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特殊詐欺・強盗グループのリーダー「ルフィー」渡邉優樹について

2023 2/13



フィリピンの刑務所から特殊詐欺を指揮していた「ルフィー」こと、渡邉優樹が、2月9日、日本に強制送還された。







最近では、特殊詐欺ではなく、強盗を指揮し、日本国内で、30件以上の強盗に関与し、強盗殺人にも関与した容疑で、逮捕されている。


読者の方から出生データが開示されているとの知らせを受けて、チャートを作成してみたが、00:00:01で作成すると、月が蠍座の26°24’でジェーシュタに在住し、23:59:59だと、月は、射手座の9°30’で、ムーラに在住する。


射手座に月が在住している場合、月と木星がコンジャンクトし、ガージャ・ケーサリ・ヨーガを形成し、月ラグナから見ると、金星がケンドラで高揚し、太陽と土星が、5-11室の軸で、強力なダナヨーガを形成し、5室で、7-9、9-10のラージャヨーガを形成する。


この太陽と水星のコンビネーションは、射手座ラグナにとっての最高のコンビネーションである。


射手座が月だと良すぎる配置であり、月が射手座の場合、とても犯罪者には見えない。


月は蠍座のガンダーンタ付近で、減衰し、火星、ケートゥとコンジャンクトし、逆行の土星からアスペクトされていたと考えるのが筋である。


蠍座での月、火星、ケートゥのコンビネーションは、猟奇的殺人鬼テッド・バンディーと同じ配置である。







テッド・バンディーは、女性を誘い出して殺害した上で、強姦などをする狂気の殺人鬼で、その凶暴な犯行手口に対し、捜査官に「けだもの」と言わしめた。


死刑が確定し、電気椅子に座る直前に自分の罪を認め、「私は暴力の中毒だった」と語ったそうである。



渡邉優樹は、以前、フィリピンの刑務所内で、詐欺を行っているという通報があった頃から、「A」としてメディアから注目されていたようである。


同じ刑務所に収容され、下っ端として詐欺を実行させられていた者の証言によれば、「A」こと、渡邉優樹は、成績の悪い若手に対して、棒の先に火を付けて身体に押し当てたり、タバコの火を押し当てるなどの暴力を行なっていたという。


従って、非常に暴力を自然に行なえるサディスティックな人物像が浮かび上がる。


これは月がケートゥや火星とコンジャンクトし、逆行の土星からアスペクトされる配置で納得できる。



因みに0:00:01でチャートを作成すると、月が蠍座の26°24’付近になるが、ラグナは射手座となる。



そして、出生時間を進めていくと、06:30:03で、ラグナは、牡牛座になり、月は、蠍座から射手座に移動する。



月は射手座ではあり得ない為、おそらく出生のラグナは、射手座~牡牛座までの6通りのいずれかである。




そこで種々検討した結果、おそらくラグナは牡羊座ではないかと思われる。







牡羊座ラグナの場合、ラグナロードの火星が8室に在住し、ラーフ/ケートゥ軸とコンジャンクトし、土星からアスペクトされている。



ラグナの支配星が、6、8、12室に在住し、凶星からアスペクトされる配置は、アリシュタヨーガであり、身を滅ぼす配置であるが、例えば、ラオ先生の『運命と時輪』には、以下のような記述がある。




☆ ラグナの支配星とラグナ


(中略)


3. ラグナに月とケートウが在住し、ラグナの支配星が8室に在住。さらに、マーラカから、コンジャンクトかアスペクトされている場合、身を滅ぼし、王子でさえも乞食に落ちる。

4. ラグナの支配星が、6室、8室、あるいは、12室の中で、凶星とコンジャンクトしていて、さらに、マーラカからのアスペクトを受けている場合、王子でさえも乞食に落ちる。

(『運命と時輪』上巻 P.112より引用抜粋)



具体的な古典の記述は引用できないが、おそらくラグナの支配星が8室に在住し、凶星とコンジャンクションしたり、アスペクトを受けると、海外で、逮捕監禁され、刑務所に収容されるといった象意があったと思われる。




渡邉優樹は、背中に刺青を入れているが、ラグナロードの火星は、ケートゥとコンジャンクトしており、ラグナやラグナロードがケートゥと絡むと、身体にタトゥーを入れる典型的な配置である。







刑務所の中から、特殊詐欺や強盗を指示して、そこから利益を上げていたが、その利益を運び屋の女性にフィリピンの刑務所まで届けさせていたようである。



このように手下に犯罪をさせて、そこから不労所得を得ていたというのは、ラグナロードの火星が8室で定座に在住している配置がもたらしたと考えられる。



また暴力団との関わりがあったと言われるが、蠍座はヤクザ、暴力団を表わす星座であり、蠍座での月、火星、ケートゥが暴力団とのつながりを表わす配置である。









現在、トランジットの木星が魚座から蠍座にアスペクトし、土星が水瓶座から蠍座にアスペクトして、蠍座8室にダブルトランジットしているが、蠍座8室には4室支配の月が在住し、8室の支配星とコンジャンクトしている。



この4-8の絡みに対して、木星と土星がダブルトランジットしている為、突然、フィリピンの刑務所から日本の刑務所に移送されたのである。



4-8の絡みは、居場所や住まいが、突然、変わることを意味している。



土星はちょうど月から見て4室に移動したタイミングであり、そのタイミングもこれまでいた場所に居られなくなったことを意味している。



4室の土星は、典型的な引っ越しの配置であり、このタイミングで日本への強制送還が起こったのは、月から見て土星が4室に移動したからである。



従って、月は蠍座で、間違いないことになる。




渡邉優樹は、大学に在学中の2008年頃、札幌の歓楽街・ススキノで、キャバクラを経営していたというが、この当時、店で働いていた人気ナンバーワン・キャバ嬢と結婚したという。



