中国で白紙運動広がる -天安門事件の再来か-
中国全土で、白紙を掲げた学生たちが集会を開き、「共産党、退陣!」「習近平、辞めろ!」のスローガンを叫び、天安門事件以来の大規模な民主化運動に発展している。
学生たちが白紙を掲げているのは、当局に検閲されない為だが、ロシアで戦争反対を叫ぶ市民運動で、ロシア当局の逮捕拘束を免れる為に白紙を掲げる市民が見られたが、それにヒントを得たのかもしれない。
当局は、必死に学生たちのスマートフォンを抜き打ち検査しているが、学生たちはVPN接続で、海外インターネットに接続し、中国の検閲の届かないtwitter上で、情報交換しているようである。
封建的な既存の権威に対して、自由や民主主義を求める活動は、風の星座のグループに象徴される。
中国の2022年の新月図を見ると、水瓶座8室に金星と木星が在住しているのが分かるが、水瓶座は共産主義の星座で、富の再分配や平等を求める星座である。
水瓶座に在住する吉星は、武力や暴力によらない言論や市民のパフォーマンスを通じた民主化運動などを象徴している。
8室は何かその国家にとっての混乱や行き詰まりを示す重大な状況を意味しており、8室は国の支配者、大統領、首相、王、独裁者の死、政府の終焉、国家の破壊、重要閣僚の死など内閣の挫折などを表わすハウスであり、飢饉や疫病による国民の死も表わすと言うが、ゼロコロナ政策で、自由を制限されて苦しむ民衆の苦難を表わしていると言える。
6室の支配星は、社会的弱者、労働者など一般市民を表わしており、ゼロコロナ政策で苦しむ一般市民そのものである。
また木星は子供の表示体であるが、今回、白紙運動を行っている学生の表示体でもある。
それが8室に在住する配置は、こうした学生や一般市民がゼロコロナ政策で苦しんでおり、その結果、民主化運動を起こして、国家に混乱をもたらすことを表わしている。
11室の支配星が8室に在住する配置は、重要人物の死も表わしており、江沢民が死亡するという時代の変化を表わす象徴的な出来事も起こっている。
従って、中国の2022年の新月図の8室に在住する金星と木星は明らかに今回の白紙運動を表わしていると言える。
因みにこのことは、イランの建国図から類推して納得することができる。
イランの建国図では、水瓶座8室に金星とケートゥが在住し、土星が水瓶座にアスペクトバックして、水瓶座が強くなっているが、この配置が、イラン当局の目を盗んで、イランの若者が自由を謳歌していたり、また現在、民主化運動が巻き起こっている理由である。
木星と土星が逆行することで水瓶座にダブルトランジットして、それで最近、民主化運動がイラン全土で起こっていたのである。(現在も継続中)
既に述べているように土星と火星が7室に在住している為、現在、中国による台湾侵攻などが懸念されており、アメリカとの軍事的緊張が高まっており、戦争一歩手前の状況にあるが、中国の今年の新月図は、こうした民主化運動も表わしていたと言うことができる。
この傾向は、来年の2023年の新月図の日付である2023年3月22日まで続く傾向と考えることができる。
来年2023年の新月図の配置は以下のようになっている。
まず、国家の一般的状況を表わすラグナロードの火星が8室に在住しているが、これは中国が国全体としてみた場合に行き詰まりを表わしており、変化を表わしている。1室は国全体のアイデンティティーや国家の目的、国内事情などを表している。
5室に惑星集中しているが、これは国民の教育や芸術活動など文化活動全般を表わしており、吉兆な配置であるが、国家の指導者や権力者を表わす10室をラグナとした場合、ラグナロードの太陽が、8室に在住する配置となるため、国家指導者や共産党当局にとっては、行き詰まり状態の悩ましい状態を示すかもしれない。
国民が自由に楽しむような状況は、共産党当局にとっては、行き詰まり状態なのである。
また4室支配の土星が4室に在住する配置もあるが、土星は一般市民、民衆、労働者階級を表わしており、4室は民主主義を象徴するハウスである。
そして、4室は国土や建物、学校などのインフラ関係、野党などを意味している。
共産党一党独裁体制から、民主主義的な選挙制度の導入などを検討するようなタイミングかもしれない。
因みに7室支配の金星は6室に在住して、ラーフとコンジャクトしており、そして、来年、4月頃からトランジットの木星が牡羊座に移動して、水瓶座の土星もアスペクトして、牡羊座6室と7室の支配星に対して、ダブルトランジットが形成される。
7室は戦争のハウスであり、また6室は自分よりも弱い国に対する戦争のハウスである。
従って、来年も台湾有事の危険性が十分に考えられる。
牡羊座へのダブルトランジットは国家社会主義、ファシズムの台頭をもたらす星座であり、国内に混乱を来した中国が、国民の不満をそらす為に外国との戦争を始めるという可能性は十分にあるかもしれない。
