大塚家具・父娘の内紛劇 -大塚久美子社長のチャートから考える-


昨日(2019/3/19)付のニュースで、大塚家具が、業務提携した中国系の越境EC(電子商取引)企業・ハイラインズ社長の陳海波氏の意向で、取締役7人のうちの5人を入れ替え、赤字を継続すれば、「久美子社長の続投はできなくなる」と最後通告を受けた旨が伝えられている。


大塚家具・久美子社長、中国系新オーナーから最後通告で崖っぷち…久美子派幹部が一斉退任
文=編集部
2019.03.19 Business Journal

大塚家具は3月11日、現在の取締役7人のうち5人を入れ替えるを発表した。3月31日に開催する株主総会で正式に決める。

 大塚久美子社長は続投するが、久美子氏が外部から連れてきた取締役5人は揃って退任。大塚家具を事実上買収して“新しいオーナー”になる、中国系企業で越境EC(電子商取引)を手掛けるハイラインズの陳海波(ちんかいは)社長の意向を反映した役員人事となった。ポイントは、久美子氏を支えてきた外部から招聘した取締役たちが全員、退くこと。いずれも久美子氏のブレーンたちだ。

宮本惠司取締役は百貨店の三越出身でナンバー2の社長補佐を務めてきた。

阿久津聡社外取締役は、久美子氏の母校である一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授で、久美子氏が社長就任した際の功労者のひとりだ。

 瀬戸伸正常勤取締役(監査等委員)は秋田木工社長。長沢美智子社外取締役(監査等委員)は東京丸の内法律事務所の弁護士で、久美子氏が父親の大塚勝久氏とのプロキシーファイト(委任状争奪戦)で勝利したときに“軍師”を務めた。“久美子政権”を誕生させたキーパーソンである。三冨正博社外取締役(監査等委員)は、かつてアメリカにあった大手会計事務所、アーサー・アンダーセン出身の公認会計士。

 社内取締役は、久美子氏と佐野春生取締役専務執行役員の2人が留任する。佐野氏は久美子氏の実妹の夫。大塚ファミリーの一員だ。 

新任取締役は5人。内訳は社内取締役が2人、社外取締役が3人である。社内取締役は上野一郎執行役員と狛裕樹経営企画室長の2人が昇格する。

社外取締役は、今回の資本支援をとりまとめ“事実上のオーナー”となるハイラインズ社長の陳氏をはじめ、元トヨタ自動車理事の田中満雄氏、元住友商事副社長の佐々木新一氏の3人が就く。

陳氏はメディアでのインタビューで、「取締役が(久美子氏の)アドバイザーとして機能していない」と指摘し、交代を求めていた。久美子氏の続投は認めるが、「赤字を継続すれば続投はできなくなる」と釘を刺した。大塚家具の役員の大幅交代は、陳氏の意向を如実に反映したものだ。監査法人もEY新日本監査法人から開花監査法人に交代する。株主総会後の大塚家具の新体制は、陳氏主導で進むことになる。

(文=編集部)

以降は、wikipediaに掲載されているこれまでの経緯である。
大塚久美子氏は、2009年の創業40周年時に代表取締役社長に就任し、大塚家具の経営を行なっていたが、会長である父親と経営方針で対立があり、2014年7月23日に取締役会で社長を解任されているが、2015年1月に社長に復帰している。

社長を解任された後、久美子氏は父親である勝久社長兼会長に経営体制を一新するよう株主提案を検討していたようである。

そして、翌月の2015年2月13日に勝久社長が業績悪化の責任を取って3月末の株主総会後に退くことが発表されたが、2月17日に勝久会長が自身の再任と、久美子社長の退任などを求める株主提案をしている。

このように親子間で泥沼の内紛を演じ、久美子社長が経営を継続していくが、この親子の内紛劇は、マスコミで大々的に報じられた。

それで、大塚家具の企業イメージが悪化し、2016年、2017年、2018年と業績不振が続き、2018年12月期第3四半期決算で、49億6900万円の赤字となってしまう。