2008年は、金星/水星期で、出生図では、金星は7室の支配星で、水星はラグナに在住し、結婚のタイミングである。



結婚したのが何月か分からないが、おそらく木星は射手座で逆行して、7室支配の金星にアスペクトし、土星は獅子座から7室にアスペクトして、7室にダブルトランジットしていたと思われる。








チャラダシャーは双子座/獅子座 or 乙女座で、双子座と双子座から7室には、高揚する金星がアスペクトし、双子座から見て、7室支配の木星は7室に在住している。


獅子座と、獅子座から見た7室には、DKの火星が逆行して、一つ前の星座からアスペクトしている。



またナヴァムシャの獅子座には、DKの火星が在住している。




しかし、この日本人の妻とは、子供が出来ると直ぐに離婚したようである。




次に2019年9月にフィリピンパブで知り合ったフィリピン人のホステスと結婚している。



このフィリピン人妻は、マニラでも最高級の新興住宅街にあるコンドミニアムに住んでいたという。




従って、おそらく7室支配で、12室で高揚する金星の象意を体現していると思われる。



ホステスであった為、美人で、ゴージャスな暮らしをしていた妻と外国で、結婚したというのが、この配置が意味する所である。



金星は、月ラグナから見ても7、12室支配で5室で高揚しており、明らかにパートナーの表示体である。








このフィリピン人妻と知り合った2019年9月は、月/ラーフ期である。



因みに私は、いくつかの理由からナヴァムシャのラグナを蠍座に設定した。



何故なら、蠍座ラグナであれば、ラグナロードの火星が10室に在住して、司令官となり、大勢の人間を管理し、命令できるパーソナリティーになる。



また10室支配の太陽は、7室に在住し、ラーフとコンジャンクトし、逆行の土星からアスペクトされるが、ラーフの絡みは、仕事が犯罪などの過激で手段を選ばない内容であることを示している。



金星/水星期に日本人の妻と結婚したことは、金星がナヴァムシャの7室の支配星で、8室支配の水星と相互アスペクトしていることで説明できる。



しかし、金星が3室に在住している為、直ぐに離婚となったのである。



月/ラーフ期にフィリピン人妻と出会ったのは、ラーフが7室に在住して、外国人のパートナーを意味するからである。



因みにこのパートナーとは、結婚して、子供が生まれているが、月は9室支配で5室に在住し、5室支配の木星と相互アスペクトしている為、子供に恵まれたと考えられる。



ナヴァムシャのラグナを蠍座に設定すると、ケートゥがラグナに在住し、再び、刺青を入れている理由となる。




この外国人の妻は、現地で裁判を起こし、渡辺優樹容疑者の日本送還を妨害していたという。




また渡辺優樹が、交際していた日本人女性で、2023年現在も愛人という立場の女性がいて、日本とフィリピンを往復して、詐欺で得られた資金をフィリピンに運ぶ役割を行っていたという。




3年前の2020年、29歳の時に渡辺優樹と出会ったようである。







この時は、月/ラーフ期、あるいは、月/木星期である。



ラーフは2室で高揚しており、7室から見ると8室である為、愛人を囲うことを表わしている。



またラーフのディスポジターは、2、7室支配の金星で、12室に在住している。









この女性とは、遠距離恋愛で、フィリピンから遠い日本にいて、日本から資金を海外に持ち出す役割を持っている。



2室支配の金星が、12室に在住する配置は、詐欺や強盗で得た金を海外に持ち出す役目を持っていた運び屋の女性の象意として納得できる。



7室の支配星が12室に在住する配置は、パートナーが遠隔地にいるか、あるいは、海外で結婚する配置である。




因みにEXITの兼近大樹が、渡辺優樹と知り合いで、2012年に起きた札幌市内で起きた1千万円窃盗事件に関わったとされている。









このことが報じられてから、XITの兼近大樹は、軒並み、イベントやテレビ出演がキャンセルされ、芸能活動が中断しているという。




この2012年は、太陽/太陽期、もしくは太陽/月、あるいは、太陽/火星期である。



太陽は5室の支配星で、3、6室支配の水星とコンジャンクトし、10、11室支配の土星と相互アスペクトしている。



この土星は、7室天秤座に在住しているが、おそらく、EXITの兼近大樹は、天秤座のキャラクターで、この土星が表示体となる人物として、渡辺優樹と関わったと考えられる。









この時の事件を調べると、渡辺優樹と、EXITの兼近大樹は、ビジネスパートナーであったことが分かる。



おそらく、天秤座に在住する土星が、仕事で関わる天秤座の人物を象徴している。




因みに渡辺優樹は、フィリピンの刑務所で王様のような暮らしをしていたという。




収容の4人は「王様のような暮らし」 フィリピン法相が指摘
2023/02/06 01:11 テレ朝news

フィリピンのレムリヤ法相は、日本が送還を求めている4人について、「王様のように暮らしていた」などと収容所内の様子を明らかにしました。

 レムリヤ法相は4日、現地のラジオ番組で、渡邉優樹容疑者ら4人について、「周りの人たちを買収するための現金を持ち、王様のように暮らしていた」と収容所内の様子について明らかにしました。

 また、「空調の効いた環境で過ごし、電話やパソコンも持っていた」と規則に違反した生活をしていたことを認め、施設の職員をすべて更迭し、今後調査を行う方針を示しました。

