自民党・石破茂氏の出生図をチャンドララグナで検証する

自民党の石破茂氏が、安倍首相の内閣改造役員人事において安全保障法制担当相就任を打診され、回答を保留していたが、その後、固辞する意向を表明し、幹事長続投の希望を公言した。

安倍首相は不快感を示し、無役にすることも検討したが、党内対立が深刻になりかねないため、他の閣僚で処遇するのが望ましいと判断した・・・。
8/29付けの産経ニュースは結局、石破氏は、地方創生相として起用される方向で調整をしていると伝えている。


この石破氏の大臣ポストを巡る一連の報道が示すものは、簡単に言えば、石破氏が安全保障法制担当相という地味なポストではなく、より重要なポストや肩書き、称号を求めたということを示している。


ニュースによれば、石破氏が次期総裁選を睨み、安倍晋三との距離を置こうとする所を、安倍晋三が内閣の中に取り込み、石破氏の次期総裁選出馬を阻止する狙いがあるとの解説を伝えている。

結局、それも内閣総理大臣というポストを巡って、安倍晋三と石破茂が駆け引きをしていることに過ぎず、ポスト、肩書き、称号を巡る争いである。

石破茂の出生図を作成してみたが、非常に興味深いことにこの石破氏の人事ポストを巡る駆け引きは、出生図の中に明らかに示されている。

出生時間が分からない為、12時で作成した出生図のチャンドララグナで検証するが、

IshibaShigeru_chart

石破茂の月は12時で作成すると魚座に在住している。


石破氏は現在、物事の中断の時期を迎えており、また安倍晋三の内閣役員人事における自分の立ち位置が定まらないことによって、非常に翻弄され支配されていることから、現在、月からみて土星が8室を通過していると考えるのが妥当である。

月は魚座の1°53’に位置しており、水瓶座に在住している可能性も考えなくてはならないが、月が水瓶座だと土星が月からみて9室をトランジットしているため、石破氏の現在の状況と一致していない。

従って、おそらく魚座に月が在住していることで正しいと思われる。


月からみると6室支配の太陽と8室支配の金星が11室で接合し、11、12室支配の土星が9室から11室にアスペクトしている。

6、8、12室の支配星が11室と絡んで複雑な悩ましい状況をもたらしているが、これは大臣ポストを巡って安倍晋三と駆け引きを繰り広げていることを表している。


この配置において土星が11、12室の支配星でそもそも富や称号を損失する表示体であることには注目すべきであり、出生の土星にトランジットの土星がリターンしていることにも注目である。(土星は現在、まだ天秤座をトランジットしているが、蠍座に入室する2か月前に迫っており、既に蠍座入室の効果を発揮している)

土星は減衰するラーフと接合し、火星からアスペクトされて激しく傷ついているため、その土星からアスペクトされている6室支配の太陽と8室支配の金星が在住する11室も激しく傷ついていることは間違いないのである。

11室は肩書き、称号のハウスであり、石破氏は、重要な肩書きが欲しいのだが、それがすんなりと与えられず、苦悩するという、そうした葛藤が11室に表されている。


政治家は人間界の欲望を最もストレートにあからさまに演じる人々ではないかと思われる。

彼らは人間の欲望というものを分かりやすく演じてくれている。

 

アメリカ史上最大の巨額金融詐欺事件を起こしたバーナード・マドフの出生図を先日、作成してみたが、非常に興味深いチャートであった。

以前、アダム・レボー著「バーナード・マドフ事件 アメリカ巨大金融詐欺の全容」副島 隆彦 翻訳・監修、古村 治彦 翻訳を購入して、読まないまま積んでおいたものを引っ張り出して読んでみた。

バーナード・マドフは10%の高利回りを謳い30年あまりに渡り、自転車操業的に出資者の資金を配当に回して、出資者を騙し続けていた。

自らは総額20億円とも言われる住宅を所持し、100億ドル近い資産を所持していた。

BernardMadoff

このマドフの出生図を見ると、注目すべきは月、太陽からみて11室と12室で星座交換している所である。

11室は富、称号のハウスであり、12室は損失、解脱のハウスである。


マドフはNASDAQ会長という非常に高い肩書きや称号、財産を所持していたが、サブプライムローン危機の株価大暴落で資金の引き出しに応じることができずに詐欺が発覚した。

