アンドリュー・クオモ(ニューヨーク州知事)セクハラ辞任




新型コロナウィルス(COVID-19)の対応で、米マスコミから絶賛され、2020年10月にコロナへの自らの対応を示した本を出版し、ベストセラーとなり、一躍、時の人となっていたアンドリュー・クオモ ニューヨーク州知事が、セクハラで元部下など11人の女性から訴えられ、引責辞任した。





ニューヨーク州司法長官のセクハラを認定する報告書が公表され、バイデン大統領からも辞任勧告が出て、州議会によって弾劾手続きを開始される前に辞任を決断したようである。


現在、土星が山羊座で逆行し、木星が水瓶座で逆行し、水瓶座、双子座、天秤座にダブルトランジットが生じている。


そして、木星がまもなく9月から山羊座に逆行する為、既に山羊座-蟹座軸にもダブルトランジットが生じていると思われる。





その為か、一人の女性がセクハラを訴えると、芋づる式に次々と被害者たちが、Me too 運動的に名乗りを上げて、巨大なうねりとなり、不正をした権力者を権力の地位から引きずりおろすのである。


逆に言えば、リベラルの集団の力、ネットワーク効果により、権力者を潰すような巨大なうねりが起きている。



例えば、先日、川村たかしが、金メダルを噛んだことに対する批判が広がっているが、芸能人やあらゆる論客たちが、一斉に川村たかし批判に名乗りを上げている。



これもMe too 運動的な広がりのように思える。



水瓶座や天秤座にダブルトランジットが形成されている為、独裁者に対するリベラル左翼的な集団闘争が起こっているのである。



アンドリュー・クオモ・ニューヨーク州知事は出生時間が分からないが、1990年に結婚しており、トランジットを見ると、土星が射手座、木星が双子座を通過しており、射手座-双子座軸にダブルトランジットが生じ、水瓶座にもダブルトランジットしていることから、このタイミングでの結婚の場合、ラグナは、双子座、射手座、獅子座、水瓶座の可能性が出て来るが、おそらく双子座ラグナである。







双子座ラグナであれば、現在、8室の山羊座にダブルトランジットして、中断、行き詰まりを示しており、天秤座にもダブルトランジットが生じて、そこには6室の支配星が在住している為、8室や6室にダブルトランジットが生じて、批判を受けたり、行き詰まるタイミングであることが分かる。







山羊座には、5室支配の金星が在住し、8、9室支配の土星、6、11室支配の火星がアスペクトして傷つけている。



また月から見ると、天秤座は6室でそこには8、11室の支配星が在住し、ラーフ、火星からはげしく傷つけられている。



月ラグナから見ても8室の支配星にダブルトランジットが形成されており、6室に在住して2つの凶星から激しく傷つけられる11室(評判、評価)の支配星にダブルトランジットが生じており、それで批判を受けて、評価に傷がついているのである。




5室の支配星が8室に在住して、8室の支配星や6室の支配星によって激しく傷つけられており、この金星にダブルトランジットが生じている為、この金星に問題が生じたことが分かる。



5室とは、通常、教え子や生徒を表しており、実の子供を表しているかもしれないが、その生徒、子供が反旗を翻して、それで、行き詰まりに陥ったことが分かる。



5室は通常は、恋愛感情、恋愛相手などを表わすハウスだが、思考やマインドを表わすハウスでもある。



それが8室に在住することで、特定の思考や嗜好に対する依存状態、麻薬中毒のような中毒症状を示してしまう。



(つまり、これが女性に対する恋愛感情、いわゆる色情を押さえられない、制御できない、それに振り回されるという配置であり、そこに絡む6室と8室の支配星である火星と土星によって、セクハラ、性犯罪的なニュアンスを帯びたのである。6室と8室の絡みは犯罪を免れ得ない配置と言われる。)


アンドリュー・クオモ元ニューヨーク知事のセクハラ内容を見ると、常にそうした欲求、思考に囚われてしまっていたようでもあり、ある種の慢性的な薬物中毒と似たような状態であったと思われる。




クオモNY知事の「お尻にタトゥー」「キスしていい?」セクハラ報告書の凄い中身
2021/8/7 7:05 NEWSポストセブン 高濱賛(在米ジャーナリスト)

ニューヨークのアンドリュー・クオモ州知事(63=民主党)に年貢の納め時が迫っている。後手に回っている新型コロナウイルス対策が原因ではない(同州の8月5日現在の累計感染者数は216万人、死亡者数5万3301人。ワクチン接種率57.4%)。政界入りして以来、若い美女を見ると手当たり次第に手を出す「病的なお触り行為」に同州初の黒人女性司法長官、レティシア・ジェームズ氏(62)が断を下したからだ。