 また、4人が国内で裁判にかけられていたことについて、「強制送還を回避するために訴訟を起こさせている」と指摘しました。

 4人のうち、渡邉容疑者と小島智信容疑者の裁判は6日に行われる予定で、棄却されれば、4人全員の送還に向けた法的な条件が整うことになります。



これは月ラグナから見た4室の支配星が12室で高揚し、高揚した10室支配の太陽、8、11室支配の水星と相互アスペクトしているからである。



空調の効いた環境で、電話やパソコンも使えて、そこはあたかも海外における彼らの邸宅のようで、また仕事場でもあった。



病院に行くと言えば、刑務所の外に出て、買い物をすることも出来たようである。





このように見て来ると、渡辺優樹は、牡羊座で正しいようである。









ラグナは、牡羊座バラニーの第4パダで、ナヴァムシャのラグナは、おそらく蠍座である。





そうすると、現在、渡辺優樹は、月/土星期である。




月は、4室支配で8室に在住しているが、そこにはラーフ/ケートゥ軸に傷つけられたラグナロードの火星がコンジャンクトしている。



そして、この月と、ラグナロードに逆行の土星がアスペクトしている。




これらの象意で表される配置は、アリシュタヨーガで示される身を滅ぼす配置である。




月は、8室で、蠍座の29°34’で、ガンダーンタに在住し、ラグナロードの火星とケートゥは、蠍座の第1、第2ドレッカーナに在住しており、サルパ・ドレッカーナ(逮捕監禁)に在住している。



こうしたアリシュタヨーガをマハダシャーロードの月とアンタルダシャーロードの土星が連携して表しており、そこにダブルトランジットが形成されている為、今回の強制送還、逮捕劇につながったのである。







ラグナロードが8室で、凶星と絡む配置は、身体の拘束を表している為であり、アンタルダシャーロードの土星は、出生図では、ラグナとラグナロードにアスペクトし、また4室と4室の支配星にもアスペクトしている。




身体の拘束と、居場所を失うことを表わしている。




そして、トランジットの土星も水瓶座から、ラグナとラグナロードにアスペクトし、8室にアスペクトして月を傷つけている。




日本で、30件以上の強盗事件を起こし、強盗殺人事件を起こした「ルフィー」は、土星が水瓶座に移動するタイミングで日本の警察に身柄を拘束されたのである。






(参考資料)

渡邉容疑者 “詐取金”カジノにつぎ込む?…「暴行された」元妻の告訴“妨害工作”か
2023/02/02 11:48 テレ朝news

フィリピンを拠点にした特殊詐欺グループのリーダー・渡邉優樹容疑者(38)の交際相手の女が、“運び屋”として高齢者らから盗んだ数千万円の現金を、日本からフィリピンへ繰り返し届けていたことが明らかになりました。

■交際相手を…現金回収する“金庫番”に

 大阪地裁の判決(2020年):「(女は)犯罪収益を確実に回収することに貢献しており、ピンポイントだが、重要な役割を果たしたと言える」

 2020年、窃盗の罪で懲役4年6カ月の実刑判決を言い渡された、32歳の女。この女は、フィリピンの収容施設にいて、特殊詐欺事件で逮捕状が出ている渡邉容疑者の交際相手でした。

 大阪地裁の判決:「被告人は2019年3月、知人からの紹介でマニラを訪れ、実業家と称する渡邉優樹(容疑者)と会い、男女の仲になった」

 渡邉容疑者に信頼されていたのでしょうか。被害者のキャッシュカードを使って引き出した現金を回収するなど、“金庫番”を任されていたといいます。

 3年ほど前、女は新宿御苑前駅近くの路上で、仲間が盗んだキャッシュカードから引き出された現金を受け取っていました。その額はなんと、1275万円でした。

 女のフィリピンへの渡航回数は、2019年だけで7回。毎回、数千万円を渡邉容疑者の元に運んでいたとみられます。

■“カジノ”で軍資金尽き?「ホテルが通報」

 合わせて億単位の金を、女に運ばせていたとみられる渡邉容疑者。なぜ、そこまで金が必要だったのでしょうか。渡邉容疑者を知る人は、次のように話します。

 特定非営利活動法人「五仁會」・竹垣悟代表(71):「(Q.渡邉容疑者のフィリピンでの生活は?)フィリピンの五つ星の高級ホテルで、カジノで豪遊していたと聞いた」「(Q.VIP専用エリアで?)もちろん、VIPルームです、渡邉優樹容疑者はね。時には、フィリピン女性を連れて行っていたと聞いた。ホテル・カジノ関係者によると、(渡邉容疑者は)『入れ墨があったが、おとなしかった』と聞いた」「(Q.拘束された時、金に困っていた?)カジノで使いすぎたんだろうね。高級ホテルに払う金が滞り出して、それでホテルからの通報で、誕生日の前日に拘束されたと聞いた」

■抜き打ち捜索…スマホ捜す中“着信音”

 渡邉容疑者は2021年、フィリピン当局に拘束されビクタン収容所へ。しかし、その後も強盗や窃盗事件に関与した可能性が浮上しています。

 この収容所では先月31日、現地当局による抜き打ちの捜索が行われましたが、当局の本気度がうかがえる新たな映像を入手しました。

 捜査員:「お前、日本人か?」「座れ!座れ!座れ!携帯電話を持ってるか?」

 立っている上半身裸の男をひざまずかせる捜査員。部屋の隅々まで捜索すると…。

 捜査員:「携帯電話だ。携帯があったぞ」

 捜索で1台が見つかった直後、別の場所からも着信音が鳴ります。

 捜査員:「どこだ、どこだ」

 3分間の映像で2台の携帯電話が見つかり、押収されました。この映像に映る男が、逮捕状が出ている4人の容疑者と関係があるのかどうかは分かっていません。

 一方、ビクタン収容所には、主犯格の渡邉容疑者のほか、特殊詐欺グループのメンバーの今村磨人容疑者(38)、藤田聖也容疑者(38)、小島智信容疑者(45)の合わせて4人が収容されています。

