*インドのシリコンバレーと呼ばれるバンガロール
先日、読者の方からインド経済の今後についての質問を頂いたので、インドの建国図を見て見た所、インドがまもなく重要と思われるマハダシャー月期から火星期への移行を迎えることが分かった。
それにより、インドは資本主義的自由経済が発展して、これから経済的に躍進していくと考えた。
備忘録として、コメント欄に記載した内容について以下に転載する。
えいち 2024年6月17日 10:00 AM 編集 おはようございます。 日米の市場は2024年までは良いと、証券マンが言っています。 インドの指数は好調ですが、この先のインド経済はどう思われますか?今のインドは日本で言うと50年ぐらい前の昭和で、これから公共工事が進み、オリンピックの噂もあるので、インフラや消費のファンドは良いと言われました。私個人はまだ疑心暗鬼です。疑心暗鬼のために、これまで、2回大相場を逃しました。 |
秀吉 2024年6月17日 2:28 PM 編集 インドは今後、経済的に躍進すると思います。 2025年9月からマハダシャー火星期に移行して、牡牛座ラグナで、火星は7、12室支配で2室双子座に在住しており、 外国との取引により、富を蓄積してくると思います。 7室は外国との貿易のハウスであり、2室は財政のハウスであり、外貨準備高、国民総生産(GNP)なども表わします。 今は月期ですが、月は3室の支配星で3室に在住しており、3室で惑星集中しています。 https://star7.org/?p=5999 3室はあまり面白くないハウスであり、万年努力のハウスであり、国家に例えると、通信やインフラの構築、国民の消費活動に例えられるかもしれません。 ラージャヨーガに含まれていますので、悪くはないですが、火星期になると本格的に経済的王者になると思います。 火星は8、11室支配の木星からのアスペクトを受けています。 ナヴァムシャでも火星は2、9室支配で10室射手座に在住しており、9-10のラージャヨーガを形成し、月から見ても4、9室支配で5室に在住しています。 ダシャムシャでも火星は、2、9室支配で6室にケートゥと共に在住していますが、6室の火星やケートゥは敵を粉砕する良い配置です。 火星は月ラグナや太陽ラグナ、そして惑星集中する蟹座から見て、5、10室支配のヨーガカラカで12室に在住しており、9室支配で4室に在住し、4-9のラージャヨーガを形成する木星からのアスペクトを受けて、強化されます。 12室で強い火星というのは海外での躍進を意味するかもしれません。ラグナから見ても火星は海外を意味しています。 火星が在住する双子座は金融やテクノロジーを表わし、資本主義を表わす星座です。 資本主義的な発展をしてくると思います。 インドはこれまでは国民が貧しく、国際的な環境問題の取り決めの際にも石炭などの火力が使えないなら経済援助して欲しいなどと、国際会議の場で、反発してきました。 発展途上国のようなスタンスでしたが、変わって来ると思います。 火星はそもそも営業の惑星で、戦闘的でアグレッシブであり、値付けなどにおいても強気です。 インドのソフトウェアや知的財産を強気で海外に売りつけて来るようになり、安い労働力で、海外のIT起業の下請けみたいな立ち位置であった状況は変化してくるかもしれません。 インドが昭和の初期のような状況であり、これから経済的に躍進してくるというのは、この火星期のことではないかと思えます。 インドには、経済発展を妨げる要因として、カースト制度など宗教の問題がありますが、火星が風の星座である双子座に在住し、同じく風の星座である天秤座の木星からのアスペクトを受け、風の星座の影響を強く受けているため、リベラリズムが浸透し、強固なカースト制度のくびきが弱まり、封建的経済体制から資本主義的経済体制に急速に移行していると思います。 私が以前、インドに行った時にも現地の人からカースト制度は変わってきたという話を聞きましたが、今では更に変化していると思います。 ロシアや中国が経済的に没落して来た今、平和的に我が道を行き、着々と力を蓄積してきたインドはこれから経済的に躍進するように思えます。 火星はアールドラー(ラーフ)に在住していますが、支配星のラーフは、ラグナで高揚しています。 また惑星集中するハウスから見て11室で高揚しています。 インドはこれからアイデンティティーを確立し、国際社会の中で、自己主張し、存在感を示して来ると思います。 インド経済の行方については、面白いテーマですので、また記事の方にも書きたいと思います。 |
