最近、パソコンの操作が苦手で、パソコンを購入しても壊してしまうといった話を伺う機会があった。
それで思い出したのは、以前、プログラミングのスクールに通っていた時にそこにいたある生徒の方である。
その方もパソコンが苦手で、触っているうちに壊してしまったようだった。
パソコンや精密機械を壊してしまうカルマを持っている方は、何度でも壊してしまう。
例えば、機械音痴ということで言えば、ステレオタイプとしては、テレビが壊れた時に直るわけがないのにガンガン叩いたりする行為である。
機械が自分の思い通りに動いてくれない時にしびれを切らして、それを叩いてしまう。
私は牡羊座ラグナで、牡羊座は土星が減衰する星座である為、そうした感覚は理解出来る。
機械は、ルール通りに設計された通りに操作しないとうまく動いてくれない。
ルール通りに振る舞えない、土星が減衰した人や、土星が激しく傷ついている人は、機械は苦手なのである。
それで、精密機械に触っただけで、壊してしまうような人がいるかどうか調べていた所、理論物理学者のヴォルフガング・パウリという人がいることが分かった。
パウリは、実験が不得手で、機械に触れただけで、実験機材が壊れたり、近付いただけで壊れたりするという現象も起きたそうである。
このことから、人がその装置に触れたり、近くに寄っただけで不可解な壊れ方をすることを「パウリ効果」と呼んだりするようである。
私もパソコンのことがよく分からなかった当初、システムフォルダなどを誤って削除して、パソコンが動かなくなったことがある。
やはり、牡羊座は自由な発想で、色々ファイルを削除したり、試行錯誤してしまい、それで、精密機械は壊れてしまうのだ。
但し、ラグナが牡羊座であるだけの為、それ程、ひどいことにはなっていない。
早速、パウリのチャートを作成してみた所、非常に興味深いチャートである。
獅子座ラグナで、2、11室支配の水星が8室で減衰しており、4、9室支配の火星とコンジャンクトし、その火星は、5室支配の木星と4-8の星座交換をしている。
8室で減衰する水星は、パラシャラの例外則で、ラージャヨーガの効果を発揮し、ニーチャバンガラージャヨーガも形成している。
まず、何故、「パウリ効果」が起こるのかについては、この8室で減衰する水星と関係がありそうである。
突然、精密機器が壊れるというのは、8室(突然のトラブル)の象意であるが、水星はしばしばパソコンや精密機械の表示体である。
パソコンを発明したフォン・ノイマンのチャートは、以前、検証した所では、双子座ラグナで、ラグナロードの水星が山羊座(土星)に在住していた。
そうした所から、パソコンや精密機械の表示体としては、水星や土星が考えられる。
土星は、科学技術を表わす水瓶座の支配星である為、そうした点でも精密機械を表わす表示体となるかもしれない。
こうした惑星がどんな状態にあるのかは参考になる観点である。
魚座で減衰する水星は、やはり機械音痴になりやすい配置と言える。
水瓶座の影響で、スマートフォンや電子機器類を使いこなす若者に比べて、年配の方は、そうした電子機器を使いこなすのが苦手な方が多い。
まず、ヴォルフガング・パウリのチャートでは、6室を支配する土星が5室に在住し、逆行して、5室の支配星にもかかっている。
5室支配の木星は、水の星座である蠍座に在住し、減衰するラーフとコンジャンクトしている。
このラーフもニーチャバンガラージャヨーガを形成している。
そして、5室支配の木星自体も逆行して、4、9室支配の火星と星座交換しているのである。
従って、5室や5室の支配星が、逆行する土星や火星、減衰するラーフ/ケートゥ軸の影響を受けており、5室支配の木星自体も逆行し、ディスポジターの火星は8室に在住して、減衰する水星とコンジャンクトしている。
因みに5室はマントラ(音)のハウスであり、また思考やマインドの力を表わすハウスである。
因みに聖書でもヒンズー教の聖典でも初めに言葉(音)があったとして、原初の音が全てを創造したという記述が見られる。
この5室の支配星が非常に傷ついており、8室に在住する火星とも星座交換して、減衰する水星とも絡んでいる配置が、突然のハプニングを現実にする配置ではないかと思われる。
マインドが発する音色が、普通でない現実を作り出すということである。
水星や5室の支配星が、水の星座に在住しており、6、7室支配で逆行する質的にそれ程高くない土星が5室に在住しており、風の星座や土の星座の影響が少なく、水や火の星座の影響が強いため、精密機械には確かにそれ程、強そうな配置ではない。
