まもなく衆議院総選挙が行われるが、結果はどうなるか気になる所である。
この結果は安倍内閣が継続していくかどうかを決める重要な選挙であると共に自民党政治の一つの区切りではないかと思われる。
日本が明治維新の時に近代化して、その時から日本を左右してきた薩摩・長州の権力筋の末裔としての最後の御曹司がこれで失脚していけばその後の自民党にはプレーヤーはいない。
従って、かなり今までの政治の流れ全てが変わる重要なタイミングであると考えられる。
安倍晋三の出生図については以前から見てきたが、改めて見てみると、現在、金星/太陽期である。
太陽は2室支配で、3、12室支配の水星と共に3室に在住し、月から見ても3室の支配星で4室に在住して、何もラージャヨーガを形成していない。
また金星から見て太陽は11室支配で12室に在住しており、評価(11室)を損失する(12室)時期であり、金星/太陽期は安倍晋三にとって防戦一方の厳しい時期であった。
特に2017年の頭に金星/太陽(2017年2月7日~2018年2月7日)に移行した後、まず2月~4月の間、森友学園問題が起こり、安倍政権の信用を揺るがし、大幅な支持率低下に導かれた。
この時、金星/太陽/太陽→月→火星期と続いた。
また5月~7月は、加計学園問題が勃発し、稲田大臣発言などによっても苦しめられた。
この時は金星/太陽/ラーフ→木星→土星期である。
太陽はナヴァムシャ(D9)で6室支配で12室に在住し、11、12室支配の土星とコンジャンクションし、批判(6室)を受けて、評価(11室)を失う(12室)絡みが確かに形成されている。
また太陽はダシャムシャ(D10)で、9室支配で7室に在住しており、7室の配置自体は良いが、ラーフ/ケートゥ軸と絡んでおり、更に12室支配の火星、8室支配の月と相互アスペクトしている。
但し、7室支配の太陽、5室支配の火星とも絡んで、5-9、7-9のラージャヨーガ、ダナヨーガも形成していることから、全くダメな訳ではないが、但し、8室や12室の支配星、更にラーフや火星と絡むことによって問題を示しており、吉凶混合している。
逆に言えば、この太陽の吉凶混合した配置こそが、アンタルダシャーの太陽期の経験を意味していると言える。
つまり、このダシャムシャの1-7軸というのは、安倍晋三にとって、何かと問題をもたらす軸であるということである。
そうすると、2018年2月7日からの金星/月期はどうなるかである。
月はラグナに在住しているが、ダシャムシャのラグナに在住する惑星の時期は上昇の時期である。
但し、月は8室の支配星で、ラーフ/ケートゥ軸と絡み、太陽、火星からアスペクトされて傷ついている。
過去の出来事を見て参考にすると、安倍晋三が、2006年9月26日に最初に総理大臣に就任した第一次安倍内閣の時、ダシャーは水星/土星/木星であった。
ダシャムシャ(D10)において、水星は10室の支配星で、土星は2、3室の支配星であるが3室で自室に在住して強く、木星はラグナロードで4室でハンサヨーガを形成している。
しかも月と木星はケンドラの位置関係にあり、ガージャケーサリヨーガを形成している。
ダシャーにおいては、プラティアンタルダシャーを重要視することから、安倍晋三が木星のプラティアンタルダシャーの時期に総理大臣の地位へ上昇したというのは非常に納得できる。
次に2007年9月25日のケートゥ/金星/ラーフにおいて、安倍晋三は内閣総辞職し、緊急入院した。
医師からは「胃腸機能異常の所見が見られ、かなりの衰弱状態にある」と診断されている。
この時、マハダシャーロードのケートゥとプラティアンタルダシャーロードのラーフがダシャムシャ(D10)の1-7軸にあり、8室支配の月や12室支配の火星、9室支配の太陽と絡んでいることに注目である。
因みに9室の支配星は幸運な惑星であるが、しかし、政治権力を10室とすればそれを損失する(12室目)ハウスでもあるため、政治家にとっては9室というのはそれ程良いとは言えない。
この時、安倍晋三は政治権力の頂点の座から降りて、病院に入院したから、医師の診断を受ける(9室)ことが出来たのである。
それは幸せなことではあるが、地位や立場の損失を表している。
もう少し見てみると、安倍晋三が2012年12月26日に総理大臣に再度就任した第二次安倍内閣の時、ダシャーはケートゥ/水星/金星期であった。
まず、ここで注目すべきは、アンタルダシャーに水星が来ていることである。
水星はダシャムシャの10室の支配星であり、また第一次安倍内閣(水星/土星/木星)において、安倍晋三を総理大臣に導くのにマハダシャーロードとして大きな役割を果たした惑星である。