そして、身売り問題が囁かれていたのが昨年(2018年)である。


久美子氏は、父親の勝久氏と、その祖父が、毎日リアカーに箪笥を積んで、春日部から日本橋まで往復約八十キロの距離を百貨店に納めに行くなどの苦労をして築いた大塚家具をたったの3年半で、赤字に転落させたとして、無能な社長として世間の酷評を受けている。



このように父と娘の内紛劇に発展した大塚家具であるが、そもそも娘の久美子氏を重用して、社内の重要な役職を任せて来たのは父親の勝久氏である。


1996年に久美子氏が取締役になると、経営企画部長、経理部長、営業管理部長、広報部長、商品本部長等を歴任して、企業規模を拡大してきたという。


そして、久美子氏は一旦、2004年に取締役を退任して、1年間、休養し、自身の会社を立ち上げるなどしていたが、2009年に大塚家具の業績低迷を受けて、大塚家具の代表取締役に就任している。


そして、2014年に経営方針を巡って父娘間の対立が生じ、取締役会で、社長を解任されるのである。


従って、この父娘間の対立が生じた2014年が一つの大きなポイントである。


12:00で大塚久美子氏のチャートを作成した所、ラグナは双子座となるが、この双子座ラグナで、久美子氏の過去の出来事や家族構成などが説明できそうである。






4人の弟妹

まず、大塚久美子氏は、長女であるが、下に弟2人と妹2人がいる。


長男の勝之氏、次女・舞子氏、三女・智子氏、次男の雅之氏の5人の兄弟姉妹である。



双子座ラグナであれば、3室の支配星が3室にアスペクトバックしているが、これは弟や妹に恵まれる配置である。


また木星が3室に在住し、3室の支配星にアスペクトしているが、木星は数が多いことを表しており、この配置が2人の弟、2人の妹に恵まれたことを表していると考えられる。




学業と就職

久美子氏は、1991年に一橋大学経済学部を卒業しているが、大学では、ジョン・メイナード・ケインズの『確率論』を学んだようである。大学院に進学し、研究者になることも考えたという。


しかし、富士銀行に入行して、3年ぐらい融資課や企画係で国際広報などを担当している。



おそらく1987年~1991年頃が、経済学を学んだ期間であり、この頃はラーフ/土星、ラーフ/水星期(1987/12~1990/6)である。


そして、卒業して、銀行に入行した1991年は、ラーフ/ケートゥ、ラーフ/金星期辺りである。





5室支配の金星は、山羊座8室で水星とコンジャンクトし、経済学への適性を表わしている。


特に山羊座は、ビジネスなど実際的な分野のことを学ぶ星座であり、ケインズ経済学の有効需要の原理などは、景気対策などの実際的な目的の為の実践的な理論であることから、山羊座の象意に一致している。


ラグナから5室支配の金星が水星とコンジャンクトし、水星は月から見た9室の支配星であるため、アンタルダシャー水星期に経済学を学んだのである。


マハダシャーのラーフから見ても5室支配の月は、山羊座で水星とコンジャンクトしている。


1991年に銀行に入行した時もアンタルダシャーがケートゥ期や金星期であったが、ケートゥのディスポジターは5室の支配星と絡む水星であり、金星は5室の支配星である為、水星と絡んでいる。





実質的な家業の相続、学業適性、広報の仕事

1994年に人手が足りなかった大塚家具に入社し、1996年から取締役となり、経営企画部長、経理部長、営業管理部長、広報部長、商品本部長等を歴任しているのだが、1996年は、ラーフ/月期である。


月は2室の支配星で8室で5室支配の金星、1、4室支配の水星とコンジャンクトして1-2、2-5のダナヨーガを形成しているが、2室は起業のハウスであり、8室は相続のハウスであることから、これは実質的に家業を継ぐために父親の引立てで、社内の重要ポジションを経験したということである。


