独裁者・習近平の失脚のタイミング

最近、書店の新刊コーナーや政治経済の棚に行くと習近平の独裁政治を批判し、中国経済の崩壊を予想する本が増えている。


例えばタイトルとしては以下のような本である。


習近平の悲劇』矢板明夫 (著)

習近平の独裁強化で世界から徹底的に排除され始めた中国』宮崎正弘 (著)

「中国の悪夢」を習近平が準備する』福島 香織 (著)

戸籍アパルトヘイト国家・中国の崩壊』 川島 博之 (著)

中国経済「1100兆円破綻」の衝撃』 近藤 大介 (著)


私が先日紹介した『戸籍アパルトヘイト国家・中国の崩壊』では、中国でバブルが弾け、中国経済が崩壊し、農民が蜂起すると主張していた。


その本の内容と、中国の建国図を比較して、それは十分にあり得る話であると考えた。


習近平は、国家主席になり、権力を掌握した後、汚職の一掃という大義名分の元に自らの政敵を次々に逮捕粛清して、独裁体制を強化している。



父親が習仲勲という中国共産党の八大元老の一人であり、親が高級幹部でその特権的地位を利用して成り上がった人物である。


江沢民派と胡錦濤派のはざまにあって、支持基盤がなかったが、胡錦濤派の勢力拡大を嫌った江沢民の推薦を受けて、国家主席になることが出来た。


しかし、権力の地位に就いた途端にその恩人である江沢民派の政治家達を汚職一掃の名分で、次々と逮捕している。


失脚した政治家の代わりに自分の息のかかった人物をそのポストに就けることを繰り返している。


その権力闘争は凄まじいようである。


海外にはあまりニュースとして流れてこないが、『中国経済「1100兆円破綻」の衝撃』 近藤 大介 (著)によれば、2015年8月15日の天津の大爆発事故は、江沢民派が習近平に責任を問い失脚させるために起こした事故であったという。この事件の模様を撮影した取材ビデオは全て中国当局に没収されたというが、youtubeにはその映像がアップされている。



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