プラティアンタルダシャーロードの金星はダシャムシャ(D10)において、6、11室支配で5室に在住しており、5-11のダナヨーガが見られ、トリコーナに在住していることから配置もまず良い配置と言える。
従って、アンタルダシャーロードの水星やプラティアンタルダシャーロードの金星が、総理大臣への再就任に役割を果たしたと言える。
これらの惑星は、ダシャムシャの1-7軸の惑星とは全く絡んでいない。
そして、安倍晋三が、総理大臣に再就任した後、2016年7月10日の第24回参議院議員通常選挙で圧勝している。
ダシャーは、金星/金星/水星期である。
ここでもやはり、ダシャムシャで強い配置と言える金星や水星が、マハダシャー、アンタルダシャー、プラティアンタルダシャーにおいて役割を果たしている。
これらの惑星は全く、ダシャムシャの1-7軸には絡んでいない。
それでは今年に入って安倍晋三の低迷をもたらした森友学園問題時のダシャーは、金星/太陽/太陽→金星/太陽/月→金星/太陽/火星である。
アンタルダシャーロードの太陽、そして、プラティアンタルダシャーロードの月と火星は、いずれもダシャムシャの1-7軸に絡んでいる。
おそらくこのダシャムシャの1-7軸に8室支配の月、12室支配の火星、9室支配の太陽、ラーフ/ケートゥ軸が絡んでいる為に突然の急激な権威の失墜や低評価をもたらしたのである。
加計学園問題、そして、稲田大臣発言の時は、2017年5月~7月であるが、金星/太陽/ラーフ→金星/太陽/木星→金星/太陽/土星である。
プラティアンタルダシャーのラーフは、やはり、ダシャムシャの1-7軸に在住している。
その後、稲田大臣発言の問題などが重なるが、これはプラティアンタルダシャーが木星→土星と推移しており、この時は、稲田大臣発言で謝罪し、一見した所、自分に火の粉は降りかからず、任命責任問題を上手くかわしたように見えるのである。
このように見てくると、安倍晋三は、ダシャムシャの1-7軸に絡んでいる惑星のアンタルダシャーの時期には問題が生じがちであり、政治権力を失うのである。
そうすると今回の衆議院議員の総選挙を終えた後、来年の2018年2月7日から安倍晋三は、ダシャーが金星/月に移行するのである。
そして、その次のダシャーは、金星/火星→金星/ラーフである。
従って、いずれもダシャムシャの1-7軸に絡んでいる惑星のアンタルダシャーの時期である。
但し、安倍晋三は、総選挙が行われる時、金星/太陽/水星期である。
プラティアンタルダシャーの水星は過去のダシャーにおいて、安倍晋三に総理大臣の就任や選挙における大勝をもたらした惑星である。
従って、今回、選挙では善戦するのではないかと考えられる。
しかし、この選挙で善戦したとしてもその直後である2017年2月7日から金星/月期に移行するのである。
従って、私の考えでは安倍晋三は今回の衆議院議員選挙で善戦はするが、勝敗は微妙であり、少なくとも圧勝することが出来ず、その後、アンタル月期に移行した段階で、政権から身を引くとか、内閣総理大臣を辞任する可能性もあると考えている。
月はダシャムシャで突然の変化を表わす8室の支配星で、火星、太陽、ラーフ/ケートゥなどの凶星によって傷つけられており、彼のキャリア上に突然の変化が生じることを表している。
それは政治権力の喪失であると考えられる。
もし選挙結果が微妙なものとなった場合、選挙で敗北と考えるのかどうか微妙な判断となるが、安倍晋三は退陣すべきだとする自民党内の論調にも抵抗できなくなり、辞任を決断せざるを得なくなると考えらえる。
金星/月期に何をしていくかであるが、ラグナロードの月は5、10室支配の火星と6-12室の軸で、1-5、1-10のラージャヨーガを形成している。
従って、これは外遊好きでカストロに会いにキューバを訪れたり、あらゆる外国の要人に会いに行く、安倍晋三の海外運を表わす配置である。
そうした外遊で安倍晋三は歴代の総理大臣と比べて遥かに巨額の外遊費を使っている。
おそらく安倍晋三は政権を退いた後も、いずれにしても国会議員には留まって、政界の実力者として、海外の要人と会ったり、会談することを繰り返していくものと考えらえれる。
安倍晋三のアンタルダシャーの月というのは、そのような解釈となる。
ナヴァムシャにおいては、月は5室支配で、1、10室支配の木星と1-5室で星座交換して、1-5、5-10のラージャヨーガを形成している。
非常に良い配置である。ここ暫く安倍晋三は、金星/太陽期において、国会で森友学園問題や加計学園問題において批判され、責任を追及されてきた。