つまり、将来の社長にするために父親の意向で、娘に現場を経験させて従業員たちもそのことがよく分かっているといった状況ではなかったかと思われる。


これは、久美子氏の立場だと、相続と起業が一緒になった家業を受け継いだ状態であり、これが2室支配の月が8室に在住する配置である。



久美子氏は、経済学を学んだが、文系人間であると自ら語っており、それは5室支配の金星に月(文学)がコンジャンクトしているからである。


また大学卒業後、大学院に進学し、研究者になることを考えたのは、5室支配の金星が8室(研究)に在住しているからではないかと思われる。


ケインズ経済学の中で、ケインズの『確率論』は、経済学というよりも哲学に近い分野で、確率は推論を行うときに生じる「未知さ」を表現するもので、「推論の重み」のことであるとする確率という経済学上の方法論に対する考察である。


従って、非常にマニアック(8室)な分野であると考えられる。



久美子氏が富士銀行で、国際広報を担当し、大塚家具でも広報部長を務め、また社長になってからも頻繁にメディアに登場するのは、10室支配の木星が3室(メディア)に在住し、3室の支配星と相互アスペクトしているからである。


また月から見てラグナロードの土星が3室に在住していることなども考えられる。



2004年に一旦、取締役を退任した後、2009年に大塚家具の代表取締役に復帰したのは、この頃が木星/月期(2009/4~)だからである。


ラーフ/月期と同様にアンタルダシャーの月は、2室支配で8室に在住していることから、業績不振から父親の要請を受けて、大塚家具の代表取締役に復帰したのである。これも家業(2室)の相続(8室)として考えられる。




父と娘の骨肉の争い

そして、2014年についに父親との経営方針における対立が生じるのであるが、もし大塚久美子氏のラグナを双子座に設定すると、2013年末からマハダシャー土星期に移行するのである。


土星は8、9室の支配星であり、双子座ラグナにとっては、土星が9室と同時に8室を支配するため、支配的な父親という象意になっている。


この土星が10室で、6、11室支配の火星とコンジャクトして、6-8の絡みを形成し、更にラーフとコンジャンクトして激しく傷つけられている。


この10室で形成される火星と土星の6-8の絡みが、父と娘の間における骨肉の争いを表わしているのである。





この時、2014年7月23日に取締役会で社長を解任されて翌2015年1月に社長に復帰した辺りが重要であるが、ちょうど父親と経営権を巡って激しく争った時期である。




2014年7月23日の社長解任時のトランジットを見ると、2室に木星が在住し、土星がアスペクトして2室にダブルトランジットが生じている。



この時期に家族の問題が生じたことを表している。父親の9室から見ると6室目である為、父親が攻撃的に振る舞った時期とも考えられ、家族会議の結果、父親と経営方針の合わない久美子氏が父親の意向で社長を解任されたことを表している。


10室にケートゥがトランジットしていることは、仕事上の裏切り、思い違い、仕事の損失などを表わしている。



翌2015年1月の社長復帰時のトランジットを見てみると、木星と土星は6室と8室にダブルトランジットしている。



これは、久美子氏が父親に対して、経営体制を一新するよう株主提案を検討するなど、攻撃的なスタンスを取ったこと(6室)や、おそらく家族会議などで、最終的に父親が経営から手を引き、久美子氏が社長に就任することが決まったこと(8室)を意味している。


つまり、再び、家業の相続(2室支配の月が8室に在住)が生じたということである。


2室の支配星と8室にダブルトランジットし、6室にもダブルトランジットしていたことがこれらの出来事を物語っている。



このように久美子氏を双子座ラグナに設定すると、2014年から大塚家具で経営方針を巡り、父と娘の間で骨肉の争いが生じることが土星期への移行で説明することができる。




社員に対する罵倒と吊し上げ

久美子氏は、収支が思わしくないと、すぐ社員を吊るし上げて、社員がいくら謝罪しても「どう、責任取るの?」「この損害、どう責任取るの?」「あなた、1000万円払えるの?」と問い詰め、年上の経営幹部に対してもお構いなしに罵倒しているそうだ。


