日本政界の今後の政局について -2025年の政治情勢-
ドナルド・トランプが大統領に就任して、石破茂との電話会談を5分で終わらせたことが話題になっている。
韓国大統領は12分、フランス大統領は25分の会談時間で、石破政権が、不安定な短期政権であることを米国も見切っているように思える。
石破政権が全く冴えない政権運営を行っており、自民党を改革する決断ができず、従来の利権を守ろうとする答弁や政治姿勢が、自民党を終わりに導いている。
石破茂が党内でそれ程、支持されていないにも関わらず、二段階方式の選挙によって、決選投票で、消去法で、間違って首相に選ばれてしまった。
本来は実力的には高市早苗が首相になるはずで、保守タカ派政権が誕生するはずだったのだ。
自民党内では最もリベラル派である石破政権が誕生したのは、土星が水瓶座を出ていくこのタイミングにおいて、水瓶座の土星が力を発揮した結果、可能になったと考えられる。
つまり、自民党内で、高市早苗の保守政権が誕生することを嫌うリベラル寄りの議員たちが、決選投票で石破茂に投票した為にこのような結果となった。
またその後の解散総選挙で、自民党は票を減らして、立憲民主党に票が流れ込んだというのはそういう意味である。
石破茂は首相になった後、自民党内の保守色の強い有力議員たちの意向に忖度し、操られている印象があり、それで、従来の利権を守ろうとする答弁や政治姿勢を繰り返して、石破茂自身が、自民党を改革できるリーダーになると期待されていたにも関わらず、首相当選前と当選後では全く別人のようになってしまった。
そこで国民は失望して、自民党離れを起こし、野党に票を入れたのである。
しかし、来年3月頃、トランジットの土星が魚座に移動すると、保守政権の勢いが復活する可能性も出てくる。
今は土星が水瓶座をトランジットすることで、不思議なことに様々な低評価が為されている立憲民主党が自民党の批判票を吸収して、議席を伸ばした。
自民党はまもなく分裂せざるを得ない末期症状が出ている。
高市早苗以外では、小泉進次郎を首相にしようと考えている勢力がいるが、総裁選は、小泉進次郎の能力の無さが露呈して、小泉進次郎では首相は無理だとする見方を定着させた。
小泉進次郎の個人的な運命は、政治の中心にあり続けるように見えるが、自民党としては麻生太郎はまもなく引退で、安倍派は壊滅状態で、後に続けていけそうな器は全く存在しない。
安定与党の立場で長期に渡って二世議員を輩出して来た日本を誤り導いて来た自民党が遂に終わりを遂げようとしている。
魚座(保守)に土星が移動することで、おそらく自民党が分裂し、より保守色の強い高市早苗の勢力が台頭し、例えば、国民民主党と合同して、新しい保守政権を作る可能性も否定できない。
野党勢力はバラバラで結束する気配がなく、この票を伸ばした機会を台無しにして、保守政権が復活するのだ。
その兆候が、国民民主党の動きである。
国民民主党は、首相指名選挙において、1回目も2回目の決戦投票も「玉木雄一郎」と投票することを表明している。
2017年9月、前原誠司率いる旧民進党が、小池百合子率いる希望の党に合流した後、小池百合子がリベラル派議員を排除することを公言(「排除の論理」)した為、リベラル派議員たちが希望の党への参加を断念し、枝野幸男が新しく結成した立憲民主党に流れ込んだ。
元々都民ファーストを標榜する新自由主義の小池百合子と、リベラル派議員を多く抱える旧民進党が上手く合併できる訳がなかったのである。
玉木雄一郎は、小池百合子が希望の党の党首から退いた後、希望の党内で、党首選が行なわれ、党首に選ばれている。
その後、旧民進党の議員と共に「国民民主党」を立ち上げて、共同代表に就任した。
玉木雄一郎にしてみれば、その後、立憲民主党が上から目線で、弱小政党であった国民民主党に対して、再合併を打診して来たり、選挙の時に立憲民主党が、国民民主党への対立候補を擁立するなどして妨害され、散々深甚を舐めさせられた為、その恨みが大きいのである。