同長官は民主党系「ワーキング・ファミリー党」党員で、筋金入りの人権派。長官になる前はニューヨーク市の市長に次ぐナンバーツーの市民オンブズマンだった。アメリカでは、異性の身体を「合意なしに」触ったり、性的な発言をする行為を厳しく処罰する「セクハラ法」が連邦、州、市町村単位である。違反すれば、政治家なら公職辞任、大企業の幹部なら解任だ。そのあとには訴訟による刑事、民事罰が待っている。

 そんな厳しい社会制度があるにもかかわらず、クオモ氏のセクハラ癖はつとに有名で、これまで何度も問題になってきた。有権者の人気はあったから、そのたびに「親しみを表す私流のジェスチャーだ」と笑い飛ばして逃げ切ってきたのである。今回は、複数の女性からセクハラの嫌疑をかけられたことで、自らジェームズ長官に真相究明を命じていた。クオモ氏とすれば、「これまで通り調査結果はシロ」と自信満々だったのだろう。

 ところが、ジェームズ氏は5か月間におよぶ調査の末、8月3日に公表した165ページの報告書で「11人の女性の訴えには正当な根拠がある。知事の常習的なセクハラ行為は連邦法、州法に違反する」と断定したのだ。民主党のボスたちもさすがにマズイと思ったようで、ジョー・バイデン大統領、ナンシー・ペロシ下院議長が相次いで「辞任せよ」と促した。同党議員からも追及の声が相次ぎ、クオモ氏はトカゲの尻尾切りをされた格好だ。

 それも当然だろう。報告書に克明に記されたセクハラ行為は下品きわまりない。例えば、秘書だったシャーロット・ベネットさん(25)は大きな瞳が印象的なブルネットの女性だが、こう証言している。

「私のセックス・ライフについてしきりと尋ねて、中高年男性とセックスしたことがあるかと聞いてきました。知事が私とセックスをしたいのだと咄嗟に感じました。気持ち悪くなり、恐ろしく感じました。誕生日にタトゥーを彫ると知事に話すと、『見えないところに彫るのがいい。お尻に彫ったらいい』と言われました。知事は、『君は耳以外のどこにピアスをしているのかな?』とも聞いてきました。

 母校から講演の依頼が来たので、知事に何を話したらいいか助言を求めました。すると、『私はレイプされ、虐待されました。何回も何回もレイプされました』と話せばいい、と言うのです。そのあと、セレブの中で誰と寝たいかとか、女の子をバイクに乗せて人里離れた山に連れて行くのが自分の夢だ、とも話していました」

 2015年から2018年まで州経済開発局や知事室に勤務した秘書、鮮やかな青い目が印象的なリンゼイ・ボイランさん(36)も、こう証言した。

「上司から『知事は君がお気に入りのようだ』とは聞いていました。勤務中に私の腰や腕、脚を撫でまわし、強引にキスしてきました。部屋から出ようとすると前に立ちはだかり、口づけされてしまいました」
 続いては、2019年に知人の結婚式でたまたまクオモ氏に会ったアナ・ルチさん(33)。当時は30歳になったばかりの金髪女性だ。

「話している最中に急に(背中が大きく開いているドレスの)腰を触ったあと、両手で私の頬を掴み、『キスしてもいいかい』と囁きました。なぜこんな行為が罰されないのか、ショックを受けました。でも(相手は知事だし)私にはなにもできませんでした」
 クオモ氏が都市住宅開発長官の頃(2000年)に個人的にコンサルタントとして雇っていたカレン・ヒントンさんの話。

「ホテルの部屋に私を連れ込むや、まるで親密な関係にある男女のように抱擁してきました」(これに対してクオモ氏は「ヒントンさんは私の長年の政敵だ」とコメントしている)

女性州兵になってまだ日が浅かったが、突然、護衛官にさせられた女性。

「イベントに出席した知事が、エレベーター内で私の背中を首から背骨に沿って指で触り、『ねえ、君』と囁きました。また、『理想のガールフレンドは、僕の痛みを癒やしてくれる女だ』とも言っていました」
 今も知事のオフィスで働いている女性秘書の一人。

「2020年、知事官舎に呼び出され、二階の部屋に誘い込まれました。彼はブラウスの中に手を突っ込み、胸を触りました。勤務中は、いつも私の体をいやらしい目で見ていました」
 報告書には、クオモ氏が証言した女性たちをレイプしたかどうかは書かれていない。しかし、アメリカの法律に照らせば、訴追するには十分な内容である。ニューヨーク州知事といえば、大統領を狙ってもおかしくない政界の大物だ。しかも同氏の父親はニューヨーク州史上最も評価されている知事の一人である故マリオ・クオモ氏で、故ロバート・ケネディ上院議員の三女、ケリー・ケネディさんとは16年間連れ添った(2005年に離婚)。まぎれもなく「民主党のプリンス」だった。