気性が激しく、直ぐに怒りを爆発させ、暴言が酷いようである。


そして、これらの社内の不和が深刻な社員離れ、客離れを引き起こして来たようである。


「あなたバカじゃないの?」大塚家具、久美子社長の罵倒横行で社員離脱&客離れが深刻
2017.03.24 Business Journal 構成=編集部

2015年、創業者で当時会長だった大塚勝久氏と、その長女で二代目社長である久美子氏との間で経営方針をめぐる対立が起こり世間を騒がせた大塚家具。騒動の末、久美子氏が経営権を勝ち取り、勝久氏を大塚家具から追い出したかたちとなったが、以降、同社の業績は低迷を続けている。同社が2月に発表した16年12月期連結決算では、売上高は前期比20.2%減の463億円、そして最終損益は45億円の赤字(前期は3億円の黒字)となった。

 久美子社長体制になってから約2年が経過したが、新たな経営計画は完全に行き詰まっているようにみえる大塚家具内部で今、何が起こっているのか。

同社元社員のA氏、B氏、C氏に話を聞いた。

――相当な業績悪化が予想されていたとはいえ、大塚家具が2月10日に発表した16年12月期決算の数字を見て、どんな感想を持ちましたか。

A氏 やっぱりというか、予想通りでしたね。

――現役社員は、どう受け止めているのでしょうか。

A氏 先日、大塚家具の現役社員と会ったところ、「いい加減ヤバイ」ということには気づいているのですが、社員が少ないせいか、忙しさのせいで業績に鈍感になっている印象がしました。「忙しいんですよ」と言うのですが、あの実績で忙しいというのは、単純に人が少ないからで、社員のモチベーションはまったくないという印象でした。

B氏 有明本社の内線表は社員の内線番号が7列書かれていますが、昨年に3列減りました。

1列が30人なので、90人減っているわけです。異動もあるので、全員が辞めたわけではないと思いますが。

A氏 元同期に聞くと、久美子社長は全部を社員のせいにしています。業績がこうなってもの社員のせいにして。たとえば、いろいろな記事を読んでも「システムが変わって社員のオペレーションが追いつかなかった」と発言していますね。株主総会の招集通知書にも、業績不調の理由について「社員のオペレーション」と書いてありました。

C氏 1週間かけて社長の指示通りに売場を直した社員に向かって、直し終えた途端に真逆の反応をしてきて「あんた、ホントにバカなの?」と言ったりします。そこで、さらに1週間かけて直すということはザラです。ともかく言葉が汚いですね。「バカじゃないの?」は普通に口にする発言で、日常茶飯事です。

B氏 テレビの取材を受ける時の外面と実像は別人格ですね。収支が思わしくないと、すぐ社員を吊るし上げて、社員がいくら謝罪しても「どう、責任取るの?」「この損害、どう責任取るの?」「あなた、1000万円払えるの?」と問い詰める。社員が追い詰められて「辞めます」と言いたくなるぐらいです。

C氏 本社の社長室はガラス張りになっていますが、あそこは“地獄部屋”といわれています。社員が呼ばれて怒鳴られている光景が皆に見えるので、目にした社員たちは「ああ、また、やられている」と。

口にする言葉も汚い

――自分より年上の社員や役員に対しても、言葉遣いはひどいのでしょうか。

C氏 経営幹部はほとんどが久美子さんより年上ですけど、お構いなしに罵倒していますね。

口にする言葉も汚いですね。

B氏 「まだいたの? 同じ空気吸いたくないから、出て行って!」とかね。若い社員を罵ったりはしないんですが、役員と管理職に対してはひどいですね。

C氏 久美子さんは若い社員には興味がないですね。大塚勝久元会長(現匠大塚会長)は社員が「おはようございます」と言えば「おはよう」と返してくれましたし、「今、どう?」と声をかけてくれたりもしました。