玉木雄一郎率いる国民民主党は、何としても首相指名選挙において、「野田佳彦」とは書きたくないのだ。
立憲民主党を中心とした野党連立政権を望んでいないのである。
むしろ、今回の選挙で、飛躍した数の力を利用して、自民党に政策の妥協を迫り、国民民主党が掲げる政策を通していく方が良いと考えている。
玉木雄一郎に関しては、2024/10/27付の『国民民主党代表・玉木雄一郎 -躍進の兆し-』の中で、獅子座ラグナに修正したが、10室支配の金星が魚座(保守)で高揚している為、本来、保守的な価値観なのである。
新自由主義の希望の党で、小池百合子の辞任に伴って、希望の党の党首に選ばれたのは、10室支配の金星が8室(相続、贈与)で高揚しているからである。
誰かの辞任によって、棚から牡丹餅的にポジションを得る人にはそのような配置が見られる。
実際、小池百合子から後継に指名された訳ではないが、実質的にそれに近かったものと考えることが出来る。
従って、玉木雄一郎は、枝野幸男の配下に下った立憲民主党のリベラル派議員とは全くカラーが違う。
むしろ、分裂した自民党との連立政権を模索することだろう。
従って、自民党の高市早苗が自民党の党首に就任するなどして自民党を掌握するか、高市早苗が彼女を推す大勢の自民党議員を引き連れて、新党を結成した場合に国民民主党の柱となる政策のいくつかを取り入れることを約束した上で、国民民主党と連立政権を組むことは十分考えられる。
元々保守寄りで、立憲民主党を嫌っているのだから、立憲民主党と連立政権を組むよりも、その方がより可能性が高いかもしれない。
いよいよ自民党政権の終わりが近づいてきたが、それは来年の参議院選挙の結果で明らかとなり、自民党が弱体化することで、自民党が分裂するか、野党と連立政権を組むかといった様々な可能性が考えられる。
しかし、その時に立憲民主党の政策が、主導権を握れるような社会情勢ではなくなっているかもしれないのである。
(自然に考えれば、自民党が敗北したら、立憲民主党を中心として、国民民主党がそこに参加する連立政権が組まれるはずであるが、日本は保守の国であり、それ程、簡単に保守勢力が消滅するとは考えにくい。)
その場合、立憲民主党は、その最大の好機を失うのである。
(こうした予測については占星術的な予測というよりも現在の政治情勢から考えられるシナリオであり、この予測に占星術的な裏付けが取れるかどうか検討しなければならない)
何故、そのように考えられるかと言えば、来年2025年に日本社会全体が保守色を強めざるを得ない重大な状況が日本に訪れるからである。
2024年度の大統領選挙で、トランプ大統領が誕生したことにも関係してくるが、トランプはアメリカ・ファースト政策で、国内問題を優先する為、外国から軍隊を撤退することになる。
各国が米軍基地の維持費、駐留費をより多く負担しないなら撤退することを模索することになる。
従って、安全保障に関して、日本はより独立して対処しなければならない状況が訪れる。
吉田茂以来の日本は経済だけやっていればよく、国防は米軍に任せるというスタイルが変わらざるを得ないのである。
この国防はアメリカに任せるというスタイルが、日本人を腑抜けにし、対米従属で、周辺諸国との関係においても独自外交を展開できない原因となっている。
このスタイルが、経済だけが良くても(今や経済さえも良くない)、魂の伴わない弱い日本を生み出し、日本社会に数々の弊害をもたらす元凶となった。
2025年以降、何故、そのようになっていくのかについては、現在、いくつか開催を計画しているセミナー「2025年の日本と世界」の中で、詳しく解説する予定である。
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