個人的な趣味の話になるが、最近、急に興味を持ち始めたのは、釣りである。
昔、小学生ぐらいまでは、実家の近くに海があったため、よく釣りにいったが、それは仕掛けにゴカイや青イソメといった餌を付けての投げ釣りであり、堤防から投げて釣れるのを待つという釣りで、少々退屈である。
然し、最近、興味を持ち始めたのは、ジギングといって、30g~40gぐらいのジグ(ルアー)をジギング専用のロッド(竿)で、堤防や海岸から投げて、アクションを付けて、魚(特に青物と呼ばれる回遊魚)を誘う釣りである。
餌を付ける必要はなく、釣竿とリールとルアーがあればできる釣りであり、スポーツフィッシングと言えるようなアウトドア的な面白さがある。
また当然、釣れた魚は、調理して食べることになるが、青物は、大型の魚であり、食べごたえがあるというか、食料を自力で調達するという自給自足的な面白さがある。
そうしたスポーツのような釣りに興味を持ったきっかけは、youtubeで、釣りの動画を見てからである。
青物というのは、イワシ、アジ、ブリ、カンパチ、ハマチ、サゴシ・サワラ、シーバス(スズキ)、ヒラマサといった群れで回遊している魚であり、そうした魚をルアーで釣るのである。
youtubeには、そうした魚を釣り上げてから、家で調理して食べる所まで動画で撮影して、アップした動画が最近、大変増えている。
それらを見て思うことは、youtubeには、個人主義的、リバータリアニズムの精神が溢れているということである。
リバータリアニズムは、国家や社会に依存するのではなく、自分の自力で食料や住居を確保して、生存するというサバイバル精神がそこにはある。
アメリカはリバータリアンの国と言われているが、西部開拓時代にアメリカの西海岸を目指して、石油や金などの採掘をしたり、土地を開拓した人々の精神である。
そこでは、国家の力が働かないから、警察なども非常に弱く、ピストルやライフルを持って、自分の身は自分で守らなければならない。
また食糧も狩りや猟をして、自分で確保するのである。
そうした個人の力で自力で何が何でも生き抜いていくという強い逞しい精神がそこにはある。
逆に言えば、社会的に人と協力して物事を行なわない為、社会を形成する上では問題になるのはそれらの人々である。
例えば、アメリカでは、医療保険や社会保険といった共同で健康や生活を担保し合う仕組みに加入したくないという人がかなり存在する。
そうした人々は共和党左派のリバータリアンの人々である。
youtubeには、会社や組織に頼らずに個人の収入で何が何でも稼いでいくという逞しい人々が溢れているので、リバータリアンの巣窟なのである。
従って、日常的な様々なプライベートを動画として公開して、沢山の視聴者を集め、かなりの収入を上げている人もいるようだが、そうした自分の個人的なプライバシーを公開して、それで収入を稼ごうというなりふり構わない精神は、リバータリアンの精神であり、またユーチューバ―の精神である。
私の考えでは、かなり蟹座の影響がそこには感じられる。
この人たちには社会という発想がなく、あくまでも個人なのである。
ビットコインや仮想通貨もそうした社会を否定して信じないリバータリアンや無政府主義者がパイオニア的に行ってきたのである。
そのように考えると、ビットコインと釣りというのは、リバタリアニズムという共通項で繋がっているのである。
それで、youtubeは、仮想通貨や釣り、自給自足の生活に関する動画で溢れているのである。
従って、食料を自分で確保する自給自足の釣りというのは、リバータリアン、すなわちユーチューバ―の人にとっての重要な活動分野である。
実際には、これらのリバータリアン=ユーチューバーは、googleが所有するアクセス数に応じて収益を得ることが出来る動画プラットフォームに依存している訳であるから、社会から完全に自立している訳ではない。
むしろ、依存しているのである。
リバータリアンの問題点とは、社会のことは全く考慮せず、個人の自分の利益のみを追求していくことであるが、社会が維持していくプラットフォームの助けは必要としているという自己矛盾を抱えている人々である。
