最近、youtubeで、理論物理学者の野村泰紀氏が講師を務める「シン物理学」と題する全3回の動画シリーズを非常に興味深く見た。
物理学に対する熱い情熱がある高度な専門家が、一般向けに分かりやすく解説してくれるような機会はめったにないため、貴重な動画だと思った。
ニュートンの古典物理学、アインシュタインの特殊相対性理論、一般相対性理論、そして、量子力学について、分かりやすく解説する内容だった。
この野村泰紀氏が、最近、メディアに盛んに露出し、また一般向けの著作も刊行して、注目されている。
例えば、最近、書店の平積みコーナーで「多元(マルチバース)宇宙論集中講義」という本も見かける。
日本の大学教授としては珍しく、渡米して、海外でキャリアを形成し、カリフォルニア大学バークレー校の教授で、バークレー理論物理学センター所長という申し分のない肩書も持っており、日本の理論物理学界を牽引する人物のようである。
量子力学と多元(マルチバース)宇宙論
多元(マルチバース)宇宙論は、有名な二重スリット実験などから明らかになる量子力学の知見を元にしている。
光子を二つのスリットを通過させて、スクリーンに投影するが、観測しないと、光の波の性質が現れ、スクリーンに波のような干渉パターンを作り出し、観測すると、光子が、どちらのスリットを通過したかが分かり、1つ1つの光子の点をスクリーンの様々な場所に打ち出す。
観測していないと波の性質が現れ、観測すると、粒子の性質が現れ、どちらのスリットを通過したか、粒子の位置が特定されるのである。
しかし、光子を観測しながら、その点をスクリーンに無数に打ち出して見ると、最後に干渉パターンのような影が現れるのである。
こうした二重スリット実験などの結果から、ニールス・ボーアが、有名なコペンハーゲン解釈というものを示し、 「粒子の位置や状態は観測されるまで特定できず、空間の各点ごとの存在確率の大小としてしか把握できない」としたのである。
こうした解釈は、観測しているか観測していないかで、波動と粒子の性質がそれぞれ現れるため、観測者である人間の意志というものが、何か世界の運命を決定し、左右していくという考えが生まれ、それはスピリチャルの教義にまで発展している。
つまり、人間の注目や意識などが、世界を作り出しているという考えに発展する。
コペンハーゲン解釈では、光子のような粒子は、観測した時にその位置が定まるという性質があり、観測するまでは、その位置が決定されないため、その存在の範囲が確率的にしか求められず、可能性としてのみ存在する。
その解釈として、可能性として粒子が様々な場所にある多くの世界が同時に存在していたが、観測したことによって、粒子の位置が決定され(1つの世界が選択され)、そこで、世界が分岐するという考え方が出て来た。
それが、多世界解釈であり、また、そこから多元宇宙論が出て来るのである。
こうした二重スリット実験の結果は、アインシュタインが唱えたように「神はサイコロを振らない」というアインシュタインの言葉に代表されるように神の存在について思いを馳せることになる。
また量子力学の知見は、人間が、神と同じように自由意志によって運命を創造している証拠となるものである。
ニュートンの古典物理学では、物質は位置と速度が分かれば、その後の振る舞いは全て予測が出来るというものだった。
その為、ラプラスの悪魔と呼ばれるような全ての物質の位置と速度を知っている存在がいたとしたら、あらゆる未来は予測でき、全ての未来(運命)は決定しているという考え方になる。
そうした決定論的な世界観を打ち破り、量子力学は、観測者である人間の意識や自由意志が、観測対象に影響を与えて、リアリティーを作り出すという考え方となり、宗教や神学に近いものになった。
つまり、量子力学は、宗教だと言われている。
そして、それを探究する理論物理学者は、神の存在や自由意志、宇宙論といった主題について、抽象的で高度な知的探求をしている人々ということになる。
いつものごとく、こうした現代の神の知的な探究でもある抽象的で高度な理論物理学の最前線にいる人物の出生図を検討し、そのラグナを特定したいと思った。
早速、チャートを作成し、種々検討したが、おそらく、ラグナは水瓶座である。
最初の予想としては、やはり、量子力学という高度で抽象的な分野を扱っているならば、現代科学を推進する双子座が強調されているのではないかと考えた。
実際、調べてみると、水星と土星が山羊座と双子座で星座交換しており、山羊座と双子座が強くなっており、双子座や山羊座で水星や土星が定座に在住しているかのように強くなっている。
既に別の記事の中でも書いているが、原子爆弾を開発したオッペンハイマー、相対性理論を構築したアインシュタイン、コンピューターの父と言われるフォン・ノイマンなど、双子座ラグナの人々が、現代の科学文明を牽引している。
またWINDOWSというOSを普及させたビル・ゲイツも双子座ラグナであり、また最近、明らかになった出生データ(Rodden Rating:B)によれば、イーロン・マスクも双子座ラグナである。
