先週、19日(土)、20日(日)と2日間、千倉のゲストカフェで行なわれたおへそスピリチャルの館イベントへの参加のオファーを頂き、参加してきた。
昨年、私のマスターコースを受講した方(なるみさん)の主催で、行なわれたこのイベントは、かなり大勢の人たちにお越し頂いて大変な盛り上がりを見せた。
また出展していた方々が、皆、30代半ば~60代の方で、それなりに人生経験も豊富で、夜の食事を共にしたりして、様々な経験談、世界観も伺うことが出来た。
精神世界関連に共通の知り合いがいて話が盛り上がった方や、またインドや南米などを遍歴していた方などが複数おられ、さすがスピリチャルイベントと名が付くだけあって、普通の方はいなかった。
また人生経験も波瀾万丈の人生や、幼少時の困難を乗り越えて、大きくブレイクした方や、普通の人生どころか、めったにお目にかかれないようなチャートの持ち主もいた。
最近、私が研究して、非常にその有効性を確認したチャンドラ・アディヨーガやサカタヨーガ(ムクタヨーガ)や、ヴィーパリータラージャヨーガ、ニーチャバンガラージャヨーガなどが複数形成されて、非常に浮き沈みの激しいダイナミックな人生を歩んでこられた方もいた。
また星座交換などが複数見られる方や非常に美しいサラスヴァティーヨーガも見ることが出来たし、6室惑星集中で、12室にアスペクトして、海外を遍歴しているチャートの方との話も盛り上がった。
当然、ナヴァムシャでも12室が非常に強いチャートで、その方の学びや人間関係などが全て、12室から来ることを物語る方であった。
私の場合は、更にジョーティッシュの鑑定師として、更にディープな経験談を伺うことが出来たのである。
【鑑定セッション一部、公開版】
※画家で、レイキヒーラーの村上忠さんとの鑑定セッションを一部収録
そもそも主催者のなるみさん自身が、魚座ラグナであり、12室の水瓶座に水星が在住して、非常に宗教的、神秘的、スピリチャルな性質で、また水瓶座のコミュニティーを組織できる方であった。
水瓶座は、アースデイとか、何か人々が集う場を組織したり、主宰する才能があり、様々な才能や方向性を持った人々を融合させるプラットフォームを運営する才能を持っている。
今回、このイベントのオファーを頂いたのは、私が4年前になるみさんを鑑定して、なるみさんが離婚して、まもなく辺境の場所に家を持って活動をし始めるということを予想していたことである。
それが的中したということもきっかけである。
(それが的中したからこそ、私が行なっているインド占星術マスターコースにも興味を抱いて頂けたと思うし、また今では、なるみさん自身が、コースで身に付けた方法を使って、色々な方を鑑定しているそうで、好評を得ているそうである。そうした方から今度は、私にもオファーがあるので、相乗効果となって、私自身も恩恵を受けている。)
その時には、辺境の場所に家を持つといったことは全く考えもしないことであったが、4、7室支配で12室に在住する水瓶座の水星期に離婚して、千葉の千倉といった郊外の辺境の地で、ゲストハウスを借りて、そこでスピリチャルなイベントや宿泊業を始めたということなのである。
そして、水瓶座と言えば、「波動」を表しており、近代に入ってからのラジオやテレビなど電波を使ったテクノロジーを表している。
それは、オカルトの観点から言えば、水瓶座がもたらす白魔術であるが、水瓶座はそのようなラジオ番組を組織するなどの才能もあるのである。
それで、主催者のなるみさんは、調布FMのおへそラジオというラジオ番組も運営されている。
今回、私はラジオ番組にも出演させて頂き、ジョーティッシュとは何かについて話をする機会も頂いた。(これについては別ページに記載)
実際には、土曜日の13時ぐらいから合流して、そして、夜に宿泊の方々と食事を共にして、酒も入るなどして、盛り上がった。
私は、これまでのスピリチャルな遍歴、経験談などを語らせて頂くということになっていたが、実際、その場にいた方々の楽しい雰囲気から、何か真面目な話をしてもどうかと思い、その場で、即興で、笑いを交えた経験談に話を切り替えた。
もちろんスピリチャルな要素は含まれていたが、生来、エンターテイメント体質なのか、何か、その場の雰囲気から真面目な話をするのが気恥ずかしくなったのである。
注目されて話すのも苦手で、最初は、皆で自己紹介しましょうなどと主張していたが、途中からいつの間にか私の経験談を笑い話的に紹介し始めていた。
何をどこまで話そうかと思いあぐねていたが、好評を頂けたようで、よかったとほっとしている。
基本的に私は今回のイベントにおいて歓迎を受けた形であり、このなるみさんを初め、このイベントに参加した方々は、何か魚座的な私の縁(カルマ)を感じ、何か魂的に懐かしいものを感じ、同志とか、親しい友人たちと話をするような感覚が最初からあった。
私はラグナロードの火星がAKでもあり、魚座でヴァルゴッタマで、8-12のヴィーパリータラージャヨーガが成立している。
月、太陽から見て、5、10室支配のヨーガカラカの火星が9室で魚座に在住して、ヴァルゴッタマである為、宗教性、神秘性を表わす魚座には縁があり、そこでは精神的で良い経験が出来るのである。
今回、トランジットの木星がまもなく4月半ばから水瓶座から魚座に移動し、魚座と蟹座にダブルトランジットが生じる直前であったが、既に2ヶ月前を切っており、その魚座の象意が顕現し始めていたのである。
その為、私の8-12のヴィーパリータラージャヨーガが発動するタイミングであり、またヨーガカラカで、ヴァルゴッタマの火星が力を発揮するタイミングであった。
金星/土星/ラーフ/木星/月 2022/2/18 15:56~
