MENU

ビットコイン革命 Part 3 <自己啓発の教え>

2017 6/01
ソフトバンクの孫正義が2017年3月期の決算説明会で「真のゴールドラッシュはこれからだ」と語ったそうであるが、私は、孫正義がADSLのインターネットサービスを開始して、100万人無料開設キャンペーンなどを行ない、日本のインターネット接続事業に風穴を開けた時期のことをよく知っている。

その当時、電話回線を使ってADSLの接続をする際にNTT局舎内にDSRAMという集合モデムを設置して、そこで、電話回線に接続するのだが、大勢の人が申込みをしてきたが、DSRAMと電話回線の接続の作業が中々進まず、申し込んだ客は放置されたままとなった。

それで、苦情の電話などで、毎日、眠れない日々を過ごしていたようである。

NTT局舎内にDSRAMを設置すること自体、大きなハードルであり、NTTは自分のライバルとなる会社の工事など手伝いたくないのが本音である。

それで、NTTの妨害で、インターネットとの接続の工事が進まないため、孫正義は、総務省に乗り込んでNTTの妨害を訴えるが、官僚は話は聞くが何も具体的には行動を起こしてくれなかったようである。

そこで、「ガソリンかぶって火をつけて死にます」と言って、官僚を震え上がらせたという有名なエピソードがある。


その当時、日本のインターネットは世界一速度が遅く、世界一料金も高かったのである。

それに風穴を開けたのが、孫正義である。


孫正義は、米国の政治家の中にメンターがおり、米国の外交的圧力を使って、日本の規制に風穴を開け、それで、現在の地位を築いたとして、一部の日本の右翼的な立場からは、米国が進めるグローバリゼーションの一部であると解釈している人がいる。


孫正義がルパートマードックと組んで、テレビ朝日を買収しようとしたこともあったり、基本的に孫正義は、米国資本の手先のように活動していると考えている人がいる。


然し、NTTは、当時、ADSLの技術が存在したにも関わらず、わざわざISDNという64kbpsしか速度が出ないサービスを開始し、また料金も非常に高額だった。
日本国民の電話回線事業を独占し、それで競争相手がいない中で、殿様商売をしていたのである。


そのため、例え、孫正義が米国資本を象徴するような存在であったとしても日本の国民にとっては安いインターネットサービスを利用できるようになり、それは良いことであった。


従って、グローバリゼーション、規制緩和は多くの場合、良いことをもたらすことが多い。


日本の既得権益を保持している支配者にとって良くないだけである。


その既得権益を保持している支配者の考えや行いが、国民にとって良くない場合、外部からのグローバリゼーションが問題を解決する場合も多い。

但し、グローバリゼーションで、悪いものがもたらされる場合もあるので、ケースバイケースである。


孫正義のADSL事業は明らかに日本国民にとっては良いものをもたらしている。




孫正義は、その後もボーダフォンを買収して携帯電話事業に乗り出し、米国の米スプリントなども買収し、常に拡大志向である。

最近は、英国の半導体開発メーカーARM社を約3.3兆円で買収したと報じられている。

そして、これからARM社が設計した1億個のチップを地球上にばら撒くと言っている。


これはInternet of Thingsを先取りした投資だと言われているが、これはビットコインにも関係しており、ブロックチェーン技術によって、分散自立社会に移行するにあたって、あらゆるデバイスが、インターネットに接続される時代がやってくる。

その時にそれらのデバイスには半導体が必要なのである。

その為、その設計をしている会社を買収したということのようである。


孫正義は、40年前の大学生時代に雑誌でマイクロコンピューターのチップの拡大写真を見て、人類が自らの頭脳を超えるであろうものを開発したことに感動し、その時にこれからやってくる未来の社会をイメージしたのである。


つまり、創造性というものは、イメージする能力であり、アイデアが最も重要である。


そのアイデアがあるかないか、それだけで全てが決まってしまう。


プラトン哲学で言うイデアのことである。


未来の崇高で美しいアイデアを垣間見た人は、そのゴールに向かって、どれだけ借金しようが、どれだけ困難があろうが、その障害は何でもないのである。


ソフトバンクはかなり巨額の債務を抱えて来て、借金漬けの経営をしていたのである。


その債務超過の状態を孫正義は、2017年3月の決算説明会で、「ガチョウのエサ」と呼んだのがユニークである。


つまり、今まではガチョウが卵を産むまでにひたすらエサを与えて来た時期だったのだということである。



聖書にタラントの教えがあるが、タラントとはお金や才能のことである。


また天国は、ある人が旅に出るとき、その僕どもを呼んで、自分の財産を預けるようなものである。すなわち、それぞれの能力に応じて、ある者には五タラント、ある者には二タラント、ある者には一タラントを与えて、旅に出た。
五タラントを渡された者は、すぐに行って、それで商売をして、ほかに五タラントをもうけた。二タラントの者も同様にして、ほかに二タラントをもうけた。しかし、一タラントを渡された者は、行って地を掘り、主人の金を隠しておいた。