■一斉送還へ…元妻告訴は“妨害工作”か

 一方、焦点となっている主要メンバー4人の身柄引き渡しを巡り、今月1日にフィリピン政府は、大きな方針決定をしました。

 レムリヤ法相:「4人全員を送還できると確信しています。日本政府から『可能ならば一度で全員を』と頼まれたので、それに応えるために、あらゆる調整をしていきます」

 4人全員を同時に強制送還するというのです。具体的な時期についても、マルコス大統領が訪日する8日までには実現したいと強調しました。そのためには…。

 レムリヤ法相:「すべての訴えが棄却されねばならないので、それを目指します。そうすれば、一挙に問題を解決できる」

 4人のうち渡邉容疑者ら3人は現在、フィリピン国内で別の事件の裁判手続きが続いているため、送還できない状態です。

 ただ、渡邉容疑者に「暴行された」と訴えているのは元妻で、フィリピン政府は、この訴訟を日本への送還を妨げるための“捏造(ねつぞう)”との見方を強めています。

 法務省の担当者も、こう自信をのぞかせました。

 法務省担当者:「2日(きょう)はビッグデイになるでしょう。複数の裁判が棄却される見通しですから。金曜日にも再び棄却されれば、週明けには送還の準備が整うでしょう」

(「グッド!モーニング」2023年2月2日放送分より)
参照元:渡邉容疑者 “詐取金”カジノにつぎ込む?…「暴行された」元妻の告訴“妨害工作”か
2023/02/02 11:48 テレ朝news
最上位「ボス」渡辺優樹容疑者ら、日本に強制送還…「ルフィ」との関連捜査へ
2023/2/9 12:19 讀賣新聞

関東など各地で相次いだ強盗事件を巡り、フィリピンの入管施設で拘束されていた渡辺優樹(38)、小島智信(45)両容疑者が9日、日本に強制送還され、警視庁が特殊詐欺事件の窃盗容疑で逮捕した。これまでに強制送還された男4人のうち渡辺容疑者が最上位の「ボス」とされ、警視庁は強盗の指示役「ルフィ」らとの関連を調べる。

フィリピンの入管施設「ビクタン収容所」で拘束されていた渡辺、小島両容疑者は日本時間の9日未明、首都マニラ近郊の空港で、現地に派遣されていた警視庁の捜査員とともに旅客機に搭乗した。

 離陸後、機内で逮捕状を執行され、午前4時45分頃に羽田空港に到着。到着ゲートから出て、報道陣の前に姿を現した2人は、いずれもうつむきながら歩き、表情に変化は見られなかった。その後、東京都内の警察署に移送された。

 警視庁は7日に今村磨人(きよと)(38)、藤田聖也(としや)(38)両容疑者の送還を受け、同容疑で逮捕。4人が2018~20年頃に国内で約60億円の被害が出た特殊詐欺グループの幹部だったとみて、実態の解明を進める。

 特殊詐欺事件は、警察官などを装って高齢者らに電話をかけ、「口座が悪用されている」などとうそを言い、封筒に入れさせたキャッシュカードを封筒ごとすり替えて盗む手口。渡辺容疑者がグループ内で「ボス」と呼ばれていた。

 警視庁は、小島容疑者が詐取金の回収や管理役、今村容疑者が詐欺電話をかける「かけ子」のまとめ役、藤田容疑者がメンバーを勧誘する「リクルーター」の統括役だったとみている。

 一連の強盗事件では「ルフィ」や「キム」などと名乗る指示役が、SNSの「闇バイト」に応じた実行役にフィリピン国内から通信アプリ「テレグラム」を通じて指示を送っていた。警視庁は、現地当局から引き渡されたスマートフォンなど約15台を解析するなどして捜査を進める。

参照元:最上位「ボス」渡辺優樹容疑者ら、日本に強制送還…「ルフィ」との関連捜査へ
2023/2/9 12:19 讀賣新聞
「ニコニコが逆に怖い」フィリピン収容中の容疑者2人“夜の街”時代の知人語る人物像
2023/01/29 22:30 テレ朝news

連続強盗事件についてです。

フィリピンで収容中の日本人の中に、指示役「ルフィ」はいるのでしょうか。
番組は一連の強盗・窃盗事件に関与している可能性がある2人の男が、
かつて働いていたという札幌の歓楽街すすきのを取材しました

▽「野心があった」“夜の街”の知人語る渡邉容疑者

北海道・最大の歓楽街「すすきの」。

(小川麻子ディレクター)「渡邉容疑者と今村容疑者はここすすきので、飲食店関連の仕事をしていたということです」

この一角にフィリピンで収容中の渡邉優樹容疑者(38)が経営していた飲食店が入っていたというビルがあります。

Q. この男なんですけど…

(渡邉優樹容疑者を知る飲食店店長)

「んー…1番右奥の方にあった店かなって思うんですけど」

Q. いつくらい?

「10年くらい経ってるんでしょうね。ただ、いつ開いてるかはわからない。たまに人が出入りしてるなくらいで。噂だと、ぼったくりみたいな」

Q. どういう感じの印象?

「風貌的にはおっかなそうな人ですよね。高そうな装飾品付けてたりはしてたからそれは覚えてたなって。やんちゃそうな人がつけてそうなごつい腕時計みたいな」

警視庁が特殊詐欺事件の窃盗などの疑いで逮捕状をとっているのは、渡邉優樹容疑者(38)と今村磨人容疑者(38)などフィリピンで収容中の日本人4人。このうち少なくとも渡邉容疑者と今村容疑者が、一連の強盗・窃盗事件に関与している可能性があると警視庁はみています。彼らが「ルフィ」を名乗る指示役だったのでしょうか?