そうしたことはリバータリアニズムを分析する著作の中で、様々な人が表明している問題点である。
そうしたことはさておき、私は、youtubeで見た青物をルアーで釣り上げるジギングに魅せられてしまった。
特に海岸(砂浜)からルアーを投げて釣ることをショアジギングというのだが、最近、非常に人気が出てきているようである。
私も蟹座に月や太陽が在住しているので、リバータリアン的な精神があるからだと思われる。
特にブレグジットやトランプ大統領が当選した辺りから社会が右傾化する中で、個人主義、リバータリアニズムが台頭する中で、私もそうした宇宙からの刺激を受けているからであると思われる。
私の中のリバータリアニズム的な精神が活性化しているのである。
そうしたルアーで魚を釣る釣り人たちは、時には自分の体重に匹敵するぐらいの巨大な回遊魚を釣り上げるのである。
例えば、マグロ漁船で、マグロをトローリングで一本釣りするような釣りである。
決して、堤防からハゼとかタナゴといった小さな魚を釣っているような可愛い釣りではない。
それは猟に近いような釣りである。
例えば、広大なアメリカ大陸で、自分たちが食糧にするバッファローを捕えるような猟師の釣りである。
因みにリバータリアンの典型的なイメージは、広大なアメリカ大陸で、猟銃を持って、自分の食料とする鹿などを撃って自給自足の生活を営んでいる人のイメージである。
何故、私がこのジギング、ショアジギングというアウトドア・スポーツのような釣りに魅せられたかと言えば、それは現在、トランジットの土星が射手座を通過しているからである。
私の月、太陽から見た6室であり、そこにはラーフが在住しているが、その6室のラーフを刺激しているからである。
釣りにも釣れる人と、釣れない人がいると思うが、魚を釣りに行って、自分の体重と同じぐらいの巨大な魚を釣る人のカルマはどうなっているかと言えば、おそらく、占星術的に言えば、6室が強いのだろうと思われる。
釣り道具とは、やはり巨大な針が付いた凶器であり、それに魚をひっかけて釣るのであるが、それは暴力なのである。
それで、海にいるペットのような魚を釣り上げて、支配、征服し、挙句の果てには、料理して食べるのであるから、6室が強い人であるということが直ぐに分かる。
それで猟師とか釣り人というのは6室が相当強い人なのである。おそらく6室に火星やケートゥ、土星などの凶星が在住しているものと思われる。
成功した猟師や釣り人、記録に残るような巨大な獲物を獲得した人、釣り上げた人の写真というものが飾られていたりするが、そうした人は6室が圧倒的に強いのだと思われる。
それで、釣りで巨大な獲物を征服することが出来るということなのである。
考えてみると気味の悪い話であるが、沢山の従業員を雇っている人や、沢山の愛人を囲っているような人も6室が強い人であり、それらは暴力的で支配的な人々であるが、それらの人と同じ範疇に入るのである。
私は小学生ぐらいの頃には釣りをしたこともあったが、それ以降、全く釣り興味を持ったことなどなく、全く今までそうした兆候もなかったのだが、2017年の頭に土星が射手座に入室した今のタイミングで、そうしたアグレッシブで、スポーツのような釣りに興味を持ったようである。
元々月、太陽から見てラーフが6室に在住している配置であり、そこをトランジットの土星が刺激しているからだと思われる。
6室ウパチャヤの凶星であるため、攻撃性が出てきて、敵を粉砕するという象意が出てくる。
従って、青物と呼ばれる回遊魚をルアー釣りしたいという欲求が出てきたものと思われる。
それで、私は動画を見ていて、私も海岸からルアーを投げるショアジギングというものがしたくてたまらなくなったので、釣り竿、ルアー、リールなど一通り、揃えることにした。
そして、実際それらを揃えたのだが、時間がなくて、まだ釣りに行けていない。
但し、よくよく考えると、私が今の時期、急にルアー釣りをしたくなったのは、そうした土星の影響によるものだと気づいたのである。