 ニューヨーク政界を長年取材してきた地元紙のベテラン記者はこう語る。

「ドナルド・トランプ前大統領もクオモ家には一目も二目も置いていた。地位も名声も手中に収めていたクオモの将来は青天井だったのに……。お触り癖やセクハラ発言は、もはや依存症のようなもので、本人もやめられないのだろう。とんだ落とし穴に落ちたものだ。これで来年の知事選は混戦になった。クオモ氏を刺したジェームズ司法長官も出馬に意欲満々と言われている」

 ジョン・F・ケネディといい、ビル・クリントンといい、どうも民主党のスターには女癖の悪い政治家が目立つ。共和党でもトランプ氏はセクハラ常習者だったが、あれだけいろいろスキャンダルがあると、セクハラは目立たなかった。これも政治の皮肉というべきか。



然し、金星は8室の在住星である為、結局、支配者でもあり、最終的には、反旗を翻して、アンドリュー・クオモ元ニューヨーク知事を辞任に追い込むような爆弾と化したのである。




実際、記事本文の中でも『お触り癖やセクハラ発言は、もはや依存症のようなもので、本人もやめられないのだろう。とんだ落とし穴に落ちたものだ。』と記されており、メディアも同じような見解を示している。




以前、検証したロマン・ポランスキーのチャートでも5、6室支配の土星が3、8室支配の火星と相互アスペクトする配置があり、5-8の絡みがあったことを確認している。



(ロマン・ポランスキーは、過去における13歳の子役モデルへの淫行容疑で逮捕され、裁判で有罪判決を受け、その後、国外脱出し、最近になってからもポランスキーに強姦されたと訴える女性たち4人が名乗りを上げ、アカデミー賞授賞式でも、多くの女優たちからポランスキーの受賞への抗議が起こっている。)




然し、こうしたエピソードは誰にでもあるものだが、クオモの場合は、権力があったことに大きな違いがある。




アンドリュー・クオモは、 ニューヨーク州第64代検事総長からニューヨーク州知事を務め、次は大統領を狙うような立ち位置にいた人物で、父親は、同じくニューヨーク州知事を務めて、ロバート・ケネディー上院議員の三女、ケリー・ケネディーと16年間連れ添った民主党のプリンスだという。



名門の一家であり、そうした人の上に立って、権力を振るうことが日常化している人間が、更に異常な性的嗜好、性的欲求を持っていたら、歯止めが利かなくなるという例証のように思える。









チャートを見ると、ラグナから見た6室に土星と太陽の2つの凶星が在住し、また月から見てもラーフと火星の2つの凶星が在住している。




特に6室に在住する火星は強力である。




このように6室に凶星が在住している人物は、息を吸って吐くのと同じように人に命令し、権力を振い、時には暴力を振るうことになる。




アンドリュー・クオモは、2007年1月1日からニューヨーク州第64代検事総長になっているが、司法長官や検事総長になって、それから州知事になり、それから更に大統領になるのはお決まりのコースである。



この2007年1月1日は、マハダシャー土星期に移行した後のセカンドアンタルダシャーの土星/水星期であり、彼に権力をもたらしたのは、まさにマハダシャーの土星である。




土星は月ラグナから見ると、9、10室支配で7室に在住し、4室支配の太陽とコンジャンクトしており、これが検事総長、州知事という形で、公職に就き、公権力を得たことを表している。



そして、この土星期は、土星がラグナから見て、6室に在住している為、権力を振った時期であり、3室(食欲、性欲、睡眠欲)支配の太陽が、8室(中毒、依存性)の土星と6室で、コンジャンクトしている。





そして、何故、今、辞任なのかと言えば、まもなくマハダシャー土星期が終わるからである。




このスキャンダルが起きた現在、土星/木星期で、マハダシャーの土星は、8室の支配星で、8室にアスペクトし、アンタルダシャーの木星は、土星とは絡んでおらず、土星から見て、12室に在住し、月から見た8室の支配星で、ラーフや12室支配の火星とコンジャンクトして傷ついている。



そして、木星と土星のダブルトランジットが8室(スキャンダル、失脚)に形成されている。




それで今、辞任なのである。








その後、マハダシャー水星期に移行するが、水星は、ラグナロードで4室支配で7室に在住しており、この配置からすると、権力の座から引きずり降ろされ、暫く反省して、過ごすように見える。




水星が7室に在住する場合、水星は、中性の惑星である為、セクシャリティーが、はっきりせず、通常は、結婚には良くないと言われる配置である。




通常の夫婦関係には、セクシャリティ―は求められない為、自分の部下とか別の相手が欲望の禿げ口になってしまうということである。




然し、マハダシャー水星期になると、そうした権力を振う相手である部下たちもいなくなってしまい、大人しく家庭と配偶者を相手にした生活が待っているようなのである。



おそらく性格的にも大分、様変わりしてしまうはずである。




ナヴァムシャのラグナについてはまだ検討していないが、出生図のラグナが双子座であれば、今回の事件とその後の展開はそのようなものになると思われる。

















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