(渡邉容疑者の親族)「皆様に申し訳ない気持ちです。老後のお金だったりとられてしまって、本人だけのうのうと生きている、なんて言ったらいいんですかね、つらいですね」

Q. 最後に会ったのは?

「もう何年も前です」

Q. 10年?

「10年かな」

Q. 連絡は普段?

「そうですね、とってないですね」

札幌時代の渡邉容疑者を知る人物によると高校卒業後にすすきので知人と飲食店の経営を始めたといいます。

(札幌時代の渡邉容疑者を知る人物)「『自分の店で働かないか』と地元の友人を夜の街に誘っていた。夜の街に染まる生活になりそのころから印象が変わってきた。裏社会の人たちとつながっていった」

渡邉容疑者が経営する店で従業員として働いていたという人物に話を聞くことができました。

(渡邉容疑者が経営していた店の元従業員)「渡邉優樹容疑者が経営してた店ですね。女の子の店やってまして、そこに自分が黒服として入ってました」

Q. 渡邉容疑者は当時どういう人だった?

「当時は普通にみんなにも優しくて、渡邉さんの家で鍋したりとか夜な夜な結構盛り上がりましたね。結構みんな面倒見がいいっていうか。ニュースとか見て、とてもじゃないけど考えられないっ。自分らに知らない面もあったのかもしれない。もしかしたら」

Q. お金に対してはどうだった?

「多少細かいのもあったと思いますよ。八百屋始めてみたりとか、いろいろ事業に手を出してますよ、不動産とか。自分でいろんな事業を拡大しようって野心があった」

▽特殊詐欺で逮捕状 容疑者2人の“接点”は

一方、渡邊容疑者と同い年で同じ北海道出身の今村容疑者も、すすきので飲食店を経営していたといいます。

Q. どんな関係?

(今村容疑者を知る元飲食店関係者)「昔一緒に飲んだことある人。僕が飲み屋をやってて、そこに来てた女の子の店のオーナーが今村磨人容疑者だった。すごい感じのいい人でしたよ。ニコニコしてる感じの人で。でも暴力団って聞いていたので言動には気をつけて接してました。ニコニコしてるのが逆に怖い感じしました。

『キレると怖いよ』みたいな話は聞いたことありました」

札幌での接点は不明ですが共にここで飲食関係の仕事をしていた渡邉容疑者と今村容疑者。なぜ遠く離れたフィリピンに行ったのでしょうか?

▽「容疑者の所持品押収」収容所内に異変

4年前、フィリピンを拠点に日本の高齢者を狙って特殊詐欺をしていた日本人36人が拘束された事件。渡邉容疑者や今村容疑者らフィリピンの収容施設にいる日本人4人はこの事件に関与したとして逮捕状が出ています。捜査関係者への取材で渡邉容疑者がこの特殊詐欺グループの「主犯格」であることがわかりました。韓国のルポライターは、28日、施設にいる韓国人収容者に電話し渡邉容疑者とみられる人物の様子について話を聞いています。

(収容者に電話取材 金潤永さん)「その部屋は収容所で最もよい“VIP部屋” 。4人部屋でエアコンとトイレがある。渡邉容疑者は一番のボスである中国人と一緒だったので日本側ボスだと思われています。日本人に対しては荒っぽく命令してグループを束ねていても外国人に対してはとても優しかった。12、13人くらいが集まり賭博を楽しんでいましたが韓国のお金で1億ウォン(約1000万円)が動く時もありました。渡邉容疑者も大変楽しんでいたと聞いた」

自身も4年前、不法滞在で施設に入っていたルポライターは、施設の中では職員への賄賂が横行していて、日本人収容者たちが携帯電話で特殊詐欺を行う様子を目撃しています。

(収容者に電話取材 金潤永さん)「おととい(27日)夜9時に渡邉容疑者の部屋で(フィリピン当局が)所持品を押収した。

それ以降、収容所は非常事態だそうです。

監視・監督が厳しく携帯電話も安易に使えないと聞いている。」

フィリピン当局は2人の容疑者の身柄について、必要な資料やパスポートが準備でき次第日本側へ引き渡す方針です。しかし渡邉容疑者は現地で訴追され裁判手続き中のため今後、日本側と協議する方針です。

1月29日『サンデーステーション』より
参照元:「ニコニコが逆に怖い」フィリピン収容中の容疑者2人“夜の街”時代の知人語る人物像
2023/01/29 22:30 テレ朝news
ルフィのリーダー格 渡辺優樹容疑者の「成り上がり人生」…末端から数年でビッグボスに
2023/2/12 9:06 日刊ゲンダイDIGITAL

「ルフィ」を名乗る広域強盗団のリーダー格として、約2300件、被害総額60億円以上の特殊詐欺事件に関与した渡辺優樹容疑者(38)は、特殊詐欺に手を染めてからわずか数年で、「ビッグボス」の地位まで上り詰めていた。

