍進しているのは、
この日蝕の現象が顕現しているものと考えられる。
つまり、誰もが大統領になるとは予想もしていなかった候補が、大統領になり、政治権力の地位に就く。
これはあたかも姿の見えなかったステルス戦闘機が、突然、目の前に現れるようなものである。
因みにラグナロードが10室に在住している配置は、政治家として最高の配置である。
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指摘では、ドナルド・トランプに出来ているのは日蝕ではなく、月蝕ではないかということです。
実際、その通りで、ドナルドトランプには日蝕は出来ていません。
月蝕が出来ています。従って、上記の記事を以下のように訂正します。
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然し、太陽と月は対向にあってラーフ/ケートゥ軸に絡んでいるため、月蝕の生まれである。
月蝕とは太陽の光が地球が陰となって月に届かない現象である。
月は心を表し、月が十分に明るいと心理的に明るく人を外向的にするが、月の光が暗いと内向的で内に向かう心理的傾向を表している。
但し、ドナルド・トランプの月は光が暗いとはいえ、決して弱い月であるとは言えないのである。
月は4室で減衰しているが、ディスポジターがラグナと月からみてケンドラに在住し、
また減衰する月がディスポジターの火星からアスペクトされており、
更に減衰する月は高揚するケートゥと接合している。
従って、減衰する月はニーチャバンガの条件を4つ満たしている。
そして、月は太陽の対向にあって満月である。
然し、この月は地球に遮られて太陽の光が届かない暗い月である。
この非常に興味深いトリッキーな配置は、月は潜在的に強いポテンシャルを持ち、強い情緒を持っており、
更にその人の本心がよく分からない人間となるのではないかと思われる。
また月はモクシャハウスに在住して高揚するケートゥと接合しているが、ケートゥは物質を放棄する惑星であり、
霊感の惑星である。そして、月は12室(放棄)の支配星である。
この4室に在住する月の状態は、一見すると、外向的に見えるドナルド・トランプが実際には内向的で、
精神的であることを表しているのではないかと思うのである。
月はケーマドルマヨーガで不安定であり、然し、4室で高いポテンシャルを持っている。
4室が強い人は自分の家に居て満足したい配置なのである。
おそらくこのドナルド・トランプの4室で暗く、不安定で、強い月は、排他的な民族主義的な精神を表していると考えられる。
例えば、ドナルド・トランプにはメキシコとの国境に万里の長城を築くといった発言や、倒壊した世界貿易センタービルの跡地にイスラム教の文化センターが設立されることを阻止するためにセンター予定地を25%上乗せで買い取ることを申し出るといった排外的な自国民優先主義が見られるが、こうしたドナルド・トランプの内向きで偏狭で右翼的な性向を生み出しているのが、この月である。
然し、この月は満月で多くのニーチャバンガが成立する強い月で、おそらく、これが彼の大衆へのカリスマをもたらしているのである。
ドナルド・トランプは1983年の月/火星、月/ラーフ期にニューヨークのマンハッタンの目抜き通り、5番街に高級アパートメントとショッピングモール、オフィスエリアを擁する複合施設「トランプ・タワー」を建設し、そこにスティーブン・スピルバーグやマイク・タイソンなどのセレブリティが居住していると言うが、このように自国民が快適に生活できる家を建設することが彼のスタンスである。
この彼のスタイルを象徴する代表作「トランプタワー」を建設したのがマハダシャー月期であるということが重要なのである。
そして、こうした彼のスタイルは明らかに自国民に優しい自国民が快適に暮らしていける国家像につながっていく。
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上記の訂正は、主にトランプの性格や思想の解釈に若干の修正が生じるものの、ドナルド・トランプが大統領になるのではないかという予想に対して決定的な変更は生じません。
ドナルド・トランプについての訂正
2016.03.02
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