こうした変わったマインドである為、物理学の対象も変わっており、やはり、同じ水星が魚座で減衰しているアインシュタインの相対性理論について関心を持ち、18歳で、論文を発表したとwikipediaには記されている。
そして、パウリは、1931年頃、精神的不調に悩まされたことから、ユングの診察を受け、神秘主義に興味を持ったようである。
1931年初め、ニュートリノの仮説を提唱する直前に、パウリは深刻な精神的不調に悩まされた。彼は精神科医・心理学者で、パウリと同じくチューリッヒ近郊に住んでいたカール・グスタフ・ユングの診察を受けた。パウリはすぐに自分の「元型夢」の解釈を始めるようになり、難解な心理学者ユングの最高の生徒となった。間もなく彼は、ユング理論の認識論について科学的な批評を行なうようになり、ユングの思想、特にシンクロニシティの概念についての説明を与えた。これらについて二人が行なった議論はパウリ=ユング書簡として記録されており、Atom and Archetype(『原子と元型』)というタイトルで出版されている。 (wikipedia ヴォルフガング・パウリより引用抜粋) |
1931年は、土星/ラーフ、土星/木星期辺りであり、土星は5室を傷つけ、逆行して4室を傷つけ、月にもアスペクトして傷つけている。
ラーフは減衰して、5室の支配星を傷つけており、また木星は5室の支配星だが、減衰するラーフとコンジャンクトして傷ついている。
従って、この時期、精神不調になったというのはよく分かる。
この精神不調になったおかげで、ユングと出会い、ユングが唱えるシンクロニシティ―の概念について物理学の立場から研究するようになったというのは、まさにニーチャバンガの二重否定的な効果が表れていると考えられる。
またパウリは、アインシュタインの推薦により、1945年に「1925年に行われた排他律、またはパウリの原理と呼ばれる新たな自然法則の発見を通じた重要な貢献」に対してノーベル物理学賞を受賞している。
1925年のパウリの排他律については、土星/太陽期、土星/月期の研究になるようである。
但し、ノーベル賞を受賞した1945年は、水星/ラーフ期、あるいは、水星/木星期であり、まさにニーチャバンガラージャヨーガを構成するマハダシャーとアンタルダシャーになっている。
水星は減衰して、パラシャラの例外則とニーチャバンガラージャヨーガを形成し、ディスポジターの木星からアスペクトを受けており、ラーフはそれ自身がニーチャバンガラージャヨーガで、ディスポジターの火星は4、9室支配のヨーガカラカで、魚座8室に在住し、木星と星座交換している。
水星とラーフ、水星と木星は、5-9の関係にあり、マハダシャーとアンタルダシャーは絡んでいるとみなされる。
マハダシャーの水星は、11室(称号、受賞)の支配星である為、この時期にノーベル賞を受賞したのである。
水星は2、11室支配で8室で減衰し、4、9室支配のヨーガカラカの火星とコンジャンクトして、9-11のダナヨーガを形成し、5、8室支配の木星からのアスペクトバックを受けている。
この水星のマハダシャーにアインシュタインの推薦で、ノーベル賞を受賞したのは、非常に興味深い。
8室は、贈与のハウスであるが、自分の相対性理論を研究し、自分と同じような魚座で減する水星の発想で、斬新な研究をしたパウリに対するアインシュタインからの贈り物(8室)である。
こうした配置なので、パウリは、神秘主義と宗教に科学、物理学の立場から切り込んだ学者として評価されている。
神秘主義と宗教観 パウリの論文「ケプラーの科学的理論構築に与えた元型的イデアの影響」にて、彼のプラトンやピタゴラス的な世界観をC・G・ユングと共に記しており、それは彼の友人であり物理学者のヴェルナー・ハイゼンベルクの著書『限界を超えて』の第3章に要約されている。 ハイゼンベルクによれば、体験したデータから自然法則が引き出せるという純粋な経験主義ではなく、感覚的知覚と概念、もしくは「感覚的知覚とイデア」を結びつけるものを探し、それをユングの元型の論の中に見出していて、元型のようにイメージが先行しているという見解の源流は哲学者プラトンの思想である。西洋思想では、19世紀の科学が客観的な物質的世界を生み出したが、東西を問わず古くから、多様性を超越して一体性を体験しようとする神秘主義があり、この二極が相補的であることを認める必要があるとした。 (wikipedia ヴォルフガング・パウリより引用抜粋) |
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