そうした批判され続ける状況から解放されることを表しているように考えられるのである。
月はナヴァムシャで5室を支配しているが、5室は10室(地位)から見ると8室(中断、変化)に在住しており、キャリア上の変化を表している。
金星/月期というのは、必ずしも安倍晋三にとっては悪いようには見えず、むしろ、良さそうな時期であるとも言える。
【自民党のマンデンチャート】
また今回の選挙は、自民党にとって厳しいものになるのではないかというのは、例えば、自民党のマンデンチャートでは、月、土星、金星、ラーフが蠍座に集中している。
現在、土星がこの月の上をトランジットしており、サディサティ―である。
木星はこの月から見た12室を通過しており、木星は力を発揮できない配置にある。
また土星がまもなく2017年10月26日から射手座に入室するが、土星と木星が水瓶座と双子座にダブルトランジットするのであるが、それは自民党のマンデンチャートから見て4室と8室である。
この配置もあまり良い配置には思えない。8室は倒産や行き詰まりを表わすカタストロフィーのハウスであり、こうしたハウスが強調されている時期に躍進したり、成功するとは思えない。
通常、成功や躍進は10室や11室である。
自民党のこのマンデンチャートは午前11時で作成してあるが、仮にこの自民党のマンデンチャートが山羊座ラグナだとしても土星がまもなく12室に入室していくのである。
従って、自民党にとって最もピークで良い時が終わるのである。
何か古い自民党が終わって新しい政界再編成が起こる時期を象徴している。
そして、この現在のトランジットは自民党にとって良くないばかりでなく、安倍晋三にとってもいいとは言えない配置である。
例えば、安倍晋三のチャートから見ると、土星と木星は、まもなく(既に2ヶ月を切っており効果を発揮し始めてはいるが)ラグナから見て8室と12室、月から見て9室と1室にダブルトランジットしている。
やはり、安倍晋三の8室と12室にダブルトランジットが形成されており、それは水瓶座と双子座である。
水瓶座と双子座が強いということは、リベラル勢力が強まることを意味しており、それは自民党幹事長の二階俊博氏のような親中派で、リベラル寄りの人物の意見を聞かなければならないことを意味している。
二階俊博氏は、新生党→新進党→自由党を渡り歩いてきた自民党の中でも左寄りの人物である。
【小池百合子について】
それでは民進党が崩壊して新しい保守の党として台頭してきた希望の党であるが、今回の選挙で勝つことができるのかどうかである。
個々の候補者のチャートを見ている時間がないため、取りあえず、小池百合子のチャートを再び見て見るが、
木星が出生図で、8、11室支配で、3室支配の月と接合し、7、12室支配の火星と相互アスペクトしているが、何もラージャヨーガを形成していない。
唯一、8室支配の木星が12室に在住しているため、ヴィーパリータラージャヨーガを形成している可能性があるが、月が絡んでいるため、純粋なヴィーパリータラージャヨーガではない(読者の方からの指摘)とも考えられる。
然し、ダシャムシャで木星はラグナから見て10室に在住し、5室支配の水星との間で、2-5、5-11のダナヨーガを形成している。
従って、小池百合子の希望の党は、ヴィーパリータラージャヨーガが働いて、ある程度の成功を収めるのではないかと考えられる。
木星と土星は10室にダブルトランジットし、また玉座を表わす4室の支配星にもダブルトランジットする。
小池百合子の希望の党は、支持率が低下したと言われてきたが、然し、選挙の結果はあけてみなければ分からない。
【安倍晋三の金星/月期について】
安倍晋三の金星は4、11室支配の機能的凶星で、7、8室支配の機能的凶星でマラカの土星と絡んでいる。
全体として、安倍晋三の金星の評価は凶である。
マハダシャーが凶の場合、それと絡まないヨーガカラカの時期は悪いと言われており、不可解な例外法則である。
つまり、金星/火星期というのは、安倍晋三にとって良くない時期であると考えられる。
主にマハダシャー金星が表す象意を経験するのである。
安倍晋三の金星は、母親(岸信子)からの恩恵と母親との確執や束縛、そして、権力の相続、また貪りの11室を支配していることから、彼の富裕層重視の保守的政治信条や権力闘争などを表していると考えられる。
また金星はマラカの土星と絡んでいることによって、健康上の問題などを表しているが、一方で、
7室支配の土星が8室も支配していることから妻(安倍昭恵)からの苦悩を表している。
森友学園問題などでは、妻(安倍昭恵)の個人的な活動が、政権を揺さぶるに至ったため、かなり配偶者から振り回されたり、支配されることを表している。