札幌・ススキノで水商売に失敗し、不動産業に転じた渡辺容疑者は2012年8月、市内で暮らす元ホストクラブ従業員宅に侵入し、現金約1000万円入りの金庫を盗んで逮捕された。シャバに戻った渡辺容疑者は国内の特殊詐欺グループに入り、「下積み生活」を送った。

 特殊詐欺に詳しい捜査関係者がこう言う。

「組織に入ると、まず出し子をさせられる。ATMで現金を引き出すたびに防犯カメラにさらされる。キャッシュカードの利用が止められたら、それこそ銀行員が飛んできます。証拠が残り、常に逮捕される危険と隣り合わせです。しかも、一度パクられたら終わり。それだけのリスクを背負いながら、報酬は決して多くないから、だんだんアホらしくなってくる。それでもヘタを打つことなく、成果を上げ続ければ、信頼度も上がり、リクルーター役、金庫番に抜擢される。そうやって特殊詐欺のイロハを学び、名簿の入手法や巧妙なダマしのテクニックを覚え、独立していく」

■逮捕者200人超の大規模グループを組織

 渡辺容疑者は17年からタイを拠点に特殊詐欺を繰り返した。同年12月、運搬役を使い、現金約3700万円をタイに持ち込ませようとしたが、中部国際空港で没収され、受け子ら男女8人が逮捕された。すると翌18年、渡辺容疑者は拠点をタイからフィリピンに移す。廃ホテルを購入し、複数のアジトを構え、日本からかけ子を呼び寄せ、規模を拡大させていった。

 19年11月、大阪府警などの合同捜査本部がフィリピンに3億円以上の現金を運んでいた渡辺容疑者のオンナを逮捕。その後、かけ子や出し子ら、70人以上のメンバーを摘発した。これをきっかけに、渡辺容疑者がグループのリーダーであることが判明した。

 警視庁も20年2月以降、フィリピン当局の協力を得て「かけ子」ら36人を含む、メンバー70人以上を逮捕した。渡辺容疑者のグループは、フィリピンに移住後の18年11月~20年6月の1年半の間に、60億円以上のカネをダマし取っていた。渡辺容疑者は21年4月に現地で拘束され、入管施設に収容される。

「ルフィを名乗る指示役らが、闇バイトを使って強盗をさせるようになったのは、その直後から。広域強盗事件の実行犯だけでもすでに60人以上が逮捕され、特殊詐欺事件のメンバーを合わせると、逮捕者は200人を超えている。ヤクザ顔負けの犯罪組織です」(捜査関係者)

 警視庁が渡辺容疑者の逮捕状を取ってから3年7カ月が経過。ようやく首謀者4人が逮捕されたが、こんな外道をいつまでものさばらせていたために、どれだけの被害者がつらく、苦しい思いをしたことか。
参照元:ルフィのリーダー格 渡辺優樹容疑者の「成り上がり人生」…末端から数年でビッグボスに
2023/2/12 9:06 日刊ゲンダイDIGITAL
闇バイト強盗、フィリピンに捜査員派遣へ…今村磨人容疑者ら7日にも強制送還
2023/02/06 05:00 讀賣新聞

関東など各地で相次いだ強盗事件を巡り、フィリピンの入管施設で拘束されている日本人4人の身柄引き渡しを受けるため、警視庁が6日に捜査員を現地へ派遣することが捜査関係者への取材でわかった。フィリピン側は少なくとも2人を7日に強制送還する方向で調整している。

身柄を拘束されているのは、渡辺優樹(38)、今村 磨人きよと (38)、藤田聖也(38)、小島智信(45)の4容疑者。いずれも2019年11月にフィリピン国内の拠点で摘発された特殊詐欺グループの幹部とされ、警視庁が19~21年に窃盗容疑で逮捕状を取得している。

 捜査関係者によると、警視庁は6日に捜査員約15人を派遣する。4人のうち今村、藤田両容疑者については強制送還の準備ができているとみられ、7日に引き渡しを受ける見通しだ。

 一方、渡辺、小島両容疑者については現在、女性に対する暴行罪に問われ、現地で刑事裁判が行われている。ともに6日に裁判があり、公訴が棄却されれば、7日の強制送還が可能になるとみられる。

 4人はこれまで裁判などを理由に強制送還を免れてきたが、一連の強盗に関与した可能性が浮上したことから、日本側が改めて引き渡しを要請。フィリピン側はマルコス大統領の訪日(8~12日)前に送還する意向を示していた。警視庁は4人の身柄が日本に移送され次第、窃盗容疑で逮捕した上で、強盗事件との関連についても調べる。
参照元:闇バイト強盗、フィリピンに捜査員派遣へ…今村磨人容疑者ら7日にも強制送還
2023/02/06 05:00 讀賣新聞
最上位「ボス」渡辺優樹容疑者ら、日本に強制送還…「ルフィ」との関連捜査へ
2023/2/9 12:19 讀賣新聞

関東など各地で相次いだ強盗事件を巡り、フィリピンの入管施設で拘束されていた渡辺優樹(38)、小島智信(45)両容疑者が9日、日本に強制送還され、警視庁が特殊詐欺事件の窃盗容疑で逮捕した。これまでに強制送還された男4人のうち渡辺容疑者が最上位の「ボス」とされ、警視庁は強盗の指示役「ルフィ」らとの関連を調べる。

フィリピンの入管施設「ビクタン収容所」で拘束されていた渡辺、小島両容疑者は日本時間の9日未明、首都マニラ近郊の空港で、現地に派遣されていた警視庁の捜査員とともに旅客機に搭乗した。