でも、久美子さんは社員が挨拶しても無視してきますね。受付の女性社員が目の前で「お疲れ様です」と言っても、無視して通り過ぎていきます。本当に興味がないんでしょうね。社員には「きちんとした挨拶をするように」と言ってましたけど(笑)。

B氏 礼儀を重んじる会社なのに、トップがそういう姿勢じゃダメだなと思ったのが、私が辞めたキッカケでした。

――
久美子社長は、社員との懇親会の席でも暴言を吐くのですか。

A氏 いえ、懇親会の席ではひどい言葉は口にしませんが、自分だけがおもしろがって、誰もが笑えないようなことを口にしていました。

C氏 久美子さんとの食事会は気を遣うだけで、皆行きたがらなかったですね。

B氏 僕らは接客業として1万人ぐらいのお客様を見てきたので、この人はこういうタイプなんだなって、底が割れますよ。だから、食事の場でも、久美子さんにはあまりかかわりたくなかったですね。何か言うと100倍にして返してくる人ですからね。すぐにカッとなって。
(構成=編集部)

この理由は、双子座ラグナで考えると、8室支配の土星と6室支配の火星が、10室で6-8の絡みを生じ、ラーフ/ケートゥ軸と絡んで激しく傷ついている為である。


10室の火星は司令官を意味するが、6、11室支配の機能的凶星で、暴力を表わし、8室支配の土星やラーフによって傷つけられて、手がつけられない程の犯罪的な暴君としての振る舞いを表わしているのである。


従って、このような配置の人物が、経営者になる場合、社内は殺伐とした雰囲気となり、社内の調和がなくなり、それが会社の業績に反映される。



特に大塚家具のような家族経営のワンマン体質の会社は、社長と会社が一体化している為、社長の運気が、直接、会社の業績に反映されることになる。



従って、大塚家具の不振は、大塚久美子氏のマハダシャー土星期の結果である。



10室では9室支配の土星と11室支配の火星がコンジャンクトして、9-11のダナヨーガも形成しているが、6-8の絡みや、土星、火星、ラーフなどの生来的凶星の絡み、そして、生来的凶星3つがコンジャンクトして、凶意を増幅していることなどから、吉意よりも凶意の方がより激しく現れている印象である。




大塚久美子社長の今後

2020年10月頃から土星/金星期になるが、このまま行くと、久美子氏は、社長を解任される恐れがある。


それは、アンタルダシャーの金星は5室の支配星で、5室は10室から見た8室(中断)だからである。


また土星/金星期は、土星/土星期のように働くと言われているが、土星/土星期になった直後の2014年7月23日に久美子氏は、社長を解任されている。


また2004年に大塚家具取締役を退任し、1年間の休養を経て、コンサルティング会社を起ち上げて、代表取締役として活動していたが、この時は、木星/ケートゥ、木星/金星期であった。


ケートゥは4-10軸に在住し、月から見て9室(仕事の損失)に在住している。


従って、アンタルダシャーのケートゥ期や金星期は、仕事を辞める時期である。





トランジットの木星と土星は、2020年1月から山羊座に入室するが、山羊座は8室であり、そこにはアンタルダシャーロードの5室支配の金星が在住している。


マハダシャーの土星をラグナとすると、8室支配の金星が11室に在住しており、そこにダブルトランジットが生じる為、役職の中断(8室の支配星が11室に在住)が生じるタイミングである。



大塚久美子氏は、社内のチームワークを高め、良いムードを醸成するような指導者としての資質に欠けている為、本来、大塚家具を守るためには自分の力量を見極めて辞めるべきであったが、そう簡単には行かないのである。