だいぶ時がたってから、これらの僕の主人が帰ってきて、彼らと計算をしはじめた。すると五タラントを渡された者が進み出て、ほかの五タラントをさし出して言った、『ご主人様、あなたはわたしに五タラントをお預けになりましたが、ごらんのとおり、ほかに五タラントをもうけました』。主人は彼に言った、『良い忠実な僕よ、よくやった。あなたはわずかなものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に喜んでくれ』。二タラントの者も進み出て言った、『ご主人様、あなたはわたしに二タラントをお預けになりましたが、ごらんのとおり、ほかに二タラントをもうけました』。主人は彼に言った、『良い忠実な僕よ、よくやった。あなたはわずかなものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に喜んでくれ』。

一タラントを渡された者も進み出て言った、『ご主人様、わたしはあなたが、まかない所から刈り、散らさない所から集める酷な人であることを承知していました。そこで恐ろしさのあまり、行って、あなたのタラントを地の中に隠しておきました。ごらんください。ここにあなたのお金がございます』。

すると、主人は彼に答えて言った、『悪い怠惰な僕よ、あなたはわたしが、まかない所から刈り、散らさない所から集めることを知っているのか。それなら、わたしの金を銀行に預けておくべきであった。そうしたら、わたしは帰ってきて、利子と一緒にわたしの金を返してもらえたであろうに。さあ、そのタラントをこの者から取りあげて、十タラントを持っている者にやりなさい。おおよそ、持っている人は与えられて、いよいよ豊かになるが、持っていない人は、持っているものまでも取り上げられるであろう。この役に立たない僕を外の暗い所に追い出すがよい。彼は、そこで泣き叫んだり、歯がみをしたりするであろう』。

マタイ25章から

<聖書:日本聖書協会 Japan Bible Society, Tokyo 1954,1955>

自分のアイデアや理想のためにお金や才能を投資する人は、どんなに困難があっても借金を背負っても最終的にはそのリターンを得るのである。


然し、もしお金や才能を何も投資しなかったら、持っているものまで奪われるということである。


この聖書に記されているタラントの教えは、非常に自己啓発的であり、射手座の教えそのものである。


リスクを冒して、自分の理想に未来に投資せよということである。



恐怖や恐れから、それをせずにいたら、持っているものも全て失ってしまう。


例えば、それは長い間、生活の安定を確保するためにサラリーマンとして忍耐の生活を送ってきて、自分の才能を表現することも、そうした才能や理想の表現に自分のお金も投資して来なかった人は、サラリーマンが終わる定年間際に何も人生に意味や生きがいを見いだせずに途方に暮れることに似ている。


このタラントの教えは、リスクを冒して、冒険せよ、投資して、リターンを得よという教えである。



土星が射手座に入室した今、この射手座の教えが有効である。



もともとキリスト教は魚座がもたらした宗教であるが、魚座からの10室目、すなわち、魚座の行為のハウスである10室は射手座である。


従って、魚座の人は、その行動原理が、射手座的なのである。



だから、タラントの教えが、射手座の自己啓発の教えに似ているのである。



例えば、私は、この話をビットコインに当てはめてみると、銀行にお金を預けている人は、それは現在の日本政府のインフレターゲット政策によって、日本円はどんどん劣化して価値を失っていくのである。


日本円を暗号通貨に両替する人は、少しでも行動を起こした人を意味している。


それは未来のマネーシステムを構築する方向性に投資をしたということである。



投資をせずにいたら、持っているものまでも奪われたというのは、消極的な人、行動しない人のことを表しているように思われる。


行動しないことは最大のリスクである。



昔、自己啓発関係の教えで、このようなことは、いつも言われていて、何度も聞いたことがあるが、何も行動せずにいたら、それが最大のリスクとなるようなそうした局面は人生には確かにあるようである。


それは射手座が顕現する時期であり、今のように射手座に土星がトランジットする時期なのである。



(参考資料)

孫正義氏「1兆個のチップを地球上にバラまく」--ARM買収の狙いを語る
2016年07月22日 07時00分 CNET Japan

 「これから20年以内にARMは1兆個のチップを地球上にバラまくことになるだろう」――ソフトバンクグループ代表取締役社長の孫正義氏は、7月 21日に開催されたイベント「SoftBank World 2016」の壇上で、英国の半導体開発メーカーARM(アーム)の買収に対する思いを語った。

 ARMとは、チップセットの設計に特化した英国の企業。開発・製造メーカーにライセンスを提供し、ロイヤリティを得ることを事業の柱にしてお り、自らチップセットを製造しているわけではない。

 ソフトバンクは7月18日に、ARMを約240億ポンド(約3.3兆円)で買収すると電撃発表した。この大型買収の交渉期間がわずか2週間であったことも 驚きをもって迎えられた。孫氏によれば、ARMのCEOであるサイモン・セガー氏とは面識があったが、スチュアート・チェンバース会長とは、買収 提案時が初対面だったという。