これに補足すると、私は以前、インドのIT産業の現状を紹介する何かのテレビ番組で、インドは、税や保険、公共サービスなど地方公共団体の事務を一元管理できる基幹プラットフォームを各国の地方公共団体に無料で提供しているとのニュースを見た。
中国の一帯一路、監視や検閲用のインフラの輸出など、覇権主義的な経済活動に対抗して、そのような活動を着々と進めてきたというのである。
そうした活動の成果が、マハダシャー火星期に出てくるかもしれない。
火星はインドの建国図では12室の支配星だったり、月、太陽、あるいは惑星集中する蟹座から見て、12室の在住星だったりするため、海外(12室)に無償(12室)で提供しているというのはそういう意味である。
ある程度、普及した段階で、有償にしたり、またソフトウェアは、無償だが、メンテナンスは有償にするなどして、それは確実にインドの外貨獲得手段になっていくのである。
マハダシャーロードの火星をラグナにしても2室に惑星集中しており、多くのダナヨーガを形成している。
火星期はインドは確実に富を蓄積し、国民生活のレベルは上がり、国民の消費活動も高まっていくはずである。
インドのモディ政権は、ヒンドゥー至上主義を掲げる政党で、与党・インド人民党(BJP)は、愛国民族主義的な政党である。
モディ首相は、2014年5月26日からインドの首相を務めており、もう首相に就任してから10年になり、長期政権化しているが、これはプーチンや習近平などの独裁者が、長期に渡って、独裁者としての地位を固めて来たのと同じである。
インドの建国図で見ると、月期に移行する直前であり、おそらく、定座で強い蟹座の月期にヒンドゥー至上主義が台頭したことが分かる。
蟹座、そして、蟹座から見た行為の10室である牡羊座は、愛国民族主義的な星座である。
インドの建国図は、蟹座惑星集中である為、元々愛国民族主義的で、国際社会の中で、孤立的で、我が道を行くのが、インドであるが、特に蟹座で定座で強い月期にヒンドゥー至上主義が、台頭してきたと言えるかもしれない。
月はドレッカーナ(D3)やチャトゥルシャムシャ(D4)でも蟹座に在住しており、またダシャムシャ(D10)では、牡羊座に在住している。
もっと遡れば、2000年前後にアメリカでは、ブッシュ政権が誕生し、同じ頃、プーチンが大統領に就任している。
この2000年前後に独裁者が台頭して、歴史の逆回転とも呼べる世界の右傾化が生じて来たのである。
2016年頃にドナルド・トランプの大統領への当選や、英国のブレグジットなどが起こって、この頃が世界の右傾化の流れの始まりだとする考えもあるが、最初の出発点は、2000年前後である。
その頃、モディー首相は、グジャラート州の第14代首相に就いており、2001年10月7日 – 2014年5月26日まで務めている。
このグジャラート州での首相経験が、インド首相になる道を開いたと考えられ、やはり、モディ首相も2000年前後に力を得て来たことが分かる。
世界の右傾化の流れというのは、2000年前後から始まったのである。
その頃、インドは、マハダシャー金星期の途中(金星/木星期)で、その後、太陽期に移行しているが、金星も太陽もいずれも蟹座に在住している。
そうした蟹座の右傾化の流れが、マハダシャー火星期になるとまもなく終わりそうである。
最近、インドは総選挙で、モディ首相率いるインド人民党が、議席を減らし、単独過半数を取れなかった。
その為、他の与党連合との連立政権で、3期目の続投を決めたようである。
モディ首相が与党連合の支持確保、今週にも3期目政権発足 インド総選挙 2024年6月6日 BBC NEWS JAPAN インド総選挙で過半数議席を確保できなかった与党・インド人民党(BJP)を率いるナレンドラ・モディ首相(73)は5日、与党連合を構成する政党と会談。与党連合の支持を確保し、3期目続投が決定的となった。 4日に開票されたインド総選挙では、モディ氏率いるBJPを中心とする与党連合・国民民主同盟(NDA)が、下院の定数543議席のうち過半数の293議席を得たものの、BJP単独では第1党ながら過半数に満たない240議席にとどまった。 事前にはBJP大勝も予想され、モディ氏は370議席を目指すとしていたが、2019年の総選挙で得た303議席から議席を減らし、政権維持のため、NDAを構成する小規模政党に頼る結果になった。 モディ氏は今週中にも新政権を発足する可能性が高い。首相を連続3期務めるのは、初代首相ジャワハルラール・ネルー氏に続き2人目。 最大野党・国民会議派を軸とする野党連合・インド国家開発包括同盟(INDIA)も5日、首都デリーで会合を開き、今後の対応について協議した。 