4室の土星を民主主義的な選挙制度の導入と考えたが、しかし一方で、定座で強い土星は強制力を伴う国家による管理を意味するかもしれず、4室でシャシャヨーガを形成する土星が、どのように現れるかは、考察が必要である。
例えば、水瓶座の土星には、AIや監視技術を駆使して、テクノロジーの力で、平等を強制するようなイメージも存在する。
中国の建国図を見ると、2023年は2月17日以降、水星/金星期に移行する。
現在の水星/ケートゥ期は、まさにコロナの蔓延によって苦しむような配置である。
水星とケートゥのコンビネーション自体が、ウイルスや疫病の表示体である。
それで、ロックダウンして、国民の正常なコミュニケーションや経済活動などが出来なくなったというのが、ケートゥの象意で現れたと考えられる。
水星はビジネスや市場経済の表示体でもある。
水星/金星期(2023/2/17~2025/12/18)になると、金星はラグナ、月から見て10室でマラヴィアヨーガを形成し、水星から見ても2、9室支配で2室で定座に在住して強い配置である。
この白紙運動の影響もあってか、来年2月17日以降は、中国はゼロコロナ政策を終えて、正常な状況に戻っていくと考えられる。
そして、5室支配の金星が10室でマラヴィアヨーガを形成している配置からすると、国民の文化活動も活発化することを意味している。
毛沢東の文化大革命の時代
私が中国の建国図で、非常に興味深いと思っているのは、毛沢東の文化大革命(1966年~1976年)があった時、マハダシャーラーフ期のちょうど始まりのタイミングであり、ラーフのディスポジターの木星が結果を与える時期であったことである。
木星は3、12室支配で12室で定座に在住しており、ナヴァムシャでは9、12室支配で9室でムーラトリコーナの座にある。
木星は宗教の惑星であり、特定の理想主義、イデオロギーなどを表わす惑星である。
ラーフ自体も魚座に在住しているが、魚座は理想主義を表わす星座であり、ラーフは狂信性などを表わす星座である。
またラーフは6室支配の水星と8室支配の太陽からアスペクトを受けて傷ついている。
この6室支配の水星と8室支配の太陽の6-8の絡みは、国家権力者が国の正常な経済活動を阻害し、市場経済とか資本主義といったものに混乱を来す配置であると考えられる。
江沢民が資本主義の本格的導入により中国の物質的発展を創り上げたが、習近平がそれを破壊する
その証拠にマハダシャー水星期に入る直前から習近平が、毛沢東への回帰を唱え、中国経済を発展させて中国を豊かにした国内のIT企業群を取り締まり、また水星期に入った今、まさにゼロコロナ政策といった形で、全く経済的発展にマイナスとなるような経済合理性を欠いた政策を実行している。
中国は権力者、独裁者の暴走により、その権力者のプライドや面子による合理性を欠いた行動が、国の経済や国民生活を破壊するというリスクのある国家である。
経済合理性よりもイデオロギーの方が重要になってしまうのである。
そのことが、この建国図からよく理解できる。
ラーフ期に毛沢東の文化大革命という狂信的なイデオロギーにより、中国はラーフ期と木星期を通じて、国内の混乱と経済的な低迷を味わった。
因みに考えてみると、中国が経済的に低迷していたラーフ期や木星期は、中国はパンダ外交とか、中国雑技団などが頻繁に来日して、中国の文化を宣伝する様々な活動があった。街のあちこちで、人々が、気功を行なったりもしていた。
物質的には貧しかったが、中国の精神的、霊的価値のようなものは素朴に残っていた。
江沢民が法輪功の弾圧を始めたのが、1999年で、ちょうどマハダシャー土星期に移行するタイミングで、中国の本格的な資本主義化と、経済的物質的発展のタイミングと重なっている。
そうした過程で、昔の素朴な中国は失われていった。
この時期に第二の植民地政策を推進するアメリカとの間でことを荒立てずにひたすら世界の工場として、アメリカに製品を供給し続け、米ドルという外貨を稼ぎ続け、アメリカの模倣をして、経済的発展をし続けたのが、江沢民の時代であった。
江沢民は、胡錦濤の時代もずっと背後から中国を支配し続け、最近、習近平が登場するまで、実質的な支配者として君臨し続けた。
このラーフ期や木星期は周期的に訪れる為、中国は経済的に躍進して、大国にのし上がったとしてもそれを全て破壊するような国内の混乱などに見舞われる可能性を秘めている。ヴィムショッタリダシャーの周期を考えると、120年といった長いスパンで起こってくる出来事である。
ヴィムショッタリダシャーが120年であることを考えると、どんなに繁栄した国家でも120年といった長いスパンで考えると、常に同じ状態ではなく、衰退したり、消滅したり、勃興したり、様々なドラマを経て、興亡を繰り返すのである。
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