そして、FBIに逮捕され、100億近い資産は没収。現在、ノースカロライナ州の刑務所で服役中であるという。150年の禁固刑、つまり終身刑に近い。


このマドフは詐欺がうまく行っていた頃は、各地に住宅を所持し、贅沢な暮らしをしていたが、それらの財産を全て失って、現在は、狭い刑務所内で服役している。

その落差は大変なものであるが、それが11室と12室の星座交換である。

富、称号を損失するという絡みである。

「ラオ先生のやさしいインド占星術」(Learn Hindu Astrology Easily)によれば、11室は解脱にとっての最後の誘惑のハウスであるという。


富や財産を所持しているとそれらを更に増やそうとし、また減らさないように絶えず苦心することで、心は常に不安である。

そして、更なる富や権力を求めて貪欲である。


バーナード・マドフの場合、富や権力を失って、全てを没収され、何も所持しない男となった。

その経験によって得られる精神状態というものはどのようなものだろうか。

ある意味、強制的に富や財産への執着を手放させられ、ある種、強制的な解脱への道を歩まされている。


非常に興味深い人物であり、カルマである。


まさに11室と12室の星座交換を体現した人生である。

11室と12室をジェットコースターのように目まぐるしく変転し、それらの両方を経験しているのである。

 

 


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首相と石破氏、きょう会談 地方創生相で調整、石破氏は受諾へ 
2014.8.29 06:00 産経ニュース

 安倍晋三首相は、9月3日に行う自民党役員人事と内閣改造をめぐり、石破茂幹事長と29日昼に首相官邸で会談する。首相は石破氏を地方創生担当相として起用する方向で調整しているが、石破氏は要請があれば受諾する意向を固めた。周囲に「人事権を持つ首相の言うことに異論はない」と語った。

 石破氏を支持するグループ内でも首相と距離を置くべきだとする主戦論は影を潜め、石破氏側近は「地方創生に石破氏も関心を示している。受けるのは間違いない」と語った。石破氏は、これ以上ポストを拒否すれば「来秋の総裁選をにらんだ言動」との批判が強まり、党内で孤立を深めかねないと判断したようだ。

 実際、石破氏批判は強まっており、首相の出身派閥、町村派(清和政策研究会)会長の町村信孝元官房長官は28日の同派会合で「このポストが良い、嫌だと言い出したら自民党の人事はできない。石破氏は一体何者だ。来年の総裁選に出たいなんて冗談じゃない」と名指しで批判した。

 首相は7月24日、石破氏に安全保障法制担当相。石破氏は回答を保留したが、その後、固辞する意向を表明し、幹事長続投の希望を公言した。これに対し、首相は不快感を示し、無役にすることも検討したが、党内対立が深刻になりかねないため、他の閣僚で処遇するのが望ましいとの判断に傾いた。

人事ではこのほか、小渕優子元少子化担当相について、再入閣が検討されている。一方、公明党の山口那津男代表は28日の記者会見で、同党の太田昭宏国土交通相について「(広島市の)災害対応や復旧復興に責任を持つ閣僚の一人だ。全責任を持って対応に当たってほしい」と述べ、留任を求める考えを示唆した。

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石破茂幹事長「安倍さん、私にいい感情ないかも」 25日のラジオ番組から
2014.8.27 06:00 産経ニュース

 国の命運を担う政府や最大与党の自民党の人事異動はすごく大事だ。(安倍晋三首相から安全保障法制担当相の就任について)正式な依頼も受けていないのに、ああだのこうだのと無責任なことは言えない。

 首相と百パーセント考え方が一緒の人が(国会で)答弁するのが一番いい。(安保担当相が)「(首相と考え方が)違う」と言ったら国会は止まってしまう。憲法や外交の絡む安全保障については(首相との一致が)極めて大事だ。私も自分の考えを全部言っていたら(安保法制の)与党協議もまとまらなかった。自分の考えを全部抑えてやってきた。「安倍氏が総理総裁をやる以上支える」と言ってきたことに嘘はないし、これからも嘘は言わない。