だから、もし土星が山羊座に移動してしまうと、もはやルアー釣りに興味が無くなってしまうかもしれない。
色々道具を買いそろえて、もう釣りにいった気分になっているが、実際には、それ程、行く間もなく、自分の中のブームもあっという間に終わってしまうかもしれない。
案外、マイブームというのは、そうしたダシャーやトランジットによって一時的に訪れる行動傾向に他ならないのである。
因みに釣りというのは、狩りと同じで、基本的に6室の象意である。
人間が食物連鎖の王者として、自分よりも食物連鎖の下にある生物を捕獲して、食する行為である。
今では釣りはファッショナブルなスポーツのようになったかもしれないが、本質的には狩りである。
英国人の貴族が馬に乗って伝統的に行ってきたキツネ狩りもそうである。
動物愛護団体などから批判されており、ポール・マッカートニーがイギリス伝統のキツネ狩りは「残酷で不必要」と述べたという記事が報じられている。
さすがに魚釣りを残酷で不必要とまで言う人はいないが、例えば、私も菜食主義者で肉は食べないようにしているため、狩猟にあまり良いイメージはない。
例えば、これが魚釣りではなく、イノシシ狩りとか、四足動物の狩りだったら、私は気が進まないのである。
然し、私は英国のフィンドフォーンに行って妖精と話をするといったキャラクターでもないため、魚釣りぐらいはするし、魚も日常的に食べている。
但し、ふと自分が魚釣りに夢中になっているのを6室との関連で気が付いた時、魚釣りは本質的に狩や猟なのであるということに気が付いた。
魚という対象が食物連鎖の中の下位に位置する為にまだ魚釣りは、許容できる範囲内になってくるかもしれないが、本質的には同じである。
例えば、ヒラマサやマグロなどの巨大魚を釣るというのは、ウシやバッファローを捕獲するというのに圧倒的に近いものになってくるのである。
従って、ジギングやショアジギングといったルアー釣りに興味を持ち始めたという私はかなりアグレッシブになっているのである。
ちょうど月、太陽から見た6室にラーフが在住しており、そこにトランジットの土星が通過中で、6室の凶星で攻撃的で敵を粉砕する強さが出てきており、アグレッシブなアウトドアフィッシングに興味を持ったということなのである。
海で魚たちと格闘したいという欲求が出てきているのである。
因みに猟師や漁師は、屠殺人は昔からの身分制度、カーストなどの序列で言うと、低い方という認識が為されていたと思われる。
おそらく6室はやはり暴力を表わすハウスであり、例えば、タマスやラジャスといったプラクリティに支配された人が行う仕事であるということである。
サットヴァ、ラジャス、タマスの割合に応じて、職業(カルマ:行為)が決まるというのが、バガヴァッド・ギータで述べられている。
もし文化的に洗練されてくれば、もっと5室(創造性)とか9室(霊性)とかそうしたハウスの象意を追求しなければならないのである。
従って、釣りに興味が出たというのは、私的にはやや普通の人っぽい退行現象かもしれない。
そのため、少し恥ずかしい気がして今まであまり人に話したりしていないが、土星が射手座に入室したタイミングでの興味深い出来事として、あえて開示したいと思うのである。
射手座は、獲物を求めて野山を駆け巡るケンタウロスの象徴であり、射手座のメンタリティーとは狩りである。
面白いものを求めて、狩りに出かけるのである。
例えば、射手座にとっては結婚でさえも狩りである。
土星が射手座を通過している今、蟹座から見た6室に土星が通過していることになるため、今、蟹座のリバータリアン達が、釣りに興味を持ち始めたということかもしれない。
私以外にも似たようなタイミングで釣り(ジギング、ショアジギング)に興味を持ち始めた人がいると思われる。
釣りに興味が出た話-射手座の土星と狩りの関係-
2018.11.13
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