家庭内左翼として、安倍昭恵夫人が夫の政策に反対するなども以前、話題になったが、そうしたパートナー関係も表わす配置である。
一方で、金星は月から見ると、5、12室支配で5室に在住し、9室支配の土星と5室でコンジャンクトし、5-9のダナヨーガを形成している。
安倍晋三がオリンピックの開会式に出演して、マリオの装いをして、演出したりと、一部、俳優やエンターテイナーのような振る舞いをしているのはその為である。
マハダシャー金星が持つ象意は吉凶混合している。
金星/金星期はジョーティッシュのダシャー解釈で言われるように確かに安倍晋三にとって吉凶は出ていなかった時期である。
それは良くも悪くもないという印象であった。どちらかと言えば、総理大臣に返り咲いて、選挙に圧勝し、良い時期であったと言えるかもしれない。
しかし、マハダシャー金星期のセカンドアンタルダシャーである金星/太陽期になって、安倍晋三には問題が噴出した。
その次の金星/月期や金星/火星期は、月や火星がラグナロードや、5、10室支配のヨーガカラカではあるが、このダシャーの法則から言って良いとは言えない。
むしろ、非常に悪くなる可能性を秘めていると言える。
選挙が終わった後の2018年2月7日からの金星/月、それに続く金星/火星期は、そうした意味で決して良いとは言えないのである。
結論として、安倍晋三は衆議院選挙で大勝して、自分の政権基盤を強化することは出来ない。
また今後の安倍晋三の金星/月→金星/火星→金星/ラーフ期の政治活動には障害が予想される。
そして、金星/月期になったタイミングで、政治権力から退く可能性もあると考えられる。(地位が変化することを表している)
しかし、今後も政治家は辞めずに今後も海外への遊説や要人との会談などは続けていくはずである。
安倍政権は存続できるか【2017年10月 衆議院選挙予想】
2017.10.14
コメント
コメント一覧 (5件)
月期に以降するのは2018年2月ですね。
前回の記事では、月はダシャムシャのラグナに在住するために、むしろ10室的な成功を後押しするという解釈だったとおもいますが、
今回の、分割図のラグナに在住していても分割図のテーマにおいて必ず良く働くわけではない(一部良く働く)という解釈のほうが更に更新された考えということでしょうか。
ダシャムシャのラグナに在住している惑星はもし傷ついておらず星位も強ければ、それはキャリア上の上昇をももたらすというのが、マークボニーが指摘している重要な法則ですが、「もし傷ついておらず星位も強ければ」という条件が付きます。
もし星位が弱かったり、傷ついている場合は、就職はできるが、それは普通の就職であり、特に上昇とは言えない、もしくは問題を抱えているという解釈になります。
前回までの記事では、その条件面をあまり重視していなかったということです。
最初に内閣総理大臣に就任した時(第一次安倍内閣)は水星/土星/木星期で、直後にケートゥ期になり、辞任して入院するまでマハダシャーケートゥ期が続きます。
ケートゥ期の間、総理大臣を務めていく訳ですから、確かにキャリア上の上昇はあったのですが、この期間、安倍政権には次から次へと問題が発生しました。
従軍慰安婦問題で国際的に非難されたり、松岡農水大臣の自殺など、久間章生防衛大臣の原爆投下を巡る「しょうがない」発言などがあったり、ちょうど、森友学園問題や加計学園問題、稲田大臣発言などで苦しんだ今年の前半と似ています。
2007年7月のケートゥ/金星/月→ケートゥ/金星/火星では、参議院議員選挙で敗北もし、その後、体調不良や松岡大臣の後任である赤城徳彦農林水産大臣の事務所費問題など、次々に発生する問題の対処に追われていたことが分かります。
そして体調不良で内閣総辞職しますが、2007年9月25日のケートゥ/金星/ラーフ期に正式に辞職しました。
しかし暫く経過して、2012年9月12日に自民党総裁に返り咲き、2012年12月16日に内閣総理大臣に再就任した時、ケートゥ/水星/ケートゥ期で、マハダシャーがケートゥ期の時期でした。
つまり、ケートゥ期はキャリア上の上昇をもたらしましたが、それが問題を抱えたり、突然に中断したりすることが伴っています。
これはおそらくケートゥが8室支配の月とコンジャンクションして、12室支配の火星や、9室支配の太陽と絡んでいるからであると考えられます。
つまり、ダシャムシャのラグナに在住している惑星の時期は、確かにキャリア上の上昇をもたらすのですが、特に月のディスポジターである木星が4室で、ハンサヨーガを形成し、ガージャケーサリヨーガも形成しているので、安倍晋三のラグナに在住しているケートゥや月はそれなりに強いと判断して良いと思います。