「世界最大の選挙」と呼ばれるインドの総選挙は、登録済み有権者が約10億人に上り、投票所のひっ迫を避けて安全を確保するため、投票は4月19日から今月1日まで7回に分けて実施された。 この間、インドの一部では気温が50度近くまで上昇する、厳しい状況での投票となった。結果的に、6億人以上が投票し、投票率は66%だった。 新しいモディ首相に? NDAの発表によると、5日の会合はデリー市内のモディ邸で行われ、モディ氏は「満場一致で」NDAのリーダーに選ばれた。NDAは「インドの貧しい人々や女性、若者、農家、そして搾取されたり、困窮したり、抑圧されたりしている市民に尽くすことを約束する」と付け加えた。 連立各党が、BJPからどのような譲歩を引き出したのか、具体的なことは今のところわかっていない。 会合前には、NDAの中でも強力な政党が支持の見返りとして、閣僚ポストを要求しているのではないかと憶測されていた。 BJPが単独過半数を確保していない状態で、モディ氏が連立政権で首相を務めるのは初めて。それだけに、今後5年間の任期の見通しは不透明だ。 モディ氏の伝記を書いたニラナジャン・ムコパディヤイ氏はAFP通信に対し、「モディ氏は他者の視点に立たざるを得なくなる」と言い、「もっと民主的かつ健全な議会が見られるだろう」とも付け加えた。 「モディ氏はこれまで一度もなったことのない指導者に、ならなくてはならない。新しいモディ氏を見ることになるしかない」 こうした中、野党連合INDIAは総選挙で勝利こそ逃したものの、結果については大いに歓迎している。 最大野党・国民会議派のマリカルジュン・カルゲ党首は、「我々の連合が圧倒的な支持を受けた」ことを称賛し、有権者はBJPの「憎悪や汚職、欠乏による政治」に反対しているというメッセージを送ったのだとした。 カルゲ氏は「これは、インド憲法を擁護し、物価上昇や失業、縁故資本主義に反対し、民主主義を守ってほしいという、(有権者からの)委任だ」と、ソーシャルメディアで付け加えた。 NDAの勝利宣言を受け、米ホワイトハウスはモディ氏を祝福し、アメリカはインドと強力して「自由で開かれた」アジアを確保したいと述べた。 (英語記事 Allies back Modi for third term after election setback) |
モディ首相の独裁的な力が弱まっており、ヒンドゥー至上主義の力も弱まっている。
私は2024年はプーチンや習近平など独裁者が、退場していく年であると予想しているが、モディ首相も例外ではないのである。
インドが双子座に在住する火星のマハダシャーに移行すると、更にインドが、封建的な経済体制から抜け出して、資本主義的な経済発展をすると予想しているが、それはインドの1980年代を考察すると納得できる。
インドは、1982年からマハダシャーケートゥ期に移行したが、ケートゥのディスポジターは火星である為、ケートゥ期は、火星期のように働くのである。
このケートゥ期であった1980年代にインドでは、経済自由化政策が実施され、これをきっかけにその後、労働生産性が向上し、経済成長率が上昇していくことになる。
従って、マハダシャー火星期には、インドはリベラル化し、資本主義的な経済成長を遂げると考えられる。
ケートゥ期の後には、金星期(1989年~2009年)が続き、1990年代に入ると、経済体制の抜本的な改革と対外開放が始まり、経済成長が本格化していくのである。
サービス業が発展し、大都市に消費者が急増して、貯蓄率が上昇し、投資ブームが起こったようである。
サービス業というのは、先進各国のIT産業のコールセンターや、ソフトウェア開発などの下請け的な仕事が、増えたということではないかと思われる。
蟹座というのは、自力本願で、市場原理を最大限活用し、リバタリアニズムの星座でもある為、それで、国民が自助努力で、生活レベルを上げてきたということかもしれない。
しかし、それはマハダシャー火星期と同じような結果をもたらす、マハダシャーケートゥ期の経済自由化政策から始まったのである。
双子座は、近代科学をもたらしたが、複雑な金融の仕組み(株式市場)を発展させ、自由主義経済を発展させる星座である。
これまで、掘っ立て小屋のような家に住んでいた低カーストの人たちが、皆、生活水準を挙げていくことが予想される。
三選目に入るモディ首相もそうした生活レベルの底上げを政策として掲げている。
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