ロンドンブーツ1号2号の田村淳が青山学院合格を目指す理由


最近、お笑い芸人ロンドンブーツ1号2号の田村淳が、番組の企画の中で青山学院大学を受験するという面白い企画を展開して話題を集めている。

田村淳は「金曜ロンドンハーツ」といった看板番組で、普通の芸人では出来ないアグレッシブな企画を実行してきた。

ああいった企画は田村淳の司会者としての手腕にかかっている為、誰でもできる企画ではないが、PTAの「子供に見せたくない番組」調査で毎回上位にランクインされるような企画を強引に通せるのは、田村淳の実行力によるものである。



出生図を見ると、ラグナは蟹座のアーシュレーシャで、5、10室支配のヨーガカラカの火星が10室で、ムーラトリコーナの座にあり、パンチャマハープルシャ・ルチャカヨーガを形成している。

しかもこの火星は、ナヴァムシャ(D9)、ドレッカーナ(D3)、チャトゥルシャームシャ(D4)、サプタムシャ(D7)、ダシャムシャ(D10)、ドワダシャムシャ(D12)、トリムシャムシャ(D30)で同じ牡羊座に在住している為、ヴァルゴッタマの拡張版で非常に強力である。

この出生図における10室の火星の配置は、生まれついての司令官であり、リーダーの配置である。


「ロンドンハーツ」では、日頃から付き合いのある大勢の芸人やタレントを集めて、様々な企画を仕掛けていくのであるが、芸人いじりの天才であり、サディストでもある。

出演した芸人やタレントたちに指令して色々なことをやらせる天才なのである。


この火星が創作活動の5室を支配して、10室に在住して、5-10のラージャヨーガを形成している為に世間の規範や常識を踏み越えるような普通でない斬新な企画を実施できるのである。



この田村淳が、3年前にシリコンバレーを訪問して、それで、シリコンバレーの周辺の企業の文化に触れて、そこで刺激を受けて人生観が変わったようである。


小さな芸人仲間だけの殻に閉じこもってないで、色々な業界の人と交流して世界を広げたいと思うようになったようである。


3年前と言えば、2015年頃で、マハダシャー金星期に移行したタイミングである。


金星は4、11室支配で7室に在住している為、芸能界で、肩書き、評価(11室)を得て、自分の事務所(4室)や住まいを設けたり、自分の城(4室)を築く時期である。

また金星は、9室支配の木星とコンジャンクションすることで、4-9、9-11のダナヨーガを形成している。


7室に在住している為、結婚するタイミングでもあり、また新たなビジネスパートナーを得たり、活動が広がっていく時期である。


7室は10室から見た10室のハウスであり、社会へのデビューを表わしている。


今までの芸能活動とは次元の違う新しい飛躍を仕事の面で行いたいと考える時期である。



また月から見ても金星は3、8室支配で11室(肩書き、ステータス、収入)に在住し、1、10室支配の木星とコンジャンクションしている。


月から見て11室に在住している為、やはり、肩書きやステータス、人脈などを得ていく時期である。



このようなケートゥ期から金星期への変化があった為に学歴コンプレックスがあった田村淳は、大学卒業資格を得て、自分の社会的ステータスを高めたいと考えているのである。


つまり、資格、肩書きへの欲望が生じてきたと考えられる。


政界進出とか、プロデューサー業とか、自分の事務所や制作会社を持つなど、より上流での立場や仕事を求め始めたと言える。



マハダシャー・ケートゥ期の間は、ケートゥが12室に在住して、7、8室支配の土星とコンジャンクションしている。


従って、吉本芸人の中でもきわもの扱いの異色の芸人と見られており、主流からは一線を引かれた立場であった。


しかし、最近、加藤浩二などの吉本興業の先輩芸人と2人で番組を受け持ったり、一般の番組で司会を務めたりするなど、吉本興行の中での地位や評価が上がり、扱いも変わってきたようである。


つまり、今まで「ロンドンハーツ」などの自分の看板番組だけで暴れているだけで異端児扱いだったのが、他の普通の番組にも積極的に進出するようになり、芸能界の中で、再デビューしたような形なのである。





金星は、ナヴァムシャ(D9)でも5、10室支配のヨーガカラカで2室に在住し、2室は起業のハウスである。


自分で事務所を起ち上げたり、起業をしたいと考える時期である。


実際、マハダシャー金星期になってから、田村淳は、番組の企画だけでなく、クラウドファンディングをして、事業を始めたり、最近になってアメリカに新会社を起ち上げたようである。





ダシャムシャ(D10)でも金星は、2、9室支配で、2室で天秤座の自室に在住している。


2室は起業のハウスである為、自分のビジネスを構築し始めたことが分かるのである。


この2室支配の金星は9室の支配星でもあるが、9室は教育、社会奉仕のハウスである。


それで、日本国憲法TVなど、憲法の第1条から一つずつ条文を取り上げて、どう読み解いたのか聞いていくような企画や、生前に「遺書」をビデオレターで作っておき、死後に遺族に送る事業など、社会貢献、社会奉仕的な事業を始めたのである。


実際、青山学院大学への受験というのも、大学でより高度な知識を身に付けることの動機づけを喚起していくという意味での一般社会への啓蒙的な意味合いがあり、立派な社会奉仕、教育、啓蒙事業であると言える。