しかし、傷ついているのでそれが明らかに問題をもたらしたと考えざるを得ません。
つまり、安倍晋三のラグナのケートゥや月が象徴するのは、問題を抱えたキャリア上の上昇なのです。
ラグナに在住していることは、キャリア上の上昇をもたらしますが、8室の支配星というものは、その分割図の象意の中断、停滞を象徴するため、2つの矛盾した象意が混在しています。
従って、判断が難しい訳です。
ですから今回の選挙自体は、金星/太陽/水星期に起こり、プラティアンタルダシャーが水星期であることもあって、それなりに自民党は健闘するかもしれないですが、その後、2018年2月7日に金星/月期に入って、安倍晋三がもし政権を再び、構成したとしても、必ずしも順調ではないように思います。
このダシャーだと、ドナルド・トランプやマクロン氏の時のようにドラマティックな結論を言うことは出来ず、ただ安倍晋三は依然として、権力の地位にいて、重要なポジションにいるかもしれないが、問題を抱えているという解釈になります。
今回の総選挙の後、必ずしも安倍政権が信任されていくということではないということだけは分かります。
占術以外の材料から言うと、客観的に現在の世論調査から判断すれば自公政権与党の議席は大きくは減らないでしょうし、また、選挙で勝った総裁を代えることもまずありえない。さらに、北朝鮮情勢からいっても、防衛に関して現政権以外に託せるところはないという判断から、安倍氏の求心力はそう簡単には下がらないと、私は思うのですね。
>安倍政権は2021年まで存続すると出るようですが、これについていかが思われますか?
それは有力な情報だと思います。
私もそう思います。
以前の記事を見て頂ければ分かりますが、安倍政権は東京オリンピックの頃まで続くのではないかと考えています。
安倍首相のチャートをチャラダシャーで見ても2017年8月20日~2018年7月21日まで獅子座/天秤座の時期であり、
獅子座から見ても天秤座から見てもAmKは11室や9室に在住し、定座で強いAKの水星からアスペクトされて、ジャイミニラージャヨーガを11室や9室に形成しています。
11室や9室にAmKが在住する時期は、キャリア上の上昇期であるため、ジャイミニのチャラダシャーから見ると、安倍政権は続くように思います。
但し、AmKにはGKの太陽もアスペクトしているので、キャリア上の上昇がありながらも障害にも悩まされていると考えることが出来ます。
その辺りで、ヴィムショッタリダシャーの結果と、チャラダシャーの結果が矛盾していません。
今回の記事で示したかったのは、過去において、安倍晋三のチャートで、ダシャムシャ(D10)の1-7室の軸に在住する惑星のマハダシャー(MD)、アンタルダシャー(AD)、プラティアンタルダシャー(PAD)の時期にキャリア上の障害や中断などがあったということです。
ですから、金星/月期は高い地位にはいてもそこには問題が伴うと解釈できるのではないかと考えています。
※ダシャムシャで、10室支配の水星やラグナロードでハンサヨーガ及び、ガージャケーサリヨーガを形成している木星のMDやADやPADの時期は逆に非常に躍進しています。
「今後も政治家は辞めずに海外への遊説や要人との会談などは続けていく」のであれば、総理大臣でなければ出来ませんので、やはり辞任という線はないのかもしれません。
「政治権力から退く可能性もある」と書いたのは、「安倍政権は続いていくと思われるが辞任する可能性がないとは言えない」といった消極的なものです。
実際、金星/月期は、アンタルダシャーの月がダシャムシャの8室の支配星で傷ついていたとしても、ダシャムシャのラグナにあるからには、障害が伴いながらも政権にいると考えた方が的を得ているのかもしれません。
「政権にいて問題を抱えながら政治活動を行っていく」ということと「政権を退き、問題を抱えながら政治活動を行っていく」というのは、総理大臣の継続か辞任かという観点では、全く180°異なるものですが、安倍晋三の政治キャリアという観点で考えると、「問題を抱えながら政治活動を行っていく」点では共通している訳です。
「問題を抱えながら政治活動を行なっていく」という点では、その理由はクリアになっています。
しかし、「総理大臣の継続か辞任か」という観点が誰もが知りたい所かと思います。
最終的にジャイミニの結果と合わせて、よく考えれば、月がダシャムシャでラグナに在住しているということは政権にいると考える必要があるのかもしれません。