 離陸後、機内で逮捕状を執行され、午前4時45分頃に羽田空港に到着。到着ゲートから出て、報道陣の前に姿を現した2人は、いずれもうつむきながら歩き、表情に変化は見られなかった。その後、東京都内の警察署に移送された。

 警視庁は7日に今村磨人(きよと)(38)、藤田聖也(としや)(38)両容疑者の送還を受け、同容疑で逮捕。4人が2018~20年頃に国内で約60億円の被害が出た特殊詐欺グループの幹部だったとみて、実態の解明を進める。

 特殊詐欺事件は、警察官などを装って高齢者らに電話をかけ、「口座が悪用されている」などとうそを言い、封筒に入れさせたキャッシュカードを封筒ごとすり替えて盗む手口。渡辺容疑者がグループ内で「ボス」と呼ばれていた。

 警視庁は、小島容疑者が詐取金の回収や管理役、今村容疑者が詐欺電話をかける「かけ子」のまとめ役、藤田容疑者がメンバーを勧誘する「リクルーター」の統括役だったとみている。

 一連の強盗事件では「ルフィ」や「キム」などと名乗る指示役が、SNSの「闇バイト」に応じた実行役にフィリピン国内から通信アプリ「テレグラム」を通じて指示を送っていた。警視庁は、現地当局から引き渡されたスマートフォンなど約15台を解析するなどして捜査を進める。
参照元:最上位「ボス」渡辺優樹容疑者ら、日本に強制送還…「ルフィ」との関連捜査へ
2023/2/9 12:19 讀賣新聞
強盗グループ犯行、全国で三十数件か…闇バイトで実行役募る・指示役「ルフィ」浮上
2023/01/25 06:57 讀賣新聞オンライン

 関東など各地で相次いだ強盗事件で、同一グループの関与が疑われる事件が昨年秋以降、全国で三十数件に上ることが捜査関係者への取材でわかった。指示役がSNSの「闇バイト」で実行役を募り、報酬を与えて強盗などを繰り返させている。市民の安全が脅かされており、各地の警察が捜査を強化している。

捜査関係者によると、昨年秋以降、関東1都5県と山口県、広島県などで多発している強盗や窃盗事件の捜査で、これまでに警視庁など各地の警察が十数人の容疑者を逮捕した。一部の容疑者の供述や、現場の防犯カメラ映像などから、同一グループの実行役が事件ごとにメンバーを入れ替えながら事件を起こしている疑いが強まった。

 警察当局が確認したところ、このグループが関与した疑いがある事件は強盗だけで十数件あり、貴金属店のショーケースを割って商品を持ち出すなどの窃盗も合わせれば三十数件に上っている。昨年5月に京都府で発生した後、しばらく途絶えたが、秋以降、再び頻発している。

 指示役は特定されていないが、押収したスマートフォンの解析などで、「ルフィ」と名乗る人物が浮上した。複数の事件で、メッセージを自動的に消去できる通信アプリ「テレグラム」などを通じて強盗の日時や場所、手口などを具体的に指示しているという。

実行役の多くは若い世代で、ツイッターやインスタグラムで「高額報酬」や「即日入金」をうたう「闇バイト」に応募したとみられる。運転役、見張り役、住宅に押し入る実行役など役割によって、それぞれ報酬額が異なるという。

 複数の事件で共通するのが、在宅時を狙って複数人で押し入る点だ。住人を結束バンドなどで縛り、金品を保管している場所や金庫の開け方などを聞き出している。不在時に侵入するより確実に金品を奪えると考えている可能性がある。

 東京都狛江市の住宅で今月19日、住人の大塩衣与さん(90)が殺害された強盗殺人事件でも、実行役らは住宅付近で待ち伏せし、大塩さんが買い物先から帰宅した直後に玄関から押し入ったとみられている。

 昨年12月5日に東京都中野区の民家で起きた事件では現金約3000万円が奪われた。警視庁は、強盗グループが資産家などに関する情報を入手した上で、押し入る住宅などを決めているとみている。
参照元:強盗グループ犯行、全国で三十数件か…闇バイトで実行役募る・指示役「ルフィ」浮上
2023/01/25 06:57 讀賣新聞オンライン
「ルフィ」ら、特殊詐欺から強盗に変更か…逮捕された人物には「大変ですね」とメッセージ
2023/01/28 13:40 讀賣新聞

 各地で相次ぐ強盗の指示役「ルフィ」は、かつてフィリピンを拠点にしていた特殊詐欺グループの指示役だった可能性が浮上した。現地の入管施設に拘束されているのが判明したのは、日本人の男4人。警察当局は身柄の送還を受け次第、一連の強盗事件の解明を進める。

捜査関係者によると、4人は過去に特殊詐欺に関与したとして窃盗容疑などで逮捕状が出ている渡辺優樹、今村磨人両容疑者ら。フィリピン当局が2019年11月に日本人の男36人を摘発した特殊詐欺事件の指示役だったという。このうち渡辺容疑者がルフィとみられている。

 19年当時、4人は首都マニラの近郊・マカティ市にある廃ホテルなどを拠点に、警察官や財務局職員を装って日本の高齢者に電話をかける「かけ子」らを仕切っていたとされる。

 配下の36人は現地当局に拘束されて送還後、警視庁に逮捕された。ツイッターの「闇バイト」の募集に応じるなどしてグループに加わっていたが、中には詐欺と知らされず、「電話対応の仕事」などと説明されてフィリピンに渡った容疑者もいたという。

 公判の記録などによると、4人のうち渡辺容疑者が最も上位で、「ボス」と呼ばれていた。配下の幹部らが末端メンバーの体をベルトで打ち付けたり、割れたビール瓶の破片で刺したりしてグループを支配していたという。