おそらく久美子氏自身のチャートを含めて、家族や関係者全員のチャートが相互に関係し、連動しているからである。



またマハダシャーの土星は、10室に在住して10室を傷つけているが10室に在住することで、ポジション(地位)は守っていくからである。


おそらく、ナヴァムシャやダシャムシャでも社長職を続行していくような配置が見られるのではないかと思われる。



因みに12:00で作成したチャートだと、ナヴァムシャ(D9)の2室(起業のハウス)に土星が在住し、また土星は、ダシャムシャ(D10)の10室に在住している。



土星は8室の支配星で10室で減衰し、3、12室支配の水星とコンジャンクトしている。



ドゥシュタナハウスである3室や8室が絡んでおり、マハダシャー土星期から事業運営が上手く行かないと解釈することができる。


因みにマハダシャーラーフ期は、銀行に就職した時期であるが、ラーフはダシャムシャのラグナに在住し、ディスポジターの月は8室水瓶座(銀行業界)に在住している。



10室の土星は、世間に悪名を轟かせたり、また途中で、突然、その使命や仕事が中断するという傾向を表わしている。


土星は8室(中断、行き詰まり、突然)の表示体であり、8室の支配星でもあるからである。


従って、久美子社長は、最後の最後まで社長を継続し、何とか赤字を補てんするように努めるものの突然、社長を解任される可能性があると言えるのである。




久美子社長はこの運命を変えることができたか?


それでは、久美子社長は何らかの処方(ウパヤ)、開運法などによって、会社経営に関する自らの運命を変えることができるのかどうかである。



様々な意見があると思われるが、私は完全に変えることができるというのは否定的である。



何故なら、まず、どうして久美子社長がこうしたカルマを経験しなければならなかったというと、それはこの人生全体の結果(経験)を通して、何かが学べるように仕組まれているのが、人生というものだからである。



また変えるには、久美子社長に変えたいという動機や、自分の何がいけないのかということに対する気づきが必要である。



然し、失敗しないうちからそう簡単にその気づきが得られるかどうかということなのである。



人生に仕組まれたカルマというのは、その経験を通じて魂が何かを学ぶように学べるように仕組まれているのである。



それが魂が転生する地球環境が魂の成長にとっての学びの学校であるという考え方の所以である。



もし多少でも変えられるとすれば、それは変えたいという動機や、何が悪いのかについての洞察がある場合のみである。



それをカウンセリングあるいは、何らかの人との関わりにおける事件によって、それらに目覚めるかどうかである。





その他

2019年3月16日付の日刊スポーツの記事で、久美子氏が、東京・IDC大塚家具・新宿ショールームでトークショーを行ったことが報じられている。


大塚家具社長 父関係触れず
2019年03月16日 16時54分 日刊スポーツ

大塚家具の大塚久美子社長(51)が元ラグビー日本代表・吉田義人氏(50)を特別ゲストに招いて16日、東京・IDC大塚家具・新宿ショールームでトークショーを行った。

久美子社長は幼少期について言及。「祖父がたんす職人で、父もそういう家庭で育てられたので、家具の扱い方を厳しくしつけられました。物を大事にするようにと」と明かした。久美子社長は今月上旬、会見を行い、経営を巡り、対立してきた創業者の父・勝久氏との関係改善に努める考えを示唆したが、父親との現在の関係について触れることはなかった。

現在、トランジットの土星が射手座から3室支配の太陽にアスペクトし、木星は蠍座の最後の方の度数で、2019/3/29に射手座に入室するが、既に3/16時点で、射手座に入室の効果を発揮している為、3室にアスペクトしている。


従って、3室(メディア)にダブルトランジットが生じている。


ダシャーは土星/水星/木星期辺りであるが、土星は月から3室に在住し、水星のディスポジターである土星はやはり月から3室に在住し、木星はラグナから見て10室支配で3室に在住している。





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