ソフトバンクがARMを買収する狙い

 英国での記者会見でも語っていたが、同社がARMを買収した最大の狙いは、あらゆるものがインターネットにつながるIoT時代の本格的な到来に 向けた先行投資だ。PCの時代にはインテルのチップが主流だったが、スマートフォンを始めとするモバイルデバイスやウェアラブル端末ではARMが 設計したチップが高いシェアを誇っている。

 たとえば、iPhoneに搭載されている「A9 プロセッサ」には、ARMv8(64ビット)が採用されている。また、Androidスマートフォン向けの、クア ルコムやサムスンの製品にもARMのテクノロジが広く使われている。同社によれば、2015年だけでもARMベースのチップが148億個出荷されていると いう。

孫氏は、ARMの買収発表後に「通信などの既存事業とのシナジーが見えにくい」という理由から、同社の株価が下落したことについて触れつつ、「 なぜ半導体なのか、ほとんどの人がピンとこない。でも僕は、40年前のあの感動に、憧れのスターにやっと会える。この手で抱きしめたい」と興 奮気味に語る。

 40年前の感動とは、孫氏が米国の大学生時代に、雑誌でマイクロコンピューターのチップの拡大写真をみて、人類が自らの頭脳を超えるであろ うものを開発したことに感動し、涙を流したというエピソードだ。同氏は、それから40年を経てARMを買収したことで、チップセット設計に直接関 わるという夢を叶えた。

ARMは「重要な布石になる」

 コンピュータが人間の脳を上回る「シンギュラリティ(技術的特異点)」が2018年にも到来すると孫氏はみており、そこで重要な役割を担うの がIoTだと語る。IoTではクラウドにデータを送る際にだけ通信する省電力なチップが求められるほか、自動車や航空機などがハッキングされるリ スクを回避するために、セキュリティへの対応が重要になる。

 孫氏は、ARMの初期製品が誤って電力回路につながっていなかったにも関わらず、“漏れ電”によって動作したとする省電力エピソードを披露。 また、ARMプロセッサのセキュリティ技術である「TrustZone」は、外部からのアクセスを遮断する仕組みをとり入れているほか、「チップ1つずつ に異なった鍵をもっている」(同氏)ため、セキュアな環境を実現していると説明。IoT時代に必要な条件を満たしたARMは「重要な布石になる」 と語り、グループの「中核中の中核」になるとの認識を示した。

「これから20年以内にARMは1兆個のチップを地球上にバラまくことになるだろう。地球上のあらゆるデータを瞬時に吸い寄せ、“超知性”はより 賢くすばやく、世の中の森羅万象を予知できるようになる。自然の大災害から、不治の病から人類を守ってくれる。より豊かで生産性の高い世の 中になる」(孫氏)。
参照元:孫正義氏「1兆個のチップを地球上にバラまく」--ARM買収の狙いを語る
2016年07月22日 07時00分 CNET Japan
懸案の米スプリント、9年ぶり営業黒字 ソフトバンクグループ
16年3月期
2016/5/10 20:17 日本経済新聞

 ソフトバンクグループの孫正義社長は10日、最大の懸案だった「米携帯子会社スプリントの営業利益(米国会計基準)が9年ぶりに黒字になっ た」と述べた。通信速度の向上で解約率が下がり、「資金繰りも改善している」として早期再建への自信を示した。

 前期決算発表の記者会見で、孫社長は時間をかけて米スプリントの改善状況を説明した。経営指標として重視する調整後EBITDA(利払い ・税引き・償却前利益)は前期比5割増えた。「コスト削減が順調」(孫社長)に進み、資金繰りも改善。投資余力が増し、米基準ベースの営業 利益は3億1000万ドル(約330億円)と実質黒字になった。

 スプリントではマルセロ・クラウレ最高経営責任者(CEO)が陣頭指揮を執り、約1000項目のコスト削減を積み重ねてきた。様々な部署で仕 事のやり方を見直し、全社員が毎日帰宅時にゴミ箱を回収場所に持参し清掃要員200人を削減するといった取り組みの成果が出始めた。孫社長はス プリントのEBITDAが「今期も2千億円規模で改善する」と強調した。

スプリントが本格反転できるかどうかは指針となる新規契約件数(プリペイドは除く)の増加にかかっている。2016年1~3月期の純増数の伸び はやや鈍り、米TモバイルUSとの契約件数の差は85万件以上広がった。孫社長も「売り上げを伸ばしたいが(競合との)競争が激しい」と認め る。契約純増を積み増すために今期は営業地域を18ときめ細かく分け、各地域のニーズに合うサービス強化を急ぐ。

 同日、ソフトバンクグループが発表した2016年3月期連結決算(国際会計基準)は、本業のもうけを示す営業利益が9%増の9994億円だった。 国内通信事業が伸びた。

 売上高は8%増の9兆1535億円だった。国内通信事業部門の営業利益は前の期比7%増えた。前の期計上した中国アリババ集団の上場関連益が なくなり、純利益は29%減の4741億円だった。
参照元:懸案の米スプリント、9年ぶり営業黒字 ソフトバンクグループ
16年3月期
2016/5/10 20:17 日本経済新聞

スポンサーリンク


スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

コメント

コメントする

CAPTCHA