金星/土星/ラーフ/木星/火星 2022/2/20 14:12~
金星/土星/ラーフ/木星/ラーフ 2022/2/21 22:35~
プラーナダシャーも月期や火星期で、月は、蟹座でラージャヨーガを形成し、火星も魚座で、ラージャヨーガを形成している。
非常に楽しいイベントであり、昔、宗教活動などで、合宿したことを思い出した。
いわば、私にとっては、短期の合宿錬成会のようなものであった。
お互いに人生を語り合い、何か、他の方の生き様や経験を通して、自分を再発見したり、認識する機会を得るような錬成会であったということである。
カール・ロジャースのカウンセリング理論などでは、カウンセリングのセッションにおいて、クライアントがカウンセラーに対して、話をしているが、徐々に話しながら、セッションが深まっていくとカウンセラーは目の前にいるがあたかもカウンセラーではなく、自分の内面と向き合い、自分と対話するような感覚になっていくのである。
究極的には、自分との対話なのだが、それは話す相手がいないと始まらないのである。
つまり、話す相手がいるということはありがたいことで、相手を通して、実は自分に深く向き合うことが出来るのである。
晩年のカール・ロジャースは、「存在(プレゼンス)」という非常に重要なスピリチャルな概念を打ち出している。
エンタカウンターグループなどで、参加者の間で、非常に相互の共感や気づきが深まって、セッションが促進される神秘的なプロセスがあるのである。
今回の集いでは、もしかすると、そうした神秘的なプロセスがあったかもしれないと思った。
そして、鑑定や空き時間に他の方の話を聞くことで、私自身の魂も非常に癒されたのである。
魚座=救済(サルベーション)の人
魚座というのは、ナチュラルゾーディアックでは、12室に該当し、最後の星座であり、解脱の星座である。
魚座は、自己犠牲、献身、理想主義、神秘主義などをもたらすが、私の経験上、魚座というのは、困難な人生をもたらす星座である。
何故なら、最後の星座というのは、次のステージに進むために大きなカルマの負債の解消を行なう為に非常に困難な人生をもたらすからである。
ガンダーンタの理論が、似たような特徴を持っている。
私の経験上、魚座ラグナの人は、土星が、11室(世俗の評価、収入)と12室(損失、解脱)を支配し、浮き沈みの激しい人生となりやすいのである。
また資本主義社会の中でも上手く立ち回れずに犠牲者になりやすい。
魚座は水星が減衰する星座であるが、水星こそは現代におけるマネーシステムや経済システム、ビジネスを象徴する惑星である。
魚座の人は、しばしばお金の計算が苦手で、マインドが落ちている、もしくはない(つまり合理的に計算しない)ため、しばしばその献身は、マインドを忘れた瞑想のようであり、その献身は非常に美しい癒しの力を持っている。
然し、宗教団体の教祖などもそうだが、宗教を開くまでは、非常に過酷で困難な人生を送っている方も多い。
そうした魚座の過酷な人生とは、それを聞く人に感動を起こさずにいることは出来ない。
単に話だけでなく、魚座は、存在自体が、苦悩に満ちており、苦悩(の人生)からの解脱というテーマを象徴している。
魚座の人が何かを話したり、あるいは、特に何も話さずにそこに存在しているだけでも、何か救済のメッセージ(あるいはバイブレーション)を発しているということが出来る。
最近、私は芥川賞作家の西村賢太の訃報をきっかけに西村賢太の人生を調べ、彼が魚座ラグナであったことを発見した。
西村賢太のラグナ特定をしたのも、魚座にまもなく木星が入室して、魚座にダブルトランジットが生じる為であったと思うが、西村賢太の人生とは典型的に魚座の人生であり、父親が強姦強盗などの犯罪を犯して、ニュースで報じられる程の扱いを受けた為、夜逃げをするかのように引っ越しして、それで、自暴自棄になり、中学卒業後、高校には進学せずに港の荷役現場などの日雇い労働で働き始め、人生は過酷で苦悩に満ちていた。その芥川賞を受賞した作品に「苦役列車」があるが、タイトルのごとく、中卒で社会に出た人間の過酷さを描いているが、毎日、生きていくだけで精一杯の生活がそこにはある。然し、そうした苦悩の中でも友を得た喜びや、色々な感情が交錯するドラマを描いている。
西村賢太の作品とは、私小説であり、全てが本当に西村賢太が体験した事実である為、作品を読めば、西村賢太のことがよく分かる。
それは、魚座の人が経験した過酷な人生の話を魚座の人から聞かされているような感覚となる。
然し、西村賢太は、twitterで、貧困に苦しむ若者たちのヒーローとなっていたり、また訃報後も多くの人がコメントし、彼の死を弔っている。
おそらく作品を読んで、多くの人がそれで癒されたのだと思うのである。
西村賢太は、特に人に献身的に振る舞ったり、何か慈善活動をした訳でもないのだが、自分の人生を私小説として語ることによって、人生を通して、救済(サルベーション)を行なっていたのである。
まさに救済の人と言ってもいいかもしれない。
魚座と言えば、そこはキリスト教の星座であるが、イエス・キリストが馬小屋の貧困の中に生まれ、過酷な拷問を受けて、十字架上で死んだという聖書の物語も救済(サルベーション)を体現しており、それは世界的な人類レベルで象徴されているが、魚座の人は、個々の人生を通して、知らず知らずのうちにこの救済を行なっている。
最後の記念撮影をした後、帰りの道を車を走らせる中で、私はこの2日間に起こったことを想い、考えていた。
それは、久しぶりに私の魂を揺さぶる経験であった。
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