また読者の方の指摘もあったが、ニコラ・テスラも双子座惑星集中だった。
おそらく、野村泰紀氏は、ラグナロードの土星が5室で、ケートゥとコンジャンクトし、12室に在住する水星と5-12の星座交換をすることで、1-5のラージャヨーガが成立している。
海外移住や海外での長期滞在を意味する12室に惑星集中し、また住まいを表わす4室支配の金星も12室に在住しているが、これはしばしば海外移住をする人のチャートである。
野村泰紀氏は、2000年に東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了した後、カリフォルニア大学バークレー校ミラー研究員になっており、以後、ずっと、海外でキャリアを築いている。
職歴 2000年:カリフォルニア大学バークレー校ミラー研究員。 2002年:フェルミ国立加速器研究所研究員(Associate Scientist)。 2003年:カリフォルニア大学バークレー校助教授。 2007年:カリフォルニア大学バークレー校准教授。 2008年:ローレンス・バークレー国立研究所上席研究員を併任。 2012年:カリフォルニア大学バークレー校教授。 その他、マサチューセッツ工科大学客員教授(2012-2013年) (wikipedia 野村泰紀より引用抜粋) |
つまり、留学して、日本に帰らずにそのままアメリカで職を得て、住みついてしまったということである。
こうした海外移住は12室への惑星集中がもたらしたと考えられ、そして、当然、海外で研究生活をしているとすれば、語学も堪能だと思われるが、ケートゥが5室に在住している配置は、語学の才能を表わしている。
2000年1月1日のトランジットを見ると、牡羊座3室に木星と土星がトランジットし、9室にアスペクトして、9室(留学)にダブルトランジットを形成していた。
またこの時は、ラーフ/ケートゥ軸は、6-12軸にあり、この時期の海外生活を物語っている。
また受賞歴を見ると、2004年~2017年にかけていくつかの受賞(11室)をしていることが確認できる。
水瓶座ラグナであれば、これらの受賞したタイミングの全てで、11室にダブルトランジットが形成されていることが確認できる。
例えば、2004年のアメリカ合衆国エネルギー省OJIアワードは、木星が獅子座から11室にアスペクトし、土星も双子座から11室にアスペクトし、11室にダブルトランジットと形成している。
また2005年のヘルマンフェローは、木星が乙女座から11室の支配星にアスペクトし、土星は蟹座で逆行し、11室の支配星と11室にアスペクトしている。
また2012年のサイモンズ理論物理学フェローは、木星が牡羊座から11室にアスペクトし、土星が天秤座から11室にアスペクトして、11室にダブルトランジットしている。
また2017年のアメリカ物理学会フェローは、木星が乙女座から11室の支配星にアスペクトし、土星が11室をトランジットして、11室にダブルトランジットしている。
ダシャーは、主に月期と火星期だが、2004年は、おそらく月/木星期で、木星は11室の支配星である。
2005年も月/木星期であり、2012年は、火星/ラーフ期で、ラーフは、11室に在住し、ディスポジターの木星は4、9室支配のヨーガカラカの金星と9-11のダナヨーガを形成している。
そして、2017年は、火星/金星あるいは、火星/太陽期であり、金星も太陽も11室の支配星とコンジャンクトして強いことが分かる。
残念なことに結婚や子供の誕生など、私生活に関わる情報は全く見当たらないが、上記のように海外留学し、そのまま移住したタイミング、そして、受賞したタイミングなどから、ラグナは水瓶座ではないかと思われる。
そして、2024年3月頃に「シン物理学」と題する全3回の動画シリーズがアップされて、その他の動画やインタビューなどで、様々なメディアで注目を浴びていたことを考えると、おそらく、トランジットの土星が水瓶座から3室にアスペクトし、木星が3室牡羊座をトランジットして、3室(メディア、芸能)にダブルトランジットしているからではないかと考えられる。
現在、ラーフ/土星期であり、ラーフは11室に在住し、そのディスポジターが結果を与えるが、ラーフをラグナロードとすると、1、4室支配の木星が10室支配の水星と共に2室で多くの惑星とコンジャンクトしている。
その為、スピーチや教える機会が増えて来ていると考えられる。
今回は、結婚や子供の誕生など分かりやすい過去の検証データが存在しない為、ラグナが水瓶座ではない可能性もあったが、取りあえず、考えてもこれ以上、考えが発展しないので、ここまでの過程をアップすることにした。
今後も更にラグナについて検討予定である。
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