ビクトリア・ヌーランド -世界に戦争をまき散らす –



米国のブリンケン国務長官が3月5日に国務省のビクトリア・ヌーランド次官(政治担当)の退任を発表した。


ビクトリア・ヌーランドは、オバマ政権のバイデン副大統領の下で、2014年のウクライナでのユーロ・マイダン革命(尊厳の革命)に深く関与し、ヴィクトル・ヤヌコヴィッチ大統領を武力で追い出すクーデターを支援し、暫定政権の人事にも干渉した。


ウクライナをロシアに対抗して、NATO入りさせる工作を行っていた人物である。


ユーロ・マイダン革命の直後にそれに対抗して、プーチンがクリミアを併合する。


この頃から、ロシアとアメリカの戦争は始まっていた。


その後、アメリカの外交官に「ハバナ症候群」と呼ばれる謎の健康被害が起こったが、最近、それはロシア軍によるマイクロ波攻撃であったことを2024年4月1日、ロシアの独立系メディアが報じている。


ハバナ症候群、背後にロシア軍か=「音響兵器」と指摘―調査報道
2024年04月01日 23時10分 時事エクイティ

ロシアの独立系メディア「インサイダー」は1日、「ハバナ症候群」と呼ばれた在外米大使館職員らの原因不明の健康被害について、ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)工作員が出没した場所で多発したとする調査報道を公表した。「音響兵器」が使われたと指摘している。
 米CBSテレビ、ドイツ誌シュピーゲルとの共同調査。米情報当局は昨年、ハバナ症候群に外国が関与した証拠はないと結論付けていた。調査報道が事実なら、これを覆すことになる。
 この健康被害は2016年、キューバの首都ハバナ駐在の米外交官らが頭痛や吐き気などを訴え、電磁波などによる攻撃の可能性もあるとして注目を集めた。今回の調査報道によれば、GRU工作員の渡航先と健康被害の発生場所が一致。ドイツやジョージア(グルジア)で少なくとも被害者2人が工作員を目撃していたという。


ウクライナ戦争は、そうした2014年前後のアメリカの対ロシア戦略、もっと言えば、アメリカの世界戦略が原因として起こったことがよく分かる。



この最前線で、工作活動に従事していたのが、ビクトリア・ヌーランドである。



政治ニュースや政治ブログなどを見ると、そうしたことは公然とした事実として共有されて来ている。







ビクトリア・ヌーランドのチャートを作成すると、月が水瓶座と山羊座の境界線付近にあり、ラグナの特定は、詳しい私生活情報が少ないので、困難である。



チャンドララグナは、おそらく、水瓶座で、木星と土星が12室に在住しているはずである。



というのは、ヌーランドは、大学卒業後、アメリカ国務省に入省し、外交官として、主に海外の大使館に勤務してきたからである。



在広州アメリカ合衆国総領事館(1985年-1986年)、国務省東アジア・太平洋局(1987年)、在モンゴルアメリカ合衆国大使館(1988年)、在ソ連(現・ロシア)アメリカ合衆国大使館(1988年-1996年、ソ連担当デスク(1988年-1990年)、内政担当(1991年-1993年)といった形で、海外で、あるいは、頻繁に米国と海外を行き来して、キャリアを築いた。






クリントン政権、ブッシュ政権で、外交問題評議会フェローを務めたり、北大西洋条約機構の常任委員などの常連となった。



ブッシュ政権では、アフガニスタンへのNATOの介入に対する欧州から支持を取り付ける活動に注力し、オバマ政権下では、国務次官補として、欧州・ユーラシアの50カ国、NATO、欧州連合、欧州安全保障協力機構との外交関係を管理したという。



そして、2014年にウクライナへの関与を深めていく。





私は、このヌーランドの月から見た5室双子座に水星と太陽が在住し、アールドラー(ラーフ)に在住していることに気づいたが、これは暴力革命理論などに傾倒しやすい配置である。



暴力革命理論に傾倒する人は、ラーフの影響を強く受けていることについて、私は以前、「革命家とラーフ -重信房子、バイデン、ソロスのチャートの共通点-」の中で書いた。