これには出生図で金星が9室支配の木星とコンジャンクションしていることがまず基本的に働いていると考えられるが、金星がダシャムシャで9室の支配星であるということが重要である。



このように金星期になって、田村淳の活動の質が高まってきたと言える。


そして、表現力や芸術性を表わす金星期であるからこそ、芸能界、メディアを使った様々な事業を展開していきたいということなのである。





因みにこのマハダシャー金星期に入った直後の2013年9月17日(金星/金星/金星)に田村淳は、元ファッションモデルの香那と結婚している。


そして、この入籍の模様を『ロンドンハーツ』で3時間生放送スペシャルの枠を設けて発表したようである。


このように私生活も全て番組にしてしまうのが、芸人であるが、ナヴァムシャでは、5、10室支配の金星が結婚生活の2室に在住している。


また金星は月から見た7室(配偶者)に在住している。



金星は、5、10室支配のヨーガカラカである為、自分の結婚も『ロンドンハーツ』の企画にしてしまうということである。




それでは、今回の青山学院の受験企画で、大学に合格できるのかどうかということであるが、現在のダシャーは金星/月期で、受験は現在進行中で、金星/月/木星期に行われる。


マハダシャーの金星は、4、11室支配で、9室支配の木星とコンジャンクションしており、アンタルダシャーの月はラグナロードで9室に在住し、プラティアンタルダシャーの木星は、9室の支配星である。


従って、全てに9室が絡んでおり、大学受験をするようなタイミングである。



木星は減衰しているが、ディスポジターの土星は月から見てケンドラに在住しており、ニーチャバンガラージャヨーガを形成している。



学習や学問的達成を表わすチャトゥルヴィムシャムシャ(D24)では、マハダシャーの金星は12室に在住しているが、アンタルダシャーの月は9室支配でラグナに在住しており、また木星は5室支配で9室で高揚し、ラグナにアスペクトしている。





従って、月や木星は学問的達成が出来る配置にあると言える。


但し、アンタルダシャーの月は減衰しており、特にニーチャバンガラージャヨーガは形成していない。


従って、弱い月である。


また月は出生図でも8室支配の土星からアスペクトされて傷ついている。



合格すると判断するには星位の強いダシャーの支配星がトリコーナやケンドラに在住して、傷ついておらず、ラージャヨーガやダナヨーガを形成しているというのが一番理想的である。


然し、月は傷ついており、またマハダシャーロードの金星は定座には在住しているが、12室に在住している。


また木星は5室支配で9室で高揚はしているが、8、11室支配の水星と絡んでいる。


従って、全て無傷ではないのである。



チャトゥルヴィムシャムシャ(D24)でダシャーの支配星が良い配置にあるのは、番組企画の中で、受験勉強をすることによって、学問の世界への扉が開けたという意味で、合格するしないにかかわらず、それは学業的達成においては十分に成功であることを意味している。


トランジットの土星と木星は、水瓶座と双子座にダブルトランジットを形成しているが、水瓶座はラグナから見て8室、月から見ると12室である。


そして、双子座もラグナから見て、12室で、月から見て4室である。


またラグナから見て8室支配の土星に対して、ダブルトランジットを形成している。



従って、モクシャハウスが強調されており、現在、あたかも滝に打たれて精神修行しているような時期である。



もし大学に合格するのであれば、5室や9室、そして、11室へのダブルトランジットが欲しい所である。



出生図において木星と金星のディスポジターの土星が12室に在住し、月は土星のナクシャトラに在住し、土星からアスペクトされている。


従って、土星の影響を強く受けている。


ダシャーの支配星が9室に絡んでいることで今の時期は、学問を目指すが、アンタルダシャーの月が8室支配の土星から傷つけられており、ナヴァムシャでも8室に在住し、チャトゥルヴィムシャムシャ(D24)では減衰していることなどを考えると、合格は難しいのではないかと考えられる。



然し、自ら大学合格を目指し、それに向けて受験勉強し、内的修養を得たこと、そして、社会に向けて高等学問を学びたいという志を示して、社会を啓蒙したという点で、十分に成功したと言えるのではないかと思われる。


田村淳が表現しているのは、単に大学への入学を目指すということではなく、44歳になっても大学入学を志すというメッセージである。


人は学びたければ、何歳からでも学び直すことが出来るという力強いメッセージを社会に与えていると思われる。


但し、田村淳は、正直に大学の卒業資格が欲しいようである。


何故なら、現在、11室の支配星の金星期だからである。


実業家として成功した人が爵位や家柄を欲しがるのと同じである。


こうしたことが11室支配の時期に起こることである。


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コメント

コメント一覧 (1件)

  • 秀吉さん、こんばんは。

    「ダシャーの支配星が9室に絡んでいることで今の時期は、学問を目指すが、アンタルダシャーの月が8室支配の土星から傷つけられており、ナヴァムシャでも8室に在住し、チャトゥルヴィムシャムシャ(D24)では減衰していることなどを考えると、合格は難しいのではないかと考えられる。」

    お見事です。
    彼は不合格だったそうです。
    https://news.goo.ne.jp/article/hochi/entertainment/20180217-134-OHT1T50297.html
    この調子で的中率をあげてください。

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