 自民党が政権にあるのは野党だった時も歯を食いしばって支えてくれた地方組織のおかげだ。「地方(の選挙)できちんと勝てるようにして初めて政権奪還は完成する」と言ってきた。厳しいといわれる(福島、沖縄両県の)知事選も勝てるようにすることは私としてはやりたいことだ。

 総理総裁になることは手段であって目的ではない。自分よりふさわしい人がいたらその人を応援するのが当然だ。(来年の党総裁選への出馬は)その時の状況による。

 (首相との不仲説は、安倍第1次政権のときに)安倍さんは一回辞めたほうがいいと言ったりした。自分が一番苦しいときにそんなことを言った人間にはいい感情を持ってもらえないかもしれない。私は国会議員になってゴルフをしないようにしている。してもいいが(首相との間柄は)会って顔も見たくないというようなことはない。歴史上の人物で好きなのは(元外相の)小村寿太郎。明智光秀、石田三成も嫌いじゃない。
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なぜ江渡氏? 首相、「石破系」排除を決断
2014.8.26 05:07 産経ニュース

 安倍晋三首相は、9月の内閣改造で新設する安全保障法制担当相に関し、自民党の石破茂幹事長が就任辞退の意向を明言したことから、「石破系」を排除する方針を決めた。その結果、浮上してきたのが江渡聡徳(えと・あきのり)衆院安全保障委員長だった。

 安保担当相をめぐり、石破氏は首相に対し、安保法制の与党協議で司会を務めた中谷元(げん)元防衛庁長官を内々に推薦していた。石破氏は周囲に、与党協議メンバーだった岩屋毅党安全保障調査会長も「有力候補」と語っていた。

 ただ中谷氏は、集団的自衛権の行使容認に関し、包括的な「国家安全保障基本法案」の制定を最優先すべきだとの立場で、石破氏と同じだ。

 首相は、基本法案については「国会審議に時間がかかりすぎる」として、自衛隊法の改正など個別法の整備を最優先に取り組むことにしている。

 石破氏は25日のTBSラジオの番組で、与党協議では「自分の考えを抑えてやってきた」と発言した。さらに、自らが安保担当相として答弁すると首相との見解の相違が表面化することを指摘した。

 このため首相は、中谷氏を安保担当相に起用しても「閣内不一致」が生じる危険を懸念したといえる。

岩屋氏は、平成24年9月の自民党総裁選で、安倍首相の支援を決めた麻生派に所属しながら石破氏を支援した。首相とは当時の「見えざるしこり」(閣僚経験者)があり、首相は当初から岩屋氏の起用に慎重だったという。

 江渡氏は当選5回と中谷(8回)、岩屋(6回)両氏よりも当選回数では劣り、「党防衛族の中でもまだ若手」(自民党幹部)とされる。しかし、安倍政権で2度も防衛副大臣を務め、首相の安全保障政策を理解している。

 さらに、江渡氏は大島派に所属し、初当選直後から同派の前会長、高村正彦副総裁から安保政策の薫陶を受けてきた。高村氏は与党協議の座長を務め、首相の意をくむ形で公明党との調整にあたった。首相は、江渡氏であれば、公明党との調整に引き続きあたる高村氏と意思疎通が図りやすいとの判断もあったようだ。
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「そのときの状況による」 石破氏、来秋総裁選出馬に含み 幹事長続投の希望も
2014.8.25 23:48 [自民党]
 自民党の石破茂幹事長は25日のTBSラジオ番組で、来秋の党総裁選出馬に含みを残した。「自分よりふさわしい人がいたら出ないのか」との質問に「そのときの状況による」と答えた。同時に「(来秋も)このまま、安倍晋三首相も自民党も高い支持を得ているとすれば、それはそれでいい」と述べ、安倍内閣の支持率が高ければ首相を支え続ける考えも示した。

 「幹事長をこの先も続けたいとの思いか」との質問には「地方(の選挙)できちんと勝てるようにして初めて政権奪還が完成する。私としてはやりたいことだ」と述べ、来春の統一地方選の陣頭指揮を執ることを前提に続投を希望する考えを表明した。

 安全保障法制担当相を辞退する理由に挙げられている「国家安全保障基本法」の制定に関しては「党内で何十回も議論して法律を書き、(法案は)一昨年の衆院選の前に党議決定している」と述べ、自らの主張が正しいことを訴えた。
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