「ルフィ」は人気漫画の主人公の名前をまねている可能性がある。昨年以降起きた一連の強盗事件のうち、関与が疑われているのは少なくとも8都県の14件。一部の事件では、ほかに「キム」や「ミツハシ」と名乗る指示役の存在も明らかになっている。同一人物が名前を使い分けている可能性もある。

ルフィらは、メッセージを自動的に消去できる通信アプリ「テレグラム」で指示を出し、実行役には「逮捕されたら黙秘するように」と迫っていた。

 実行役のメンバーはSNSの闇バイトで集められ、応募する時に顔写真や運転免許証などの個人情報を送信するよう求められていた。逮捕後の調べに対し、「話せばルフィに粛清される」と供述を拒む容疑者もいるという。

 昨年11月に山口県岩国市の住宅で起きた強盗未遂事件では、実行役の男(25)のスマートフォンに事件前、テレグラムでルフィから「岩国に金を持った人がいる」とのメッセージが送られていた。男の知人が別の事件で逮捕された際には、「大変ですね」とのメッセージが届いたという。

 警察当局は、特殊詐欺グループの摘発後、それぞれ現地当局に拘束された渡辺容疑者らが、収容施設に身を置きながら手口を強盗に移行して実行役を操っていたとみている。
参照元:「ルフィ」ら、特殊詐欺から強盗に変更か…逮捕された人物には「大変ですね」とメッセージ
2023/01/28 13:40 讀賣新聞
闇バイト強盗、今村磨人・藤田聖也の2容疑者を強制送還…残る2人は8日以降に
2023/2/6 22:16 讀賣新聞

 【マニラ=小峰翔、安田信介】関東など各地で相次いだ強盗事件を巡り、フィリピン司法省は6日、現地の入管施設で拘束されている日本人の男4人のうち、今村磨人(きよと)(38)、藤田聖也(としや)(38)両容疑者を先行して7日に強制送還すると発表した。残る2人は現地の裁判が終結せず、送還は8日以降になる見通しだ。

 4人については、日本で約60億円の被害があった特殊詐欺グループの幹部だったとして、警視庁が2019~21年に窃盗容疑で逮捕状を取得している。

司法省などによると、4人のうち渡辺優樹(38)、小島智信(45)両容疑者の裁判が6日にあったが、裁判官が公訴を棄却するかどうか判断しなかった。7日午前にも判断される可能性があり、レムリヤ法相は「公訴が棄却されれば、8日に送還される」と話した。

 警視庁は6日、身柄の引き渡しを受けるため現地に捜査員約15人を派遣した。一連の事件では「ルフィ」などと名乗る人物がSNSの闇バイトに応じた実行役にフィリピン国内から指示を出していた。警視庁は今後、送還された容疑者をまず窃盗容疑で逮捕し、強盗事件との関連を調べる。
参照元:闇バイト強盗、今村磨人・藤田聖也の2容疑者を強制送還…残る2人は8日以降に
2023/2/6 22:16 讀賣新聞

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コメント

コメント一覧 (3件)

  • 秀吉先生、

    興味深い記事が続きますね。
    本当に勉強になります。

    ふと思ったのですが、牡羊座は、蠍座から見て、いつも先生が仰る1−6の関係ですよね…

    蠍座から見たら牡羊座の性質って、手に取るように見透かせるんでしょうね…

    バラニーは諜報能力がありますが(私はバラニーの木星)、蠍座の深層心理を見抜く生来の能力からしたら、何考えているか、見透かせるんでしょうねぇ…
    • 蠍座から見ると、操りやすい存在かもしれません。

      牡羊座は、単純で、嘘をつかない、直球を投げ、空気が読めず、天然で、ある意味、馬鹿であると言えますが、蠍座は噓つきで、老獪で、牡羊座の行動は手に取るように分かるようです。

      牡羊座の象徴である格闘家とかプロレスラーのような人物が、考えなしにヤクザ、暴力団(蠍座)からお金を借りてしまい、追い込みをかけられるといった構図があると思います。

      実際、事件としてあったと思います。

      典型的なパターンです。


      渡邉優樹(ルフィー)は、暴力団と関係があると言われていますが、もし渡邉優樹が牡羊座ラグナであれば、ラグナロードの火星が8室に在住している為、暴力団に対して、頭が上がらない状態で、操られている状態だと言えます。

      通常、詐欺師や泥棒というのはヤクザ、暴力団にとってのカモだとも言われます。

      渡邉優樹は、高校時代に剣道をやっていた格闘家でもあり、また大学の学生時代にキャバクラを開業したり、またフィリピンで、巨大詐欺集団の詐欺事業を起ち上げたということから、明らかに火の星座の象意が感じられ、牡羊座の象意そのものです。

      ヤクザは、通常、刺青を隠すそうですが、隠さずに堂々と刺青を晒しているような人物は本当のヤクザではないといった書き込みがネットにありました。

      そうした隠さずに堂々と晒してしまうような単純さというものは、牡羊座の特徴が出たものかもしれません。
  • 秀吉先生、

    そうですねぇ…

    バラニーが諜報活動に長けているといっても、結局は、牡羊座の直情的、単純なところが枠組みとしてあるわけで、

    やっぱり、末端のスパイ…役目が終わったら捨てられる、消される、いいように使われて終わる…そんな気がします。

    スノーデンだって結局自分の首絞めて、幸せな生活環境にはないわけですからね。

    まぁ、最初から捨て身の覚悟で、後悔しないならいいんでしょうけど、どう見ても目の前しか見てない単細胞的な部分があるような気がしますね…

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