その記事の中で、バイデン大統領のチャートにおいて、ナヴァムシャの9室に惑星集中しているが、それらの惑星は皆、アールドラーに在住していることに気づいた。







つまり、バイデンは、暴力革命理論の信奉者である。



バイデンは、ネオコンサヴァティブ(新保守主義)であり、ネオコンは、アメリカの軍事力によって世界統一を果たし、世界政府を樹立するという理想を掲げた集団である。


ネオコンは、元々民主党内で、トロツキーの世界革命論を信奉していた人々で、左翼だったのだが、後に自分たちの好戦的な本性に従って、共和党に寝返った人々である。


トロツキーは、レーニンが率いるボリシェビキに加入し、暴力革命を推し進めたが、世界が全て共産主義化しなければ意味がないとする立場だった。


一国で社会主義が打ち立てられるとする理論に反対した。


トロツキーの世界革命論では、世界全体を武力で、共産主義に塗り替えるという目標を掲げることになる。


非常に好戦的で、積極的な革命理論である。



アメリカで、このトロツキーの世界革命論を信奉していた人々をアメリカ政治学用語では、ネオコンサヴァティブ(新保守主義)と呼ぶが、私は、このネオコンとは、実は、イルミナティーなのだと気づいた。



イルミナティーは、1776年にアダム・ヴァイスハウプトが創始した秘密結社であり、一切の霊的事象を信じない唯物主義者たちの結社で、自由や平等という価値を尊重し、封建的勢力、王侯貴族の打倒を目指していた極めて、急進的で過激な自由平等主義者である。



封建的諸勢力を打倒する為には手段を選ばず、暴力的な手段を使っても構わないと考えていた政治的な人々である。



そうした好戦的な人々が、世界共和国の樹立を目標とするフリーメーソンの内部に入り込み、フランス革命やアメリカ独立革命戦争などにおいても暗躍したと考えられている。







実際、アダム・ヴァイスハウプトのチャートを見ると、水瓶座ラグナで、12室に惑星集中しており、海外で革命運動など国家転覆の工作活動に従事する配置をしている。



(cf. 「イルミナティー創設者 アダム・ヴァイスハウプトについて」)




これを見ると、ビクトリア・ヌーランドのチャートと共通点があることが明らかである。



彼女のチャートも月ラグナが水瓶座で、12室に土星、木星が在住しているからこそ、外交官として海外に赴任し、工作活動に従事して来たのである。







ビクトリア・ヌーランドは、外交問題評議会や北大西洋条約機構のメンバーとして、アメリカの軍事力によって、世界政府を樹立するというネオコンの理想主義の為に奔走してきたのである。



しかし、ネオコンの理想主義とは、イルミナティーの理想主義とそっくりであり、ほぼ質的には同質であると言っていいかもしれない。



ネオコンとは、イルミナティーなのである。



つまり、外交問題評議会、ネオコン(アメリカ21世紀プロジェクト)は、イルミナティーの集団である。




バイデンの悲願とは、帝政に等しいプーチン政権を転覆し、ロシアの封建的国家体制を打倒し、民主化することである。



ネオコンとは、実は、アメリカの国防総省、軍産複合体と一体であり、アメリカの力で世界を征服すること、つまり、帝国主義と何ら変わらない。



絶え間ない戦争で、世界を支配することを企んでいる。



グローバリストという名称で呼ぶことも出来る勢力である。



元CIAにリクルートされ工作員として活動していたジョン・パーキンスが、「エコノミック・ヒットマン 途上国を食い物にするアメリカ」の中で、暴露したようにアメリカに従わない国の反体制組織を支援し、IMFや世界銀行から港や道路、ダムなどのインフラ整備の資金を融資し、借金漬けにして、借金が返せなくなったところで、公共事業を民営化させ、アメリカの資本家に乗っ取らせる。


従順でない民族主義的リーダーには、反体制運動組織し、最終的には軍隊を派遣して、政権を打倒し、傀儡政権を打ち立てる。



このアメリカの帝国主義を推進してきたのが、現代のイルミナティーとも呼べるネオコンであり、また米国の軍産複合体である。







このヌーランドだが、若い頃の可愛らしい顔つきから現在の鬼のような顔つきへの変貌が、話題となっている。




ビクトリア・ヌーランドの夫であるロバート・ケーガンは、1998 年に新アメリカ世紀のためのネオコンプロジェクト (PNAC) の共同創設者となった人物で、イラクやアフガニスタンに軍事侵攻したブッシュ政権の周辺にいた人物である。



ビクトリア・ヌーランドが退任したことは、ウクライナ戦争が泥沼化したことへの責任を取らされたという意味での更迭なのではないかと言われている。






※ネオコンに威圧される岸田文雄





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